雨の日や夏・冬などの気温差が大きい日は、1歳児と室内遊びをして楽しみましょう。保育室の中でも身体を動かせる運動遊びや、季節ならではの遊びなどたくさんのアイデアがあります。今回は、1歳児の室内遊びを、ゲーム・運動・製作などジャンル別に紹介します。また、手作りおもちゃの作り方もまとめました。
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目次
1歳児の室内遊びのねらい
1歳児になると、1人で立って歩けるようになる子どもも増えてくるかもしれません。
また、走ったり、投げたり、跳んだりと全身を使って自由に動けるようになることで、好奇心が旺盛になり始める時期でもあるでしょう。
そんな1歳児が行う室内遊びには、以下のようなねらいがあるようです。
- 日々の生活や遊びのなかで身体の動かし方を学ぶ
- 友だちや保育士さんとふれ合うことで親しみをもつ
ほかにも、身近な物や人に対する「これってなんだろう?」「どんなものなのかな?」といった興味・関心が増すことで、触る、掴むといった指先を使った動きを楽しむ姿が見られるようになるかもしれません。
特徴やねらいを踏まえて、保育園で1歳児の子どもたちが楽しめる室内遊びをジャンルごとに紹介します。
1歳児向けの室内遊び:ゲーム
1歳児が行うゲーム遊びには、「遊びを通して手や指、身体を動かす楽しさを知る」というねらいがあるようです。
まずは、1歳児が室内遊びで楽しめるゲームのアイデアを見ていきましょう。
釣りゲーム
用意するもの
- カプセル容器
- ゼムクリップ
- セロハンテープ
- セロハン
- PEテープ
- 目玉シール
- 画用紙
- タコ糸
- 磁石
- ペン
ポイント
魚釣りゲームは、青色のマットやシートを水中に見立てれば、簡単に室内遊びに取り入れることができます。
はじめは魚と磁石をくっつけて、子どもが糸をゆらして遊ぶことからはじめてみましょう。
徐々に慣れてきたら、保育士さんが「ここをめがけて糸を垂らしてみよう」などと声をかけながらサポートすれば、1歳児の子どもたちも楽しめるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
輪投げゲーム
用意するもの
- 乳酸菌飲料の容器 数個
- マスキングテープ
- 台紙
- 鈴
- モール 2色
- 両面テープなど
ポイント
輪を投げたときに鳴る「リンリン」という音を楽しめる、輪投げゲームで遊んでみましょう。
保育士さんが輪を投げる動作の見本を見せれば、子どもに遊び方が伝わりやすくなるかもしれません。
最初は近い距離から輪を投げてもらい、慣れてきたら徐々に離れたところから投げたり、入れた数を競い合ったりしてみても楽しそうですね。(詳しい作り方はこちら)
的当てゲーム
用意するもの
- ピンポン玉 1個
- マジックテープ 1枚
- 画用紙 1枚
- 大小異なる大きさのフェルト 数枚
- ハサミ
- ペン
ポイント
ボールを投げる動作ができるようになったら、的当てゲームに挑戦してみましょう。
的となるフェルトに子どもが好きなキャラクターの絵などをかいておけば、より楽しみながら取り組んでくれるかもしれません。
子どもの状況に合わせて、的の大きさやボールを投げる位置を変えて、難易度を調節してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
ビー玉落とし
用意するもの
- ペットボトル 1本
- 厚紙 1枚
- ビー玉
- マスキングテープ 1本
- ハサミ
- セロテープ
- ビニールテープ
- 装飾するもの(シールなど)
ポイント
穴が大きすぎると簡単にビー玉が落ちてしまうため、ビー玉よりもひと回りくらい大きいサイズの穴を作りましょう。
ペットボトルを上手に動かさないとビー玉が落ちないので、1歳児の手首や指先の運動にもなりそうです。穴に通るように、夢中になってゲームに取り組んでくれるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
フラフープくぐりゲーム
フラフープの中をくぐって、全身を動かしながらゲームを楽しみましょう。
遊び方
1.保育士さんはスタ-ト地点とゴール地点を決めます。
2.コース内にフラフープをいくつか立てて置きます。
