子どもを惹きつけるネタは、朝の会や帰りの会、次の活動への導入など、場面を切り替えたいときに役立つでしょう。手遊び歌やマジック、クイズなどいろいろなジャンルのレパートリーをもっておけば、子どもの注目を集めることができるかもしれません。今回は、保育で活躍する子どもを惹きつけるネタを、ポイントとあわせて紹介します。
milatas/shutterstock.com
目次
子どもを惹きつけるネタとは?
日々の保育のなかで、静かにお話を聞く雰囲気にしたいけれど、どうしたらよいのかわからないなど悩む先生もいるかもしれません。
特に、新しい活動を始めたいときや場面を切り替えたいときなど、子どもの意識を自分に向けたい場合はさまざまありますよね。
そのときに活躍するのが、手遊び歌などの簡単なネタです。
短い時間で子どもたちのワクワク感や好奇心を刺激できるので、朝の会や帰りの会の始めに適しているでしょう。
マジックは比較的用意しやすい材料でできるため、先生も演じやすく、繰り返し披露できるので子どもの視線を集めやすいかもしれません。
また、クイズや手遊び歌は特別道具などが必要ないため、覚えておけば保育活動の導入や切り替えなどさまざまなシーンで応用できそうです。
レパートリーとしてネタをいくつかもっておくと、子どもの注目を集める際に役立つかもしれませんね。
今回は、子どもたちを惹きつけるネタを、演じるときのポイントとともに紹介します。
子どもの興味を惹きつけるためのポイント
子どもを惹きつけるためには、どのようなポイントを意識するとよいのでしょうか。
先生が楽しそうに行う
手遊び歌やマジックをする際に、先生自身が楽しそうに演じてみましょう。
子どもたちの注目が集まらないと、先生自身、不安になったり無理に大きな声を出したりしてしまうかもしれません。そんな姿を見て、子どもたちも落ち着きがなくなってしまうことが考えられます。
先生が心から楽しそうに手遊び歌を歌ったりマジックを披露したりすれば、子どもも「先生がしている楽しそうなことはなんだろう?」と興味を示すようになるかもしれません。
笑顔で明るい声を意識しながら、「先生こんなに楽しいことをしているから、みんなに見てほしいな」という空気を作って演じることが大切なポイントです。
子どもたちの名前を呼ぶ
子どもの名前を呼んで、関心を惹いてみましょう。
たとえば、手遊び歌のなかに名前を入れて替え歌にしたり、クイズのネタの一つとして子どもに関連する問題を作ったりします。
手遊び歌やクイズのなかで自分の名前が出てくれば、みんなに見てもらっているという気持ちになって、より集中して意識を向けてくれるかもしれません。
たくさんの子どもたちの名前を呼んでいけば、「僕の名前はいつ出てくるかな」とワクワクした気持ちが芽生えそうですね。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
在宅ワークで保育士資格を活かせる仕事とは?自宅でできる保育関係の仕事を徹底解説
通勤時間なく働ける在宅ワークをしたいと考えても「保育士は無理なんじゃないか……」とあきらめている方はいませんか?保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど、保育士の経験や資格を活かして自宅でで...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
子どもを惹きつけるネタ:手遊び歌
ここからは、実際に保育の場面で活用できるネタを紹介します。
まずは、子どもを惹きつける手遊び歌から見ていきましょう。
とけいのうた
「こちこち」「かっちん」など、リズム感のよい言葉が並ぶので、子どもたちも面白がって聞いてくれるでしょう。
「こどものはり」「おとなのはり」のところを、子どもの名前と先生の名前にアレンジして歌ってみるのもよいですね。
さようならというフレーズもあるので、帰りの会の導入などにぴったりかもしれません。
まあるいたまご
「ここにまあるいたまごがあるよ。中から何か出てくるみたい!」と声をかけて手遊び歌を始めてみましょう。そうすることで、「何がでてくるのかな」と子どもたちの興味を惹きつけられるかもしれません。
