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【2024年最新】保育士の給料相場はいくら?安いのはなぜ!?年齢・地域別・パートの平均年収、給与UP術

「給料が安い」「上がらない」といわれる保育士の給料はいくらくらいなのでしょうか。子どものお世話や保護者対応など多くの仕事をこなす中で給与が低いと不満が募りますよね。今回は保育士の月給や平均年収を徹底解説!年齢・経験年数・地域別にまとめました。パート保育士や幼稚園教諭の給与も紹介するので、参考にしてください。


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保育士の平均給料・年収はいくら?

保育士は子どもたちの命を預かる責任のある仕事。


それなのに「給料が安いのはなぜ?」「仕事を頑張っても給与に反映されない…」と不満を抱える方もいるでしょう。


せっかく保育士資格を取得して子どものお世話や保護者対応、書類作成などさまざまな業務をこなしているのにも関わらず、業務量と見合わない給料だと仕事へのモチベーションが下がってしまいますよね。


実際、保育士の平均年収はいくらなのかを、正社員・パート職員別に紹介します。


また、年収の手取りは75%〜80%といわれているため、今回は年収の75%として手取り額も算出しました。



正社員保育士の平均給与相場


厚生労働省の2023年度「賃金構造基本統計調査」によると、男性/女性あわせた正社員保育士給与額の詳細は以下の通りです。


決まって支給される月給の給与額 年間賞与等 年収
27万1400円 71万2200円 396万9000円

<手取り>

年収396万9000円の手取り(75%)を計算すると、約297万円となります。


月給27万1400円の手取りについては、20万3350円となるでしょう。


また、同資料による幼稚園教諭の平均年収は407万5600円です。手取り(75%)を計算すると約305万円となり、保育士の給与よりも高いことがわかります。


国税庁による同年度の一般職種の年収はまだ発表されていませんが、2022年度の平均年収は458万円と報告されています。


したがって、保育士や幼稚園教諭の年収は全国平均に比べて低い水準であるといえるでしょう。


国はこのような状況を解消するため「処遇改善措置による月額9000円アップ」や「キャリアアップ研修による月額5000円〜4万円の手当支給」などさまざまな対策を講じています。


しかし、いまだ「待遇が改善された」と感じる保育士さんは少ないかもしれません。引き続き保育士の待遇の向上が求められています。



パート保育士の平均給与相場


2023年の賃金統計調査によれば、保育士のパートの平均時給は1317円となります。1カ月の平均実労働日数は約16日、1日あたりの所定内実労働時間数は平均5.5時間です。


上記の資料をもとに算出した「月給」「賞与」「年収」は以下の通りです。


決まって支給される月給の給与額 年間賞与等 年収
11万5896円 9万1000円 148万1752円

※1カ月の平均実労働数16日(1日の所定内実労働時間数×5.5時間)×12カ月で算出

※賞与がない園もあり


<手取り>

パートやアルバイトの場合は、配偶者の扶養内/外によって、厚生年金保険料や健康保険料など引かれる金額が異なるでしょう。


配偶者の扶養を外れて働く場合の手取り額は、年収の約75%〜80%といわれています。


年収148万円の手取り(75%)を計算すると、約111万円となります。月給の手取り額については、約8万7000円となるでしょう。


また、パートの賃金は地域や施設形態によっても異なるため、時給900円台で働く保育士さんもいるかもしれません。


正社員同様、パート保育士の待遇の改善も必要といえるでしょう。

【年齢別】保育士の平均給料相場

続いて、2023年の賃金統計調査をもとに年齢別の平均年収を紹介します。※男女合計


【年齢別】保育士の平均年収
年齢 月給 年間賞与等 平均年収
20~24歳 23万900円 43万8000円 320万8800円
25~29歳 26万800円 69万5700円 382万5300円
30~34歳 26万4300円 68万4700円 385万6300円
35~39歳 27万7800円 76万600円 409万4200円
40~44歳 28万6200円 81万5900円 425万300円
45~49歳 28万4700円 84万5800円 426万2200円
50~54歳 28万7000円 77万8800円 422万2800円
55~59歳 31万1000円 89万7300円 462万9300円