3.保育士さんの合図でスタートし、おいてあるフラフープの中をくぐってゴールを目指します。
ポイント
フラフープの固定台がなければ、保育士さんが手で持つようにしましょう。
大きさの異なるフープを用意したり数cm浮かせて置いたりと、1歳児がいろいろな動きを楽しめるコースを作ってみてくださいね。
まねっこゲーム
1歳後半頃になり、保育士さんの動きを模倣するようになったら、室内遊びにまねっこゲームを取り入れて、身体をのびのびと動かしてみましょう。
動物のまねっこ
【遊び方】
1.まずは、保育士さんが動物の動きを見せて、子どもたちに真似してもらいます。
2.真似ることに慣れたら、動物の絵を見たり歌を聞いたりしながら、動きや鳴き声を真似してなりきって遊びます。
保育士さんが動物そっくりの動きをしていると、1歳児の「やってみたい」という意欲を引き出せるかもしれません。
動物以外にも、子どもが好きなキャラクターの動きやセリフを真似してみても楽しめそうですね。
絵本を使ったまねっこ
【遊び方】
1.まずは、保育士さんが絵本の登場人物になりきって真似をします。
2.子どもに保育士さんの動きの真似をしてもらい、慣れたら保育士さんが選んだ絵本のキャラクターに全員でなりきってもらいます。
かいじゅうの絵本を読んでかいじゅうごっこをする、おばけの出てくる絵本を読んでおばけになりきって遊ぶなど、いろいろなやり方をしてみましょう。
普段から親しみのある絵本を使えば、セリフや動きなどを真似しやすいかもしれませんね。
風船集めゲーム
1歳児の子どもと、室内遊びで風船を使ったゲームをしてみましょう。
【遊び方】
1.保育士さんはあらかじめ風船を膨らませておき、床の上にランダムに置きます。
2.保育士さんの合図で、子どもたちに風船を拾ってもらいます。
3.拾った風船を、保育士さんが持つカゴの中に集めてもらいます。
1歳児が広々と動き回れるように、周りに物がないホールなどで行うようにしましょう。
ゲームに使う風船を子どもの目の前で膨らませれば、「なんだろう?」「どうして大きくなるのかな」と子どもの関心を高めることができそうです。
油性ペンで顔や動物の絵をかけば、より子どもの目を引き、夢中になって遊んでくれるかもしれませんね。
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1歳児向けの室内遊び:運動
Have a nice day Photo/shutterstock.com
1歳児が行う運動遊びには、「走ったり跳んだりと思いきり身体を動かすことを楽しむ」というねらいがあるようです。
雨の日や夏の暑い日などでも、しっかり身体を動かすことができる1歳児向けの室内遊びを紹介します。
マット遊び
動きが活発になってくる1歳児にとって、マット遊びは全身をのびのびと動かして楽しめる運動遊びと言えるでしょう。
遊び方の例
1歳児向けのマット遊びの例は以下です。
- 自由にハイハイする
- 寝転がってコロコロと回転してみる
- マットでトンネルを作る
- マットの下に巧技台などを置き、マットの山登りをする
さまざまな動きを通して、身体を動かすことを楽しめるとよいですね。
マット遊びをするときの注意点
1歳児はまだ体幹が不安定なうえ、遊びに夢中になると視野が狭くなりやすい頃かもしれません。そのため、保育士さんは以下の点に配慮することが大切です。
- 安全のため、ホールなどの広い場所を確保する
- 周囲に何も置いていない状態であることを確認してから行う
- 保育士さんの目の届く範囲で遊びを行う
- 子どものそばについてサポートする
保育士さんは子どもの動きや周囲の環境にしっかり目を配るようにしましょう。
新聞紙遊び
準備いらずで簡単に遊べる新聞紙を使って、室内遊びを楽しんでみましょう。
遊び方1:新聞紙を破る
思いっきり新聞紙を破いて遊んでみましょう。
1歳児の子どもは、さまざまな方向から破くことで、1枚だった新聞紙が増えることに興味を示してくれるかもしれません。また、破いたときのビリビリという聞き慣れない音にも反応してくれそうです。
「ビリビリって音が聞こえたね」「こんなにたくさん増えたよ」など、保育士さんが1歳児の気づきを促せるような声かけをできるとよいですね。
遊び方2:新聞紙をくしゃくしゃにする
新聞紙をくしゃくしゃと丸めて遊んでみましょう。
