保育園に就職・転職する時に確認することの1つに「手当て」があると思います。手当てというのは、お給料の他に支払われるお金のことです。
例えば、ボーナスも手当てに入りますし、通勤にかかる費用(通勤手当)、管理職や主任などに就く方への手当て(役職手当など)とさまざまにあります。
今回は、保育士のお給料と手当てにはどういったものがあるのかをご紹介します。
◆まずは…保育士の給料はどのくらいでしょうか?
皆さんは、保育士の給料がどれくらいであるのか、ご存知ですか?
以下に、平成24年度の保育士の年収結果を挙げてみます。
保育士の年収結果(平成24年度)
平均年収:315万円
平均月収:21万円
年間ボーナス等:49万円
平均年齢:30.0歳
平均勤続年数:4.7年
復元労働者数:10,280人
総労働時間:176時間/月
男性平均年収:327万円
女性平均年収:314万円
男性割合:5.3%
女性割合:94.7%
過去の給料推移を見ると、平成17年以降、ほぼ横ばい傾向にあるそうです。
月収、時給ベースでも、年収とほぼ同様に横ばいの推移を見せているということです。
〇保育士の給料について現場の意見
「やりがいがあり、子ども好きなので仕事は満足だか、もっと給料が良くなれば・・・」といった声が多いのですが、ある程度の給料がないと 現場で働いている人たちのモチベーションの低下にもつながりますよね。
2015年度から始まる予定の新しい保育制度で待遇を改善するための予算を増やすことや、仕事と家庭の両立ができる、働きやすい職場がどんどん増えていってくれるといいですね。
◆保育士の手当てはどういったものがあるのでしょうか?
保育園によって福利厚生に違いはあります。
そのために、給料にも違いが出てきます。
一般的な手当てとして以下のものがあります。
・通勤手当
・調整手当
・住宅手当
・扶養手当
さらに以下のような手当てもあります。
〇特殊業務手当
特殊業務という手当てが保育園にはあります。
保育園によって名称は違ってくると思いますが、「行事に対する手当」になります。
さすが保育園ならではですね。
保育園では毎月、必ず何かしら行事があるので、この特殊手当は毎月支給されています。
〇管理職手当
管理職になる保育士に付きます。
ベテランの先生・主任 なども対象になります。
いろいろな手当てがありますね。
職場によって手当てが変わってくるので、就職の際には給料以外でも、こうした手当てを確認しておいた方が良いですね。
◆保育士のボーナスはどのくらいでしょうか?
他の職業と比べて安定していると言えます。
入所している子ども達が激減するということはあまりなく、業績は安定しているので、安心してボーナスを待つことができます。
一般的には、夏のボーナスよりも冬のボーナスのほうが、金額が高いようですね。
1年目では、あまり期待はできません。
2年目以降は、「夏のボーナスで毎月の給料の倍」、「冬のボーナスで毎月の給料の2.5倍」ほどの金額を貰えるところが多いようです。
保育園によって、これより下の場合もあったり、上の場合もあったりします。
「どんな手当てを付けている?」「ボーナスの割合は?」などということを調べておくと、自分の楽しみにもつながっていいですね。
〇反対に支払わないといけないお金もある!
簡単にまとめると、以下が主なものになります。
・健康保険
・厚生年金
・雇用保険
・所得税
・共済会費
・給食代
・その他雑費
給食代は子どもと同じようにお金を払います。
大体月に4,000円~5,000円くらいではないでしょうか?
その他雑費というのは、子どもに読み聞かせするための絵本代 エプロン 折り紙 etc….
保育に必要なものを購入した時の費用です。
個人で購入して、給料明細には関係のないようにすることもできますが、保育園を通して購入したほうが安く買うことができます。団体割などを利用することもできるようですね。
◆働く前に、保育士のお給料と手当ても確認しておきましょう。
保育士のお給料と手当てなどについて紹介しました。
もちろん、お給料や手当てだけに関わらず、他の条件も保育園や就職先によって違いがあります。
就職や転職する際に、就業時間や業務内容などと同じように、お給料や手当ても、きちんと調べて確認しておくと良いでしょう。
自分が「働きたい!」と思える就職先を見つけて、有意義に働けるよう行動していきましょう。