こどもの日の由来はパネルシアターで伝えよう!保育に役立つアイデア集

こどもの日の意味や由来を、子どもたちに分かりやすく伝える方法としてパネルシアターを取り入れてみましょう。本記事では、「こいのぼり一家」「かしわもちくんの冒険」「金太郎」など、由来を伝える3つの演目アイデアと、準備に必要なものや台本のポイントも詳しく紹介。保育現場ですぐに使える工夫が満載です。

パネルシアターとは

パネルシアターは、特殊な布を貼ったボード上で、人形や絵を使って物語を演じる視覚的な教材です。ペープサートや人形劇に近いものですが、パネルの上でイラストで作ったパネル人形を動かして演じます。

​子どもたちは物語の展開を目で追うことで、内容を直感的に理解しやすくなります。​また、演じ手と子どもたちとの双方向のやり取りが可能で、子どもたちの想像力や集中力を育む効果も期待できます。​

パネルシアターの基本的な演じ方については、以下の動画を参考にしてみましょう。

こどもの日の由来を伝えるパネルシアター

こどもの日は、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う、日本の大切な伝統行事です。
「端午の節句」とも呼ばれ、もとは男の子の成長を祝う日として知られていましたが、現在では性別を問わず、すべての子どもたちをお祝いする日となっています。

保育の現場では、この由来や背景を楽しく、分かりやすく子どもたちに伝える工夫が求められるでしょう。
視覚的に楽しめるパネルシアターであれば、動きや表情のある人形とお話と組み合わせることで、抽象的な内容もイメージしやすく、子どもたちの理解を深めるのに役立ちます。

たとえば、以下のようなテーマを取り入れると、パネルシアターがより効果的になりそうです。

  • なぜこどもの日にお祝いをするの?
  • こいのぼり、五月人形、柏餅など縁起物の由来
  • 昔のこどもの日のすごし方と今との違い

また、会話形式やクイズ、手遊び歌などを交えることで、より子どもたちの関心を引きつけることができるのも魅力です。さまざまな工夫をしながらパネルシアターを作ってみましょう。

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【こどもの日の由来】パネルシアターを準備しよう

パネルシアターを行うために、準備に必要なものと作り方を紹介します。

準備に必要なもの

パネルシアターを始めるには、以下の道具と材料を用意します。​

Pペーパー
​パネルボードに貼り付く特殊な不織布で、人形作りに使用します。​

パネルボード

パネル布を貼ったボードで、人形を貼り付けて物語を展開します。​

油性ペン・色鉛筆・マーカー

パネル人形を描いたり、色をつけたりするのに使用します。

はさみ・カッター
パネル人形を切り抜く際に使用します。​

パネル人形の作り方

パネル人形は、物語の登場人物やストーリーを動かすためのアイテムです。
Pペーパーにイラストを描き、色を塗ってから切り取ります。​厚口のペーパーを使用すると、重ね貼りや裏返しなどの仕掛けも作りやすくなるようです。​

パネル本体の作り方

パネルボードは、発泡スチロールやベニヤ板にパネル布を貼り付けて作成します。​
パネル布は手芸店などで入手可能で、片面起毛のものを使用する場合は、起毛面を外側にします。​

ボードのサイズは、ホワイトボードのように自立するものから、A4からA3サイズなど手持ちできるものまでさまざまです。演じる場所や観客の人数に応じて調整しましょう。​

台本の作り方

台本は、物語の進行やセリフをまとめたものです。​一言一句を書き出したり覚えたりする必要はありませんが、必要なセリフや全体のプロットを覚えられるように、工夫して作ってみましょう。

演じる際は、手遊び歌や子どもたちとのやりとりに応じたアドリブを入れたり、人形の動きに合わせて間のとり方などを工夫したりすることで、より魅力的なパネルシアターができあがりそうです。

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    【こどもの日の由来】パネルシアター「こいのぼり一家」

    こいのぼり一家が、こどもの日の由来について説明してくれるパネルシアターのアイデアです。

    使用するパネル人形

    • お父さんこいのぼり
    • お母さんこいのぼり
    • 子どもこいのぼり
    • こいのぼり用のポール
    • 菖蒲の花
    • 五月人形
    • 柏餅
    • 子どもたち

    こいのぼり一家の父・母・子の3匹は、それぞれ大・中・小のサイズにして、家族構成が視覚的にも伝わるように工夫します。ポールと組み合わせて使うことで、実際にこいのぼりが空を泳ぐイメージが演出できます。

    また、物語の中でこどもの日にちなんだモチーフの由来を説明するために「五月人形」「菖蒲の花」「柏餅」が登場します。

    ストーリー

    こどもの日を前に、金太くんとあやめちゃんの家に飾られたこいのぼり一家は「今年も元気に泳げるね!」と大よろこび。ふたりに「みんなの成長を空に届けるよ」と話しかけます。

    こいのぼりたちは、金太くんとあやめちゃんに「五月人形」「菖蒲の花」「柏餅」などのそれぞれの役割や意味を説明しながら、こどもの日の由来について語ります。

    最後には「子どもたちが元気に育ちますように」と願いを込めて、風に乗って高く泳ぐこいのぼりで締めくくります。
    台本作りには、こちらの記事が参考になるかもしれません。