新聞紙を丸めると、破いたときとは異なる音を耳で楽しむことができます。
また、大きな四角い新聞紙を丸めると小さくなるという、大きさや形の変化を目で見て楽しむこともできるでしょう。
新聞紙遊びでは、ちぎる、破く、丸めるなどさまざまな手の使い方があるので、1歳児の手先を動かす練習にもなりそうですね。
遊び方3:新聞紙でボールを作る
丸めた新聞紙をセロハンテープでとめて、ボール遊びをしてみましょう。
大きかったり小さかったり、おかしな形だったりとボールの不揃いさを楽しめるかもしれません。
新聞紙のボールは軽くて持ちやすく、当たってもそれほど痛くないため1歳児に取り入れやすいでしょう。少し離れた地点にダンボール箱を用意して、玉入れ遊びに展開させても楽しめそうですね。
遊び方4:新聞紙を身につけて遊ぶ
新聞紙に穴を開けたり、セロハンテープで貼り合わせたりして簡単な洋服や帽子を作ってみましょう。
- 真ん中に穴を開け、頭を通して服として着る
- 円錐状に丸めてテープで留めて帽子にする
- 身体に巻きつけてスカートにする
- 細長くねじってブレスレットにする
- 細く丸めてステッキや剣を作る
新聞紙に手を加えることで、形や大きさをアレンジできます。リボンなどの装飾アイテムを合わせて、ちょっとしたファッションショーに発展させてもよいでしょう。
身につけて遊ぶときは、新聞紙を軽い力で引っ張ったらすぐ破けるような作りにすると、1歳児の首や体が絞まることなく安全に遊ぶことができますよ。
片づけ方のアイデア
新聞紙遊びの片づけを、1歳児の子どもたちと簡単かつ楽しく行うための工夫を紹介します。
- 新聞紙を丸めて大きな一つのボールを作る
- 袋の口をかいじゅうに見立て、「新聞紙を食べさせて」とお願いする
- ブルドーザーになりきって、新聞紙を部屋の真ん中に寄せ集める
- 新聞紙を棒状にしてホウキを作り、お掃除ごっこをしながら集める
遊びの一つとして楽しめるような工夫があると、1歳児の子どももあっという間に片づけを終えることができるかもしれませんね。
サーキット遊び
サーキット遊びは、マットやフープなどの障害物を並べたコースを子どもたちが周回して楽しむ運動です。
雨の日や冬の寒い日の室内遊びでも存分に身体を動かせるため、運動遊びのなかでも人気かもしれません。
ここでは、障害物に使える遊具ごとに、遊び方の例を紹介します。
遊具1:マット
【例】
- 遊び方1.マットの下に技巧台を置いて高低差のあるコースを作り、子どもたちに滑り降りてもらいます。
- 遊び方2.マットを床に並べ、子どもたちに横になって転がってもらいます。
また、マットの表面にビニールテープをまっすぐ貼りつければ、子どもが走るコースを作ることもできるでしょう。
歩き始めで転びやすいこの時期は、マットを使わない運動遊びの際でも床に敷いておくと、ケガを防ぐことにつながるかもしれません。
遊具2:フラフープ
【例】
- 遊び方1.保育士さんがフラフープを垂直に立てて、子どもたちに中をくぐってもらいます。
- 遊び方2.小さめのフラフープを床に並べて、ジャンプ遊びをします。
応用として、PEテープを裂いて作ったひらひらの飾りを周りにつけたり、鈴をひもで括りつけて音を鳴らしたりといった楽しみ方もできるでしょう。
遊具3:三角コーン
【例】
- 遊び方1.保育士さんが三角コーンをジグザグに置き、子どもたちにコースに沿って歩いたり走ったりしてもらいます。
- 遊び方2.保育士さんが三角コーンを一列に並べ、1本ごとに周りを1周してコースを進んでもらいます。
また、宝探しとしてミニ三角コーン集めをしたり、保育士さんが言った色のコーンを集めたりするといった楽しみ方もできるでしょう。
遊具4:ロープ
【例】
- 遊び方1.ロープを使って1本道やくねくねと曲がったコースを作り、1歳児にその上を歩いてもらいます。
- 遊び方2.保育士さんがロープを水平に持ち、下をくぐってもらいます。
- 遊び方3.ロープに絵がかかれたカードを洗濯バサミで吊り下げ、子どもがカードを引っ張って取っていきます。(カードはラミネート加工されたつるつるしたものを使うと取りやすいです)
PEテープで作ったひらひらとした飾りをロープに結びつければ、より夢中になって遊んでくれるかもしれません。
このように、サーキット遊びでは障害物を置く位置や使い方を工夫すればコースに変化をつけることができ、室内であっても思いきり身体を動かして遊ぶことができるでしょう。
