保育士お悩み相談 第03回「自分にとって、よい保育とは?」

    保育のあるある ゆるりホッと相談室タイトル

    Q.「自分にとって、「よい保育」が、まだよくわからないのですが…」

     

    A.「よい保育」…何が「よい保育」なのか。保育士さんが考えこんでしまうことは、よくあることだと思います。
    それは、それだけ「よい保育」をしたい!という思いがあるということです。
    素晴らしいことだと思います。


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    よい保育って何だろう?

     


    では、今回は「よい保育」について考えてみましょう。
    ご質問は「自分にとって」という言葉で始まっています。
    自分が何をしたいのか、するべきなのか、というトコロでしょうか。
    この質問は、「どのバスに乗ったら良いですか?分からないので教えてください」と同じ類の質問です。

    もし、誰かにバスターミナルで、そのように質問されたら、あなたは何と答えますか?
    「えーーーっと、どこに行かれるんですか?」じゃないですか?ですよね(笑)
    行先を教えてもらわないと、どのバスに乗ったら良いのか、答えられませんよね。

    つまり、大事なのは行先だということです。
    あなたが保育の仕事に取り組むうえで、行先はどこですか?そこを明確にしてもらったら、おのずと答えが出てきます。
    行先とは、つまり目的地=目的です。

     

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    保育の目的は、子どもたちの未来が望ましいものになること

     


    保育の仕事の目的は何でしょうか?
    「保育所保育指針」にはこう書いてあります。
    「子どもが、現在を最も良く生き、望ましい未来を作り出す力の、基礎を培うこと」。

    子ども自身の「最大の利益」を尊重し、子ども自身の持っている力で、それぞれが望ましい未来を作っていけるよう、乳幼児期の今、基礎部分を培いましょう。これが「保育の原理」です。
    つまり、保育の目的は「子どもたちの未来が、望ましいものになる」ことです。

     

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      目の前に子どもたちが、どんな大人になってほしいか考えよう

       


      目の前にいる子どもたちが、「どんな大人になって欲しいのか」と考えてみてください。
      「こんな大人になって欲しい、こういう人になって欲しい」
      そうして思い描く子どもたちの未来の姿が「保育の目的」なのです。
      いかがですか?
      きっと将来の姿、こうなって欲しいという姿が、ありますよね?
      それを目的にすえたとき、では今、何をしたら良いのか、ということです。

      こうなって欲しいという姿が明確になったら、あとは簡単です。
      その姿を先生が見せていけば良いのです。

      子どもはどうやって学びますか?
      周りを見て真似をして学びますね。
      日本語を聞いて育てば、日本語を覚えます。
      アメリカで生まれた子は英語を覚えます。
      関西の子は関西弁です。
      周りにあるものを吸収するワケです。

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      よい保育とは、よい見本を見せること

       


      例えば、日本語を覚えて欲しいと思えば、周りが日本語を使うことです。
      正しい日本語を覚えて欲しいと思えば、周りが正しい日本語を使うこと、美しい日本語を覚えて欲しければ、美しい日本語…。

      子どもたちに、自分の意見をしっかり言って欲しいな、と思えば、先生が自分の意見をしっかり言うこと。
      挨拶のできる人になって欲しいと思えば、保育者が挨拶をしっかりすること。
      まずは保育者が、良い見本を見せていくことですね。

      優しい人、思いやりのある人になって欲しいな、と思えば、先生が優しい人でいてください。
      思いやりの姿を子どもに見せてください。
      人を大切にする姿を、先生自身がお手本として、子どもたちに見せていくこと。
      これが一番大切なことです。

      先生たちの姿を、子どもたちはよく見ています。
      私たちは、いつも、子どもたちに見られています。
      「よい保育」とは「よい見本をみせること」です。

       

      迷ったら、保育士の姿が子どもにどう見えているかを考えよう

       


      まずは「保育の目的」がブレていかないことが何より大事です。
      何かに疑問を感じたら、「子どもに、保育者の姿がどう見えているか」を考えてください。
      その姿が、将来なって欲しい大人の姿なのかどうか。
      おのずと答えは出るハズですよ!!
      ※この連載では、現役の保育士の皆さんからのお悩みを募集しています。
      こちら(info@hoikushibank.jp)まで、保育士お悩み相談と明記の上、お送りください。

       

      プロフィール

       


      内田淑佳(うちだよしか)
      一般社団法人そだち 代表理事。心理カウンセラ―。
      保育士、認可保育園の園長などを経て、一般社団法人を立ち上げ、子育て支援、保育運営サポート、研修講師を数多く務める。
      カウンセラーとしてメンタルサポートの仕事に取り組みつつ、現役の保育士、保育教諭から主任・園長などの管理職、資格取得を目指して勉強中の人、潜在保育士などに向けて、保育の仕事の素晴らしさや、保育をする上で大切なことを伝え続けている。
      ウェブサイト https://www.sodachi.net/

       

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