新卒保育士の「採用解禁日」に向けてどのような準備をすればよいのか、知りたい方もいるかもしれません。採用を成功に導くためにも、計画の策定やターゲットの明確化などに取り組みましょう。今回は、採用解禁日の概要やスケジュール、23卒の保育士人材を確保するための対策をまとめました。経団連の就活ルールの廃止についても紹介します。
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目次
採用解禁日とは
就活における採用監禁日とは「就活解禁日」「広報解禁日」とも呼ばれ、就職活動のサイトを中心に説明会やエントリーの受付が開始される日のことを言います。
2023年の採用解禁日は3月1日午前0時です。
採用監禁日は経団連の示す就活ルールに則って定められたものであり、公平・公正な採用の徹底や多様な採用選考機会の提供などを目的としています。
しかし、水面下で早期選考を行う企業が増加するなど、近年ではルールの形骸化が問題視されていました。このことから、2018年10月9日に経団連によって就活ルールの廃止が発表され、新たなルールの策定が行われています。
ただし、学生や企業の混乱を避けるため、2023年は現行通り3月1日が採用解禁日となります。
保育士採用においても解禁日を意識して採用活動を行うことが考えられますが、採用スケジュールについては、一般企業と異なる点もあるでしょう。
就活フェアへの参加や合同説明会などの日程調整も必要になることから、計画的にスケジュールを立て、スムーズに新卒の採用活動を進めていきましょう。
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【23卒】保育士の採用スケジュール
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一般企業における新卒学生向けの採用活動では、卒業の前年度の冬頃から会社説明会を行い、卒業年の4月から選考を開始することでしょう。
しかし、新卒保育士の募集は卒業年度の6月~9月頃から始まるため、一般的な企業よりも採用活動のスタートが遅い園が多いようです。
その理由としては、保育園側が現職員の次年度の継続・退職意向を確認する時期が8月〜10月頃となり、その意向にあわせて採用する新卒学生の人数の調整を行うからです。
そのため、採用スケジュールも一般的に以下のようになります。
6月〜9月:採用人数決定・募集開始・面接
9月〜2月:面接・選考・内定通知
3月:研修・実習開始
4月:入社
上記はあくまでも一例になります。一般職・保育職を同時に採用する企業型保育園などでは、新卒保育士の募集も他の職種と同様に採用解禁日にあわせて開始するケースもあるでしょう。
次に、23卒の保育士の採用解禁日までに準備することを紹介します。
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新卒保育士の採用解禁前に準備すること:①採用スケジュールを確認する
まずは、各保育園の採用活動がスムーズに進むよう、事前に採用スケジュールを立てることが重要です。
ただ、計画を策定する時点で、現職員の継続・退職の意向がはっきりしない場合があるかもしれません。必要な職員人数を想定して、募集や面接の時期、内定後の勤務時期などを明確化しましょう。
採用のスケジュールの詳細の例は以下の通りです。
①募集開始・応募受付
②書類選考
③面接・実技試験
④選考・評価
⑤結果通知
⑥内定
中には実習生の採用を検討している保育園もあるでしょう。優秀な人材であれば他の園からも迎え入れたいと声がかかっている可能性もありそうです。
実習生をたくさん受け入れている場合はリストなどを作って採用したい学生を選定しておき、連絡をすぐにとれるように準備しておくとよさそうです。
新卒保育士の採用解禁前に準備すること:②採用ターゲットを明確にする
募集を開始する前に、採用人数や求める人物像を明確にすることが大切です。
現場の状況を把握し、担任や副担任の配置などを考慮したうえで、どのような人物を求めているのかを考えましょう。
新卒保育士は自園で育てていくことを前提に選考が行われるでしょう。そのため、「保育士として成長する意欲をもっている」「周りと協力して保育を行う姿勢がある」など、求める人物像を書き出すとよいかもしれません。
その他にも、「ダンスが得意な方」「ピアノ伴奏や歌が好きな方」など必要な資質は園によって違いがあるでしょう。
配属先のクラスなども考えたうえで、職員間で求める人物像についての話し合いの場を設けるとよいかもしれません。
新卒保育士の採用解禁前に準備すること:③合格基準を定めておく
学生の面接を行う際、複数応募の中から選考することも多いでしょう。
選考の公平性を保つためにも、「評価項目」と「評価基準」を明確にしたチェックシートを作成するとよいかもしれません。
