「小1の壁」という言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。子どもが小学校に進学したことで子育てと仕事との両立が難しくなる状況を指している言葉ですが、なぜ起こってしまうのでしょうか。その原因や、小1の壁を機に保護者が退職するメリット・デメリット、小1の壁を乗り切る方法などを詳しく解説します。
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小1の壁とは
小1の壁とは、子どもが小学校に進学することで保育園や幼稚園に通っていたときよりも子育てと仕事との両立が難しくなる状況を指す言葉です。
保育園の場合は延長保育、幼稚園や認定こども園の場合は預かり保育と、多くの保育施設で規定の時間よりも長く子どもを預かる制度を設けています。このような制度を取り入れている施設の場合、仕事や家庭の事情で少しお迎えが遅くなったとしても柔軟に対応してもらえるでしょう。
小学校に進学すると、一般的に学童保育を利用できるようになります。しかし、保育園や幼稚園に比べて閉館時間が早いところが多いため、小学校への入学をきっかけに子どもの帰宅時間が早まることもあるようです。
その結果、保護者が働き方を変えざるを得ない状況が発生してしまいます。小1の壁とはこのような状況に直面している家庭のことをいいます。
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小1の壁が起こってしまう原因は?
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小1の壁の定義がわかったところで、小1の壁が起こってしまう原因についても確認しておきましょう。
学童保育の預かり時間が短い
小1の壁が起こってしまう原因としては、保育園や幼稚園などに通っているときよりも学童保育の預かり時間が短くなってしまうことが挙げられるでしょう。
前述したとおり、保育園では延長保育、幼稚園や認定こども園では預かり保育が利用できます。それぞれの園によって違いはあるものの、保護者の労働条件によっては預ける時間の延長をすることも可能なので、比較的子育てと仕事との両立はしやすいでしょう。
しかし、小学生が利用できる学童保育は保育園や幼稚園などに比べて預かり時間が短いことが一般的。必然的にお迎えに行く時間も早くなってしまうため、退勤時間も早める必要があるでしょう。
小学校に長期休みがある
小学生になると、夏休み・冬休み・春休みといった長期休みがあります。小学校は休みであっても保護者は変わらず仕事をするため、休み中の対応が別途必要となります。
学童保育が開所している場合もありますが、給食は小学校に合わせてお休みです。その結果、毎日お弁当を用意しなければならない状況になることから、保護者の負担は大きくなってしまうでしょう。
行事やPTA活動
小学校では、学校行事やPTA活動といった保護者が参加する行事やイベントが多くあります。特に、PTAの役員になると定期的に学校に行く必要が出てくるでしょう。
運動会や学習発表会などは土日の開催が多いですが、授業参観や個人懇談などは基本的に平日の日中に開催されることがほとんどのため、仕事を休んだり、勤務時間を調整したりする機会が増えるでしょう。
宿題や授業準備のフォローが必要になる
小学校に入学すると宿題が出るようになるため、子どもが理解できていないところを見てあげるといったフォローも必要になるでしょう。
また、教科書やノート、学用品など、持ち物も増えるので、低学年のうちは翌日の準備を手伝ったほうがよいでしょう。
保育園や幼稚園に通っていたころと比べて保護者の子どもへのフォローが増えるため、負担に感じてしまうことも少なくありません。
時短勤務を続けることが難しくなる
子どもの年齢により時短勤務制度を設けている企業は多いですが、「小学校入学前まで」といった条件となっているところは珍しくありません。
このような条件の企業に勤めている場合、子どもが小学校に入学した途端、時短勤務の継続が困難になることから、規定に合わせてフルタイムで働かざるを得ない状況に陥ることもあるようです。
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小1の壁を機に保護者が退職をするメリット・デメリット
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小1の壁に直面したことをきっかけに、保護者が今まで勤めてきた仕事を退職する場合も少なくないといいます。ここでは、保護者が退職をするメリット・デメリットを確認しておきましょう。
