「こんにちは!」と明るく、笑顔で、自然に言えたら、気持ちがいいですね。
声に出して伝えるあいさつは、大切なコミュニケーションです。
「行ってきま~す」「さようなら」「ただいま~」「おかえりなさい!」「お休みなさい」「ありがとう」など日常のあいさつはマナーであり、生活の知恵といえます。
毎日、続けることで、相手の気持ちを気遣うことや思いを共有することができます。
いただきます。
日常のあいさつの中でも、食事を始める時の「いただきます」は日本独特の想いのこもったことばです。それは、神仏に供えたものを頭上で感謝して食事をした動作から来ているといわれています。
食物が食卓に上がるまで食事に携わってくれた方々への感謝の思いです。
料理を作ってくれた方、配膳をしてくれた方、野菜を作ってくれた農家さん、魚を獲ってくれた漁師さん、肉屋さん、それぞれを配達してくれる方など、その食事に携わってくれた方々へ感謝のこころを表しています。
食材への感謝も表しています。肉や魚はもちろんのこと、野菜や果物にも命があると考え、「○○の命を私の命にさせていただきます」とそれぞれの食材に感謝していて、こちらが本意だと言われています。
ごちそうさまでしたの意味。
そして、食事を終える時の「御馳走様でした」は馬を走らせてお客様のために食事を用意したことから来ています。
いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝を込めて「様」がつき、食事のあとに「御馳走様」「御馳走様でした」と挨拶するようになったのです。 私たちは、動物や、植物の命をいただかなければ生きていけません。
他の命をいただくことに感謝して、食べ物を大切に、食べられる量を残さずいただきましょう。食事になるまでのすべての苦労に対し感謝し、おいしい食事をありがとうの思いをこめて言えるように心がけましょう。
声に出して感謝の気持ちを表すことができることは素敵なことですね。
おいしかった!
一番身近で、あなたのために食事を毎日作ってくれるママや給食のお姉さんに言っていますか。
食事を毎日作る者にとって、「おいしかった!」の一言は、明日への大きな活力になること間違いありません。この一言のために作っているようなところもありますね。
けじめとしての挨拶。
また、日頃の生活の中で、食事を始めること、食事をおしまいにすることのけじめの大事な言葉と意識しましょう。毎日繰り返し、きちんと積み重ねていくことで、食べ物を大切にすること、食事を楽しむことが、習慣となります。
何気ない挨拶ですが、意味を知って使うことで、こころの栄養につながっています。
毎日の食事、挨拶をしっかり。ぜひ実践して下さいね。