採用担当者の方の直感や経験から合否を決めてしまうと、実際に求めていた人物像とズレが生じることも考えられます。
評価シートがあることで昨年度の基準と照らし合わせることができるだけでなく、どのような人物を求めているのか、客観的に評価することも可能なため、人材を見極めることにも役立ちそうです。
社会人としてのマナーや言葉遣いはもちろん、コミュニケーション能力などもふくめて作成してみましょう。
新卒保育士の採用解禁前に準備すること:④採用手法を決定する
多くの応募を集め、優秀な人材を確保するためにも新卒学生の募集方法を明確化しましょう。
基本的な採用手法は以下の通りです。
- 保育専門の大学や専門学校などからの紹介
- 就活フェア・合同説明会
- 紙媒体の求人(求人情報誌、新聞紙など)
- 求人情報サイト
- 人材紹介会社、派遣会社
その他にSNSを活用したり、自園のホームページで求人を掲載したりとさまざまな募集方法があるでしょう。
ここで、それぞれの特色を詳しく紹介します。
保育専門の大学や専門学校などからの紹介
新卒採用の際に、保育士の養成校などからの紹介を受けて、採用を決定する園も多いかもしれません。
実習生の受け入れを毎年行っている園は、特に学校側と結びつきが強い場合もあるでしょう。学校側は長期間に渡って学生を育てていることから、人柄や性格などもきちんと把握している可能性があります。そのため、優秀な人材の紹介が期待できるかもしれません。
急な追加募集を行う場合も「就業場所を探している学生はいないか」と学校側に声をかければ、すぐに紹介してくれる場合もありそうです。
就活フェア・合同説明会
23卒の保育学生向けに就活フェアや合同説明会を開催している園も多いかもしれません。たくさんの新卒学生と実際に接することができ、他の保育施設の動向も確認できそうです。
各ブースに集まった学生向けに自園の説明やアピールを行い、その場で面接を実施する場合もあるようです。
イベントの規模によっては、多くの保育士と出会うことができ、貴重な場となるでしょう。
参加費用については開催する企業によって料金が異なるため、確認する必要があります。
応募前の学生と直接会話ができるだけでなく、自園の求人を知らなかった方にも応募へ誘導することが可能なため、採用の成功率が高まるでしょう。
紙媒体の求人(求人情報誌、新聞紙など)
「紙」を媒体とした求人募集は、冊子タイプの求人情報誌や新聞紙、折り込みチラシなどがあります。
近年はオンライン上で求人を募集する保育園が増えていることから、こういった紙媒体の求人を活用する園は少ないかもしれません。
ただ、地域によっては保育士向け求人情報誌を発行している場合もあるため、チェックしてみるとよさそうです。
求人情報サイト
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求人情報サイトはオンライン上で保育士の求人を募集することができるため、多くの方々の目に留まることが考えられます。
新卒採用に特化したものもあり、どのようなサイトを利用するかチェックするとよさそうです。
また、無料・有料と設定に違いがあるので、予算と費用を照らし合わせて選定することも大切になります。追加募集が必要になる可能性もふまえて準備しておきましょう。
人材紹介会社、派遣会社
人材紹介会社は、転職エージェントとも呼ばれ、求める人材を伝え、登録者の中から条件に合った保育士の紹介を受けるシステムです。
また、人材派遣会社については、雇用する保育士を派遣するというイメージで、「一般派遣」と「紹介予定派遣」があります。
新卒保育士の中には人材紹介や派遣会社に登録して就職活動を行っている方もいるでしょう。
特に転職エージェントは携帯電話やパソコンなどで気軽に登録できるところが多いため、若年層の保育士の需要が高い可能性があります。
追加募集や中途採用の際も活用を検討してみるとよいかもしれません。
採用解禁日までに準備を整えて、新卒保育士の人材確保に取り組もう
23卒の保育学生の採用解禁日は3月1日となりますが、園によって採用スケジュールが異なることが考えられます。
新卒保育士の採用を成功に導くためにも、しっかりと計画を立てて求める人物像を明確にすることが大切です。
園の行事などで多忙になる時期もあるため、WEB面接なども取り入れて、スムーズに採用活動を進めていきましょう。
保育施設の採用課題へのお取組み支援
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- 人材紹介サービス
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- 就職・転職フェア
- 認知拡大、情報発信支援
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