保育士さんの中には、元職場へ出戻りを考える方もいるかもしれません。戻りたいという想いを抱く反面、「みんな歓迎してくれるかな?」と不安を感じることも多いようです。今回は、保育士としての出戻りする際のメリット・デメリット、注意点などを詳しく紹介します。元職場への復職を希望する場合の履歴書や面接のポイントもまとめました。
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目次
保育士の出戻りってなに?
保育士さんとしての出戻りとは、転職や妊娠・出産を機会に職場を辞めた方が元の職場でもう一度働くことを意味します。
中には「一度退職したのだから戻るのは気まずい」という思いを抱きながらも、「やっぱりあの園で働いてみたい」「正社員ではなく、パートとして戻りたい」などといった気持ちを持つ方もいるのではないでしょうか。
ただし、元の職場へ戻るにはメリットだけでなくデメリットも存在します。働くうえでの注意点などを把握して、出戻りについて考えてみましょう。
保育士が出戻りする際のメリット・デメリット
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メリット
まずは、保育士が元の職場へ出戻りする際のメリットを見てみましょう。
仕事内容を把握しやすい
元職場に戻れば、その園での保育の経験を活かし、保育方針や保育計画などを理解したうえで働くことができるでしょう。園側も園の内情を知っていることに安心感を持ち、即戦力としての働きを期待してくれるかもしれません。
新人であれば、設備や備品の場所など覚えることがたくさんありますが、出戻りの保育士さんはそういった内容も熟知しているため、仕事がやりやすいというメリットがありそうですね。
園の方針に寄り添った保育ができる
保育観が合わないという理由から転職を繰り返す方もいますが、以前の職場に出戻りする場合はそのような心配は不要でしょう。
保育方針を知ったうえで子どもと接することができるため、疑問や考え方の相違なども生じずに業務に取り組むことができそうです。
デメリット
保育士が元の職場へ出戻りする際のメリットを見てみましょう。
人間関係に不安を抱く場合がある
元の職場には、かつての主任や同僚、後輩保育士さんなども多数在籍している場合もありそうです。
温かく迎え入れてもらうことができればよいのですが、出戻りについてよく思わない方がいるかもしれません。
また、退職してからの期間が長ければ、以前と職場の雰囲気が変わっていたり、自分が退職後に入社した方が役職に就いていたりすることもあります。
出戻りする場合は、「人間関係をあらためて築く必要がある」という気持ちで仕事に臨めるとよいですね。
気疲れする可能性がある
出戻りに対して申し訳なさを感じている方は、その思いを抱えたまま勤務すると気疲れする場合もあるのではないでしょうか。
「自身が退職したことで迷惑をかけたのではないか」という気持ちを抱いたまま復職すると、周りの保育士さんに気が引けて上手くコミュニケーションがとれないこともありそうです。
最近は人材不足で困っている園も多く、以前働いていた保育士さんを歓迎してくれるところもあるようです。気疲れする場面もあるかもしれませんが、「以前の経験を活かして頑張りたい」という想いを大切に、復職を検討してみることも大切ですね。
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保育士として出戻りする際の注意点
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元の職場に出戻り、「やっぱり復職しなければよかった」と後悔することもあるようです。以下の注意点を考慮して、そういった後悔がないように行動していきましょう。
退職理由をもう一度振り返る
結婚や妊娠などを理由に退職したのではなく、「保育観があわない」「人間関係が悪い」などの不満を抱いて辞めた方は、出戻ってもまた同じ悩みを抱えるケースがありそうです。
園の雰囲気が変わったり、保育方針が見直されたりすることはありますが、以前勤めていたときと変わらないことも多いかもしれません。
出戻りに対して前向きに検討することは大切ですが、園側に復職希望を伝える前にあらためて、退職した理由について振り返ってみましょう。
謙虚な姿勢で仕事に臨めるのかを考える
なかには数十年経験した園を一度離れ、もう一度出戻りを検討している方もいるでしょう。経験を重ねれば重ねるほど、その園への思い入れが強くなる場合もあるかもしれません。
しかし、出戻ったときに「私は経験者」という気持ちを全面的に出すと、他の職員と軋轢が生じる可能性もあります。
「謙虚な姿勢や柔軟性を大切にして仕事に取り組むことができるか」、その点も踏まえて復職を検討しましょう。
保育士としての出戻りを成功させる!履歴書や面接のポイント
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元の職場に戻りたいという気持ちを抱いても、どのように志望動機や理由を伝えればよいのか、迷うことがあるでしょう。一度退職を選択していることから、言葉の選び方も悩みますよね。
最後に出戻りの際の履歴書の書き方や面接の対応ポイントを紹介します。
志望動機や理由はポジティブな内容を意識して伝える
出戻りする場合に、その園に対して志望理由を聞かれることが多いでしょう。その際は、前向きな内容を意識して伝えられるように、準備するとよいかもしれません。
ここで、志望動機を伝える際の例文を紹介します。
例文①他の保育園に転職後に出戻る場合
在職時に身につけた経験や保育スキルを再度活かしたいと思い、貴園を志望します。転職後には、〇〇園で学んだ子どもへの接し方や食育の指導などを役立てながら仕事に取り組んでいました。育児の都合により保育士の仕事を離れていましたが、もう一度貴園で働かせて頂きたいと思い応募させていただきました。
保育園によって特色に違いがあるため、その点にふれて志望理由を説明するとよさそうですね。
例文②妊娠や出産後に出戻る場合
妊娠・出産を機に退職いたしましたが、〇〇園で培ったスキルを子育て中も活かすことができ、働いていた頃のことをよく思い出していました。子育てがひと段落して、もう一度、貴園で働かせていただきたいという想いが強くなりました。
貴園は研修制度が充実していることも魅力的に感じています。復職後はさまざまな知識や技術を身につけ、保育士として子どもたちが充実した園生活を送ることができるように努めたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
子育て経験者は園側から見ても即戦力として期待できる存在です。
「保育士としてこれからも成長していきたい」という未来を見据えた内容を意識して、復職への想いを表していきましょう。
他の場所で培った経験やスキルを活かせることを伝える
出戻りの面接では、以前退職した後にどのようにすごしていたのかを聞かれることも多いかもしれません。
質問に備えて、他園での経験や身につけたスキルなどを簡単にまとめ、伝えられるように整理しておきましょう。
例えば、転職後に乳児クラスを担当することが多かった場合は、「他園では、離乳食の知識や午睡の大切さなどを学ぶことができました。この経験を活かして貴園で働きたいと思います。」など、他園で得た知識や技術を詳しく伝えるとよさそうです。
退職後に自身が成長できたエピソードを話し、「転職したからこそ気づいた元職場への魅力」についてもふれ、好印象を与えられるとよいですね。
保育士として出戻り、子どもたちの育ちを見守ろう
元の職場への出戻りを考えている保育士さんは、まずはその園の募集状況を確認してみましょう。近年は認可子ども園など保育施設の種類も多様化していることから、以前働いていた職場が認可子ども園に移行していることもあるかもしれません。
また、復職や転職に不安を抱いたら、地域の実情や希望条件にあわせて求人紹介を行う「転職エージェント」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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