保育に活かせる資格にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる知識や技能を習得することができます。保育士としてスキルアップを目指す際にも、保育関連の資格を取得するのが有効でしょう。本記事では、保育に関する資格の種類とそれぞれの概要、取得方法について解説します。ぜひ参考にして、自分の目標に合った資格を取得し、子どもに携わる仕事での可能性を広げてくださいね。
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保育に関する資格の種類
保育関係の資格には、さまざまな種類があります。
それぞれの資格の特徴と取得方法をおさえておきましょう。
保育士
概要
保育士は、児童福祉法に基づく国家資格であり、主に働く親の子どもを預かり、適切な保育を提供することが求められます。
子どもたちの成長や発達をサポートし、安心して過ごせる環境を整えることが保育士の重要な役割です。
現代の共働き家庭が増加する中で、保育士の資格を活かせる場は保育所に限らず、学童保育やベビーシッター、発達支援施設、放課後等デイサービスなど多岐にわたります。
取得方法
保育士資格を取得するには、2つの方法があります。
保育士資格を取得する一般的な方法は、専門の保育士養成課程を修了することです。これには、保育士養成専門学校、短期大学、または大学で必要なカリキュラムを履修し、実習を通じて実際の保育現場での経験を積むことが含まれます。
もう一つの方法は、保育士試験に合格することです。しかし、保育士試験の合格率は毎年約10%と非常に低いため、確実に保育士資格を取得したい方には、養成機関を卒業する方法がよさそうです。
幼稚園教諭
概要
幼稚園教諭は、幼稚園で子どもたちの教育を担当する専門職です。
幼児期の子どもたちに遊びや学びを通じて基本的な生活習慣や社会性、知識を育てることが主な目的です。
取得方法
高卒後、文部科学省認定の教職課程がある短大・大学・専門学校に進学し、所定の単位を履修します。
教職課程を修了すれば国家試験は不要で、文部科学省に免許取得申請を行うことで幼稚園教諭免許状が取得できます。大学や短期大学での教育課程には、必要な実習も含まれます。
なお、保育士資格を持っている場合、2025年3月31日まで幼稚園教諭免許が取得しやすくなる特例制度が設けられており、所定の実務経験を経て幼稚園教員資格認定試験に合格すれば幼稚園教諭免許状が取得できます。
ベビーシッター
概要
ベビーシッターは、仕事や急用で保育ができない保護者に代わって子どもを預かり、世話をする専門職です。
国家資格は不要ですが、「認定ベビーシッター」という民間資格が存在します。
資格がなくてもベビーシッターとして働けますが、資格を取得することで信頼感が増し、有益に働く場合があります。
取得方法
ベビーシッターとして働くために必須の資格はありませんが、「認定ベビーシッター」などの民間資格を取得することで、信頼性や専門性を示すことができます。
認定を受けるためには、指定された研修や試験を受ける必要があります。
リトミック指導者
概要
リトミック指導者は、音楽と身体の動きを組み合わせた教育法「リトミック」を実践し指導するための専門的な認定資格です。
リトミックは、特に幼児期の感性やリズム感を育てることを目的としており、音楽の要素を通じて、子どもの情緒や身体の発達、創造力を促進します。
取得方法
リトミック指導者資格は、リトミック教育の専門機関や団体が提供する認定プログラムを修了することで取得できます。
これには、リトミックの理論や実践的な指導技術を学び、試験に合格することが含まれます。
絵本専門士
概要
絵本専門士は、絵本に関する専門的な知識とスキルを持つことを証明する資格です。
絵本の選定、読み聞かせ、教育への活用など、多岐にわたる知識と技術を有することを目的としています。
取得方法
絵本専門士資格を取得するには、絵本専門士養成講座を受講する必要があります。
受講資格としては、保育士や幼稚園教諭などの関連資格を持っているか、絵本に関する実務経験が3年以上あるなど、一定の知識や実践経験が求められます。
運動保育士
概要
運動保育士は、NPO法人の運動保育士会が認定する民間の資格で、子どもたちに身体を動かす遊びの機会を提供し、運動能力や知能、心の発達を促進します。
専門的な知識とスキルを駆使して、幼児期の身体的成長をサポートするための運動プログラムやアクティビティを計画・実施します。
取得方法
運動保育士の資格は、養成講座を受講し、修了後の筆記と実技の試験に合格することで取得できます。
講座では運動保育の理論と実践方法を学び、主に保育士や幼稚園教諭など、子どもと関わる仕事をしている人が受講しています。
子育て支援員
概要
子育て支援員は、子育てを支援するための専門的な知識とスキルを持ち、地域社会や保育施設で子どもやその家族に対するサポートを行ないます。
保育や育児に関する支援を提供し、家庭と地域の連携を深めることを目的としています。
取得方法
子育て支援員資格を取得するには、国の定めた基本研修と専門研修を受講する必要があります。
研修は地域型保育や家庭的保育などに興味がある人や、保育関連業務に従事している人などを対象としており、居住地や勤務先の自治体によって受講条件が異なります。
病児保育スペシャリスト
概要
病児保育スペシャリストは、病気や体調不良の子どもに特化した保育の専門家であることを証明する資格です。
この資格により、病児保育に必要な専門知識とスキルを有し、病気や体調不良の子どもに対して適切なケアとサポートを提供する能力が評価されます。