ただし、子どもたちが転んだり足を滑らせたりしないように、保育士さんが近くで目を配ることが大切です。
危なくなりそうなところを先回りして声かけすることで、子どもの注意力を高めることにもつながるかもしれませんね。
ハイハイレース
室内遊びに、ダンボールを使ったハイハイレースを取り入れてみましょう。
【遊び方】
1.ダンボールを折り畳んで筒状につなげて、ハイハイレースに使うトンネルを作ります。
2.保育士さんの「よーい、どん」の合図でスタートします。
3.保育士さんはゴール地点から子どもたちに声をかけて誘導し、1歳児はゴールを目指します。
ハイハイするのに慣れてきたら、友だちといっしょに競争するのも盛り上がるでしょう。
1歳児は、薄暗いトンネルの中に入ることに楽しさを感じたり、ハイハイするたびに動くダンボールに興味を持ったりするかもしれません。
ダンボールの側面に自由に絵をかいたり、窓を作って中から外が見えるようにしたりと、トンネルをアレンジしてみてもよいですね。
ボール遊び
1歳児が室内遊びで楽しめるボールを使った運動遊びを紹介します。
ボールプール
【遊び方】
1.室内用プールにボールをたくさん入れてボールプールを作ります。
2.子どもに中に入ってもらい、ボールの感触を全身で感じながら触ったり握ったりして遊びます。
最初は怖がって入れない子どもでも、ボールで遊んだり友だちが入っている姿を見たりするうちに「入ってみようかな」という気持ちになるかもしれません。
保育士さんが「ザブーン」などのオノマトペを使って声かけをしつつ、子どもたちが身体を使ってボールの感覚を味わえるとよいですね。
宝探し
【遊び方】
1.保育士さんは、ボールプールの中にぬいぐるみや食べ物のおもちゃなどの宝物を隠します。
2.子どもたちに何を隠したのかを伝え、ボールプールの中に入って宝物を探してもらいます。
最初は保育士さんといっしょに探すようにし、見つけたときの達成感を味わえるようにするとよいですね。慣れてきたら、子どもたちだけで探すことを楽しめるかもしれません。
玉入れ
【遊び方】
1.保育士さんはダンボールを組み立てて簡易的な箱を作ります。
2.子どもたちの周りにボールを置き、床に置いた箱の中に投げ入れてもらいます。
投げる動作が難しい1歳児の場合は、かごを床に置いて拾い集める遊びを行うとよいでしょう。箱が一杯になったら、一気にひっくり返してボールを散らすのも楽しみの一つですね。
投げる動作ができるようになった子どもでも、上手くコントロールするのは難しいかもしれません。ほかの子どもがいる方向へ投げないように、保育士さんがそばで見守りましょう。
1歳児向けの室内遊び:製作
室内で行う1歳児の製作遊びには、「創造力や発想力を高める」「製作が完成したときの達成感を感じる」といったねらいがあるようです。
ここでは、1歳児の室内遊びで楽しめる製作遊びのアイデアを紹介します。
絵の具遊び
指スタンプでえがく夏の花火
<用意するもの>
- 黒い画用紙
- 絵の具
<ポイント>
絵の具をつけた指で線をかいたり、スタンプのように指を紙に押しつけたり、子どもによって楽しみ方が異なるでしょう。
1色だけでお絵かきする、いろいろな色を重ねてカラフルな色を楽しむなど自由に表現できるので、子どもの想像力を刺激するかもしれません。夏の室内遊びにもぴったりな製作ですね。(詳しい作り方はこちら)
ビー玉アート
<用意するもの>
- ティッシュ箱 1個
- ハガキサイズの画用紙(10cm×14.8cm) 1枚
- 絵の具(好きな色)
- ビー玉 3~4個
- ゴム手袋
- はさみ
<ポイント>
あまりビー玉を転がしすぎないことが、きれいに仕上げるためのポイントです。
コロコロと転がる様子を目で追うことに集中して、たくさん転がしてしまうかもしれないので、保育士さんが頃合いを見計らって「おしまーい」と声をかけましょう。
ビー玉の動きによって唯一無二の模様がつくので、何回か取り組んで自分が作った作品を見比べてみるのも面白そうですね。(詳しい作り方はこちら)
手形で作る春の桜
<用意するもの>
- 画用紙
- 絵の具セット
- ペットボトル
- 濡れタオル
<ポイント>
1歳児の場合、自分で絵筆を持って絵の具を塗るのは難しいかもしれないので、保育士さんが色をつけるようにしましょう。
