保育士さんと行なう職員面談を有意義な時間にするためには、事前の準備と心構えが重要です。保育士さんの意欲や思いを引き出せば、働きやすい職場作りへのヒントが得られるはずです。今回は、保育園をまとめる園長先生向けに、職員面談のコツを紹介します。保育士さんとのコミュニケーションで心がけたいポイントを見てみましょう。
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目次
保育士さんと職員面談を行なう重要性
保育士さんとコミュニケーションを取る場である職員面談。
職場で困ったことやトラブルが発生したときに設定することが多いですが、定期的に面談を行なう園も多くあります。
職員面談には以下のようなメリットが期待できるでしょう。
- 普段は口にしづらい保育士さんの悩みや不安を把握できる
- 1対1でコミュニケーションを取ることで信頼関係を構築できる
- 保育士さん自身の仕事への意欲向上に役立つ
ただ、園長と保育士という立場の中で、一人ひとりの気持ちを汲み取って会話をするのは難易度が高いもの。コミュニケーションを活性化させるためのコツを身につけ、職員面談を円滑に進めていきましょう。
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保育士さんとの職員面談のコツ~事前準備~
職員面談では事前準備が重要になります。
面談の時間を充分に確保する
まずは、園長先生の予定と保育士さんの予定を踏まえて面談の時間を設定しましょう。
フリーの保育士さんを配置してクラスに穴があかないように配慮すると、スムーズに面談を進行できそうです。
また面談の時間割を決めるときは、想定より時間が延長しても問題ないよう、ある程度余裕を持って時間を配分するとよいかもしれません。
面談を行なう目的と内容を伝える
いきなり「面談を実施します」と告げられると、保育士さんは「何を聞かれるのだろう」「悪い話だったらどうしよう」と不安になってしまうでしょう。
「職場の悩みを聞く」「今後の仕事にまつわる目標を相談する」など面談の目的を事前に伝えておくことで、安心してもらえるとともに、面談に向けて心構えをしてもらえそうです。
落ち着いて話せる環境を整える
落ち着いて話せる静かな環境を用意することもポイント。
面談では他の保育士さんに聞かれたくない、込み入った話をすることもあります。
1対1でゆっくりと話せるよう、子どもや他の保育士さんが入ってこない、静かな場所を設定するのが重要です。
園内に面談スペースがなくても、職員室や遊戯室、更衣室などを活用すれば、落ち着いて話せる環境が作れそうですよ。
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保育士さんとの職員面談のコツ~面談中~
続いて、職員面談中に意識したいポイントを見ていきましょう。
やわらかい雰囲気を作る
面談を行なうときは、安心して話ができるようやわらかい雰囲気を作ることを意識したいもの。
まずは普段の保育で忙しい中、面談の時間を作ってくれたことにお礼を伝えることで、保育士さんも面談に対して前向きな気持ちになるでしょう。
加えて、アイスブレイクとして天気の話や近況といった面談の内容に直接関わらない雑談を挟むことで、より雰囲気がほぐれ話しやすくなりそうです。
保育士さんの話をよく聞く
面談では、園長先生側が伝えたいことを話すのではなく、保育士さんが主体となって話ができるよう傾聴の姿勢を意識することが大切です。
また「こんな話をしよう」と会話の落としどころを付けようとすると、無意識のうちに話を誘導してしまい、保育士さんの本音や本来の悩みが見えてこない可能性もあります。
保育士さんから出てくる言葉を深掘りすることで、それまで深く聞けなかった部分まで会話ができることも。保育士さんの発言を肯定して受け止めつつ、じっくり話を聞いてみてくださいね。
アドバイスすることを意識しすぎない
面談で保育士さんの悩みを聞くうちに、つい「こうすべきなのでは」と助言したくなることがあります。
しかし、過剰なアドバイスは、保育士さんが自発的に考える機会を奪ってしまう可能性も。
助言するときは、解決策をそのまま伝えるのではなく、考えるヒントにとどめることでよりその後の成長につながるかもしれません。
面談で話した内容を記録しておく
多くの保育士さんと面談を行なううちに、どんな内容を話したか記憶が薄れることも考えられます。
面談の会話内容を簡単にでも記録しておくことで、その後のフォローに役立てることができますよ。
また、保育士さん自身にも面談の振り返りとして、会話した内容や気づいたこと・感じたことを記録してもらうのもよいですね。
保育士さんとの職員面談のコツ~面談後~
職員面談を実施したら、その後のフォローにも気を配ることがよりよい関係構築のポイントと言えます。具体的にどのようなことを意識するとよいのでしょうか。
数日後に声をかける
面談から2日~3日ほど時間を空けて、調子は変わりないか再度声をかけてみるとよいでしょう。
保育士さんにとっても「面談のときだけではなく、ちゃんと普段から気にかけてくれているんだ」と感じられ、安心感の醸成にもつながります。
定期的に面談を実施する
3カ月に1回、半年に1回など、定期的に職員面談を実施することが大切です。
定期的に1対1で話をすることで関係作りに役立つことはもちろん、困ったことやトラブルを抱える保育士さんに対して適切なタイミングでフォローすることができるでしょう。
保育士さんとの職員面談のコツを活かしてコミュニケーションの活性化へ
今回は、保育士さんとの職員面談を実施する際のポイントを段階別に紹介しました。
面談時は、一人ひとりの話を引き出すためにも傾聴の姿勢を意識することで、保育士さんに安心して話してもらえるかもしれませんね。
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