※平均年収は「所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給付額」で算出


上記のデータによると、20代の年収は約320万円~382万円30代は約385万円〜409万円と、年齢とともに少しずつ増加しています。


また、40代の年収は約425万円〜426万円とほとんど変化が見られませんが、50代になると年収は422万円~462万円と再び上昇しています。これは年齢を重ねるにつれて、副園長や園長などの重要な役職に昇進し、給与が増額することが一因と考えられます。

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【経験年数別】保育士の平均給料

2023年の賃金統計調査をもとに経験年数別の平均年収を紹介します。※男女合計


【経験年数別】保育士の平均年収
経験年数 月給 年間賞与等 平均年収
1年未満 21万8400円 4万1000円 266万1800円
1年〜4年 23万7200円 61万1600円 345万8000円
5年〜9年 25万4800円 66万1100円 371万8700円
10年〜14年 26万4400円 73万4400円 390万7200円
15年以上 30万4000円 98万9300円 463万7300円

※平均年収は「所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給付額」で算出


上記のデータを見ると、入社1年目の賞与は平均4万円と少ないですが、経験を積むにつれて給与や賞与が増加していることがわかります。


また、15年以上勤務すると主任や副園長、園長といった責任ある役職に就く人もいるでしょう。そのため、平均賞与も約100万円と高くなっています。

【施設別】保育士の平均給料相場

保育園の施設種類ごとに、平均給料を見ていきましょう。


以下の表は2019年度、役職がない正社員の保育士の月収と年収を施設形態別にまとめたものです。


施設形態ごとの保育士の給料
施設形態 月収 年収
私立保育園 30万1823円 362万1876円
公立保育園 30万3113円 363万7356円
認定こども園(私立) 27万9954円 335万9448円
認定こども園(公立) 28万7181円 344万6172円

※月収…賞与の1/12を含む。年収…賞与込み


あくまでも上記は平均給与額となります。施設形態によっても給与に差があるため、初任給の金額などをしっかり確認する必要がありそうですね。

【地域別】保育士の平均年収ランキング

続いて、地域別の保育士の平均年収をランキング形式で紹介します。


         
【地域別】保育士の平均年収ランキング
順位 都道府県 決まって支給される現金給与額 年間賞与等 平均年収
1位 東京都 31万5800円 74万5100円 453万4700円
2位 京都府 30万2700円 89万6000円 452万8400円
3位 広島県 29万1500円 102万9900円 452万7900円
4位 和歌山県 29万8300円 91万9300円 449万8900円
5位 大阪府 29万1500円 78万1800円 427万9800円
6位 神奈川県 29万1200円67万2700円 416万7100円
7位 群馬県 25万6700円107万100円 415万500円
8位 兵庫県 27万3000円83万200円 410万6200円
9位 静岡県 25万5800円90万3800円 397万3400円
10位 愛知県 26万9800円71万3600円 395万1200円

地域別の保育士の平均年収は、1位が東京都で「453万4700円」でした。日本の中心都市として保育園の数も多く、保育士需要が高いことがわかります。


また、保育士の平均年収が一番低かった地域は山形県で「310万3200円」でした。東京都の年収と比べると、約143万円の差があることがわかります。


このように地域によって保育士の収入に違いがあるため、転職や就職を考えられている方は地域の保育士の給与事情を確認してみましょう。

保育士の給料が安いといわれる理由

保育士の給料について年齢や経験、地域や施設別に紹介しましたが、給与に対して不満を抱く保育士さんは少なくないでしょう。


なぜ、国が保育士の待遇を改善しようとさまざま施策を講じているのにも関わらず、「保育士の給与は安い」といわれてしまうのでしょうか。


その理由を詳しく紹介します。



公定価格や自治体からの補助金の影響


民間の認可保育園の運営は、政府から支給される「公定価格」や自治体からの補助金、保護者からの「保育料」によって成り立っています。


その収入源から運営費を差し引いたものが保育士さんに給与として支払われる仕組みです。


公定価格は変動が少なく、子どもの人数や認定区分などによって左右されることから、園側の希望金額が支給されるわけではありません。


また、自治体からの補助金や保育料だけでは十分な運営費を確保できないことが多く、その結果、保育士の給与が低く抑えられる傾向があるようです。



昇給の機会が少ないから


保育士さんの昇進の機会が少ないことも、給与が安い原因のひとつかもしれません。


保育園の主な役職は「主任」「リーダー」「副園長」「園長」と少なく、人数も限られています。そのためなかなか役職者になれず、経験年数を重ねても十分な手当を得ることができない保育士さんがいるでしょう。


