次年度の保育士採用に向けて準備に取り組む担当者の方もいるかもしれません。採用活動をスムーズに進めるためにはいつから取り掛かるべきなのでしょうか。今回は23卒の保育士採用に向けて必要な準備や流れ、人材の獲得をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。転職・就職フェアや転職エージェントの活用についてもまとめました。
beeboys/stock.adobe.com
23卒保育士採用に向けた準備はいつから始める?
次年度の採用準備をいつから始めるべきか迷う採用担当者の方もいるでしょう。
近年保育士不足が深刻化する中で、2022年1月の求人倍率は2.92倍と高い水準で推移しています。
出典:保育士の有効求人倍率の推移(全国)/厚生労働省からの抜粋
次年度の人材獲得競争も依然として激化が予想されることから、しっかり採用準備に取り組むことが大切です。
開始時期については、現場の職員の進退のヒアリングを始める8月頃が最適。
人材確保に向けて必要な準備を確認し、採用活動に活かしていきましょう。
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談受付やサービスガイドなどの資料DLはこちらからどうぞ。
まずはお気軽にお問合せください!
【23卒採用準備】保育士採用フロー
次年度の保育士採用に向けての流れを紹介します。
①現職員に進退ヒアリングする
まずは次年度の採用人数を明確にするため、現場の職員に進退に関する面談を行います。事前に面談日程を伝え、職員一人ひとりと話す時間を設けましょう。
退職の申し出があった場合は辞める時期や理由などを詳しく聞いてみましょう。威圧的な言動は避け、話しやすい雰囲気を作ることが大切になります。
②採用人数を確認する
DragonImages/stock.adobe.com
進退ヒアリングを終えたら、採用人数の確認を行いましょう。「23卒採用枠〇人、中途採用枠〇人」など詳細を決めるとよさそうです。
自園の勤務体制にあわせて採用人数を明確にしていきましょう。
③募集を開始する
採用人数が決まった後は人材の募集を開始します。求人票には「次年度募集」ということがわかるような文言を記載しましょう。
例えば、
「次年度保育士募集!アットホームな雰囲気で子どもと関わることができます<就職お祝い金あり>」
「23卒保育士歓迎!正社員募集複数担任制でゆとりをもって保育に取り組めます!<住宅手当あり>」
などといった自園の魅力を伝えられるようなキャッチフレーズを考えるとよさそうです。
ターゲットを意識して、目に留まる内容を考えてみましょう。
④面接・選考
応募が来たら随時面接を行いましょう。面接前に選考基準を明確にして評価シートを用意しておくとスムーズに選考することができそうです。
質問例やアイスブレイクに使える話題などもまとめておくと、面接時に役立つでしょう。
⑤内定・入職
hanack/stock.adobe.com
内定者を決定後、該当者に採用/不採用通知を送付します。
内定者に向けの懇談会や内定式を計画して入職までしっかりフォローしましょう。
何らかの事情で内定辞退者が出た場合は迅速に対応し、追加募集を行うことも大切です。
▼23卒!採用解禁日関連の記事はこちら
読んでおきたいおすすめ記事
【採用担当者向けコラム】保育士の新卒採用やることリスト。テンプレに使えるチェックシートを紹介
新卒採用は計画的に進めることが重要。保育士を目指す学生の動きは年々早期化しているとも言われるため、事前に「やることリスト」をまとめておくとスムーズです。そのうえで、早め早めに動くことが採用成功の近道で...
【採用担当必見】保育施設のお悩み対策診断。今、あなたの園に必要な対策は?
保育施設の運営にまつわる課題は、採用・定着・園児集客など、園によって本当にさまざまです。一体、自園にとって必要な対策は何なのか?「保育施設のお悩み対策診断」を使って調べてみましょう。 &n...
【採用担当者向けコラム】保育士の意向調査実施マニュアル。来年度に向けた準備のポイント
保育士さんに向けて来年度の就業意思を確認する意向調査では、どんなことに配慮して進めるとよいでしょうか。今後の園の運営や保育士さんの育成に関わることなので、慎重に行なうことが大切です。今回は、意向調査の...
【採用担当者向けコラム】意向調査で「退職希望」を示している保育士の引き止めはできる?
