1日の所定労時間を短縮して働くことが可能な「短時間正社員制度」。職員の仕事や育児の両立を支援するために、導入を検討している園もあるかもしれません。今回のコラムでは、短時間正社員制度の内容や対象条件、導入するための注意点などを詳しく解説します。保育士採用におけるメリットについても紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
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目次
保育園で短時間正社員制度を活用しよう
育児や介護などと仕事を両立したい社員や、キャリアアップを目指すパートタイム労働者などが、1日の所定労働時間を短縮して働く「短時間正社員制度」。
さまざまな人材が、フルタイム正社員よりも勤務時間や勤務日数を短くしながら活躍してもできる仕組みです。
保育施設においても働きやすい職場を作り上げるうえで、短時間正社員制度の活用が注目されています。
人材の確保や定着化つなげるためにも、制度の概要を把握して導入を考えていきましょう。
まずは、短時間正社員制度の概要について紹介します。
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短時間正社員制度の内容
種類
短時間正社員制度の働き方には3つの種類があります。
- 正社員が一時的に短時間勤務をする
- 正社員が期間を決めずに短時間勤務する
- パートタイム勤務の方が短時間勤務のまま正社員となる
育児や病気、介護などからフルタイムで働くことが難しい場合に活用し、正社員として働くことが可能です。
保育施設の職員の方は、育児などを両立するうえで、一時的に短時間勤務を希望する方も多いかもしれません。
対象者の条件
厚生労働省の短時間正社員制度の導入・定着支援によると、対象者の条件は以下となります。
①期間の定めのない労働契約を締結している者
②時間当たりの基本給及び賞与・退職金等の算定方法等が同一事業所に雇用される同種のフルタイムの正規型の労働者と同等である
出典:短時間正社員制度の導入・定着支援/厚生労働省からの抜粋
正規型の労働者とは、1日の労働時間を8時間程度として週5日勤務が基本となります。働き方については就業規則などで制度化することが大切です。
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保育士採用に向けて短時間正社員制度の活用するメリット
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求職者に働きやすさをアピールできる
子育て中の方やこれから子どもを授かりたい方にとって、就職先を探す際に「勤務時間の長さ」や「残業時間の有無」などが重要なポイントになることが考えられます。
そのため、求人票や求人サイトで短時間正社員制度を導入を伝えることができれば、求職者に向けて働きやすさをアピールすることにつながるでしょう。
保育士さんにとって短い労働時間の中で正社員として働くことができるのは、魅力的な勤務条件となり、応募の増加が見込まれます。
優秀な人材の確保に役立てられる
ベテランの保育士さんや働きたいという意欲がありながらも、出産・子育てなど家庭の事情により、フルタイムで働けない方もいるでしょう。
短時間正社員制度を導入はそのよう方の復職の後押しとなり、即戦力としての活躍が期待できそうです。
子育て経験豊富な求職者の応募も期待でき、優秀な人材が集まりやすいかもしれません。
人材の定着化につながる
自園で短時間正社員制度を導入すると、現場の保育士さんが積極的に制度を活用することが考えられます。
短時間正社員制度を利用し、子育てしながら働く先輩保育士がいると、これから結婚や出産を考えている方の安心にもつながりますよね。
また、働き方に対して満足感が得られると、仕事に対する意欲も高まる可能性があるでしょう。結果として保育の質の向上に役立つ他、人材の定着化にもつながりそうです。
保育園に短時間正社員制度を導入する際の注意点
このように採用や人材の定着に役立つ短時間正社員制度ですが、導入する際は以下のような注意点を考慮するとよさそうです。
①短時間正社員向けの就業規則の作成・変更を行う
②適用範囲や就業時間や休憩時間、社会保険の加入、給与、賞与や評価など就業規則を明確に記載する
③フルタイム正社員とのバランスを考えて短時間正社員の給与や評価を設定する
④定めた就業規則を社員と共有する
作成した就業規則の共有がきちんと行われないまま、雇用形態を変えてしまうと「思ったよりも給与が少なくなってしまった」など、トラブルになる可能性もあります。
社員にしっかり活用してもらうためにも、ルールを明確化して安心して働くことができるように配慮しましょう。
保育士の採用に向けて短時間正社員制度を導入しよう
短時間正社員制度は、仕事と子育てを両立したい求職者にとって魅力的な制度でしょう。
導入する際は制度の概要を把握し、就業規則の作成や変更を行ったうえで、社員と共有することが大切です。
短時間正社員制度の導入を検討し、保育士採用に役立てていきましょう。
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