電車ごっこをするときに、列車や線路、踏切などの手作りおもちゃがあると遊びが盛り上がるのではないでしょうか。子どものイメージが広がったり、友だち同士でやりとりを楽しめたりするとよいですよね。今回は、電車ごっこに活用できる手作りおもちゃの作り方を紹介します。ダンボールやラップの芯などを活用して作ってみましょう。
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目次
電車ごっこに使える手作りおもちゃを作ってみよう!
電車が好きな子どもの中には、友だちと列になって電車ごっこをしたり、運転手になりきってアナウンスをしたりといった姿が見られるかもしれません。
電車に乗ったときのことを思い出し、イメージを膨らませて遊ぶ電車ごっこは、再現遊びのひとつと言えるでしょう。
電車ごっこには、以下のようなねらいが挙げられそうです。
- 電車に乗ったときの様子を再現して遊ぶことを楽しむ
- 友だちとイメージを共有して遊ぶ
保育士さんや子どもが手作りしたおもちゃを使って遊ぶことで、より想像が広がったり、イメージを共有する手助けになったりするでしょう。
電車ごっこに使える手作りおもちゃ:列車や線路
早速、電車ごっこに活用できるアイデアを見ていきましょう。
まずは、列車や線路をモチーフにした手作りおもちゃを紹介します。
乳児さんが遊べるダンボールカー
ダンボールに紐をつけて、乳児の子どもが乗って遊べるダンボールカーを作ってみましょう。
用意するもの
- ダンボール(箱状のもの、底の補強用)
- 画用紙(各色)
- カラーガムテープ(各色)
- 紐
- はさみ
- のり
- きり
作り方
1.箱の底面のサイズにダンボールをカットし、底に入れて補強します。
2.ダンボールに画用紙を貼って装飾し、カラーガムテープで角部分を覆います。
3.カラーガムテープで電車のラインをつけ、画用紙をカットしてライトを作ります。
4.前面の真ん中より上あたりにきりで穴を開け、紐を通したらできあがりです。
ポイント
0歳児や1歳児の子どもたちが入って遊ぶことができます。1人で座ることができるようになった子どもから遊ぶようにしましょう。
また、中にぬいぐるみや人形を乗せて、引き車のように引っ張って遊ぶこともできます。
子どもが歩き回れるスペースを確保した上で、遊んでみてくださいね。
ダンボール電車
電車に乗ったようなイメージで遊べる、ダンボール電車の作り方を紹介します。
1人用
子どもが肩からかけて遊べる、1人用のダンボールの電車です。
<用意するもの>
- ダンボール箱
- 画用紙(各色)
- カラーガムテープ
- 紐
- はさみ
- のり
- きり
<作り方>
1.ダンボールの側面に画用紙で装飾をします。
2.ダンボール箱の底を切り取ります。
3.角やカット部分をカラーガムテープで覆って補強します。
4.きりで穴をあけ、肩にかけるための紐をつけたらできあがりです。
<ポイント>
紐の長さは子どもの背丈に合わせて調整するとよさそうです。
子どもの好きな車種のデザインを真似て装飾するのも楽しいかもしれません。
遊ぶときは、紐が首などにかからないよう、側で見守るようにしましょう。
2人用
友だちといっしょに使えるダンボール電車を作ってみましょう。
<用意するもの>
- ダンボール
- 画用紙(各色)
- カラーガムテープ
- 紐
- はさみ
- のり
- きり
<作り方>
1.ダンボールをカットし、貼り合わせて輪を作ります。
2.ダンボールの側面に画用紙で装飾をします。
3.角やカット部分をカラーガムテープで覆って補強します。
4.きりで穴をあけ、持ち手で紐をつけたらできあがりです。
<ポイント>
子どもが2~3人入れるほどの電車を作れば、「乗せてください」「どうぞ」などのやりとりをしながら遊べそうです。
