採用担当の方の中には、新人保育士さん向けのフォローアップ研修の進め方に迷うこともあるかもしれません。事前に実施方法やカリキュラムをまとめてスムーズに行うことが大切ですね。今回は新人保育士さん向けのフォローアップ研修の目的や時期、カリキュラム例を紹介します。あわせて実施ポイントもまとめたので役立ててみてくださいね。
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保育士に向けたフォローアップ研修とは
フォローアップ研修とは対象者に向けて一定期間の勤務について業務の振り返りを行い、課題や改善点を確認する研修のことを指します。
一般企業では新人社員向けに行われることが多いようです。保育業界においても新人保育士さんの定着率を上げ、成長を支えるための重要な研修になります。
目的
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まずフォローアップ研修には以下のような目的があります。
- 学んだことや自身が感じたことを振り返ってもらう
- 課題の原因を突き止め、改善策をともに考える
- 業務の目標、取り組み方を設定する
新人保育士さんの中には「子どもや保護者への接し方がわからない」「指導案の作成に時間がかかる」などそれぞれ不安を抱いていることが考えられます。また、勤務前に抱いていた保育士の仕事へのイメージと実際の働き方にギャップを感じている方もいるかもしれません。
フォローアップ研修では新人保育士さんの不安や悩みに寄り添い、課題解決に向けてサポートする必要があるでしょう。
時期
主にフォローアップ研修が実施されるのは、新人保育士さんが入社してから約2ヵ月〜3ヵ月後になります。早めに研修を行ったほうがよいと判断した場合、日程を前倒しする園もあるかもしれません。
新人保育士さんの様子や園の行事スケジュールなども考慮したうえで、研修日時を設定するとよいですね。
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保育士向けのフォローアップ研修のカリキュラム例
次に保育士向けのフォローアップ研修におけるカリキュラム例を紹介します。
①フォローアップ研修の目的の確認
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「研修」という言葉を聞くと、保育に関する知識や技術を学ぶ場だと考える方もいるかもしれません。
フォローアップ研修は普段の保育を振り返り、抱えている悩みや課題についていっしょに解決策を考えていく場だということを始めに伝えましょう。
②業務の振り返り
次に業務中の楽しかったことやうれしかったこと、大変だったエピソードなどを共有しましょう。
以下のような内容に分けて振り返ると、新人保育士さんが話しやすいかもしれません。
- 子どもとの関わり
- 保護者との関わり
- 業務の進め方
- 職員同士の情報共有
- 指導案やお便りなどの書類作成
一日の勤務内容を書き出し、時系列に沿ってエピソードを聞いていくなど業務の振り返り方を工夫するとよいですね。
③現在の業務課題について話し合う
業務の振り返りの中で感じた課題や問題点について話し合いましょう。
先輩保育士さんが経験談を伝えたり、いっしょに解決方法を探ったりと有意義な時間となるように配慮できるとよいですね。このとき、専門用語などはなるべく使わずにわかりやすい言葉を意識して具体的なアドバイスを伝えることも大切になります。
④目標設定シートを作成する
最後に新人保育士さんに今後の目標や課題への取り組み内容をシートに書いてもらいましょう。
研修が終わってからも定期的に新人保育士さんとの面談やミーティングの時間を設け、課題への取り組み方で不安なことはないか、何か悩みなどは抱えていないかを聞いてみるとよいかもしれません。
メンタルケアも含めて新人保育士さんの成長を支えていきましょう。
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保育士向けのフォローアップ研修の実施ポイント
保育士向けのフォローアップ研修における実施に向けた取り組みをまとめました。
事前調査を行う
研修中に業務の振り返りを行う際、中にはすぐに考えがまとまらなかったり、悩みを伝えられなかったりする新人保育士さんもいるでしょう。
研修前にアンケートを配って悩みや課題を記入してもらうとよいかもしれません。新人保育士さん自身も考えを整理しやすいでしょう。
対象者の不安や悩みに寄り添う
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中には新しい環境の変化に慣れず、精神的に不安定な方もいるかもしれません。
研修中は抱えている悩みや不安に寄り添うことを意識しましょう。
まずは話に耳を傾け、うなずきながら受け止めることが大切です。
その際に、
研修
担当者
「新人保育士さんはみんな同じ悩みを抱えているよ。」
「現場のみんなもきついんだよ。そのうち慣れるよ。」
などといった無責任な発言は避け、一人ひとりとしっかり向き合って誠実な対応を心がけましょう。
業務の振り返りを通してモチベーションを高める
研修を通して仕事への意欲を高めることも大切になります。
勤務したばかりで保育士として働くことに自信をもてない方も多いかもしれません。
積極的に業務中の頑張りや努力を褒めるように心がけましょう。
研修
担当者
「しっかり子どもと向き合っているね。」
「毎日笑顔で頑張っているね。環境設定も上手だね。」
などと思いやりのある声かけを意識するとよいですね。
そのうえで課題解決に向けて支える姿勢を大切にして、信頼関係の構築につなげていきましょう。
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積極的に保育士向けのフォローアップ研修を実施しよう
フォローアップ研修は新人保育士さんのための大切な研修になります。
あらかじめ、カリキュラムや実施方法を明確にしてスムーズな進行を心がけましょう。
積極的にフォローアップ研修を実施し、新人保育士さんのスキルアップを支えて働きやすい環境を作り上げていきましょう。
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