意向調査で退職の希望を示している保育士さんの引き止め方を知りたいと感じる採用担当者の方もいるでしょう。保育士不足が続く中、頼りにしていた保育士さんが抜けてしまうと運営が苦しくなりますよね。今回は、意向...
【2024最新】保育士不足が続く原因は?解消に向けた国・自治体・園の対策も解説
なぜ保育士不足が続くのでしょうか。子育て支援の重要性が増す中で、資格を持ちながらも保育士として就業する人が少ない状況を受け、国や自治体ではさまざまな対策を行なっています。今回は、深刻な社会問題でありな...
【2024年最新】学童保育の補助金はいくら?開業や運営に関わる助成金について
全国的に共働き家庭が増えたことで、小学生の居場所となる学童保育の拡充が求められています。実際に学童保育の開業や運営を目指す場合、国や自治体からいくらの補助金を受け取れるのでしょうか。今回は、学童保育の...
【採用担当者向けコラム】保育士の人材紹介手数料は高い?相場や会社による違いを解説!
保育士採用でも利用される「人材紹介」。手数料が何十万にも上ったという話を聞き、利用を迷っている採用担当者の方もいるかもしれません。今回は、保育士の人材紹介について、手数料の相場と費用が高いと言われる理...
【採用担当者向けコラム】真面目な人ほど急に辞めるのはなぜ?保育士が突然退職する理由と対策
真面目な人から急に辞めると告げられて、「何がよくなかったのか…」と頭を抱える採用担当者の方もいるのではないでしょうか。おとなしい人や優秀で勤勉な保育士さんほど、職場にストレスを抱えているかもしれません...
【採用担当者向けコラム】人材紹介会社が保育士さんを紹介してくれないのはなぜ?原因と対策
人材紹介会社を利用したにもかかわらず「保育士さんを紹介してくれない」と悩みを抱える方はいませんか?採用活動がスムーズに進まないと人材不足が解消されず、運営に支障をきたすケースも。今回は人材紹介会社から...
転職フェア出展は意味がない?採用できない?保育士を集客するためのポイント
多くの保育士さんと出会い、自園の魅力を直接伝えられる「転職フェア」。人材確保のチャンスになる機会ですが、出展しても意味がないのでは、採用できないのではと不安を抱く方もいるでしょう。今回は、転職フェアで...
放課後等デイサービスの職員採用の方法は?求める人材に出会うコツ
保育・福祉業界では人材不足が深刻化しており、放課後等デイサービスについても採用に苦戦する施設があるでしょう。特に児童発達支援管理責任者(児発管)の不足は、全国的に大きな課題となっています。今回は、放課...
時短勤務とは?保育園が導入するメリット・デメリットや注意点
2009年度の育児・介護休業法によって制度化された「時短勤務」。正式には短時間勤務制度と呼ばれ、3歳に満たない子を療育する労働者を対象に多くの方が利用しています。今回は時短勤務の概要や対象者、導入状況...
学童保育の経営に必要な基礎知識!開業の流れや必要コスト、成功のポイント
学童保育の開業を考えている方は、開業の流れやランニングコストの目安を把握しておくことが大切です。学童保育を経営するうえで必要な基礎知識をチェックしていきましょう。今回は、学童保育の経営に関する内容や成...
【採用担当者向けコラム】保育士採用で合同説明会に出展するメリット。成功の秘訣
保育事業者にとって合同説明会への出展には、どのようなメリットがあるのでしょうか。採用の成功率をアップするために、出展を検討する採用担当者の方もいるかもしれません。今回は保育士さん向けの合同説明会の活用...
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するメリットと注意点。活用するポイント
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するべきかと悩む事業者の方はいませんか。「手数料が高いのでは?」「希望する人材の紹介が受けられるのか」と不安を抱くこともあるでしょう。今回は、学童保育の採用に人材...
【採用担当者向けコラム】退職代行を使われた時はどうする?保育園に連絡が来た時の対処法
職員から退職代行サービスを利用して退職の申し入れがあった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。連絡が来た時点で直接該当の職員とやり取りすることが難しいため、戸惑ってしまいますよね。今回は退職代行...
ジョハリの窓とは?4つの窓の内容や注意点、具体例をわかりやすく解説
「ジョハリの窓」という自己分析ツールはご存じですか。「開放」「秘密」「盲点」「未知」の4つの窓を用いて、自分や他者からの印象を認識していく手法です。今回は、ジョハリの窓の概要や企業内での導入時の注意点...
