暑い夏に涼をとりながら楽しめるプール遊び。子どもの年齢に合ったゲームや製作アイデアを取り入れて、さらに保育活動を盛り上げましょう。今回は、保育園のプール遊びにぴったりなゲームのアイデアを、2歳児から年長クラスまで年齢ごとに紹介します。また、プール遊びを行なうねらいや注意点についてもまとめました。
polkadot / stock.adobe.com
【プール遊びのアイデア】保育園で行なう際のねらい
日に日に暑さが増す夏、保育園ではプール遊びや水遊びがメインの活動となることも多いでしょう。
ビート板や水鉄砲、ビーチボールなどさまざまなアイテムを使って楽しめるプール遊びですが、保育園での活動には年齢ごとに以下のようなねらいがあります。
2歳児から3歳児:水に慣れる、水の感触を楽しむ
4歳児から5歳児:プールならではの遊びを楽しむ、水を使った遊びの楽しさを知る
2歳児からのプール遊びでは、水にふれてその感触を楽しんだり、水に対する抵抗感をなくして慣れてもらったりすることがねらいです。
また、園によっては、4歳児以上になると身体の半分くらいが水に浸かる深さのプールに入ることもあるかもしれません。水中と外との身体の動き方の違いを体感することなどもねらいといえるでしょう。
プール遊びが好きな子どもが多い一方で、水に対して恐怖心や抵抗感があり、苦手意識を持っている子もいるかもしれません。今回は、水が苦手な子どもでも楽しみやすい、プール遊びにぴったりなゲームを年齢別に紹介します。
【プール遊びのアイデア】2歳児~3歳児が楽しめるゲーム
polkadot / stock.adobe.com
2歳児から3歳児のプール遊びでは、おもちゃや道具を利用して水に慣れることから始めてみましょう。ここでは、年少クラスの子どもがプール遊びや水遊びで楽しめるゲームのアイデアを紹介します。
水鉄砲の的当て
ペットボトルで作った水鉄砲で的当てゲームが楽しめます。ペットボトルの側面を押すだけなので、2歳児でも遊びやすいでしょう。
発泡スチロールや乳酸菌飲料の容器など、耐水性があり軽い素材のものなら繰り返し遊べますよ。勢いよく飛び出す水を見れば、子どもたちのテンションも上がりそうですね。
スーパーボールすくい
ビニールプールや大きめの桶などにスーパーボールをたくさん浮かべて、夏祭りの縁日のようにすくって遊びましょう。
ゲームに使うアイテムは、おわん型の食品トレーやプラスチックのスプーンなど、身近な素材を活用することができます。スーパーボールの代わりとして、小さめの水風船などを使用してもよいでしょう。
プールをかき回して流れを作ったりボールの色を指定したりと、ところどころでアレンジを加えてみても盛り上がるかもしれませんね。
魚釣り
プールに小さな魚を浮かべて遊ぶ魚釣りゲームです。制限時間内に釣れた数を競ったり得点制にしてみたりと、遊び方を工夫してみましょう。
動画では牛乳パックを2cm幅でカットしていますが、2歳児や3歳児では小さくて釣りづらいと感じる子どもがいるかもしれません。
アイテムを手作りする際は、子どもたちの年齢にあったサイズに調節して作るとよさそうですね。
牛乳パック船レース
さまざまな進み方をする牛乳パック船を使って行なうレースです。
スタート地点から一斉に始め、プールの反対側まで船を進める速さを競争してみましょう。
船は、2歳児や3歳児の子どもが製作するには難易度が高いため、先生があらかじめ作って準備しておくとよいですね。
フラフープくぐり
先生がプールの床にフラフープを立て、子どもたちに輪の中をくぐり抜けてもらうゲームです。
子どもは、ワニ歩きをしたり水に潜ったりと、自由に動いて進みましょう。水が苦手な子は水深が浅いプールで遊び、顔をつけずにハイハイしたりおしりで進んだりするとよさそうです。
プールの広さに応じて、大小さまざまなフラフープでサーキット遊びのような簡単なコースを作ってみても楽しそうですね。
宝探し
宝物をプールの中に隠して、「せ~の」の合図で探すシンプルな遊び。室内遊びでおなじみのゲームですが、水の中では違った感覚が味わえて楽しいでしょう。
ルールは簡単。先生が水に沈むおもちゃを子どもたちに見せたのち、プール内にばらまいて沈めます。30秒経ったら合図を出し、子どもたちに探してもらいます。
個人戦にして宝を見つけた早さや数を競っても楽しめますが、2つのチームにわけて団体戦にしてみても盛り上がるかもしれません。
子どもが宝を見つけるよろこびを味わえるよう、さまざまな種類のおもちゃをたくさん用意しておくとよいですね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【プール遊びのアイデア】4歳児~5歳児が楽しめるゲーム
年中・年長の4歳児~5歳児になると、大きく深さのあるプールに入って遊ぶことが多いようです。年少クラスより遊びの幅も広がるので、水の中という環境を利用してさまざまな遊びに挑戦してみましょう。
ここでは、4歳児から5歳児の子どもがプール遊びで楽しめるゲームのアイデアを紹介します。
叩いてかぶってじゃんけんポン
2人1組でジャンケンを行ない、勝った方は水をかけ、負けた方はビート板で身を守るゲームです。
