保育士の恋愛事情を調べると、「モテる職業」で常にランキングに入るのに「出会いがない職業」とマイナスワードがWEB検索で上がってくるのはどうしてでしょうか。保育士の求人・転職サイト「保育士バンク!」は、登録保育士58名に対し、「保育士の恋愛」をテーマにアンケートを行いました。パートナーの有無・出会いのきっかけ・相手の傾向など、調査の結果を詳しく解説します。
※保育士の実情調査 2016年07月21日より
[調査概要]
・調査期間:2016年6月23日~6月30日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:20~40代 保育士バンク!に登録する保育士58名※パートタイム以前保育士として働いていた潜在保育士を含む
保育士の恋愛力は一般より高め【65%は恋愛のパートナー有り】
一般的な平均より高め
調査に協力していただいた保育士の方々に、「現在、恋愛のパートナー(彼氏・旦那様を含む)はいますか?」とアンケートした結果、なんとYESの回答率は65.5%に。
大手結婚会場紹介サイトが2015年に調べた結果では、現在20代の53.8%・30代67.4%の独身女性は彼氏がいないという回答が。
このことから、数値的には保育士に恋愛のパートナーがいる確率は、平均値より多い割合になっていると考えられます。
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談受付やサービスガイドなどの資料DLはこちらからどうぞ。
まずはお気軽にお問合せください!
保育士の出会いは職場ではない【第1位は「学生時代の友人」】
パートナーがいる人に、出会いのきっかけを尋ねたところ、
第1位は「学生時代の友人」(24.1%)という結果に。
続いて2位が「SNS」(15.5%)、3位が「友人・知人の紹介」(13.8%)になりました。
出会いのきっかけが職場にはない
一般的な人たちが恋人とどこで出会ったかの平均を見てみましょう。大手結婚式場が行った、「恋人とどこで出会ったか」というアンケート結果(首都圏・関西に在住の20~36歳の男女1,374名)によれば、1位が「職場の同僚・先輩・後輩」で、なんと24.1%の人が恋愛に発展しています。
しかし、保育士の方へのアンケートでは、職場での出会いという回答はほぼありませんでした。今回のアンケートの自由解答欄には「出会いのきっかけがない」という切実なコメントが、数多く寄せられています。
理由として保育士の職場では男性保育士の比率は全体の約3%ととても低く、職場内恋愛は男女比率の面で難しいことが分かります。もちろん可能性はゼロではなく、保育園に来ている体育の先生や設備会社の社員などの出会いといった話もあるようで、職場からロマンスが生まれることもあります。
大学・専門学校時代からの縁を大切に
在学中に学校やバイト先で知り合った人とそのままゴールインというケースは、実は保育士だけでなく、現在の20代の結婚の大きな傾向として増えつつあるようです。
一方で、保育士の場合は学生時代から「女性が多い環境」のため、社会人になってからも、学生時代のサークルの付き合いや、仲間内からの紹介で恋愛に発展しているケースがとても多いようです。
他の大学・学科やサークル・アルバイト・ボランティアなど、学生時代から出会いの枠を広げて、同じ世代で同じ価値観を共有できる人に目を向けてみることが大切です。
婚活サイトや友人の紹介を大いに生かす
保育士の方の恋愛力・パートナー保有率は一般の数字と比べて低くない理由として、出会いの場を職場の外に向け、積極的に活動していることが伺えます。
WEBでの婚活・SNSでの出会いは今や常識
保育士の多くが、最近流行しているSNSやマッチングアプリ、婚活サイトを大いに利用していることが数字から伺えます。仕事の空き時間を利用して、婚活ができるWEB・ネット・アプリのサービスは、シフト制で残業もある保育士のライフスタイルに非常に向いていると言えます。
また、知らない人同士がプロフィールで「いいな」と思ってもらうために、保育士という仕事は男性にとって結婚するのに魅力的な職業というイメージがあり、確実に出会いを後押ししてくれます。
リクルート社が毎年行っている調査で、2017年には何かしらの婚活サービス(WEB・アプリ・パーティすべて含む)の利用によって出会い、結婚したカップルの割合は10.4%を占めており、この数字はこれからも上昇していくでしょう。