取得方法
病児保育スペシャリスト資格を取得するには、病児保育に特化した専門研修を受講し、試験に合格することが求められます。
研修では、病気や体調不良の子どもに対するケアとサポート方法について学びます。
チャイルドマインダー
概要
チャイルドマインダーは、少人数保育に特化した専門職で、保護者に代わって、指定された時間だけ自宅や訪問先で子どもを預かり保育を行ないます。
日本では民間資格で、子ども一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な対応が求められます。
取得方法
チャイルドマインダー資格は、少人数保育に特化した民間の研修プログラムを修了し、認定試験に合格することで取得できます。
研修では、自宅や訪問先での保育方法について学びます。
チャイルドコーチング
概要
チャイルドコーチングは、子どもの成長や発達を支援するための専門的なコーチング方法です。
この資格を持つことで、子どもの自立を促し、その可能性を最大限に引き出すコーチングスキルを証明します。
個々のニーズや能力に応じた適切な指導やサポートを提供し、自己肯定感やモチベーションを高めることを目的としています。
取得方法
チャイルドコーチング資格を取得するには、子どもの成長や発達に関する専門的な研修を受講し、試験に合格する必要があります。
研修では、個々のニーズに応じたコーチング技術を学びます。
チャイルドケア
概要
チャイルドケアは、子どもたちの健康と幸福を自然療法を用いてサポートする資格です。
アロマセラピーやハーブ療法など、自然由来の治療法を取り入れて、子どもたちが健やかに成長できるよう配慮します。
もともとは海外で普及していた方法ですが、日本でもその効果が認められ、近年では多くの教育機関や保育現場で取り入れられるようになっています。
取得方法
チャイルドケア資格は、自然療法を用いた子どもケアに関する研修プログラムを受講し、試験に合格することで取得できます。
研修では、アロマセラピーやハーブ療法の利用方法について学びます。
このように、各資格には特定の取得方法があり、それぞれに応じた研修や試験が必要です。
資格の取得方法や要件は、各資格の提供機関や団体によって異なる場合があるので、詳細な情報は該当機関の公式サイトやパンフレットなどで確認するとよいでしょう。
保育に関する資格取得のメリット
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保育士としてさまざまな資格を取得すると、次のようなメリットが期待できます。
キャリアアップに役立つ
資格を取得することで、保育施設内での昇進や管理職のポジションに就くチャンスが増えるでしょう。
リーダーシップや専門知識が求められる役職への就任が容易になり、より高い給与が期待できそうです。
転職に有利になる
資格を持っていることで、さまざまな保育施設での採用の可能性が広がるかもしれません。
特に資格を必要とする施設やプログラムに応募する際に有利でしょう。
また、専門資格を持つことで自分の希望に合った職場を見つけやすくなり、より適したポジションで働くチャンスが増えそうです。
専門性を高められる
資格取得の過程で保育に関する最新の知識や実践的な技能を習得でき、保育の質の向上につながることが期待できます。
より深い専門知識を持つことで子ども一人ひとりのニーズに応じた対応が可能になり、効果的な支援を行なえるようになるでしょう。
自信につながる
資格取得を通じて得た知識や技能は、自信を持って新しい挑戦に取り組む助けとなります。
保育の仕事に対する自信が深まり、日々の業務に対するモチベーションが向上するでしょう。
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保育に関する資格取得のデメリット
資格を得ることで保育に活かせるなどさまざまなメリットが期待できる一方で、以下のようなデメリットも考えられます。
時間と費用がかかる
資格取得には、勉強時間や受験費用、講習会の受講料などが必要です。
これらのコストは、長期的な負担になる可能性もあるでしょう。
必ずしもキャリアアップや転職に繋がるわけではない
資格を取得しても、必ずしも希望通りの職場に就職できるとは限りません。
資格以外にも、経験や人脈などの要素が重要です。
資格が特定の専門職に限定される場合がある
一部の資格は特定の分野に特化しているため、他の保育関連の仕事には直接役立たないこともあるでしょう。
専門性が高い資格が必ずしも幅広い職種に対応できるわけではない点には注意が必要です。
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保育に活かせる資格の種類についておさえておこう
今回は、保育に関する資格の種類と取得方法についてまとめました。
保育に関連する資格を取得することで、キャリアアップを図れたり、転職時に有利になったりする可能性があります。
自分に最適な資格を選ぶことで、より専門的な知識や技術を身につけることができるでしょう。
資格の種類やそれぞれの特徴、取得方法についてしっかり理解し、自分の目標やニーズに合った資格を選ぶことが大切です。自分のキャリアをより豊かにするために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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