てぃ先生の園長見習い中 第1回 茶々保育園グループ

    保護者との関係作りは名刺交換から。オトナな保育を行う茶々保育園グループ


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    Twitterで話題の男性保育士てぃ先生。
    彼の夢は、いつか自分で保育園をつくること。
    (てぃ先生が保育園をつくりたい理由はこちら)

    新たにスタートした「てぃ先生の園長見習い中」は、てぃ先生が実際に保育園を訪問し、
    保育園を経営する先輩からヒントをもらう対談企画です。

     

    第1回目となる今回は、2017年4月にオープンしたばかりの「茶々そしがやこうえん保育園」にお邪魔し、社会福祉法人あすみ福祉会の理事長・迫田健太郎さんにお話を伺いました。


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    ■話を聞く人

    てぃ先生。Twitterフォロワー数40万を超える現役保育士。
    Twitter原作のマンガ『てぃ先生』のほか、
    書籍『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』『ハンバーガグー!』を刊行。
    マンガのアニメ化も決定。
    https://twitter.com/_happyboy


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    ■話を聞いた相手

    社会福祉法人あすみ福祉会 茶々保育園グループ CEO・理事長 迫田健太郎さん。
    大学卒業後、コンサルティング会社へ入社。
    30歳で保育業界に転身し、CEO・理事長に就任。
    前職のコンサルティングの経験を活かし、現在14の保育施設の経営を行う。
    http://chacha.or.jp/

     

    茶畑の真ん中からスタートした保育園

     


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    緑豊かな祖師谷公園に隣接する園舎は、まるで美術館のように洗練されたつくりになっています。

    一見すると保育園には見えない茶々そしがやこうえん保育園。
    子どものやりたいと思う気持ちを大切に、必要以上に子ども扱いしない

    そんな”オトナな保育園”というコンセプトを掲げる迫田さんの考えとは……?

     


    てぃ先生:今日はよろしくお願いします。ぼくも将来は保育園を立ち上げたいと考えているのですが、茶々保育園グループの”オトナな保育園”という考え方はとても興味深いです。

    迫田さんはどうして、こういった保育園をつくろうと思ったのですか。

     

    迫田さん: あすみ福祉会は、38年前に私の母が埼玉県入間市で立ち上げた保育園から始まりました。

    茶畑の真ん中にある、茶々保育園です。

    私は30歳までビジネスコンサルティングの会社で働いていたのですが、
    仕事を続けるうちに、「外部からのコンサルティングだけで、本当にお客様を幸せにできているのだろうか?」
    という壁にぶつかったんです。

    このことをきっかけに、自分で何か事業をやらなくては……という気持ちになり、
    その時に思い出したのが母の保育園のことでした。


    自分なら経営面から保育園の事業にアプローチができる、何か力になれるのでは、と思い立ちました。
    そして、14年前に転職し、理事長に就任してからは保育園の数を少しずつ増やしてきました。


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    対談は、茶々そしがやこうえん保育園の敷地内に併設された「ちゃちゃカフェ」で行われた。

    誰でも利用でき、近所の方や保護者の方がホッと息をつけるスポットとして親しまれている。

     

    保育士は「先生」である前に「一人の社会人」

     


    ビジネスの世界から保育の世界へやってきた迫田さん。
    初めて保育の現場へ足を踏み入れた迫田さんが衝撃を受けたのは、
    一般企業の社会人とは異なる感覚をもつ保育士たちの姿でした。

     


    迫田さん:私が最初に保育園に入った時、スタッフはまるで宇宙人が来たような反応でしたね(笑)。
    これまで私が当たり前だと思っていたビジネスマナーやビジネス用語とは無縁の世界でした。

    まずここから変えなくてはいけないと思い、保育士が先生ではなく一人の社会人として
    保護者と子どもたちの前に立てるよう、意識改革から始めました。

    私が1から保育を学ぶというよりは、スタッフと少し違う立ち位置で
    保育園の将来の在り方を見据え「こっちだよ、ついておいで」と導いていくスタンスを曲げずにやってきたんです。

     