ペットボトルではなく、指スタンプで桜の花びらを表現してもよいですね。
手形をつけ終わったらすぐに絵の具を拭けるように、手元に濡れタオルを用意しておきましょう。(詳しい作り方はこちら)
魚のシール遊び
用意するもの
- 紙皿
- 丸いシール
- はさみ
- セロハンテープ
ポイント
保育士さんはあらかじめ紙皿を切って魚を作っておきましょう。
1歳児になるとシールを貼れるようになる子どもも出てくるかもしれません。子どもたちが好きな色を選べるように、複数の色のシールを用意しておくとよさそうです。
また、シールが1片ずつばらばらになるように台紙を切り分けておくと、1歳児でもはがしやすくなるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
スタンプ遊び
トイレットペーパーの芯でスタンプ
<用意するもの>
- トイレットペーパーの芯 数個
- 絵の具
- 紙皿
- 画用紙
- クレヨン
- 色鉛筆
- はさみ
<ポイント>
保育士さんは、あらかじめトイレットペーパーの芯に切り込みを入れておきましょう。
切り込みの形を変えることでさまざまな模様ができあがるので、何種類か用意しておくと、子どもが好きな物を選んで製作できるかもしれません。
製作が終わったら、スタンプの形が何に見えるかお話してみると、子どもたちの想像力を膨らませることにつながりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
たんぽ
<用意するもの>
- 木の描かれた画用紙
- ガーゼ 1枚
- 脱脂綿 1枚
- 絵の具
- 輪ゴム
<ポイント>
1歳児でも簡単にスタンピングを楽しめる、タンポを使って秋の枯れ木を製作してみましょう。
タンポは使う色ごとに専用のものを用意し、保育士さんが絵の具をつけて子どもに渡すとスムーズに遊べそうです。
ふわっとした優しい発色を味わえるよう、絵の具を溶く水の量を事前に調整しておくとよいかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
綿棒スタンプ
<用意するもの>
- 綿棒 数本
- 輪ゴム
- 画用紙
- 絵の具(3色)
- ペンや色鉛筆
<ポイント>
綿棒を使ったスタンプを作って、小さな丸が集まった不思議な模様を楽しみましょう。
1歳児でも持ちやすいように、綿棒を多めに束ねて太めにしておくことが大切です。
力を入れてスタンピングすると先端がつぶれてきてしまうので、予備を用意しておくとよいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
緩衝材を使ったスタンプ
<用意するもの>
- 梱包用の緩衝材
- ダンボール
- 画用紙
- 色画用紙
- 絵の具セット
- テープ
- はさみ
- のり
<ポイント>
スタンプは保育士さんがあらかじめ作っておきましょう。
1歳児にとって絵筆を使うのは難しいかもしれないので、平たいお皿やバットなどに水で溶いた絵の具を入れておき、浸すようにして色つけしてもらうとやりやすいかもしれません。
動画のように夏の製作としてひまわりや魚にアレンジするほか、できあがった模様から何に見えるかいっしょに考えて、新しいものに見立てて遊ぶのも楽しそうですね。(詳しい作り方はこちら)
メラミンスポンジスタンプ
柔らかいメラミンスポンジを使用した、1歳児でも使いやすいスポンジスタンプを紹介します。
<用意するもの>
- メラミンスポンジ
- 乳酸菌飲料の容器
- はさみまたはカッター
<作り方>
1.メラミンスポンジをいろいろな形にカットします。
2.乳酸菌飲料の口にメラミンスポンジをはめ込めばできあがりです。
<ポイント>
スポンジの形を変えることでいろいろな模様のスタンプを楽しめるでしょう。
四角く切ったメラミンスポンジの真ん中を輪ゴムで縛って、リボンのような形に変形させてみても面白そうですね。
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1歳児向けの室内遊び:手作りおもちゃ
保育士さんが作る手作りおもちゃを使った遊びで、1歳児の室内遊びを充実させましょう。
フェルトのうさぎおもちゃ
用意するもの
- フェルト
- 洗濯バサミ
- 綿
- 裁縫セット
ポイント