また、2018年には独身女性の20.6%が何かしらの婚活サービスを利用しており、WEB・アプリ・SNS・パーティなどでの出会いは、世間的に認知度が上昇しつつあり、今後も結婚につながる出会いの多くを占めていくことが予想できます。
友人の紹介は身元が安心
結婚式の二次会・友達つながりの合コンは身元が安心でき、何かあったら友人に相談できるという心強いバックアップが期待できます。
【友人の紹介による心強いポイント】
・相手の身元がきわめてはっきりしている。
・合コンでありがちな、男性陣・女性陣のどちらかにパートナーがいることを隠して出席しているような人に当たらない。
・相手の連絡先やプロフィール、普段の人柄などは友人に聞けば教えてもらえる。
・年齢や環境が近い人が集まりやすい。
・無理やり話題作りをしなくても会話のきっかけが豊富。
・出会った後の対応やフォローを友人に相談しやすい。
意外な場所が自然な出会いにつながる
また、予想外の結果として4位に「アルバイト先」(10.3%)がランクインしており、保育士の職業と兼業しているアルバイト先も出会いの一つになっていることがわかりました。
出会っている人の多くは、職場以外で外部と接する場やその窓口を、きちんと作っていることが分かります。
読んでおきたいおすすめ記事
【採用担当者向けコラム】保育士の新卒採用やることリスト。テンプレに使えるチェックシートを紹介
新卒採用は計画的に進めることが重要。保育士を目指す学生の動きは年々早期化しているとも言われるため、事前に「やることリスト」をまとめておくとスムーズです。そのうえで、早め早めに動くことが採用成功の近道で...
【採用担当必見】保育施設のお悩み対策診断。今、あなたの園に必要な対策は?
保育施設の運営にまつわる課題は、採用・定着・園児集客など、園によって本当にさまざまです。一体、自園にとって必要な対策は何なのか?「保育施設のお悩み対策診断」を使って調べてみましょう。 &n...
【採用担当者向けコラム】保育士の意向調査実施マニュアル。来年度に向けた準備のポイント
保育士さんに向けて来年度の就業意思を確認する意向調査では、どんなことに配慮して進めるとよいでしょうか。今後の園の運営や保育士さんの育成に関わることなので、慎重に行なうことが大切です。今回は、意向調査の...
【採用担当者向けコラム】意向調査で「退職希望」を示している保育士の引き止めはできる?
意向調査で退職の希望を示している保育士さんの引き止め方を知りたいと感じる採用担当者の方もいるでしょう。保育士不足が続く中、頼りにしていた保育士さんが抜けてしまうと運営が苦しくなりますよね。今回は、意向...
【2024最新】保育士不足が続く原因は?解消に向けた国・自治体・園の対策も解説
なぜ保育士不足が続くのでしょうか。子育て支援の重要性が増す中で、資格を持ちながらも保育士として就業する人が少ない状況を受け、国や自治体ではさまざまな対策を行なっています。今回は、深刻な社会問題でありな...
【2024年最新】学童保育の補助金はいくら?開業や運営に関わる助成金について
全国的に共働き家庭が増えたことで、小学生の居場所となる学童保育の拡充が求められています。実際に学童保育の開業や運営を目指す場合、国や自治体からいくらの補助金を受け取れるのでしょうか。今回は、学童保育の...
【採用担当者向けコラム】保育士の人材紹介手数料は高い?相場や会社による違いを解説!
保育士採用でも利用される「人材紹介」。手数料が何十万にも上ったという話を聞き、利用を迷っている採用担当者の方もいるかもしれません。今回は、保育士の人材紹介について、手数料の相場と費用が高いと言われる理...
【採用担当者向けコラム】真面目な人ほど急に辞めるのはなぜ?保育士が突然退職する理由と対策
真面目な人から急に辞めると告げられて、「何がよくなかったのか…」と頭を抱える採用担当者の方もいるのではないでしょうか。おとなしい人や優秀で勤勉な保育士さんほど、職場にストレスを抱えているかもしれません...
【採用担当者向けコラム】人材紹介会社が保育士さんを紹介してくれないのはなぜ?原因と対策
人材紹介会社を利用したにもかかわらず「保育士さんを紹介してくれない」と悩みを抱える方はいませんか?採用活動がスムーズに進まないと人材不足が解消されず、運営に支障をきたすケースも。今回は人材紹介会社から...
転職フェア出展は意味がない?採用できない?保育士を集客するためのポイント
多くの保育士さんと出会い、自園の魅力を直接伝えられる「転職フェア」。人材確保のチャンスになる機会ですが、出展しても意味がないのでは、採用できないのではと不安を抱く方もいるでしょう。今回は、転職フェアで...