小1の壁を機に保護者が退職をするメリット
小1の壁に直面したことをきっかけに、保護者が仕事を退職するメリットには以下のようなものがあります。
- 学童保育の利用を検討する必要がない
- 学校行事やPTA活動に参加しやすい
- 子どもの宿題などのサポートがしやすくなる
保護者が仕事を退職することで、子育てに専念できるようになるでしょう。放課後や長期休みの際に使用できる学童保育も利用する必要もないうえに、平日に開催されることの多い学校行事やPTA活動に参加しやすくなります。
子どもが小学校から帰宅して以降から家事をするまでの時間に余裕ができるので、子どもの宿題などのサポートもしやすくなるでしょう。
小1の壁を機に保護者が退職をするデメリット
小1の壁を機に保護者が仕事を退職するメリットがわかったところで、今度は退職するデメリットを確認しておきましょう。主なデメリットは以下のとおりです。
- 収入が減少してしまう
- 再就職するのが難しくなる
保護者が仕事を退職することで、収入が減少してしまうでしょう。これまでの仕事で得ることができていた収入がなくなってしまうため、経済的な不安が増えてしまうおそれがあります。
また、子育てがある程度落ち着いたら復職しようと考えている場合は、離職によるブランクが発生することで再就職が難しくなるケースがあることも把握しておくようにしましょう。
保護者が小1の壁を乗り切る方法を紹介!
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ここでは、保護者が小1の壁を乗り切るための方法をいくつか紹介します。
上司に相談し、働き方や労働時間を見直す
まずは会社の上司に相談するのもよいでしょう。働き方や労働時間の見直しをするうえでは、上司や会社の人の理解や協力が欠かせないからです。
会社によっては、在宅勤務・フレックス勤務などの制度を取り入れているところもあるので、まずは上司に相談して働き方を見直すことを検討してみましょう。
習い事を始めてみる
学童保育の開館時間までにお迎えが間に合わない場合は、遅い時間までやっている習い事を始めてみるという方法もあります。
学童保育には間に合わなくても、習い事が終わるタイミングであれば迎えに行くことができる可能性もあるでしょう。
毎日学童ばかりに行っていては飽きてしまう子どもも少なくないようなので、子どもにとってもよい気分転換になるかもしれませんね。
民間の学童保育を利用する
公立の学童保育の閉館時間がネックとなっている場合、民間学童の利用を検討するのもいいかもしません。
なぜなら、多くの場合、公立や学校併設の学童保育よりも民間の方が長く開館しているためです。中には夕食や送迎付きの施設もあるので、一度確認してみるとよいでしょう。
ベビーシッターを利用する
保護者が不在のときに、子どものお世話をしてくれるベビーシッターなどのサービスを利用するのもよいでしょう。
ベビーシッターと聞くと赤ちゃんのお世話をするイメージが強いかもしれませんが、中には小学生までの子どもに対応しているところがあります。利用できる内容や年齢に合わせて、活用してみるのもいいかもしれませんね。
なお、ベビーシッターデビューには、100%有資格者シッターとマッチングできる「KIDSNAシッター」がおすすめです。詳しくはこちらから登録の流れをご確認ください。
小1の壁を乗り切るためにできる方法で対策しよう
子どもの小学校の入学を機に子育てと仕事との両立が難しくなる小1の壁は、多くの保護者にとって避けて通れない悩みのひとつです。
そのときになって悩み、今の仕事を退職せざるを得ないという状況を作らないためにも、乗り切るための情報収集を早めに行なうなど、対策を講じておくようにしましょう。
保育業界でも、時短で働くことのできる仕事はあります。もし、子どもとかかわる仕事をしてみたいという興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、保育士バンク!までお気軽にお問い合わせください。
保育業界は保育士資格や幼稚園教諭免許などがないと働けないと思われがちですが、保育補助であれば無資格でも働くことが可能です。
特に保育補助の場合、パートやアルバイトなどの時短で働ける環境が整っている傾向にあるのでこれを機に検討してみてはいかがでしょうか。
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