温かみを感じられる感触のフェルトを使用したうさぎの手作りおもちゃです。
子どもの握力でも挟めるように、弱い力のバネを使用した洗濯バサミを選びましょう。
ウサギの耳の他にも、ライオンのたてがみやゾウの鼻を洗濯バサミで表現するのも面白いかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
動物ぽっとん落とし
用意するもの
- フタのついた箱 1個
- ペットボトルのキャップ 2個
- 色画用紙
- クレヨンや色ペンなど
- ビニールテープ
- カッター
- のりなど
ポイント
穴の大きさを調整し、ぎりぎり入るほどの大きさにすることで、キャップを押し込んだときの「ぽっとん」と落ちる感覚を楽しめるでしょう。
ペットボトルキャップの他にも、フィルムケースやカプセルトイの空き容器などを活用してみるのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
おにぎりのボタンかけおもちゃ
用意するもの
- フェルト(白、黒、赤など)
- チャコペン
- 裁縫セット
ポイント
ボタンかけの練習ができるおにぎりの形をした手作りおもちゃです。
フェルトを開くと中におにぎりの具が隠れているので、「具は何かな?見てみよう」と声をかけながら指先を使う練習をしてみましょう。
「おにぎりを一つにぎってください」などと言って、ボタンをかけたものを渡してもらうやり取りをしても楽しそうですね。(詳しい作り方はこちら)
手作り型はめパズル
用意するもの
- 同じ大きさのダンボール2枚
- 絵を描いた画用紙
- カッター
- のり
- 接着剤
ポイント
子どもたちがパズルに取り組みやすいように、大きめのパーツを用意しましょう。
さまざまな形があるため、「この形はなんだろう?」と興味を持つ子どももいるかもしれません。パーツを手で掴みながら、いろいろな方向から見ることで、形を認識することにもつながるでしょう。
動物やお花、食べ物など、色とりどりの絵やデザインのパズルを用意すれば、完成したときの達成感やよろこびも大きくなりそうですね。(詳しい作り方はこちら)
プチプチおにぎり(0:19~0:27)
用意するもの
- 気泡緩衝材
- セロハンテープ
ポイント
緩衝材を丸めてテープでとめるだけで、1歳児の子どもが夢中になる手作りおもちゃを作ることができます。
手で触ったときのプチプチとした感触だけでなく、握ったときのかしゃかしゃとした音や気泡をつぶしたときの破裂音も楽しめるでしょう。
また、マーカーペンなどでカラフルな色を塗れば、目で見ても楽しめるおもちゃになりますね。
乳酸菌飲料の容器で笛とマラカス作り
用意するもの
【マラカス】
- 乳酸菌飲料の容器 2個
- ビーズや鈴など 数個
- テープ
【笛】
- 乳酸菌飲料の容器 1個
- クリップ 1個
- 牛乳パック 5cm×8cm
- テープ
- はさみ
ポイント
保育士さんが楽器を演奏して子どもたちに聞かせたり、子どもたちにマラカスを持ってもらっていっしょに演奏したりと、さまざまな遊び方があるでしょう。
ビーズの量を変えたり、中に小豆やお米などを入れたりしてマラカスの音の変化を楽しむのもよいかもしれません。
土台部分は保育士さんが製作し、周りの飾りつけは子どもたちにやってもらえば、オリジナルの楽器ができあがりますね。(詳しい作り方はこちら)
1歳児向けの室内遊び:季節(春夏秋冬)別
保育園では、夏や冬の厳しい気候が続く時期のほか、春や秋でも雨の日などは過ごしやすい室内での活動が多くなるかもしれません。
ここでは、春夏秋冬の季節に合わせた1歳児向けの室内遊びのアイデアを紹介します。
春・夏
色水遊び
色水遊びとは、ペットボトルなどに入れた水に絵の具や食紅を混ぜて着色したり、その色がついた水同士を混ぜて色の変化を観察したりする遊びです。
1歳児では、透き通った色水のきれいさや色の変化を味わったり、カップに色水を入れたりすることを楽しんでみましょう。小さなカップに取り分けて、ジュースごっこをしても楽しそうです。
また、重曹とクエン酸を使って作れるバスボムを水に入れて、色が混ざる様子をいっしょに見るのも面白いかもしれません。以下の動画を参考にバスボムを手作りして、夏らしい室内遊びをしてみてくださいね。
参考動画:「いつもの水遊びに一工夫♪手作りバスボム/保育士バンク!」
