保育士の「マネジメント能力」とは主任やリーダーといった役職に就くうえで重要なスキルのひとつです。職員を統括するために欠かせないものですが、保育士さんにマネジメント能力を身につけてもらうためにはどのような方法が挙げられるでしょうか。今回は保育士の人材育成に役立つ、マネジメント能力の概要と対策を詳しく解説します。

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保育士に求められるマネジメント能力とは
マネジメント力とは、目的や成果を達成するために組織を管理する能力を指します。保育施設では主に主任やリーダーといった役職の方に求められる能力です。
園の安定した運営を目指すうえで、マネジメント能力に長けた人材を育てることが大切になります。
そもそもマネジメント能力とは具体的にどんな力を指すのでしょうか。
まずはマネジメントをするうえで必要となるスキルを見ていきましょう。
リーダーシップ力
リーダーシップ力とは、周囲の保育士さんに対して自身の意思をはっきり示し、方向性を指示できる能力です。主任やリーダーは「子どもがけがをした」「クラス運営が上手くいっていない」などの連絡や相談を受けた際、柔軟に対応することが求められます。的確な判断を伝えれば、保育士さんも安心して働くことができるでしょう。
コミュニケーション能力
保育現場では、保育士さんがさまざまな人とコミュニケーションを図る場面が多いものです。
そのため、同僚や園長先生など職員と信頼関係を育み、互いに協力して保育活動に取り組むことが求められるでしょう。コミュニケーション能力に長けた人材を育て、統括する力を身につける必要がありそうです。
危機管理能力
危機管理能力とは、トラブルを予測して回避する能力や、トラブルが発生しても被害を最小限に抑えて臨機応変に対応する能力のことを指します。
保育施設では事故やけがのないように安全な環境を作り上げることが大切です。しかし、ときには転落や転倒などによって子どもがけがをしてしまう場合もあるでしょう。
その際は冷静に対応し、今後そういったことが起こらないように安全管理を徹底する必要があります。
このように、危機管理能力は子どもたちの園生活を支えるためにも重要な能力です。
問題解決能力
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問題に対して解決策を見出す力を「問題解決能力」といいます。保育施設でトラブルが生じた際も主任やリーダーは問題の解決策を考え、保育士さんに適切な指示を伝えなければなりません。
問題解決能力を身につけるには、客観的な視点で物事を捉え、解決までの道筋を順序立てて考えることが必要とされるでしょう。
経験を重ねることで徐々に身につくスキルといえそうです。
人材の育成能力
保育の質の維持や向上を目指すためには保育士さん一人ひとりの技術やスキルを高めることが重要です。そのためには保育施設の方針や理念を伝え、人材の育成に取り組む必要があります。
現場の責任者となる主任やリーダーは豊富な経験とこういった人材育成能力が求められるでしょう。
プレゼンテーション能力
プレゼンテーション能力とは、自分の意思を相手に順序立ててわかりやすく説明する能力のことを指します。
子どもたちにさまざまな事柄を説明する保育士さんにとっては、自然と身についているスキルのひとつかもしれません。
保育施設では保護者に入園や行事の説明を行ったり、保育士さん同士で現場の状況を伝えたりとプレゼンテーション能力を必要とする場面も多いようです。
一口にマネジメント能力といっても、コミュニケーション力や問題解決能力などさまざまスキルが必要になることがわかります。
現場経験を重ねると徐々に身につくものですが、主任やリーダーというまとめ役を育てるためにも、積極的にマネジメント能力の育成に取り組むことが大切になります。
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保育士のマネジメント能力の育成方法
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研修制度の導入
保育士さんのマネジメント能力を題材にした研修制度を導入してみましょう。外部講師を招き、講習を開く園もあるようです。
参加した保育士さんはキャリアアップへの意識が高まり、仕事へのモチベーションが上がるかもしれません。
マネジメント能力を育む機会を用意して、保育士としての成長を支えていきましょう。
キャリアアップ研修への参加を促す
国が策定するキャリアアップ研修の項目の一つに「マネジメント研修」があるので、参加してもらうのも一つの手です。
キャリアアップ研修とは、保育の専門知識の向上やスキルアップ、処遇改善などにつながる研修になります。
経験年数3年以上の保育士さんが対象となり、研修内容は以下の通りです。
- 乳児保育
- 幼児教育
- 障害児保育
- 食育・アレルギー
- 保健衛生・安全対策
- 保護者支援・子育て支援
- マネジメント研修
- 保育実践研修
保育士さんが以上の研修を修了して職務認定を受けることができれば、さまざまな役職に就くことが可能となります。
<副主任:経験年数概ね7年以上>
職務分野別リーダーを経験し、計3分野以上の専門研修とマネジメント研修後に職位の認定を受けることで月額4万円の処遇改善
<専門リーダー:経験年数概ね7年以上>
職務分野別リーダーを経験し、計4分野以上の専門研修を修了し、職位の発令を受けることで月額4万円処遇改善
<職務分野別リーダー:経験年数概ね3年以上>
6分野のうち担当する職務分野の研修を修了し、職位の発令を受けることで月額5千円の処遇改善
副主任はマネジメント研修が必修科目となっていますが、その他の役職に就く方も講座を修了することで、実践的なマネジメントを学ぶきっかけとなるでしょう。他の講座も全て保育士としての成長に役立つ内容となっています。
自治体のホームページなどで研修の開催場所や日時などを確認して、保育士さんに参加を促すとよさそうですね。
定期的にミーティングを行う
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保育施設で定期的にミーティングを開き、マネジメントについて学び合う場を設けるのもよいでしょう。
マネジメントに関する課題や改善点などを洗い出し、解決策を見出すことが大切ですね。
マネジメント能力は経験を積み重ねることで少しずつ身についていくものです。
そのため、定期的に振り返る場を設け、悩みがあった場合は一人で抱え込まないように園全体でキャッチアップすることも必要になります。
主任やリーダーの育ちをみんなで支えるという気持ちを持って、円滑な運営を目指していきましょう。
保育士のマネジメント能力を育てよう
保育士さんの中には主任やリーダーといった役職に就いた際に上手く立ち回れず、戸惑う方もいるかもしれません。保育施設側は事前にマネジメント能力を育む体制を整え、成長を支える必要があるでしょう。
研修会を開いたり、キャリアアップ研修の内容を説明したりとアプローチ方法を工夫するとよいですね。
保育士さんのマネジメント能力を育て、職員の質の向上に目を向けて行きましょう。
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