2人が向かい合って立ち、間にビート板を浮かべてジャンケンをして遊びましょう。相手に水をかけることができたら1点です。
子どもたちの様子にあわせて、「ジャンケンに負けた子は水の中に潜って攻撃をよけてもよい」などのルールを追加してみても面白いかもしれません。最終的に負けた人が行なうゲームのアイデアもあわせて用意しておくと、子どもたちが本気で取り組んでくれそうですね。
答え探し
水面にカードをたくさん浮かせて、先生から出された問題の答えを探すゲームです。耐水性のある食品トレーをカードサイズにカットし、くだものやどうぶつなどのわかりやすい絵を描いておきましょう。
年長クラスで遊ぶ際は、問題を「しっぽのあるどうぶつどーれだ?」「タネのあるくだものどーれだ?」など少しレベルアップした内容にすると、より楽しめそうです。クイズの内容は年齢や子どもの興味に合わせてアレンジしてみてくださいね。
水中じゃんけん
プールの中で行なうじゃんけんゲームです。
水に潜る前に「じゃんけん」と言ったら、水の中でそれぞれ手を出して勝負をします。あいこの場合はその都度水面に出て「あいこで」と言い、再度潜ってじゃんけんをします。
トーナメント方式でゲームを進め、一番じゃんけんが強い子を決めてみましょう。4歳児や5歳児の年長クラスになると、じゃんけん遊びのルールを理解できていることが多いので、スムーズに楽しめそうですね。
水中で目をあけるため、ゴーグルを用意して装着するとよいでしょう。
風船リレー
数人のチームに分かれて、風船をプールの反対側まで運ぶゲームです。子どもはプール内に等間隔で並び、リレー形式でパスを繰り返してゴールを目指します。
風船を色分けしておくと、他のチームと風船が混ざってしまった場合にも区別しやすいかもしれませんね。
ワニさんレース
浅いプールの底をワニさん歩きしてレースをしてみましょう。
ワニさん歩きは、下半身をプールの地面につき手だけを使ってゆっくり前へ進む歩き方です。シンプルに直線コースで早さを対決してみたり、チームでリレー形式にして遊んだりするのも楽しそうですね。
ワニさんレースは顔を水につけずに遊べるので、水が苦手な子でもチャレンジしやすいかもしれません。
【プール遊びのアイデア】保育園でプール遊びをする際の注意点
ninelutsk / stock.adobe.com保育園で安全に楽しいプール遊びを行なううえで、いくつかの注意点があります。くわしい内容を一つずつ見ていきましょう。
おむつが取れない子どもにも配慮する
2歳児や3歳児だと、まだトイレトレーニングが完了していない子どもがいるかもしれません。
その場合は全身をプールに入れずに、ビニールプールにはった水に手や足先を入れて楽しむ、水鉄砲や牛乳パック船などのおもちゃを使って遊ぶなどもよいかもしれません。その際は、濡れてもよい服装や着替えを多めに準備 するよう保護者に伝えておきましょう。
水遊び用のおむつを着用してプール遊びを行なう場合は、保護者にとっての金額的な負担も考慮した上で取り入れるとよいでしょう。
子どもたちと約束事を確認する
幼児クラスの場合、大きなプールで遊ぶようになると、子どもが遊びに夢中になり危険な行動をとってしまう可能性があります。
「友だちを押したり引っ張ったりしない」「プールサイドを走らない」など、安全に遊ぶための約束ごとを事前に確認してから活動に入りましょう。
子どもを複数人の職員で見守る
自由時間など、子どもが自由に遊んでいるときはすべての子どもに目が行き届かないことがあるかもしれません。
浅いビニールプールであっても事故が起きる可能性はあるため、子どもたちの安全を確保するために、必ず複数人の職員でしっかりと見守りましょう。
適宜休憩を入れて熱中症対策をする
夏の時期は、涼しいプール遊びをしている間でも汗をかきます。子どもたちが脱水症状や熱中症にならないよう、こまめに休憩時間を設けてしっかり水分補給をさせましょう。
また、気分がすぐれない子は無理をせず保育室で休ませるなど、子どもの体調管理を徹底することも大切です。
水遊びゲームのアイデアを取り入れて、保育園のプール遊びを楽しもう
今回は、プール遊びや水遊びを盛り上げるゲームのアイデアを子どもの年齢別に紹介しました。
保育園で行なうプール遊びには、2歳児や3歳児の年少クラスは「水に慣れる、感触を楽しむ」、4歳児や5歳児の年長クラスは「水を使った遊びを楽しむ」など、年齢ごとにねらいがあります。
これらのねらいをふまえ、水鉄砲や答え探しなどプールならではの簡単なゲームを行なうことで、水が苦手な子どもでも楽しめるよう工夫しましょう。
年齢ごとに楽しめる遊びの種類や内容が異なるため、子どもたちの様子にあわせたさまざまなゲームのアイデア をプール遊びに取り入れてみてくださいね。
保育士バンク!では、毎日の保育に役立つアイデアを毎日更新中!
加えて、現職に悩みがある…といった方々の転職サポートも行なっています。
もし、今の職場に不満がある、ほかの園の求人を見てみたいなどのご希望や転職に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください!
完全無料の保育士バンク!で、あなたにぴったりの園が見つかるかも♪