水遊びスポンジで感触遊び
<用意するもの>
- ネットスポンジ 1個
- はさみ
- 竹串
- パンチ
- タコ糸1本
- 輪ゴム 1個
- 油性ペン
<ポイント>
水遊びと言えば屋外での活動をイメージするかもしれません。
しかし、スポンジおもちゃを使えば、室内用のプールなどで簡単に水遊びを楽しむことができます。
水を吸ったスポンジの感触や、水を張ったビニールプールでクラゲやお魚が浮かんでいる様子を見て楽しんでみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
氷遊び
夏ならではの氷遊びをして室内で涼みましょう。
【遊び方】
1.製氷機を使って、氷を作ります。丸や星の形をした製氷機や牛乳パック、水風船などを使用していろいろな形の氷を作ってもよいでしょう。
2.たらいやバケツに水と氷を入れて、冷たい感触を楽しみます。
※床が濡れて足を滑らせないよう、周りにタオルを敷いておくとよさそうです。
また、絵の具や食紅で作った色つきの氷を使ってお絵かきすれば、ひんやりとした氷の冷たさやどんどん溶けていく不思議な様子を楽しめるかもしれませんね。
秋・冬
静電気遊び
乾燥している秋冬の季節ならではの、静電気を使った遊びを紹介します。
【遊びの例】
- 下敷きを使って髪の毛をこする
- 下敷きをこすって、紙吹雪や小さく切った折り紙を吸い寄せる
- 細く裂いたスズランテープをこすってふわふわとした動きを楽しむ
以上のようなやり方で静電気による不思議な現象を楽しめるでしょう。
静電気を起こす際には、ウール製の衣類やキッチンペーパーでこすると発生しやすいようです。目には見えない不思議な静電気の力に、子どもたちの興味もそそられるかもしれませんね。
ただし、触ると痛みを感じることもあるため、子どもが帯電しているアイテムに触れないよう保育士さんが注意深く見守りましょう。
以下の動画を参考に、秋冬にぴったりの静電気を使った実験を披露してみてくださいね。
関連動画:どんな紙が風船に貼り付く?【静電気実験】の遊び方♪/保育士バンク!
布団遊び
ぽかぽかとした温かい布団を使って、身体をのびのびと動かして遊んでみましょう。
1歳児の布団遊びでは、以下のような楽しみ方ができます。
- 布団を重ねて山を作りハイハイで登り降りをする
- 布団でぐるぐる巻きになる感覚を楽しむ
月齢の低い子どもの場合、布団に寝転んで保育士さんとわらべ歌を通してふれあい遊びをするといった活動をするとよさそうです。
保育士さんが2人以上いる場合は、毛布をハンモックのように持ってゆらゆらと揺らして遊ぶという楽しみ方もあるかもしれません。
ふかふかした布団の触り心地を味わいながら、室内で身体を温められる遊びをしてみてくださいね。
冬の野菜スタンプ
冬が旬の野菜を使ったスタンプ遊びをしてみましょう。
- 小松菜
- にんじん
- だいこん
- ブロッコリー
- れんこん
- ほうれん草
- いも
これらの冬野菜をカットして、断面を利用したスタンピングを楽しむことができます。
1歳児の子どもの手でも持ちやすいよう、野菜を切るときに大きさを調整するようにしましょう。
種類によって異なる模様が浮かび上がるので、身近な野菜に親しみを持ったり、それぞれの形の面白さを感じたりできるかもしれませんね。
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雨の日や冬の時期は、1歳児クラスの保育で室内遊びを楽しもう
今回は、保育園で取り入れられる1歳児向けの室内遊びのアイデアを、ねらいとあわせて紹介しました。
1歳児の室内遊びには、遊びを通して身体の動かし方を学んだり、友だちや保育士さんに親しみをもってあそぶようになったりするというねらいがあるようです。
全身を大きく使って遊ぶようになる時期なので、好奇心が刺激され、周りの物や人に興味・関心を抱くようになるでしょう。また、保育士さんや友だちの、動きを真似したりいっしょに遊んだりするようになるかもしれません。
ゲームや運動、製作などさまざまなジャンルの活動を室内遊びに取り入れて、雨の日や気候が厳しくなる夏・冬の時期なども、1歳児といっしょに楽しんでみてくださいね。
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