特に小規模の保育園は「元々の職員数も少ない=役職者も少ない」という状況のため、長く働いても低収入のままの方もいるようです。


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政策が整備されていないから


近年、保育士は社会に欠かせない存在であることがようやく認識され始めましたが、十分な政策的支援がまだ整っていない状況です。


上記の地域別の平均給与を見ると、都市部と地方による待遇の差が大きく開いていることがわかります。これは地域によって保育施設への支援や補助金の額に差があることが要因といえるでしょう。


このような状況を解消するためには、国や自治体が主体となってより手厚く支援していくことが求められています。


しかし、実際に保育士さん自身がその効果が感じられるまでには、まだ時間がかかりそうです。

保育士の給料を上げる!3つの給与アップ術

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先述でも説明した通り、保育士さんの待遇を改善するためには国や自治体の支援が必要不可欠です。


ただ、保育士さん自らが行動を起こすと給与アップを実現できることもあるのではないでしょうか。


最後に保育士さんが給与を上げるための方法をまとめました。



キャリアアップのために転職・副業を検討する


自身の経験やスキルを活かせる転職や副業について考えてみましょう。

好待遇の園へ転職する

まずは、通勤範囲内で好待遇の園がないかチェックすることから始めてみるとよさそうです。


求人の中には、保育士さんがよりよい環境の中で働けるよう、高い給与を設定する園があるかもしれません。求人情報をチェックして、給与や福利厚生が充実している保育園を探しましょう。


また、保育士専門の転職エージェントに相談すると、自分に合った高待遇の求人を紹介してもらえることがあります。プロのアドバイスを受けながら、効率的に転職活動を進めることができそうです。


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興味のある分野の副業をする

副業をすることで給与アップを目指す方法もあります。


副業が禁止されている園で働く方は難しいかもしれませんが、許可されている場合は検討してみるとよいでしょう。


隙間時間を利用して、ベビーシッターをしたりクラフト作品を作って販売したりするなど、さまざまな方法があります。継続的に副収入を得られる方法を考えてみるとよさそうです。



スキルアップを目指して資格を取得する


保育園の中には資格を取得した保育士に対して、手当を支給する保育園があります。


保育士さんのスキルアップに役立つ資格はこちら。


絵本専門士

リトミック指導員

モンテッソーリ教員

医療保育士

運動保育士

イングリッシュエキスパート保育士

幼児食インストラクター

子ども環境管理士

チャイルドマインダー

保育カウンセラー

育児セラピスト

日本子育てアドバイザー


資格を得ることで、転職や復職をする際も有利になるでしょう。興味のある分野の資格を取得して保育に役立てられるとよいですね。



フリーランス保育士になる


給与を上げるためにフリーランス保育士になるのもひとつの手段です。


フリーランス保育士とは、個人事業主として開業し、収入を得る方法です。


人材派遣会社に登録して派遣された保育施設で働いたり、ベビーシッターとして利用者の自宅で保育したりと、さまざまな働き方があります。


フリーランス保育士として働く場合は、自分で取り組む仕事の単価や量を決めていきます。そのため、より高単価な仕事を受けられるようになれば、給与アップが期待できます。


出典:賃金構造基本統計調査

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】/内閣府

出典:令和4年分 民間給与実態統計調査/国税庁

出典:保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について/厚生労働省

出典:施設型給付の概要と仕組み/こども家庭庁

保育士の仕事にやりがいを感じながら、給料・年収アップを目指そう

現在の園の待遇に不満を抱いたら、まずは地域の保育士の給与事情や求人情報をチェックしてみましょう。


認定こども園や企業主導型保育園、インターナショナルスクールなど、保育士資格を活かして働ける場所はたくさんあります!


また、最新の保育士の求人状況を知りたい方は、保育士バンク!にご相談ください。「仕事が忙しくて転職活動ができない」「給与が安すぎて保育士自体を辞めるか悩んでいる」という方もお問い合わせお待ちしています。あなたが保育士としてやりがいをもって働ける職場をいっしょに探していきましょう。

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