ダンボールが大きすぎると重くなってしまい、持っているうちに疲れてしまうかもしれません。
子どもが持ちやすい適度な大きさに仕上げるとよいですね。
ダンボールの線路
電車が走れる線路を作ってみましょう。
用意するもの
- ダンボール
- ガムテープ
- ビニールテープ
- はさみ
作り方
1.ダンボールを50センチほどの幅にカットします。
2.(1)を貼り合わせて、自由に線路を作ります。
3.ビニールテープで線路の模様をつけていけばできあがりです。
ポイント
曲がり角を作ったり、くねくね道を作ったりと子どもといっしょに工夫して線路を広げていきましょう。
線路を保育室の床に置くときは、滑らないよう事前に確かめておくことが大切です。
滑り止めシートを敷いたり、養生テープで仮留めしたりなど配慮できるとよいですね。
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電車ごっこに使える手作りおもちゃ:踏切や信号など
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ここでは、電車ごっこをさらに盛り上げる、踏切や信号の作り方を紹介します。
踏切
ラップの芯を活用して、本物のような踏切を作ってみましょう。
用意するもの
- ラップの芯(50cm)
- カラーガムテープ(黄、黒)
- ダンボール(箱、角柱)
- 厚紙
- 画用紙(黄、黒)
作り方
1.ラップの芯に黄色と黒のガムテープを交互に巻きます。
2.ダンボール箱と角柱のダンボールにも、それぞれ黒のガムテープを貼りつけます。
3.ダンボール箱に角柱が入る大きさの穴を開けます。
4.(3)の穴に角柱のダンボールを入れて、ガムテープで固定します。
5.(4)に(1)のラップの芯をガムテープで固定します。
6.厚紙をバツの形にカットし、黄色と黒のガムテープで装飾して(4)に貼りつけたらできあがりです。
ポイント
ラップの芯の装飾は、黄色と黒を交互に配色し、隙間なくガムテープを貼りましょう。
土台となる箱や柱もしっかりと黒いガムテープで装飾することで、本物らしく作れそうです。
柱となる角柱のダンボールが身近にない場合、ボール紙などを折って作ってもよいでしょう。
新聞紙のトンネル
保育室にロープをはり、新聞紙を垂らしてトンネルを作ってみましょう。
用意するもの
- 新聞紙
- ロープ
- テープ
- はさみ
作り方
1.新聞紙を細長く裂いて、ロープに貼りつけます。
2.(1)を保育室の壁や天井から吊り下げてできあがりです。
ポイント
新聞紙を裂く工程は子どもたちといっしょにやってみるのも楽しそうです。
ほかにも、黒いカラーポリやPEテープでトンネルを作るのもよいでしょう。
信号
カラーセロハンを使って、電車用の信号機を作ってみましょう。
用意するもの
- ダンボール
- えんぴつ
- カラーセロハン(赤・青・黄)
- テープ
- 油性ペン
- カッター
- はさみ
- のり
- ガムテープ(黒)
作り方
1.ダンボールを楕円形にカットして、円を3つかきます。
2.(1)でかいた円をカッターで切り取ります。
3.(2)を油性ペンで黒く塗りつぶします。
4.裏返して、(2)で切り取った部分に各色のセロハンを貼りつけます。
5.ダンボールで角柱を作り、ガムテープで貼り合わせます。
6.(5)に(4)を貼りつけてできあがりです。
ポイント
後ろから懐中電灯を当てたり、黒い画用紙などでセロハンをふさいだりすれば、信号が点灯する様子を表せそうです。
カッターを使う工程は保育士さんが行うようにしましょう。
製作する前に、実際に園の近くの線路で、信号を探してみるとよいですね。
