英語スキルを活かしたいと転職・就職を希望する保育士さんもいるでしょう。近年はインターナショナルスクールやプリスクール、認可子ども園など多様な場で英語教育が行われています。今回は保育士さんが英語スキルを活かす方法を詳しくご紹介します。仕事で役立つ資格や能力を高めるための勉強法、仕事や職場事情などもまとめました。
maroke/stock.adobe.com
目次
保育士に英語の資格やスキルが求められる理由
最近、英語教育に力を入れる園が増え、保育士にも英語スキルを求められることが多くなっているかもしれません。
なぜ、保育士に英語スキルが求められるのか、その背景について見ていきましょう。
低年齢から英語学習が始まったから
2020年から実施された「新学習指導要領」によると小学生の英語必修化となりました。
そのため、就学前の段階から子どもに英語に慣れ親しんでほしいと考える保護者が増え、そのニーズに応えるために保育園や幼稚園も増え始めているでしょう。
同様に子どもたちに英語を教えられる人材のニーズも高まっていることが考えられるため、保育士にも英語スキルが必要と言えそうです。
外国人の保護者や子どもが増加したから
近年、日本に仕事を求めて移住する外国人が急増しており、日本国内には外国人の居住者の方が多い地域もあります。
家庭によっては、両親のうちどちらかだけが日本語を話せたり、どちらも得意ではなかったりと日本語だけでは円滑にコミュニケーションを取れないこともあるでしょう。
園から子どもの様子を伝えたり、家庭での様子を保護者の方から聞いたりする際、保育士が英語を話せれば保護者とのコミュニケーションが取りやすくなります。
円滑にやり取りするためにも、英語スキルが必要とされているのがわかりますね。
保育士バンク!に掲載されている英語を活かせる施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
英語を活かせる求人はこちら
保育士の就職・転職に役立つ英語の資格やスキル
takasu/stock.adobe.com
まずは保育士が就職・転職する際に役立つ英語の資格やスキルを見ていきましょう。
民間資格・検定
英語関係の民間資格を取得していると、一定以上の英語スキルがあることの証明にもなります。ここでは、保育の現場で活躍しそうな検定や資格について紹介します。
保育士向けの民間検定
保育士の英語能力を証明するための民間検定があります。
この検定試験は、他の検定にはない赤ちゃん言葉・幼児言葉に焦点を当てた内容になっており、幼児保育や幼児教育の現場に適した英語を習得できるようになっています。
また、検定は入門レベルから責任者としての活躍も期待できる専門レベルまでの5段階で構成されていて、合格すると3年間の有効期間がついた資格証も発行されるようです。
小学校英語についての民間資格
小学校英語の指導者を認定するための民間資格があります。
この資格を取得するには、決められた講座を修了し、かつ一定時間以上の指導経験や英語活動の実績があるといった基準を満たす必要があります。
この資格を持っていれば指導経験があることの証明にもなるため、特に子ども向け英語教室やプリスクール、インターナショナルスクールで働く際に活かせるかもしれませんね。
海外留学経験
海外留学をした経験やホームステイ経験、ワーキングホリデーなどの経験があれば、面接などでアピールできそうです。
基本的な生活を送るのに困らない程度の英語力があれば、働ける場所の選択肢も広がるかもしれませんね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
英語スキルを高めるために保育士ができる勉強方法
sodawhiskey/stock.adobe.com
保育士が自身の英語能力を高めるためにできる勉強方法を紹介します。
通信講座
通信講座は、テキストを使ったインプットだけでなく、オンラインで外国人講師の方とマンツーマンの英会話ができたり、自身が作成した英作文を添削してもらえたりするのが特徴です。
また、比較的自分のペースで勉強を進めやすいといったメリットもあるので、仕事で忙しい保育士さんにはぴったりです。
英会話教室
週に1回程度あるいは月に2~3回程度通って、少人数あるいは1対1で英会話を勉強できるのが英会話教室の特徴です。講師は外国人の方の場合が多く、ネイティブの英語に触れることができるでしょう。
社会人向けに平日の夕方から夜にかけての数時間で開講していることも多いので、仕事終わりなどにも通いやすいかもしれません。
参考書
参考書を活用した勉強は、テキストを吟味したり自分のやりやすい方法で進められたりできそうです。
CD付きの英語教材やオンライン英会話などでスピーキングを学習してもよいですね。
徐々に英語スキルを高められるため、英語教育中心の保育職場で働きたい方に向いているかもしれませんね。
保育士が英語のスキルを活かせる職場や仕事とは
英語のスキルを活かして保育士が働ける職場や仕事を紹介します。
職場
インターナショナルスクール・プリスクール
インターナショナルスクールやプリスクールは、英語中心に保育活動を行う施設です。
外国籍や外国生まれの日本人などさまざまな子どもを預かり、生活面のサポートをしたり英語を使って遊びを指導したりする場になります。
一定の英語力を求められる場合もありますが、中には「実務経験がない方」「英語力にあまり自信がない」という場合も簡単な日常会話ができればOKという園もあります。
保育士バンク!では好待遇の園や子どもといっしょに英語力を高められる園などをご提案いたしますので、お気軽にご相談くださいね。
この施設の仕事を紹介してもらう
インターナショナルスクールについて知りたい方はこちら。
英語教育に力を入れている保育園や幼稚園
全国各地には、積極的に英語教育を取り入れた保育園や幼稚園があります。
日常的に日本語を使用し、英語に親しむ活動や遊びを取り入れる園が多いようです。ネイティブの先生を雇用することも多く、担任はサポート役を任されるため、英語力に自信がない方も子どもたちといっしょに学びながら英語を楽しむことができそうです。
保育士バンク!では英語教育に特化した保育園や幼稚園など多様な施設をご紹介いたします。
定員数が少なく、子どもとじっくり関わりながら英語教育に取り組める小規模保育園もありますよ。まずはあなたの希望条件をお聞かせくださいね。
この施設の仕事を紹介してもらう
仕事
児童英語教師
児童英語教師は、一般的に0歳から12歳までの子どもたちを対象に英語を教える仕事で、主に民間企業が運営する英会話スクールや学習塾などで働きます。
児童英語教師になるために特定の資格などを取得する必要はないそうですが、教師として子どもたちと接する立場であることから、英語力だけでなく指導力も求められるようです。
ベビーシッターや家庭教師
利用者の家庭で保育や教育を行うベビーシッターや家庭教師にも、英語のスキルを求められるケースがあるそうです。
外国人の家庭だけでなく、子どものうちから英語を勉強させたいと考える日本人家庭も存在しているため、そうした環境のなかで英語力を活かして働けるかもしれませんね。
子どもが楽しみながら英語に親しむことができるように、一定レベル以上の英語スキルは求められるかもしれません。
保育士バンク!に掲載されている英語を活かせる施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
英語を活かせる求人はこちら
保育士として英語力を活かせる仕事や職場を見つけよう
近年、幼い頃からの英語教育に力を入れたいという保護者の方も多く、英語スキルが高い保育士の需要が高まりつつあるでしょう。
英語力を活かせる職場にはプリスクールやインターナショナルスクールなどがあり、新しい保育観・教育観のもとで教養を広げられるかもしれません。
しかし、中には興味があっても「英語教育に特化した園を見学したことがない」「どんな活動が行われているかわからない」などと、なかなか転職活動をスタートできない保育士さんもいるでしょう。
その際はまず、保育士バンク!にご相談ください。
復職予定の子育てママもOK!園見学可能な園や研修制度が充実した園などをご紹介致しますのでお気軽にお問い合わせくださいね。