    てぃ先生: 僕も経営をするなら、サービス業という意識で保護者に接することができるスタッフを
    集めたいと思っています。

    今は待機児童問題が叫ばれていますが、
    今後、子どもの数がさらに減って保育園のニーズが下がっていくことが予想されていますよね。
    茶々さんのように独自のコンセプトを持って保護者に選ばれる保育園を目指したい。

    保育園の姿が変わることで、将来の日本の社会を担う子どもたちにも良い影響を与えられるような気がします。

     

    自分だけの名刺が保育士のモチベーションにつながる


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    茶々保育園グループでは、2016年4月より、保育士名刺制度が導入されています。
    社会人として当たり前のことを保育業界にも取り入れていきたい、という迫田さんの思いの表れのひとつです。

     


    てぃ先生: 保育士が名刺を持つのもいいですね。
    僕も自分の保育園でやりたいと考えていたのですが、
    茶々さんの取り組みについて知った時、あ!先を越してる人がいた!と(笑)

     


    迫田さん:名刺には「ASOBI Creator」や「KOTOBA Concierge」など、
    スタッフそれぞれが得意な分野に基づいた肩書きがついているんです。
    名刺を持つことで、スタッフの目付きも変わりました。

    保護者の方と名刺交換をすることで、「○○ちゃんママと担任の先生」という関係性ではなく、
    お互いに一人の社会人として接することができます。

    これはスタッフにとって、もっと社会のことを知らなくてはいけないというプレッシャー、
    そして社会に生きる一人のオトナとしてのモチベーションにもなっています。

     


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    てぃ先生: 実は僕、迫田さんに聞いてみたいことがあって。
    保育園には、さまざまな保育観・教育観を持った保育士が集まります。
    子ども一人ひとりの姿は違うので、保育の正解は一つではないですよね。

    同じ考えの人ばかり集まることは経営者にとってはメリットのようで、実は危険なことだと思います。

    迫田さんは保育士を採用する時、あえてバラバラの性格の保育士を選んでいたりするのでしょうか?

     


    迫田さん:私の場合は、”オトナな保育園”というコンセプトに共感してくれることを採用の大前提にしています。

    しかし、てぃ先生の言う通り、同じ考えの人ばかりで構成された組織は弱い。
    本音を言えばいろいろな人に来てもらいたいなと思っています。

    そのため、”オトナな保育園”というコンセプトに、自分の哲学を乗せて、
    それぞれが考えるオトナな保育を展開してもらえたらいいなと考えています。

    うちでも、花が好きな園長もいれば音楽好きな人もいるし、とことんスポーツ好きな人も。

    私の考えるオトナのイメージとは多少違っていても、多様性を大切にして、スタッフを信頼して任せていきたいんです。

     

    主役は子ども、保育士は影のサポート役



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    園内の壁はホワイトで統一されている。子どもたちが遊ぶことのできるテラスや、
    感性を刺激するクリエイティブルームなども設けられている。

     

    茶々保育園グループでは、子どもたちはスタッフのことを「先生」と呼ばず「○○さん」と名前で呼んでいます。


    その背景には、肩書きで子どもと大人を区別せず、一人の人間同士として関係性を育んでいくことを大切にする迫田さんの思いがありました。


     


    迫田さん:先生という肩書きがなくても、子どもたちは保育士をリスペクトしてくれています。

    オトナというコンセプトは時には誤解を与えてしまうこともあるのですが、
    肩書き以前の、人間としてまっさらな部分でやっていこうという意味なんです。

    遊びの中でも、保育士が作った遊びの中で子どもたちが遊び込んでいる子どもの姿を
    背後から見守る保育を目指しています。

    遊びの中に学びがあり、発達を捉えて仕掛け作りを行います。
    これは、子どもと保育士がフラットな関係だからこそ実現できると思っています。

     


    てぃ先生: 僕も、保育園の主役は保育士ではなく子どもだと思います。
    保育士は子どもたちの成長を支える影の役割です。

    「リトミックやるよ~先生を見てね?」っていうのもアリかもしれないけど、
    子どもたちにとってリトミックが楽しいものになるように仕掛け作りや準備をすれば、
    保育士が先導しなくても子どもたちは自然と動き出すと思います。