放課後等デイサービスの職員採用の方法は?求める人材に出会うコツ
保育・福祉業界では人材不足が深刻化しており、放課後等デイサービスについても採用に苦戦する施設があるでしょう。特に児童発達支援管理責任者(児発管)の不足は、全国的に大きな課題となっています。今回は、放課...
時短勤務とは?保育園が導入するメリット・デメリットや注意点
2009年度の育児・介護休業法によって制度化された「時短勤務」。正式には短時間勤務制度と呼ばれ、3歳に満たない子を療育する労働者を対象に多くの方が利用しています。今回は時短勤務の概要や対象者、導入状況...
学童保育の経営に必要な基礎知識!開業の流れや必要コスト、成功のポイント
学童保育の開業を考えている方は、開業の流れやランニングコストの目安を把握しておくことが大切です。学童保育を経営するうえで必要な基礎知識をチェックしていきましょう。今回は、学童保育の経営に関する内容や成...
【採用担当者向けコラム】保育士採用で合同説明会に出展するメリット。成功の秘訣
保育事業者にとって合同説明会への出展には、どのようなメリットがあるのでしょうか。採用の成功率をアップするために、出展を検討する採用担当者の方もいるかもしれません。今回は保育士さん向けの合同説明会の活用...
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するメリットと注意点。活用するポイント
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するべきかと悩む事業者の方はいませんか。「手数料が高いのでは?」「希望する人材の紹介が受けられるのか」と不安を抱くこともあるでしょう。今回は、学童保育の採用に人材...
【採用担当者向けコラム】退職代行を使われた時はどうする?保育園に連絡が来た時の対処法
職員から退職代行サービスを利用して退職の申し入れがあった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。連絡が来た時点で直接該当の職員とやり取りすることが難しいため、戸惑ってしまいますよね。今回は退職代行...
ジョハリの窓とは?4つの窓の内容や注意点、具体例をわかりやすく解説
「ジョハリの窓」という自己分析ツールはご存じですか。「開放」「秘密」「盲点」「未知」の4つの窓を用いて、自分や他者からの印象を認識していく手法です。今回は、ジョハリの窓の概要や企業内での導入時の注意点...
今、重要視される「学び直し」は保育士に必要?園側が取り組む具体例
社会人の学び直しが注目されている昨今、雇用側の環境整備が求められます。今回は、保育士の学び直しが必要なのか、園側の取り組みや具体例についてわかりやすく解説します。保育士がやりがいをもって働ける職場を作...
人的資本経営とは?保育園経営に活用するメリットや保育士育成のポイント
人的資本経営とは、企業の人材を「資本」と捉え、人材の価値を高めることで企業価値の向上を目指す経営手法です。近年注目されている経営手法のひとつで、さまざまな企業で導入されています。今回は、人的資本経営の...
学童保育を開業するために必要な資格・条件・補助金制度について徹底解説!
全国的に学童保育の拡充が求められている今、学童保育施設を開業するためには何が必要なのでしょうか。今回は学童保育の開業に必要な条件や手続き、補助金制度などを紹介します。学童保育の開業は主に自治体から業務...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育士という職業はモテない?【約7割が「保育士はモテない」と回答】
続いて「保育士という職業柄によって、自分がモテると実感したことはありますか?」という質問に対し、NO(モテると思わない)という回答が67.2%と多く、毎年結婚をしたい女性の職業ランキングで上位の職業であることと、実際の当人たちの感覚には、かなりのギャップがあることがわかりました。
保育士という職業が「モテない」と感じる理由は?
