「早寝・早起き・朝ごはん」は、子どもたちの成長に欠かせない基本的な生活習慣です。保育園では、日々の活動を通じてその大切さを子どもたちに伝えることができます。さらに、家庭との連携を図りながら、保護者が無理なく習慣づくりに取り組めるようサポートすることも重要です。この記事では、保育園で子どもたちに早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝える方法を紹介します。
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保育園で子どもたちに早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝える具体的な方法
子どもたちの健やかな成長を育むには、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとした規則正しい生活習慣が欠かせません。
近年、子どもたちの生活習慣の乱れが学習意欲や免疫力の低下、気力がわかない要因のひとつとして指摘されているからです。
ここでは、子どもたちに早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝える具体的な方法を紹介します。
朝の会で朝ごはんの話題を楽しむ
朝の会で「今日は何を食べてきた?」と子どもたちに声をかけ、朝ごはんについて楽しく話す時間を作りましょう。
たとえば、「〇〇ちゃんはパンを食べたんだね!」「△△くんはお味噌汁も飲んだんだ!」と、子どもたちが自分の話を聞いてもらえる嬉しさを感じられるように工夫します。
さらに、「先生は今朝、バナナを食べたよ」といったように保育士さん自身のエピソードを交えると、子どもたちも気軽に話しやすくなるでしょう。
また、好きな朝ごはんをテーマにした簡単な質問(「どっちが好き?パン vs ごはん」など)を投げかけてみるのもおすすめです。
このように、朝の会で朝ごはんの話題を取り入れることで、子どもたちが自然と朝ごはんを意識するきっかけになるでしょう。
早い時間に体操をして早寝早起きの気持ちよさを体感する
朝の会や自由遊びの前などの早い時間に簡単な体操を取り入れて、子どもたちが早寝・早起きの気持ちよさを体感できるきっかけを作るのもよいかもしれません。
具体的には、手足を伸ばすストレッチや、「おひさまにこんにちは!」と声を出しながら手を上に伸ばす動作を取り入れると、気持ちも身体も目覚めやすくなるでしょう。
さらに、「昨日早く寝た人は高くジャンプできるか試してみよう!」といった声かけをすることで、早寝・早起きのメリットを遊びながら感じてもらえます。
体操が終わったあとは「早寝のおかげで元気いっぱいだね!」と振り返りの時間を持ち、早寝が身体によい影響を与えることを伝えましょう。
このように、体操を取り入れることで、朝の時間を楽しくスムーズに始められるだけでなく、生活リズムの大切さも子どもたちに自然と意識させることができそうです。
「早寝早起きチャレンジ」カードで達成感を育む
「昨日何時に寝たの?」「朝ごはん食べてきた?」と子どもたちに問いかけ、その日できたことをカードに記録する方法もおすすめです。
子どもたちが興味を示すようなかわいいデザインのシールをカードに貼るようにすることで、子どもたちは自然と楽しみながら自分の生活リズムを振り返るようになるでしょう。
そして、シールがたまったら「先生と一緒に好きな絵本を読む」といった小さなご褒美を設定すると、子どもたちのやる気もアップするかもしれませんね。
絵本や歌を活用して生活リズムの大切さを伝える
生活リズムをテーマにした絵本の読み聞かせや歌を活用して、自然に「早寝早起きをして、朝ごはんを食べると元気になるんだね」と子どもたちが共感できるような工夫をしましょう。
絵本
読み聞かせで、早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝えるのに適しているのが『やっぱり あさごはん』(著・株式会社あしたばマインド)という絵本です。
この絵本は、とある保育園の現役の保育士さんと栄養士さんが企画からストーリーの執筆、作画までを担当して作られたそう。
一日の始まりである朝ごはんを大切にしてほしいという想いから制作されているため、まさに早寝・早起き・朝ごはんの大切さを子どもたちに伝えるのにぴったりの絵本です。
歌
歌で早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝えるのに適しているのが「はやねはやおきあさごはん~ヘルシーキッズのエネルギー~」という曲です。
日本学校保健会が提供する楽曲で、子どもの望ましい生活習慣を歌と絵で広げることを目的としています。
リズミカルな曲調で、早寝・早起き・朝ごはんの大切さを楽しく学ぶことができるでしょう。
音源や動画は日本学校保健会のホームページで公開されているので、保育でも取り入れやすいでしょう。
製作活動で朝ごはんの楽しさを伝える
