保育士の大量退職や一斉退職を防ぐには。現場の声から考える解決策

近年、深刻化する保育士不足問題。その中でも、近年目立つのが「保育士の大量退職・一斉退職」です。長時間労働や低賃金、管理職への不満など、現場の保育士たちは多くの問題に直面しています。今回は保育士が大量退職・一斉退職する背景にある深刻な問題と、現場の保育士たちの声に基づいた根本的な解決策を解説します。

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なぜ今、保育士が大量退職しているのか?現場の保育士たちの声

保育士の処遇や労働環境などのトラブルにより、複数の保育士が一斉に退職する事例が全国各地で相次いでいます。

このような状況を打開するために、こども家庭庁は、保育事業を実施する自治体に対し、施設外部から保育士の職場環境の改善に向けた助言やアドバイス、保育士の心に寄り添う精神的なケアなどを行なうよう、通知しました。

保育士が大量に退職する理由について、現場の保育士たちの声を聞いてみましょう。

長時間労働と低賃金

保育士さん

毎日の労働時間以外にも、子どもたちのための準備や記録の作成や保護者への連絡があり、残業が続いています。体力的にも精神的にも限界を感じます。

保育士さん

給料が低く賞与もないため、1人暮らしをしたくても実家を出ることができません。給与と仕事量が見合わないので保育士を辞めるべきか悩んでいます。

保育士さん

仕事が終わっても自宅に持ち帰る仕事が多く、プライベートな時間を確保するのが難しいです。結婚を考えていますが家庭と仕事の両立が難しいので、保育士を続けるべきか迷っています。

保育士さんの中には、仕事量に見合った給与がもらえないことに憤りを感じる方が多いかもしれません。

子どもの命を預かるという責任の重い仕事にもかかわらず、給与が増えない状況が続けば、退職を考える方もいるでしょう。同じ園に勤めているのであれば、労働時間や業務量、賃金に大きな差はないと考えられます。複数の職員が同様に退職を考えることで、大量退職につながります。

感染症対策による負担増

保育士さん

感染症が流行っているので、子ども一人ひとりの健康状態を毎日チェックしています。保育の合間に園内の消毒作業を行なうので、心身ともに疲れています。

保育士さん

幼い子どもたちに感染症対策の重要性を伝えるのは難しく、マスクを嫌がったり手洗いを嫌がったりする子が多いです。毎日の指導に苦労しています。

保育士さん

保護者に対して感染症対策の徹底をお願いしていますが『鼻水が出ているけれど登園してよいか』などの相談を受けることが多々あります。判断が難しいことが多く、対応法に悩んでいます。


インフルエンザや溶連菌などさまざまな感染症が流行する中で、保育士さんは子どもたちの健康状態をチェックしたり、保護者に助言したりする場面があるでしょう。

どのように対応すればよいのかわからず、精神的にも肉体的にも疲弊してしまう保育士さんが少なくありません。これも園によって対応がある程度決まっているもの。それに不満を持っているのであれば、在籍する職員が一斉に退職することも考えられるでしょう。

キャリアパスの不明確さ

保育士さん

保育士として長く働いていても、園からキャリアアップのための明確なステップが示されていないため、将来に対する不安があります。どのような基準で昇進や給与の昇給が決まるのかが不明確です。



保育士さん

キャリアアップのための研修や教育の機会が限られているので、新しいスキルや知識を習得する機会が少ないです。自分自身の成長を感じられないことが多く、長期的にこの仕事を続ける自信が持てません。

保育士さん

保育士3年目でそろそろ主任を任される可能性がありますが、自分の仕事をこなしながら新人の教育ができるか不安です。特に主任研修もないので、『役職に就きたくないな』と思ってしまいます。

キャリアアップに向けてのステップが不明確だと、役職に就きたくないと考えたり将来を見据えた働き方に迷いが生じたりと、悩みを抱く保育士さんがいるかもしれません。

働いている中、キャリアアップが望めないと退職を考えることもありそうです。キャリアパスが不明確な職場では、職員の大量退職について懸念があるでしょう。

役職者への不満

保育士さん

園長先生と話す時間があまりないので現場の問題や悩みが伝わりにくいです。意見や提案を聞いてもらえず、一方的な指示が多いと感じます。



保育士さん

現場の実情を理解していないまま、上から目線で指導されることが多いです。命令口調で声をかけられるので嫌な気持ちになります。



保育士さん

主任が自分の気分次第で機嫌がよかったり悪かったりする人なので話しかけづらいです。悩みがあっても相談できません。


園長先生や主任などと良好な信頼関係が築けていないと、何かトラブルがあっても相談できないと考える保育士さんは多いでしょう。

保育士は職員同士で協力してこなす仕事が多いため、役職者と上手くコミュニケーションをとれないことが大きなストレスになりそうですね。役職者への不満は現場の保育士で共有しやすいもの。役職者の対応によっては、保育士の大量退職につながりかねません。