車の信号とは異なる縦型であることや、信号の色の並び方などを観察してみると気づきや発見があるかもしれません。
駅の看板
駅の名前を示す看板を作ってみましょう。
用意するもの
- 画用紙
- 厚紙
- 水性ペン
- はさみ
- のり
作り方
1.厚紙を適度な大きさにカットします。
2.画用紙を(1)の大きさに合わせて切り、貼りつけます。
3.駅名をかいたらできあがりです。
ポイント
電車に乗るための駅を作ることで、乗り降りを楽しんだり、アナウンスをしたりと遊びが広がりそうです。
どんな駅名にするか話し合ったり、駅の看板には名前のほかにどんなことがかいてあるかを考えたりしてみましょう。
ソフト積み木や巧技台を置いて、駅のホームを作ってもよいですね。
安全に遊べるよう、子どもが乗ってもぐらつかないものを用意することが大切です。
電車ごっこに使える手作りおもちゃ:帽子や切符など
ここでは、電車ごっこに使う帽子や切符の作り方を紹介します。
車掌さんの帽子
ダンボールとガムテープを活用して、車掌さんの帽子を作ってみましょう。
用意するもの
- ダンボール
- はさみ
- セロハンテープ
- 黒ガムテープ
- 赤ビニールテープ
- 黄ビニールテープ
- 黄の折り紙
ポイント
製作する前に、子どもの頭のサイズを採寸しておくと被りやすい帽子になりそうです。
細かくカットする工程が多いため、切り取りづらい部分もあるかもしれません。
はさみを入れる前に、あらかじめカッターで浅く切れ込みを入れておくと、スムーズに切れるでしょう。
遊びに使うときは、取り合いにならないよう複数個用意したり、順番で使えるように事前に約束をしたりといった配慮をするとよいですね。(詳しい説明はこちら)
切符
電車に乗るのに必要となる切符を手作りしてみましょう。
用意するもの
- 画用紙
- 水性ペン
- はさみ
作り方
1.画用紙を3.5cm×5cmほどの大きさにカットします。
2.(1)に行き先と料金をかいたらできあがりです。
ポイント
行先には、子どもたちが親しんでいる近所の駅名や、「○○ぐみえき」などオリジナルの駅名をかいてみましょう。
切符だけでなくタッチで電車に乗れるICカードを作ってもよさそうです。
また製作にあたって、昔の駅では切符をはさみでカットして乗車していたことを話せば、子どもたちの関心や好奇心を育てられるかもしれません。
駅弁
駅や車内で販売する、駅弁を作ってみましょう。
用意するもの
(1)ハンバーグ
- 新聞紙 1枚
- 折り紙(茶) 1枚
- 黒いペン
- テープ
(2)ブロッコリー
- 半分に切った折り紙(緑) 1枚
- ハサミ
- テープ
(3)玉子焼き
- ダンボール 3cm×20cm 1枚
- 折り紙(黄) 3cm×20cm 1枚
- ノリ
- テープ
(4)おにぎり
- キッチンペーパー 1枚
- ティッシュペーパー(黒) 1枚
(5)はし
- 折り紙
ポイント
車掌さんや運転手さんといった役のほかにも、駅弁を売る車内販売係を作ると遊びの展開が広がっていくでしょう。
折り紙やキッチンペーパーを活用して簡単に作れるので、4歳児や5歳児クラスでは子どもが自由に作れるように材料を用意しておくのもよいかもしれません。
子どもの発想を取り入れたおかずを作り、「○○組駅のお弁当」とするのも楽しそうですね。(詳しい説明はこちら)
電車ごっこに使うおもちゃを手作りしよう
今回は、電車ごっこに使える手作りおもちゃを紹介しました。
再現遊びのひとつである電車ごっこでは、電車に乗ったときの様子を想像したり、友だちとイメージを共有したりしながら遊べるとよさそうです。
ダンボールの列車や踏切、駅の看板などを手作りして遊ぶことで、子どもたちのイメージもどんどんと膨らんでいくでしょう。
コラムを参考に手作りおもちゃを作って、保育園で電車ごっこをして遊んでみてくださいね。