望遠鏡や双眼鏡の製作を通して、子どもたちの探究心や想像力を育ててみませんか?身近な材料を使って手作りすることで、遊びながらものづくりの楽しさを体験できます。この記事では、簡単に作れる望遠鏡や双眼鏡の製作方法と、完成した作品を活用した遊びのアイデアを紹介します。
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【製作アイデア】望遠鏡や双眼鏡を作ってみよう
筒状の素材を活用して望遠鏡や双眼鏡を作成してみましょう。
本記事で紹介する製作アイデアは、実際に遠くや星空を観測できるものではありませんが、子どもでも簡単に作れて、ごっこ遊びに活用できます。
ボール紙とラップの芯で作る本格望遠鏡
手持ちの単眼タイプをイメージした二層構造の望遠鏡を製作してみましょう。
用意するもの
- ボール紙(厚めのクラフト用紙)
- ラップの芯(1/2にカットしたもの)
- 透明プラ板
- ペットボトルのキャップ
- 色紙やマスキングテープ
- はさ
- のり
- セロテープ
- 接着剤
作り方
- プラ板にラップの芯をあてて、真の直径にあわせて丸く切り出します。
- 丸く切り出したプラ板をラップの芯の片方の先端にレンズとしてテープや接着剤で固定します。
- 半分にカットしたラップの芯にボール紙を巻いて望遠鏡の筒を作り、ボール紙の手前からラップの芯が適度にとび出るように調整します。
- ペットボトルのキャップを望遠鏡の上部に取り付けて調整ダイヤル風にします。
- 外側のボール紙の部分に色紙やマスキングテープで自由に飾りつけします。
制作のポイント
ラップの芯とボール紙の二重構造で、クルクル回しながらピントを合わせるケプラー式望遠鏡のような本格的な仕上がりになります。さらに、プラ板をレンズ風にすることで、より望遠鏡らしくなるでしょう。
紙コップで作る天体望遠鏡
紙コップの底面同士で接続して、天体観測所などで活躍しそうな望遠鏡を作ってみましょう。
用意するもの
- 紙コップ 3つ
- カラーセロファン
- 筒状のお菓子の空き容器
- 輪ゴム
- ハサミ
- 両面テープやグルーガン
- シールやマスキングテープ
作り方
- 2つの紙コップの底をくり抜きます。
- うち1つの紙コップの飲み口の外側に両面テープをぐるっと一周貼ります。紙コップの外周よりやや大きめにカットしたカラーセロファンをかぶせ、両面テープにしっかり貼り付けてから輪ゴムで固定します。
- 2つの紙コップを切り抜いた底面同士がつながるように重ねてテープなどで固定します。フィルムのついていない方がのぞき口になります。
- 筒状のお菓子の空き容器を適当な大きさにカットし(3)の上に両面テープやグルーガンなどで固定し、望遠鏡の照準器に見立てます。
- (3)の下に3つ目の紙コップを飲み口が下になるように置き、同様に固定して望遠鏡の台にします。
- 紙コップの外側をシールやマスキングテープで自由に飾りつけします。
制作のポイント
紙コップの底面を切り抜くのは難しいため、事前に先生が作業しておくのもよいでしょう。本体のレンズ部分だけでなく、照準器に違う色のカラーフィルムやセロファンを貼ると、より楽しめそうです。
トイレットペーパーの芯で作る双眼鏡
トイレットペーパーの芯と飲料ボトルの口を組み合わせて作れる双眼鏡のアイデアです。
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 3本
- 乳酸菌飲料のボトル 2本
- カラーセロファン 2枚
- ハサミ
- カッター
- 両面テープ
- シールやマスキングテープ
制作のポイント
乳酸菌飲料のボトルの底をカッターで切り抜く作業は保育士さんが行ってもよいでしょう。断面で手をケガしないように、事前に切り口を布テープなどでカバーしておくと安全かもしれませんね(詳しい作り方はこちら)
【活動アイデア】手作り望遠鏡や双眼鏡で遊ぼう
望遠鏡や双眼鏡を手作りするだけでも楽しめますが、子どもたちが作ったものを手にして展開できる活動アイデアを紹介します。年齢に合わせて、室内や屋外でアレンジしながら遊びましょう。
星空観察ごっこ
保育室の天井や壁に蓄光シールや星型の切り紙を貼っておきます。室内を暗くして、自作の望遠鏡を使いながら星空観察ごっこをしてみましょう。
実際に拡大して見えなくても「望遠鏡を通すと星がキラキラ光って見えるね」「あの星はなんていう名前の星かな?」など声かけしながら、想像の世界を広げる声かけをします。
プラネタリウムをイメージして宇宙や星座のお話をしたりすることで、天体や科学への興味を育む活動になるでしょう。また、手作りの望遠鏡を通して星空を見ることで、より豊かな想像力を養えます。
望遠鏡でお絵かき大会
いつもの園庭や保育室などで、望遠鏡や双眼鏡をのぞいて見えたものを絵にします。画用紙をあらかじめ丸く切り出しておき、見えたものや見てみたいものを丸い画用紙に自由に描いてみましょう。
「先生の顔が見えたよ!」や「なんかキラキラしてる!」など、子どもが「見えたもの」を自由に紙の上で表現できるよう、保育士さんが声かけできるとよいでしょう。
望遠鏡や双眼鏡を使って意識を集中し、「見えた!」と感じたことを言葉にしながら絵にすることで、子どもたちの発想が広がり、活動にも深みが出てきそうです。
なりきり探検隊
子どもたちが自作の望遠鏡や双眼鏡を持って、探検家になりきります。保育室や園庭をジャングルや秘密の無人島など、子どもたちがワクワクする設定に見立てて探検しましょう。
「双眼鏡で見てみて!不思議な動物を発見したよ!」「あっ!あそこに見えるのはなんだろう?」などと想像力を刺激する声かけをすることで、実際に遠くが見えなくても、ごっこ遊びの世界に入り込めそうです。
手作りした望遠鏡や双眼鏡にリボンなどを通して首から下げることで、探検家の気分が高まりますね。
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望遠鏡や双眼鏡の製作を通して作って遊ぶ活動を
身近な材料で簡単に作れる望遠鏡や双眼鏡の製作を通して、子どもたちの探究心や創造力を育める活動を取り入れてみましょう。
完成した望遠鏡や双眼鏡を使うと、星空観察ごっこや探検ごっこ、お絵かき遊びなど、想像力を広げる活動に活用できます。
遠足や外遊びにも持っていけるので、子どもたちがより主体的に遊びに取り組めるよう工夫すると、活動の幅がさらに広がりそうですね。
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