新人保育士さんが入社後のギャップを理由に早期退職に至るケースも多いよう。保育士バンク!でその理由を調査した結果、労働環境、人間関係などさまざまな要因が明らかになりました。今回は、新人保育士さんが入社後にギャップを感じる理由をランキング形式で紹介!詳しい事例や対策方法を解説します。
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目次
保育士が入社後にギャップを感じるのはなぜ?
新人保育士さんが入社前と入社後にギャップを感じて早期離職を選ぶ方も少なくありません。別名「採用ミスマッチ」と呼ばれ、その状況に悩む採用担当者の方もいるでしょう。
人材の確保が成功したにも関わらず、なぜ入社後にギャップが生じてしまうのでしょうか。
実際の事例をチェックして人材の定着に役立てていきましょう。
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保育士が入社後にギャップを感じた理由ランキング
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まずは新人保育士さんが入社後にギャップを感じた理由について、保育士バンク!で調査した結果をランキング形式でお伝えします。
1位 職場環境の相違
入社前にイメージしていた職場環境との違いにギャップを感じた新人保育士さんが最も多かったよう。「職場同⼠の⼈間関係があまりよくなかった」「実際に働いてみたら、業務の負担が⼤きかった」などの理由が挙げられました。
2位 労働条件の相違
入社前に確認した「労働条件の相違」によってギャップが生じることも。「就業条件に誤りがあった」「事前に聞いていた就業条件が、⼊職後異なっていた」など想定していた労働条件に違いがあると、憤りを感じてしまう方もいるでしょう。
3位 保育観の相違
第3位となったのは、新人保育士さん自身の考え方と園の方針があわないことで起こる「保育観の相違」。転職前の職場と比較してしまい、「⼀⻫保育に対するギャップがあった」「⼦どもの叱り⽅や園独⾃のルールなど前職との違いがあった」などという意見が多数ありました。
保育観が原因で入社後にギャップを感じるというのは、保育士業界ならではの内容ですね。上記のような理由から、早期退職を選択する方もいるため、新人保育士さんへの入社後のケアは重要な要素となりそうです。
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保育士が入社後にギャップを感じた3つの事例
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次に保育士バンク!に寄せられた事例から入社後にギャップを感じた理由が原因で「内定辞退」または「早期退職」に至ったケースを詳しく紹介します。
ケース①研修に参加し保育観へのギャップを感じてしまい、⼊職を辞退
4/1から⼊社予定の方が1週間程度の研修に参加。
新人保育士さんは何も説明がないまま、「ヘルプに⼊って欲しい」といった指示によりすぐに担任補助業務に就いていましたが、フォローは現場に任せっきりの状況が続いていたそうです。
しかし、その後「⾯接時に⾒学した園の様⼦と実際研修してみて感じた雰囲気が違う。4/1を迎える前に辞めたい。」という連絡が入りました。
園側がフォローに⼊るも、⼀度懸念に感じたことを完全に払拭できず、内定辞退となってしまいました。
「面接時での説明不十分」及び「入職後のフォロー不足」が原因で内定辞退を招いた事例です。面接の際に働き方を明確に伝え、フォロー体制がしっかり確立していれば、防ぐことができたかもしれません。
ケース②想像以上の仕事量にギャップを感じ、⼊職後4ヶ⽉で退職
入職前に「残業がなく働きやすい保育園」というイメージを持って勤務を開始したものの、実際に働いてみると、想定以上の仕事量や残業を目の当たりにしたそうです。
長く働く自信がないという想いを抱きながらも、誰にも相談ができずに⼊社後4カ月で退職してしまいました。
新人保育士さんの悩みに寄り添うサポートが⼗分ではなかったため、一定期間を経てから退職に至ったケースです。
このように入職後に想定していた労働環境との違いに悩む方は多いかもしれません。そのため、園側は面接時に充分な説明を行ったうえで採用することが大切になります。また、新人保育士さんと継続的にコミュニケーションを図り、相談できる環境をつくることも重要でしょう。
ケース③⼈間関係に違和感を感じてしまい、⼊職後1週間で退職
内定が決まり、4⽉からの入社を心待ちにしていた新人保育士さん。
しかし、初出勤⽇に職員全員に挨拶するも対応が素っ気なく、早々に違和感を覚えてしまったそうです。職員間のグループの輪の中にもなかなか入れず、「⾃分は必要とされていない」と感じてしまい、1週間で退職に至りました。
人間関係を築くことは時間がかかるものですが、初めから他の保育士さんが歓迎ムードでなければ、新人保育士さんは孤独感を感じてしまうでしょう。
園側の受け入れ態勢を整えたうえで、ケアできる環境をつくりあげることが大切ですね。
保育士の入社後のギャップを防ぐための対策
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最後に早期退職を防ぎ、人材の定着化に向けた対策について紹介します。
面接時に保育観や園の方針のすり合わせをしっかり行う
まずは、新人保育士さんが入社後のギャップに悩みを抱かないよう、面接の時点で「労働条件」や「保育理念」、「保育⽅針」の詳細をきちんと説明することが重要です。
そこで園側と保育士さん側が「お互いの考えに相違がないか」すり合わせを行えば、入社後のギャップ防止につながるでしょう。
また、残業や業務負担などでデメリットとなる点がある場合は、実状をきちんと話すことも重要です。併せて、どのようなサポートを行なっているかを伝え、フォローする体制が整っていることをアピールできるとよいですね。
内定後に顔合わせや歓迎会を実施する
内定辞退を防ぐためにも、交流会や食事会などを積極的に開き、新人保育士さんが安心して入職日を迎えられるように配慮しましょう。
入社前に保育園への理解が深められる懇親会を開けば、初出勤⽇の緊張を和らげることもできそうです。
行事などが忙しく、開催が難しい場合は教育担当との面談の機会を設け、交流の場を提供していきましょう。
悩みを相談できる体制を構築する
入職後に新人保育士さんが悩みを相談できる体制を整えることも重要です。
例えば、入職後の1週間に少なくとも毎日5分ほどの⾯談を実施した園では、フォローを徹底した結果、5年間の離職率を0%に抑えることができたという報告もあります。
職場や労働環境で悩みを抱えた場合も相談できる環境が整っていれば、温かな雰囲気が伝わり、早期退職を防げるかもしれません。
SNSやコミュニケーションツールを活用し、「何か不安なことがあれば気兼ねなく伝えてね」といった一言を添え、新人保育士さんへの配慮を大切にしましょう。
保育士が入社後のギャップを感じないよう、フォロー体制を整えよう
入社後にギャップを感じ、仕事を継続するべきか悩む新人保育士さんは多いかもしれません。
ただ、その際に園側が心に寄り添った対応を取れば、早期退職を防げる場合があるでしょう。人材不足が問題視される今だからこそ、人材の定着化に向けた取り組みが必要です。
新人保育士さんが「この園に転職を決めてよかった」といった想いを抱くことができるよう、フォロー体制を整えていきましょう。
また、保育士バンク!では採用担当者の方向けに「新人職員定着ハンドブック」を作成いたしました。
人材紹介から定着化に向けたサポートもさせていただいているため、ぜひお気軽にご相談ください。
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