園長先生の中には、保育士さんとの面談で「何を話せばよいのか」と疑問や不安を抱くこともあるでしょう。面談は職員とコミュニケーションを取れる大切な場なので進め方や話す内容を準備したうえで臨むとよいですね。今回は園長先生による保育士面談について解説します。人材の定着化や職員のモチベーションupを目指していきましょう。
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目次
園長先生が保育士さんと面談する必要性は?
園長先生が行う保育士さんとの面談は、基本的に1対1の対面形式で行います。お互いへの理解を深め、コミュニケーションを図るうえで大切な機会となります。
保育施設で行う面談には以下の種類が挙げられるでしょう。
- 目標設定面談:半期ごとまたは1年間の目標設定に取り組む場
- 評価面談:半期または1年の振り返りを行う場(※自己評価を基に行うケースもあり)
- 意向調査面談:就業の継続/退職/異動の希望を調査する場
- 定期面談:現在抱えている悩みや不安、希望を聞き取る場
園の中には面談の機会を設けていないケースもありますが、人材の定着化や職員への精神的ケア、目標の明確化などのためにも積極的に設定するとよいでしょう。
ただ、園長先生は園の運営や採用担当などさまざまな業務で忙しい場合もあるかもしれません。あらかじめ面談の進め方を明確にして保育士さんと話す内容を考えておけば、より深く職員と交流することができそうです。
面談が有意義な機会となるよう、進め方のポイントや手順を抑えておきましょう。
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【園長先生向け】保育士さんとの面談のポイント
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まずは園長先生による保育士面談の進め方のポイントを紹介します。
傾聴姿勢を大切にする
面談の際「園長として威厳のある態度で接する」「保育方針をじっくり話したい」など自身の思いを伝える場になることはありませんか?
自園の保育方針や理念を伝えることは大切ですが「面談」では相手の立場に立ってきちんと話を聞くこと、相手の気持ちに寄り添って共感することを意識するとよいでしょう。
面談は「相手の話を聞く場である」ということを念頭に置いて進めていけば、職員も心を開いて現場での悩みや不安を話してくれそうです。
目標面談や評価面談の際も本人が自発的に意見を述べることができるよう、傾聴姿勢を意識して臨むとよいですね。
また、職員の意見を聞くことは現場の状況を把握するうえで重要な機会になります。内密にすることを伝えたうえで必要に応じてメモを取ったり具体的なエピソードを聞いたりと誠実に対応して、安心感を与えられるとよいですね。
職員の話を否定しない
「職員の話を否定しない」ということも面談を進めるうえで大切なポイントになります。
否定はしていないと思っていても、面談を振り返ってみると「あなたの言っていることはわかるけれど、〇〇という考えもあると思うよ。」と遠回しに否定しているケースもあるかもしれません。
一方的に「ここを直したほうがいい。」「こういう考えに切り替えたほうがい。」など職員を否定する文言は避けて「そういう気持ちを抱いていたんだね。」「辛かったよね。」など共感する言葉を意識して伝えられるとよいでしょう。
個別に質問内容を用意する
それぞれの仕事の悩みや希望について本音で話せるように質問内容をあらかじめ考えておくとよさそうです。
【質問例】
- 子ども・保護者対応で困ったことはありましたか
- 行事の分担方法・企画の立案の仕方などで大変だったことはありませんか
- ペア担任の〇〇さんとのコミュニケーションを取る時間はありますか
- 「乳児クラスの担任をしてみたい」などチャレンジしたい業務はありますか
職員には具体的なエピソードなどを聞き出してどのようなことに不安を感じていたのかを話しやすいように和やかな雰囲気を作りましょう。
「困ったことはなかったかな?」「運動会の準備は忙しかったよね。なにかもっとこうしたほうがよかったかなと思うことはある?」などできるだけ柔らかい言葉を使った質問を心がけるとよいですね。
辛かったことや悲しかったことなどネガティブなエピソードを話してくれることもあるかもしれません。「改善に向けて取り組んでいきたい。」「話をしてくれてありがとう。」などといった感謝を伝え、心のケアを大切にした言葉がけを意識しましょう。
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【園長先生向け】保育士さんとの面談の進め方
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最後に園長先生による面談の進め方の手順をまとめました。今回は保育士さんに仕事への不安や希望を聞く「定期面談」で話す内容を詳しく紹介します。
①普段の仕事に対するねぎらいの言葉&お礼を伝える
まず初めに日常業務に対する労いの言葉や面談の時間を取ってくれたことへのお礼をきちんと伝えましょう。
園長先生が改まって「ありがとう」という言葉を口にする機会は少ないかもしれません。
面談で改めて感謝の気持ちを伝えることで和やかな雰囲気を作ることができそうです。
②仕事の状況を聞く
現在の業務に対してどのような気持ちを抱いているのかを聞いてみましょう。課題や子どもや保護者の関わりで何か問題を抱えていることはないか問いかけてみるとよさそうです。
また、「業務量が多いと感じているか」「残業時間が増えているか」など勤務状況をきちんと把握できるような質問も投げかけてみましょう。
ストレートに質問すると答え方に困ってしまう職員もいるかもしれません。
「これからきちんと役割分担をして業務量を減らしていきたいと思っている」という目的「残業時間が多いと体調面が心配だ」などの労いの言葉を伝えてから聞いてみるとよさそうです。
③不安や心配事がないか聞く
仕事の状況を聞いたら、不安や心配事はないか具体的なエピソードを聞いていきましょう。
「〇〇ちゃんへの対応に困っている」「〇〇先生と上手く連携が取れていない」といった本音を聞き出せるとよいですね。
特に人間関係の悩みを抱えている保育士さんは多いようです。どこにでも人間関係のトラブルはあることを説明したうえで「何かやりづらいと思うことはないか」と聞いてみるとよいかもしれません。
中には感情的になって泣き出してしまう保育士さんもいるかもしれません。「辛かったね。」と心に寄り添った声かけを意識しましょう。
また、あくまでも冷静に対応して中立な立場に立って話を聞くことも大切ですね。
④フォロー&感謝を伝える
面談の終わりには、これからも何かあればいつでも相談に乗ることや話してくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
保育士さんは日常的に細かやな気遣いや配慮が必要になる仕事のため、定期的にメンタルケアを行うことが重要です。定期面談では傾聴姿勢を心がけ、心に寄り添った対応を意識しましょう。
園長先生は積極的に保育士面談を実施して人材の定着率upにつなげよう
園長先生による保育士面談は現場の状況の把握や職員とのコミュニケーションを図るうえで大切な機会となります。
定期的に面談を行い、職員の意見を聞いて改善に向けて取り組むことで働きやすい職場作りを目指していきましょう。
職員一人ひとりが仕事へのやりがいを感じて仕事への満足度も上がることで離職率の低下、人材定着率のupにつながりそうですね。
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