製作活動を通じて、子どもたちが朝ごはんへの興味を持ち、楽しみながら食事の大切さを学べる時間を作りましょう。
以下のようなアイデアを取り入れて、保育園ならではの製作活動を展開してみてくださいね。
朝ごはんプレートを作ってみる
紙皿を朝ごはんのプレートに見立てて、好きなメニューを描いたり、画用紙で作ったおかずを貼りつけたりする活動です。
たとえば、画用紙を丸く切っておにぎりや卵焼きに見立てる、パンに見える形を描くなど、簡単な手順で取り組むことができます。
活動する前に、「朝ごはんにはどんなものがあるかな?」と子どもたちと話し合い、みんなの好きな朝ごはんをテーマに進めると、楽しく取り組めるかもしれません。
お弁当ごっこをしてみる
空き箱や紙コップを使い、朝ごはんのお弁当を作る遊びを取り入れてみましょう。子どもたちが好きな食べ物を自由に組み合わせて、お弁当箱に並べる感覚で工作を楽しめます。
「今日はどんな朝ごはんを作ったの?」と聞きながら、それぞれの作品を見せ合う時間を作ると盛り上がるかもしれません。
保育士さんが「先生はごはん派だから、こんなお弁当にしたよ」など、自分の例を見せると、子どもたちのイメージが広がるでしょう。
製作物を保育室に飾る
製作した朝ごはんプレートや手作りお弁当を、「朝ごはんギャラリー」として保育室に展示します。
それぞれの作品について、「これは〇〇ちゃんが作った目玉焼きだね!」「△△くんのパンはジャムがいっぱい塗ってあっておいしそう!」と紹介すると、子どもたちの達成感を高められるでしょう。
保護者参観日や個別懇談会のタイミングで展示を行なうと、家庭でも朝ごはんの話題を広げるきっかけになるかもしれませんよ。
保育園で早寝・早起き・朝ごはんの大切さを伝えるときに注意すべきこと
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保育園で早寝・早起き・朝ごはんの大切さを子どもたちに伝える際は、以下のような点に注意するようにしましょう。
否定的な表現を避ける
早寝・早起き・朝ごはんについて伝える際は、「早く寝ないとダメだよ」「朝ごはんを食べないと大きくなれないよ」といった否定的な表現は避けることが大切です。
こうした表現は、子どもにプレッシャーを与えたり、ネガティブな印象を与えたりすることがあります。
代わりに、「早く寝ると明日元気いっぱい遊べるね!」「朝ごはんを食べるとジャンプがもっと高くできるよ!」など、ポジティブな言葉で楽しいイメージを伝えましょう。
押し付けにならないようにする
早寝・早起き・朝ごはんを伝える際に、子どもたちが「やらされている」と感じないように工夫が必要です。
「これをしなきゃダメ!」と義務感を与えるよりも、歌や遊び、体操を通じて自然と楽しみながら学べる環境を作りましょう。
「やらなくてはいけない」ではなく、「やりたくなる」ような雰囲気づくりを心がけることが大切です。
個人差を尊重する
子どもたちは生活リズムや成長段階に個人差があるため、「できる子」と「できていない子」を比べるような言い方は避けましょう。
「〇〇ちゃんはまだできていないね」と言う代わりに、「昨日より少し早く寝られたんだね!すごいね!」と、その子ができた部分を見つけて褒めることを意識します。
一人ひとりのペースに合わせた言葉がけをすることで、子どもたちは安心して取り組むことができるでしょう。
言葉や表現をわかりやすくする
幼児期の子どもたちには、「成長ホルモンが分泌される」「エネルギーが補給される」といった専門的な説明は難しいでしょう。
そのため、わかりやすく伝えるには、具体的な行動や楽しいイメージに結びつけることが大切です。
たとえば、「早く寝ると、明日のかけっこで速く走れるかもね!」や「朝ごはんを食べると、お友だちと力いっぱい遊べるね!」といった例を挙げると、子どもたちがイメージしやすくなるでしょう。
保護者との連携を大切にする
早寝・早起き・朝ごはんの習慣を定着させるには、保育園と家庭が連携することが欠かせません。
「保育園で生活リズムを整える取り組みをしています」と伝えたうえで、家庭でも無理のない範囲で実践できる具体策を共有しましょう。
連絡帳や保護者会で簡単なアドバイスを提供し、園と家庭が一緒に子どもたちを支える形を目指すとよいかもしれませんね。
家庭の状況に配慮する
保護者の中には、仕事の都合や生活のリズムで早寝・早起き・朝ごはんの準備が難しい家庭もあります。
そのため、保育園から「これが正しいやり方」と押し付けるのではなく、無理のない範囲で取り組めるアイデアを提案することが大切です。
たとえば、「前日の夜に簡単な朝ごはんの準備をしておくと楽になりますよ」といった具体的で取り組みやすい提案が効果的です。
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家庭で実践しやすい早寝・早起き・朝ごはんの取り組みアイデア
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保育園と家庭が連携して早寝・早起き・朝ごはんの取り組みを進めることで、子どもたちの生活リズムをよりスムーズに整えることが期待できるでしょう。