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    保育士の大量退職がもたらす深刻な影響

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     dusanpetkovic1 / stock.adobe.com

    待遇への不満や感染症対策の負担増などを理由に多くの保育士さんが悩みを抱えると、大量退職の引き金になる可能性があります。

    実際に保育士さんが一斉に園を辞めてしまったらどのような影響があるのでしょうか。

    子どもたちの安全確保が困難になる

    保育士さんの大量退職は、子どもたちの安全と教育に深刻な影響を及ぼします。人手不足により、子どもたちの監視が行き届かず、事故や怪我のリスクが高まるでしょう。

    また、個別の支援や教育が十分に行なえず、特定の支援を必要とする子どもが適切なサポートを受けられないことから保護者の方々が不安になることもありそうです。

    既存の保育士さんの負担が増加し、さらなる退職を招く

    保育士さんの大量退職が起こると既存の職員の業務負担が増え、さらなる退職を招いてしまいます。

    この悪循環が繰り返されると人員が不足し、閉園に追い込まれてしまうケースがあるかもしれません。

    保護者が子どもを預けられなくなる

    保育士が大量に退職すると、園の運営に支障が出る可能性があります。

    別の園への転園が難しい場合、保護者が仕事を辞めて自宅で育児しなければならない状況も考えられます。

    これにより家庭の収入が減少し、経済的に困難に陥るリスクがあるでしょう。

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    保育士の大量退職を食い止めるために必要な取り組み

    保育士さんの大量退職は、園の運営に支障が出るだけでなく、保護者の生活にも大きな影響を与えます。

    このような状況を防ぐためにも、未然に保育士の大量退職を食い止める方法を紹介します。

    抜本的な労働環境改善

    保育士の大量退職を防止するためにまず重要なのが「労働環境の改善」です。

    実際に保育士さんが労働環境に関してどのような不満を抱いているのか、確認することから始めましょう。

    以下のような項目ごとに問題点をチェックするとよさそうです。

    • 労働時間
    • 休憩時間
    • 残業時間
    • 休日
    • シフト
    • 有給消化率
    • 業務量

    現場の実情を把握したうえで過重な労働負担を軽減するため「長時間労働の是正」や「業務量の見直し」などを行ないましょう。

    また、書類仕事や事務作業で削減できるものがないかを洗い出し、休憩時間の確保や定時退勤の徹底に取り組むことも大切です。

    賃金アップ

    給与体系の見直し、資格や経験に応じた給与体系の導入などを、積極的に行なっていきましょう。

    評価に応じて定期的な昇給や賞与の支給を検討することも大切です。

    また、園の経営状況によっては給与の増額をすぐに行なうことは難しいかもしれません。

    消耗品費や広告費、人材採用費などのコスト削減に向けて取り組み、その分を給与の増額に充てられないか検討してみましょう。

    ワークライフバランス支援

    保育士さんの大量退職を防止するためには、長期的に働ける環境を整えることが必要不可欠です。

    保育士さんが結婚や出産後も働きたいと思う職場にすることが大切でしょう。

    結婚・出産手当の支給や育児休暇の取得促進、短時間勤務制度の導入などさまざまな取り組みを行ない、仕事と家庭を両立しやすい職場を作り上げていきましょう。

    キャリアアップ支援

    保育士さんが将来を見据えてキャリアアップできるような機会を積極的に設けていきましょう。

    また、職員一人ひとりのスキルアップを支えるためにはより専門性の高い研修を実施することも大切です。

    園内研修についての詳細は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

    また、キャリアアップを支援するために人事評価制度の導入を検討するのもひとつの手段です。

    以下の記事を参考に明確な評価制度を策定してみましょう。

    出典:保育士の一斉退職防止に向けた保育所等の職場環境の改善について

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      保育士の大量退職を未然に防ごう

      保育士大量退職問題は単なる業界問題ではなく、子どもたちの未来と社会全体に関わる重大な問題です。

      抜本的な改革と社会全体の理解と協力によって、持続可能な保育環境を実現していく必要があります。

      各施設が保育士の労働環境改善に向けて具体的な改善策を打ち出し、保育士の大量退職の防止に向けて取り組んでいきましょう。

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