内定者に対する入社前のフォローは、保育士さんの早期退職や内定辞退を防ぐためにも大切になります。せっかく人材を採用しても、すぐに辞めてしまえば人手不足の解決も難しくなるでしょう。内定後面談や交流会などを開き、内定者の入社意欲を高めることが重要かもしれません。今回は、保育園での入社前のフォロー対策を詳しく紹介します。
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目次
入社前にフォローが必要な理由
保育士さんの人材の定着化を目指して、入社前のフォロー対策を強化したい採用担当者の方もいるかもしれません。
人材を確保したにも関わらず、保育士さんが経験を積まないまま離職してしまうケースが増えると、採用活動にも負担がかかることでしょう。
厚生労働省の「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」の資料によれば、保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者のうち、50.7%の方が勤務年数5年未満であることがわかりました。
また、1年~3年未満の離職者が全体の約3割を占めるため、早期退職を防ぐ対策を立てることが重要になりそうです。子どもたちの保育活動を支えるためにも、中途採用において入社前のフォローを行い、人材の定着化に役立てていきましょう。
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保育士の入社前のフォロー対策:①内定後面談を実施する
内定後面談とは、内定通知を出した保育士さんに向けて面談を行うことを言います。内定者への入社の意思や就業するうえで疑問や心配ごとを確認する場です。
内定後面談を実施すると、内定者と直接コミュ二ケーションをとることができるでしょう。面談で話す内容は以下の項目が多いかもしれません。
- 内定者の入社意思確認
- 労働条件希望の確認、説明
- 厚生年金や社会保険、福利厚生についての説明
- 配属の担当クラスの説明や希望の聞き取り
入社前に、内定した園に就職するべきか迷っている方もいるかもしれません。面談で具体的な勤務内容について話すことで、園での入職を後押しすることもできそうです。事前に話す内容をまとめ、安心して勤務を開始できるよう、フォロー体制を整えていきましょう。
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保育士の入社前のフォロー対策:②研修の機会を設ける
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内定者に向けて自園で働くことのイメージを持てるよう、園見学や研修の機会を設け、環境を整えることも大切になります。
和やかな雰囲気を意識して、職員の紹介や保育方針などを説明しましょう。また、その際に行事の計画などを伝えると、スケジュールの見通しも立てやすいかもしれません。
研修では内定者に自園の職員の仕事内容や社会人としての基本的なマナーなどをわかりやすく説明できるとよいですね。
保育士の入社前のフォロー対策:③入社前にフォローマニュアルを作成する
入社前の保育士さんに向けて、フォロー対策をまとめたマニュアルを作るとよいかもしれません。
行事や保護者への対応が多忙で、内定者のケアがなかなかできないという保育園もあるでしょう。事前にマニュアルを作成することで、職員間で内定者をどのようにフォローするべきか共有することができそうです。
内定者にはメールなどで「質問や疑問があればいつでもご連絡くださいね。」などの配慮の一文を添え、こまめに連絡をとることを意識するとよいかもしれません。
このような内容もあわせてマニュアルに記載し、内定者を迎え入れる体制を整えていきましょう。
保育士の入社前のフォロー対策:④職員体制の整備
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新人の保育士さんを受け入れるためには、教育体制を整えることが重要になります。その際に、園側の人材配置を見直す必要があるかもしれません。
例えば、教育担当や主任など新人の育成を任せる職員に、行事の企画や運営といった多くの仕事を任せると過度な負担がかかるでしょう。多忙なあまり新人の教育指導まで手が回らないことも考えられます。
役割分担の見直しをきちんと行うことで、内定者へのやり取りなども任せられるかもしれません。
入社後に直接指導を受ける担当の保育士さんとやり取りすることで、内定者も安心して入職準備ができそうですね
保育士の入社前のフォロー対策:⑤交流会やコミュ二ケーションツールを活用して親睦を深める
入社のフォロー対策として、交流会や食事会などを積極的に開き、内定者が先輩保育士さんとコミュ二ケーションの場を設けるとよいでしょう。
内定者懇親会という、同期や職員との座談会を開催する園もあるようです。「入社後に同期になる人と知り合うことができた」「保育園についての理解が深まった」など、懇親会を通して入社意欲を高めることにもつながりそうですね。
また、若年層の保育士さんなどはSNSなどのコミュ二ケーションツールを活用する方も多いでしょう。保育園からもSNSを通じて、子どもたちの様子や職員の勤務風景などを写真で添えて伝えると、内定者に園の和やかな雰囲気を伝えることに役立つかもしれません。
保育士の入社前のフォローを行い、人材の定着化に役立てよう
人手不足が深刻化する保育業界において、内定者の早期退職や内定辞退を防ぐことは課題のひとつでしょう。
入社前に内定者に向けて内定後面談や交流会などを行い、フォロー体制を確立することが大切です。内定者が勤務開始まで安心して過ごすことができるように、コミュニケーションの機会を積極的に設けるとよいかもしれません。
各園によって職員数や保育方針などに違いがあるため、園独自のフォロー対策を立て、新人保育士さんを迎え入れる環境を整えていきましょう。
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