ここでは、家庭で実践しやすい早寝・早起き・朝ごはんに取り組むための具体的なアイデアを紹介します。保育士さんが、保護者に対して具体的な活動内容を提案する際の参考にしてくださいね。
子どもがワクワクする名前で取り組む
早寝や朝ごはんという言葉を直接伝えるのではなく、特別感のある名前に置き換えることで、子どもが楽しく取り組める工夫をしましょう。
たとえば、早寝を「ヒーローのエネルギーをためる時間」、朝ごはんを「おなか元気チャージタイム」と呼ぶと、子どもたちは前向きに感じられるかもしれません。
保育士さんが保護者に伝える際は、「家庭でもお子さんと一緒に『ヒーロータイムだね!』と話してみてください」と、取り入れ方を具体的に示しましょう。
このとき、「お子さんが名前を気に入ると、自分から進んで取り組む姿が見られるかもしれませんよ」と付け加えると、保護者も前向きに実践しやすくなるでしょう。
寝る前30分のルーティンを作る
早寝の習慣を定着させるには、就寝前の過ごし方が重要です。絵本を読む時間を作る、おやすみライトを点けるなど、リラックスできるルーティンを提案しましょう。
また、テレビやタブレットの使用を寝る30分前には控えることを勧めると、スムーズに眠りにつける環境を整えられます。
保育士さんが保護者に伝える際は、「すべて完璧に行なう必要はありません」と補足し、できる範囲で取り組めるようサポートしましょう。
「おやすみ前にお気に入りの絵本を一緒に読むだけでも効果がありますよ」といった小さな一歩を提案すると、忙しい家庭でも取り入れやすくなるでしょう。
前夜に簡単な朝ごはんを準備する
朝の忙しさを軽減するため、前夜に簡単な準備をしておくと効果的です。たとえば、前日に作っておいたおにぎりを用意しておくなど、朝に手間がかからないメニューがおすすめ。
保育士さんが保護者に伝える際は、「毎日しっかり朝ごはんを作らなければいけないわけではありません」という一言を添え、安心感を与えましょう。
たとえば、「フルーツを切っておくだけでも朝が楽になりますよ」と具体例を挙げることで、保護者が負担に感じずに実践しやすくなるかもしれません。
朝起きる時間を固定する
毎日同じ時間に起きる習慣を作ることで、早寝や生活リズム全体が整いやすくなることが期待できます。特に休日も起床時間を揃えると効果的でしょう。
朝起きたらカーテンを開けておひさまに挨拶するなど、子どもが喜ぶ習慣を取り入れるのもおすすめです。
保育士さんが保護者に伝える際のポイントとしては、「最初は10分早く起きるところから始めてみましょう」と、小さな目標を提案することが効果的です。
また、「保育園でも『おひさまにこんにちは!』の時間を取り入れています」と話し、園での活動と家庭の取り組みをつなげる工夫をすると、保護者が取り組みやすくなるでしょう。
朝ごはんを家族で一緒に楽しく食べる時間を作る
朝ごはんの時間を子どもと一緒に楽しむことが大切です。特に忙しい家庭では、5分だけでも一緒にテーブルを囲むなど、小さな取り組みが効果を発揮します。
「今日は何を食べる?」と声をかけたり、簡単に選べるメニューを用意したりすると、子どもも朝ごはんを楽しみに感じられるようになるでしょう。
保育士さんが保護者に伝える際は「朝ごはんの時間が長く取れなくても大丈夫です」と伝え、短時間で楽しめるコツを提案するとよさそうです。
お迎えのときに「〇〇ちゃんは朝ごはんの話が大好きで、『昨日は卵を食べたよ!』と教えてくれました」と子どもの様子を共有することで、家庭でもポジティブに取り組んでもらえるようサポートしましょう。
出典:企業と家庭で取り組む早寝早起き朝ごはん/文部科学省出典:早ね・早おき・朝ごはん!ガイドブック/和歌山県教育委員会出典:朝ごはんの大切さを学べる食育絵本『やっぱり あさごはん』発売!~現役保育士・栄養士が企画・執筆・作画を担当~/あしたばマインド出典:はやねはやおきあさごはん/日本学校保健会
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早寝・早起き・朝ごはんの取り組みは保育園と家庭で連携して行おう
早寝・早起き・朝ごはんは、子どもたちの心と身体の健やかな成長を支える重要な習慣です。
保育園では、日々の活動を通じて生活リズムを楽しく学ぶ工夫を行ない、子どもたちが自然に意識できる環境を整えましょう。
こうした取り組みは、子どもたちの集中力や体力の向上だけでなく、安心感や自信を育むための土台となることが期待できます。
また、家庭と保育園が連携することで、子どもたちは一貫した習慣を身につけやすくなり、保護者の負担軽減にもつながるかもしれません。
生活リズムが整った子どもたちが心身ともに充実した毎日を送れるよう、保育園と家庭が一体となったサポートを心がけるようにしましょう。
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