    ポイント

    こいのぼりが家族であるという設定にすることで、子どもたちにとって親しみやすく、会話の中で自然に「父」「母」「子」のイメージや、親から子への願いを伝えることができそうです。

    登場するアイテムや言葉に込められた願いを、パネルで見せながら簡単なストーリーで紹介することで、子どもにも分かりやすく記憶に残りやすいでしょう。

    終盤では「こどもの日ってどんな日?」「このお花の名前はなんだっけ?」などのクイズ形式で振り返りながら、子どもたちから感想などを引き出してもよいでしょう。

    読んでおきたいおすすめ記事

    【こどもの日の由来】パネルシアター「かしわもちくんの冒険」

    柏の葉に包まれた「かしわもちくん」が、自分のルーツを探す旅にでるオリジナルストーリーです。

    使用するパネル人形

    • かしわもちくん
    • ちまきちゃん
    • 田んぼのお米くん
    • 葉っぱの神さま
    • 柏の葉

    主人公のかしわもちくんが、自分がなぜ葉っぱに包まれているのかを知っていくストーリーです。擬人化されたかわいいキャラクターで、こどもの日に柏餅やちまきを食べる習慣の由来を楽しく伝えることができます。

    ちまきちゃんやお米くんといった仲間のキャラクターを個性豊かに演出できると、子どもたちが親近感を持て、楽しめるストーリー展開が生まれそうです。

    ストーリー

    かしわもちくんは、自分がなぜ葉っぱに包まれているのかが分からず「本当の自分」を探す旅に出ます。

    旅の途中で出会ったちまきちゃんといっしょに冒険しながら、やがてふたりは田んぼのお米くんに案内されて、葉っぱの神さまのもとへたどりつきます。

    葉っぱの神さまから「柏の葉は、新しい芽が出るまで落ちない強い葉っぱなんだ。だから、子どもが元気に育つようにという願いが詰まっているんだよ」と教えられ、かしわもちくんは自分の役割を知って、自分が大好きになります。

    また、ちまきちゃんも葉っぱの神さまから「ちまきの笹や竹の葉が、病気やけがなど悪いことをやっつける力があるんだ」と聞いて、かしわもちくんと力を合わせて子どもたちの元気を守ろうと決意します。

    最後はかしわもちくんとちまきちゃんから「みんなが元気に育ちますように!」と、見ている子どもたちに呼びかけます。

    ポイント

    自分の正体を探す冒険という設定で、子どもたちがいっしょにワクワクできる展開になるとよいでしょう。

    かしわもちくんやちまきちゃんが「なぜ葉っぱで包まれているの?」という素朴な疑問からスタートし、由来や願いを学べる構成にすることで、自然な形で理解を深められます

    また、葉っぱの強さや意味を伝えることで、さまざまな食べ物などに込められた願いや意味を分かりやすく伝えることにもつながるでしょう。

    【こどもの日の由来】パネルシアター「金太郎」

    おなじみの金太郎の物語を通じて、こどもの日に込められた願いを伝えることができます。

    使用するパネル人形

    • 金太郎
    • お母さん
    • クマ
    • 相撲をとる金太郎とクマ
    • 土俵

    たくましく育つ金太郎と、家族や仲間とのお話です。クマ以外にもキツネやウサギなど山の仲間を増やしてもよいでしょう。最後の金太郎がクマと相撲をとるシーンで、土俵と相撲シーンを別に作っておくことで動きのある相撲シーンを演出することができそうですね。

    ストーリー

    優しいお母さんに見守られて育った元気いっぱいの男の子、金太郎は、山で出会った乱暴なクマと相撲をとることになります。相撲でクマに見事勝利すると、クマは乱暴な行いを反省して金太郎や山の動物たちとなかよくなります。

    自然の中でのびのびと育つ金太郎を通じて、子どもたちに「勇気」「元気」「仲間を大切にする気持ち」のイメージが伝わるとよいでしょう。

    後日談として、金太郎はその後、都へ行って武士としての修行を始め、やがて立派な侍「坂田金時」として活躍する人物になったとされています。

    力だけでなく、優しさや強い心を持つ金太郎の物語は、保育の場でも大切に伝えていけるとよいですね。

    ポイント

    昔話になじみがある子どもたちにとって、金太郎は身近なキャラクターでしょう。
    元気いっぱいの姿や、仲間とのやり取りを見せることで「強くて優しい子になろう」というメッセージが自然と伝わります。身体や心の成長を祝うこどもの日の由来を、なじみのあるキャラクターと物語を通してストレートに伝えることができる演目です。

    こどもの日の由来をパネルシアターで伝えよう

    パネルシアターは、こどもの日の由来や背景を視覚的に楽しく伝えられる保育活動といえるでしょう。子どもたちにとっては遊びや物語の延長線でありながら、日本の伝統や文化についても学べる機会となります。

    子どもたちが興味を持って楽しめる演目にするには、パネルシアターの特性を活かした工夫をすると、季節の行事やその由来をより身近に感じることができそうです。こどもの日をきっかけに、両親から込められた願いや子ども自身が成長を実感できるような出し物になるとよいですね。

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