保育の製作で楽しめるビー玉転がしは、子どもたちの手指の発達や集中力を育む遊びのひとつと言えるでしょう。今回は作って遊べるゲームやおもちゃから、ビー玉転がしで作れるアート作品のアイデアまで、さまざまなバリエーションを紹介します。すべてのアイデアが動画つきなので、子どもたちと楽しんでみてくださいね。
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【ビー玉で遊ぼう】製作の導入アイデア
ビー玉転がしは、子どもたちが指先を使って製作したり遊んだりするだけでなく、不思議な動きを観察しながら遊ぶことができます。
傾斜を使って転がしたり、上から下に落としたり、重りとして使ったりすることによって、重力の作用や慣性の法則といった物理の基本を直感的に体感し、理解することができる遊びと言えるでしょう。
坂道を転がるスピードや、ビー玉の大きさや重さによる違いを比べることで、簡単に楽しみながらできる科学実験の要素も取り入れられそうですね。
なお、ビー玉は乳児クラスでは誤飲の危険があるため、口に入れないよう十分に注意する必要があります。安全に配慮しながら、子どもたちと製作を楽しみましょう。
さまざまなビー玉転がしの製作アイデア
ビー玉が転がる性質を利用して遊べるゲームやおもちゃの製作アイデアを紹介します。
コリントゲーム
「ピンボール」「スマートボール」とも呼ばれるゲームを、ダンボールとビー玉で作るアイデアです。
用意するもの
- ビー玉
- ダンボール(必要なサイズに切っておく)
- 定規
- ペン
- カッター
- 千枚通し
- ボンド
- クリップ
- 輪ゴム
- つまようじ
製作のポイント
つまようじや細かいダンボールのパーツを組み合わせて作るので複雑に見えますが、ボンドで貼り付けていくだけなので、作業自体は難しくないでしょう。穴によってカラーテープを貼ったりペンで点数を描くと本格的に見えそうです。
トイレットペーパーロード
トイレットペーパーの芯を切って画用紙に貼りながら、ビー玉の転がる道を作ってみましょう。
用意するもの
- ビー玉
- トイレットペーパーの芯 数個
- 画用紙 2枚
- 紙コップ
- ハサミ
- ペン
製作のポイント
ジグザグに組んだトイレットペーパーロードの中を、ビー玉がどう通るか予測しながら道をつくることで、問題解決能力が育ちそうです。スタートとゴールを決めて道のバリエーションを考えながら楽しく製作できるとよいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
だるまさんのまゆ玉転がし
ビー玉が重りになって転がる「まゆ玉転がし」の製作アイデアです。
用意するもの
- ビー玉
- 画用紙(赤)
- 丸シール(白)
- カッター
- カッターマット
- 定規
- スティックのり
- ペン(白・赤・黒)
製作のポイント
だるまだけでなく、黄色い画用紙でヒヨコや白い画用紙に黒いペンで模様を描いてサッカーボールなど、工夫次第でバリエーションも楽しめそうです。平面だけでなくダンボールなどで作った坂道のコースなどで転がして遊んでみましょう。
コロコロ体操選手
中に入れたビー玉が重りになって不思議な動きをする、コロコロ体操選手の製作アイデアです。
用意するもの
- ビー玉
- 画用紙(カラー) 1枚
- 画用紙(白) 2枚
- ハサミ
- テープ
製作のポイント
ビー玉と画用紙を使って、体操選手のようなダイナミックな動きを見せてくれる仕組みの楽しいおもちゃが作れます。体操選手以外にも子どもたちの自由なアイデアでさまざまなコロコロおもちゃを作ってみましょう。(詳しい作り方はこちら)
ネコとねずみのおいかけっこ
マンガやアニメなどで見る、猫とネズミの追いかけっこが再現できるおもちゃの製作アイデアです。
用意するもの
- ビー玉 数個
- カプセル容器
- ペットボトルキャップ 2個
- はさみ
- テープ
- のり
- ペンなど
製作のポイント
遊ぶときは少し強めに転がしてみるのがコツです。思うように転がらない場合は、中のビー玉の数や画用紙で作った輪の大きさを調整しながら作ってみるとよいかもしれません。カプセル容器の中身を、ビー玉だけではなく鈴を入れると、猫らしさが出て音も楽しめそうですね。
ペットボトルのビー玉落とし
ペットボトルの中で、ビー玉がコロコロと落ちていく幼児向けの定番おもちゃの製作アイデアです。
用意するもの
- ペットボトル 1本
- 厚紙 1枚
- ビー玉
- マスキングテープ 1本
- ハサミ
- セロテープ
- ビニールテープ
- 装飾するもの(シールなど)
製作のポイント
ビー玉の数や穴の位置などを工夫するなど、年齢や発達に合わせてアレンジすることもできそうです。ボールを穴に通して下に運ぶのは意外と難しいので、目や指先などの発達をうながすトレーニングになりそうです。(詳しい作り方はこちら)
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ビー玉転がしをアートにする製作アイデア
ビー玉を使って不思議な模様を描き出すことができるビー玉アート。基本の技法と製作へのアレンジアイデアを紹介します。
基本のビー玉アート
絵の具をつけたビー玉をティッシュ箱の中でコロコロ転がす基本の技法です。
用意するもの
- ビー玉 3~4個
- ティッシュ箱 1個
- ハガキサイズの画用紙(10cm×14.8cm) 1枚
- 絵の具(好きな色)
- ハサミ
- ゴム手袋
製作のポイント
ビー玉を転がしすると余白が少なくなったり色が混ざりすぎたり、思うような色やパターンが出ないこともあるようです。イメージ通りの製作に近づけられるよう、子どもたちの自然な気づきをうながすサポートができるとよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
ビー玉アートのメッセージカード
ビー玉アートで作る、おしゃれなメッセージカードの製作アイデアです。
用意するもの
- ティッシュの空き箱
- 画用紙 2枚
- 絵の具 3色
- ビー玉 3個
- ポリ手袋
- はさみ
- マスキングテープ
製作のポイント
ハートの画用紙だけでなく、マスキングテープを使ってもきれいな模様を浮かびあがらせることができそうです。テープを貼る位置を工夫するとさまざまなデザインのメッセージカードを作ることができますね。(詳しい作り方はこちら)
ビー玉アートのうちわ
夏祭りのモチーフを盛り込んだ楽しいうちわも、ビー玉アートでデコレーションしましょう。
用意するもの
- ビー玉
- 画用紙
- 絵の具
- 紙コップ
- バット(ダンボールなどでも◯)
- うちわ
- ハサミ
- のり
製作のポイント
バナナやヨーヨーの形に切り抜いた画用紙にビー玉アートを施します。画用紙に色を塗ってうちわに貼るだけでなく、ビー玉アートの要素を加えるだけで、製作活動にもバリエーションが生まれそうですね。
ビー玉転がしはゲームやおもちゃ、アートにもなる
ビー玉転がしを利用した製作は、子どもたちの手指の発達や創造力を育む時間になりそうです。安全に配慮しながら、製作を楽しみましょう。
今回紹介したアイデアをもとにして、工夫次第で年齢や発達に応じたアレンジもできそうですね。実際に作ってみることで、ビー玉を転がすことでゲーム性や不思議な動きを体感できるのも魅力です。
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