    コーナー保育をする時も、子どもたちがそのまま遊びに入れるような仕掛けを作ります。

    例えば、朝の出勤後、子どもたちが来る前におままごとのお皿や食べ物を机に並べておき、
    遊びの途中のような環境構成をするんです。

    子どもたちがわざわざ遊びの準備をしなくても、自然と遊びの世界に入っていけるような工夫です。


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    入園時にプレゼントされるMyドール。保育士の手作りで、子ども1人に1体ずつ用意される。家に持ち帰り、朝は一緒に登園する子もいるのだとか。

     

    保育園全体がソーシャルメディアとして情報発信をする未来


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    茶々そしがやこうえん保育園の敷地内に併設した「ちゃちゃカフェ」。
    ここにも「社会とつながる場所でありたい」という迫田さんの想いが込められていました。

     


    迫田さん:ちゃちゃカフェには、保護者の方だけでなく地域の方々も来てくださっています。

    お孫さんを連れてお茶を飲みにいらっしゃる方もいれば、
    高齢者の方の寄り合い所のように利用していただくこともあります。
    保育園は預かるだけではなく、さまざまな機能があっても良いのでは?
    子どもが育つ場所は、社会と繋がる場所だと思うんです。

    また、保育園をオープンな場にすることで、
    この仕事の素晴らしさを世の中に広めていくきっかけ作りをしていくことも私のライフワークにしています。
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    エントランスには、茶々オリジナルの12カ月の歌が紹介されている。

     


    てぃ先生: テレビのニュースで保育の話題が出てくる時って、だいたいネガティブな内容が多いですよね。

    そういったイメージを払拭したくて、僕は保育の中の面白い・可愛い・楽しい部分を抽出して
    アウトプットしていけたらいいなと思っています。

    ただ、Twitterに投稿できる140文字では、その子のバックグラウンドや日々の成長まで伝えきることができません。

    そのため、多くの人が想像しやすい分かりやすいエピソードしか伝えられないというジレンマがあります……。

     


    迫田さん:なるほど!たしかに、エピソードには家庭や生活環境などのバックグラウンドがあるもんなぁ……。

    しかし、制限があるからこそクリエイティブになれるという面もあるのでは?
    てぃ先生のように世の中に発信するメディアを自分で持っているのは、
    これからのソーシャル時代を生き抜く上での強みになると思います。

    これから保育園を立ち上げるのであれば、ソーシャルメディアにリテラシーが高い人、
    共感してくれる人たちとチームを組んで、保護者も巻き込みながら、
    保育園全体がソーシャルメディアになっていったら面白いと思います。

    どの園よりもきちんと情報公開がされていて、みんなが責任を持って発信したり、
    思いを伝えあっている保育園像が私には見えています。

    もし、茶々グループの園長をてぃ先生に任せるなら、そうしてごらんって言います。きっとできると思いますよ。


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    てぃ先生の「訪問日誌」
    第1回目、まず外観・環境で圧倒されました。「これが保育園なの?美術館じゃなくて?」と。

    一見、奇抜さやユーモアを狙ったもののように感じますが、迫田さんのお話を伺っていく中で、この外観・環境でしか生み出すことができない子どもたちへのメリットがよく見えました。

    また、保育の中身、スタッフへの意識付けなどにもきちんと裏付けされた理由があり、子ども、ご家族、地域へのサービスの良質さを感じました。

    迫田さん、スタッフの方々、ありがとうございました。


    ■求人情報リンク(保育士バンク!)
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    もっと話を聞いてみたい方は求人情報をご覧ください。

    →茶々保育園(あすみ福祉会)の求人情報はこちら

     

    プロフィール

     


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    てぃ先生:
    関東の保育園に勤めるカリスマ保育士。
    保育園の日常をつぶやくツイッターには40万人を超えるフォロワーがいる。
    Twitter原作のマンガ『てぃ先生』のほか、
    著書に『ハンバーガグー』『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』
    (ともにベストセラーズ)など。マンガのアニメ化も決定。
    https://twitter.com/_happyboy

     

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