今、重要視される「学び直し」は保育士に必要?園側が取り組む具体例
社会人の学び直しが注目されている昨今、雇用側の環境整備が求められます。今回は、保育士の学び直しが必要なのか、園側の取り組みや具体例についてわかりやすく解説します。保育士がやりがいをもって働ける職場を作...
人的資本経営とは?保育園経営に活用するメリットや保育士育成のポイント
人的資本経営とは、企業の人材を「資本」と捉え、人材の価値を高めることで企業価値の向上を目指す経営手法です。近年注目されている経営手法のひとつで、さまざまな企業で導入されています。今回は、人的資本経営の...
学童保育を開業するために必要な資格・条件・補助金制度について徹底解説!
全国的に学童保育の拡充が求められている今、学童保育施設を開業するためには何が必要なのでしょうか。今回は学童保育の開業に必要な条件や手続き、補助金制度などを紹介します。学童保育の開業は主に自治体から業務...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【23卒採用準備】保育士確保をスムーズに進めるポイント
最後に次年度の採用活動をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。
求める人材を明確にする
まずは自園に必要な人材を見極めるために求める人材を明確化することが重要です。
面接官の直感や話した雰囲気でなんとなく人材を採用してしまえば、入職後に「想像していた人柄と違った」「保育への考え方が自園と合わない」といったミスマッチが起こる可能性があるでしょう。
「しっかり自分の考えを伝えられる」「会話のキャッチボールがスムーズに進む」など求める人材の明確化が必要です。
就職・転職フェアに参加する
採用活動をスムーズに進めるためには、就職・転職フェアに参加することも手段のひとつです。多くの保育士さんとの出会いが期待でき、採用の成功率も高まるでしょう。
実際に保育士バンク!では、全国で年間35回以上の就職・転職フェアを開催しています。
フェア開催後、参加した学生さん向けに「フェア出展法人様への就職状況」のアンケート調査を実施した結果、138名のうち「38名」の方がフェア出展された法人への就職が決まっていたことが明らかとなりました。
※2019年~2020年開催のフェアに来場された2021年卒の学生668名の内、対象期間(2021年1月5日~1月29日)に通電した138名へのヒアリング結果
就職・転職フェアは直接求職者と会うことができるため、求人票では伝えきれない保育方針や自園の魅力をアピールすることが可能でしょう。
転職エージェントを活用する
保育士専門の転職エージェントを活用すると、求人の紹介や面接の日程調整、条件交渉などさまざまなサポートが受けられます。
「急に職員が辞めて代わりの人材を確保したい」「次年度に〇人採用希望」などといったさまざまな要望や条件にあわせて紹介を受けることが可能です。
中途採用だけでなく、次年度の人材採用についても幅広く取り扱っているため、活用を検討してみるとよいかもしれません。
▼フェア出展に関する記事はこちら
保育士確保に向けて次年度の採用準備を行おう
保育士不足が深刻化する中、次年度の人材の獲得に向けて見通しを立てて採用準備に取り組むことが大切です。
スムーズに進めるためにもしっかり計画を立てて採用の成功につなげていきましょう。
保育士バンク!では、各地域の特性に精通した保育士専門のキャリアアドバイザーが、貴園の希望に沿った求職者を紹介いたします。
次年度募集に関するお問い合わせもOK!求人掲載や転職フェアの出展まで幅広くサポートさせていただきますので、ぜひご相談ください。
対象者:2019年~2020年開催のフェアに来場された2021年卒の学生668名中、アンケートにご協力いただいた138名
対象期間:2021年1月5日~1月29日
調査方法:通電によるヒアリング
保育施設の採用課題へのお取組み支援
保育士バンク!からのご提案
- 人材紹介サービス
- 求人広告制作代行
- 就職・転職フェア
- 認知拡大、情報発信支援
保育施設が抱える人材確保や採用課題について、保育士バンク!の担当エージェントがしっかりとサポートいたします。
各サービスへのご質問、採用課題・経営課題についてのご相談についても受け付けております。
人材紹介&求人広告採用のお問合せはこちら
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談、お問合せはこちらからお願い致します。