女性中心の職場のイメージが強い
モテないと回答した人にその理由を尋ねたところ、
「仕事が大変そう、人間関係がドロドロしてそうと言われる」(20~24歳/保育士)
「好感があっても、今は保育士がいろいろと問題視されてるから、大変なのかと心配されるほうが大きい」(20~24歳/保育士)
という回答がありました。
現在の保育士が不足している問題や、マスコミによる過度な労働環境への報道イメージが、出会いでの男性側の印象に影響していることがあるようです。
出会いが少ないので実感が湧かない
「好感はもたれると思うが、出会いが少ないため実感もあまりない。」(20~24歳/保育士)
「そもそも出会いが少なすぎる」(25~29歳/保育士)
出会いの少なさから、保育士という職業が出会いでどんなアシストをするのか実感がわかないという回答も多く見られました。
保育士がモテていることを実感している人もいる
逆に、32.8%の「モテると思う」と回答した女性たちからは、
「合コンでの男性ウケがすごく良い。」
「優しくて面倒見の良い家庭的な女性というイメージを勝手に作ってもらえる。」(25~29歳/保育士)
という声が上がっています。
合コンや婚活パーティなど、出会いを目的とした場に積極的に参加している保育士には「モテる」「ウケが良い」という手ごたえがあることが分かります。
マイナス面は改善されつつあることをアピール
現在の社会問題を踏まえた報道の影響や、女性が多い職場で起こりやすい問題のイメージで、出会いがしらにマイナスなことをいう男性も中にはいるでしょう。
言葉をマイナスにとらえるのではなく、プラスに変えることが大切です。保育士全体のイメージを変えるきっかけや、自分への印象をよりプラスにすることが「モテる」ことにつながります。
保育士の給与・待遇面
現在では保育士の給与面・待遇面で大幅に改善されつつあることを、きちんと伝えましょう。結婚式場が行ったアンケートで、現在では女性が結婚後も働くことを望んでいる男性は70%にのぼります。
保育士は公的な資格のある職業です。結婚・妊娠後に働く時間や環境を変えて、仕事を続けていけることをさりげなくアピールするのもおすすめです。
女性が多い職場のマイナス面の強調はしない
保育士は責任が重い仕事のため、つい会話で何気なく「大変な仕事」と言ってしまいがちですが、仕事が大変なのは男性も一緒です。
そしてお互いが結婚相手として癒やされる相手を求めているため、大変さをアピールをすると「この人と結婚したら結婚後は大丈夫かな…?」と思われてしまうことも。
出会いの場では、人間関係の問題や責任の重さなど、仕事の悩みや苦労話は、相手から問われない限り自分から言い出さないことをおすすめします。
保育士の恋愛傾向は?【パートナーの職業第一位は「公務員」と「専門職」】
最後に「付き合ったことがある男性の職種」(複数回答可能)を聞いたところ、第1位は「公務員」と「専門職」が 34.5%と最も多く、消防士など自分と近しい職種の人と恋愛していることが多いという結果になりました。専門職の内容では、同業の保育士さんや士業が上がりました。
専門性が高い職業同士理解が深まる
公務員・士業は保育士と好相性の傾向
消防士など男性が多い公務員・専門職と相性がいい理由として、仕事での境遇面や責任の重さ、仕事への考え方が似ていることが多く、会話が弾むため、非常に好相性のようです。
資格職で専門性が高い職種とは、仕事での責任や他の職業にないイメージを守るための大変さなどが分かち合えそうです。
包容力が強いイメージを武器に
他に、保育士の恋愛パートナーに多い職業として、メーカー(20.7%)、経営者(15.5%)など、仕事量が多くハードなイメージの男性があがっています。
保育士のイメージ「包容力・介抱力」が、仕事で疲れている男性にとって魅力的に映り、お付き合いにつながっているのではないでしょうか。
シフト制の仕事ではお互いのスケジュールが合わせやすい面も
お付き合いしている職業の第3位がアルバイト(22.4%)で、保育士と同じシフト制の仕事から、お互いに会う時間をシフトの融通によって合わせやすいという理由が垣間見えます。
保育士にとって「お互いが一緒にいる時間をどうキープするか」というのは、恋愛を続けて結婚に結び付けるために、重要な課題といえそうです。
保育士の出会いと恋愛は出会うためのより良い環境・職場から
今回の調査を通して、多くの保育士たちが「出会いの場」を求めていることがわかりました。保育士が出会いのきっかけをつかみ、恋愛から結婚へとつなげるためには、出会いの場をしっかり外へ広げる行動力と、その後にお付き合いを続ける時間作りが大切です。
そのために、職場での人間関係と労働環境をよりよくし、気力体力を充実させ、自分の時間をしっかり確保する、新しい働き方を考えることが大切です。いま自分が置かれている状況が、婚活に向いているかどうか、じっくり見直してみましょう。
参考
アニヴェルセル株式会社:アニヴェルセル総研2017
http://www.anniversaire.co.jp/brand/pr/soken1/
リクルート・ブライダル総研:婚活実態調査2018
http://bridal-souken.net/data/konkatsu/konkatsu2018_release.pdf
リクルート・ブライダル総研:恋愛・婚活・結婚調査2015
http://bridal-souken.net/data/ra/renaikonkatsukekkon2015_release.pdf
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談、お問合せはこちらからお願い致します。