たまごの中からでてくるひよこやかいじゅうを、子どもの名前にアレンジして、好きなポーズをとってもらうのも面白そうですね。
こぶたさんのおうち
風が吹くときの手の動きや「ひゅー」「じゃー」と言ったフレーズがコミカルな手遊び歌です。
「こぶたさんが家を建てたんだけど、なんだかすぐ壊れちゃいそうなんだって。なんでかな。」などと声をかけて歌い始めてみましょう。
こぶたが家を建てていくストーリで歌が進んでいくので、次の展開を期待するドキドキ感を引き出すことができそうですね。
子どもを惹きつけるネタ:クイズ
次は、子どもを惹きつけるクイズのネタを紹介します。
シルエットクイズ
年齢が低いクラスで行う場合は、三角や丸、四角など、わかりやすく見慣れている形のものをお題にするとよいでしょう。
形がシンプルである分、子どもたちが想像力を働かせてさまざまな答えを出してくれるかもしれません。
動物や食べ物など特徴的な形をしているものをお題にすれば、「これ見たことあるけど、なんだっけ?」など子どもたちの興味を惹くことができそうですね。 (詳しい作り方はこちら)
〇✕クイズ
園生活に関することや、その日に起こった出来事などを振り返る〇✕クイズをしてみましょう。また、食べ物に関する問題を出して、給食の時間の導入にするのもよいですね。
【お題の例】
- 「今日の〇〇作りで使った絵の具の色は、赤色である」
- 「今日の鬼ごっこで最初に鬼になったのは〇〇くんである」
- 「今日の給食のメニューはシチューである」
- 「今日は〇〇ちゃんのお誕生日である」
惹きつけるためのポイントとして、子どもに関連する問題を出してみるのもおもしろいかもしれません。
はじめはみんなが答えられるような簡単なお題にして、徐々に難易度を上げていけば、クイズに夢中になってくれそうですね。
私は誰でしょうクイズ
準備いらずで楽しめる私は誰でしょうクイズをやってみましょう。「みんな、先生がだれになりきっているか当ててみて」と声掛けをして、ワクワク感を引き出せるとよさそうです。
すぐに答えがわかってしまうと子どもたちの集中力が切れてしまうので、最初は難しいヒントを出して、子どもたちにじっくり考えてもらいましょう。徐々に答えに近づくようなレベルにしていくことがポイントです。
子どもを惹きつけるネタ:マジック
最後に、子どもを惹きつけるマジックのネタを紹介します。
簡単手品5選
身近にある素材を使ってできる簡単なマジックです。一瞬で子どもたちの注目を集めたいときなどに適しているでしょう。
見慣れないマジックを目の当たりにすれば、子どもたちは驚いて「もう一度やって」などと言って興味を示してくれるかもしれませんね。
消えるコインマジック
練習いらずで簡単にできるシンプルな仕掛けのマジックです。
子どもたちにおまじないをかけてもらい、マジックに参加してもらうのもよいでしょう。
物が現れたり消えたりするマジックは繰り返し行いやすいので、子どもたちの興味を惹きつけやすそうですね。(詳しい作り方はこちら)
不思議なペン
ペットボトルやペンなど、用意しやすいものを使い、練習いらずで披露できる簡単なマジックです。
はじめにペンが通らないところをおおげさに見せておけば、そのあとペンが通ったときに「なんで通るの?」と子どもたちの注目を集めやすいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
子どもを惹きつけるネタのバリエーションを増やそう
今回は、保育に役立つ子どもたちを惹きつけるネタについて、手遊び歌やマジックなどを紹介しました。
ネタを披露するときは、先生自身が楽しそうに演じたり子どもたちの名前を呼んだりすると、自然と子どもの意識を集めることができ、興味を惹きやすいでしょう。
次の展開に期待をもてるような手遊び歌を歌ったり、子どもに関連する内容のクイズを出題したりして、「楽しそうだな」「気になるな」という気持ちを引き出せるとよいかもしれません。
子どもを惹きつけるネタをいくつか用意し、保育活動の切り替えや導入の際に役立ててみてくださいね。