近年、共働き世帯の増加にともない、地域での子育て支援が課題となっているようです。保育園でも、子どもたちと地域の人々が交流する「地域交流」をどのように行なえばよいのか考えることがあるでしょう。本記事では、保育における地域交流のねらいや、導入する際のポイントなどをわかりやすく解説します。
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保育における地域交流の具体的な実践例
保育園で行なわれている地域交流とは、保育の一環として子どもたちが地域の大人とふれ合う機会を持つことです。
子どもたちは、地域の人々と関わりを持つことで、さまざまな文化や地域独自の特色に触れ、地域社会とのつながりを実感することができるでしょう。
まずは、保育園で地域交流を実践できる具体的な例を挙げてみました。
行事に参加する・招待する
地域で開催されるお祭りやイベントに参加し、地域の伝統や文化に親しむ機会を作りましょう。
・お祭りに向けた準備をする
・パレードに参加する
・イベントの司会をする
・ゲームや工作を楽しむ
・運動会や発表会に地域住民を招待する
・歌やダンスを発表する
地域のお年寄りと交流する
敬老の日などに老人ホームなどの施設を訪問し、子どもたちと高齢者にとって無理なく楽しめるよう配慮しながら交流の場を持ちましょう。
・伝統文化を教わる
・日本に伝わる昔話を聞く
・歌や手遊びを披露する
・手作りのプレゼントを渡す
地域の農家と連携する
地元の農家と連携することで、自然の大切さを学ぶことができるでしょう。
・収穫した野菜を使って調理する
地域の施設を見学する
地域の施設を見学することで、地域の安全や文化に関心を持つきっかけになるでしょう。
・工場見学で仕事に興味を持つ
・資料館で地域の歴史について学ぶ
・消防署を見学して火災予防について学ぶ
地域の清掃活動に参加する
地域の環境を美化する活動に参加することで、環境保護の大切さを知るでしょう。
・清掃活動に参加する
・ゴミ拾い運動を行なう
保育園で地域交流を行なうねらい
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保育園で地域交流を行なうことで、子どもにとって多くのメリットが期待できるでしょう。
ここでは、保育園で地域交流を行なうねらいについてまとめました。
子どもたちの成長を促進する
地域の人々と関わりを持つことで、 コミュニケーションや礼儀について学ぶことができるでしょう。
たとえば、地域の高齢者の話に耳を傾けることで、大人を敬う心の育成が期待できそうです。
また、地域の清掃活動に参加することで、自分たちの手で地域をきれいにできたことに対する達成感を得ることができ、地域貢献の喜びを味わえるかもしれません。
実体験を通して学習する機会を設ける
例えば、地元の農家を訪問して農作業を実際に体験することで、 食の大切さや自然との関わりを学ぶことができる機会につながるでしょう。
地域の警察署や消防署を訪問することを通しては、警察官や消防官の方より専門的な知識や対策方法を学ぶことができるので、子どもたちの安全意識の向上が期待できそうです。
また、施設見学では地域の文化を知ることができ、異文化交流イベントに参加することでは外国出身の住民と交わりながら異文化に触れられるなど、子どもたちは園内では経験できない実体験を通してあらゆる文化について学ぶことができるでしょう。
地域への理解が深まる
地域活動に参加することで、子どもたちは地域の一員であることを実感することができ、 地域の一員としての意識を高められるでしょう。
たとえば地元のお祭りに参加することで、地域の伝統や文化にふれて子どもたちの地域に対する理解が深まり、地元への愛着心が育まれるかもしれません。
子育て支援を充実させる
保護者と連携して地域活動を行うことで、 保護者との信頼関係が深まることも期待できそうです。
地域イベントに親子で参加して地域の方と一緒に楽しむことで、家庭と保育園の連携が強化されるかもしれません。
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保育に地域交流を導入するポイント
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地域交流の機会を通して子どもたちが豊かな経験を積むことができるように、導入する際のポイントをおさえておきましょう。
余裕を持って事前準備を進める
保育士さんは、地域交流で行なう内容を踏まえ、近郊にある施設や開催されるイベント内容などを前もって調査することが大切です。
余裕を持ったスケジュールで進められれば、子どももいっしょに準備を整えながら当日を楽しみに迎えられるかもしれません。
子どもたちの興味と関心を尊重する
子どもたちが興味を持って参加できるような活動を選定しましょう。
たとえば、子どもに親しみのあるキャラクターを活用したり、好きな動物や乗り物に触れる内容を盛り込んだりと工夫することで、子どもが積極的に参加しようと思えるかもしれません。
子どもたちの安全面に配慮する
地域交流の活動を実施する前に、あらかじめ子どもたちにとって危険を及ぼす要因がないかを確認することが大切です。
活動場所や移動手段の安全確認を行ない、緊急時の連絡方法を共有しておくなど、安全管理を徹底しておきましょう。
地域と継続的に関係を築く
地域交流は 一度限りで終わりにせず、継続的に地域との関係を築けるよう配慮しましょう。
地域との交わりの場を定期的に設けることで、保育園の子どもと地域の方との関係を深めることにつながります。
フィードバックを行なう
地域交流の活動を終えたあとは、子どもたちから感想を聞いたり保護者や地域の方から意見を集めたりし、次回の活動に活かしましょう。
改善点を把握し、今後の地域交流の機会をより良くしようとする意識を持つことが大切です。
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ねらいをおさえて保育園で行なう地域交流の機会を大切にしよう
保育園で地域交流を行なうことにより、地域の文化に触れたり実体験を通して学習できたりと、子どもたちの大きな成長につながりそうです。
また、地域交流を通して、地域から保育園への理解を得られることも期待できます。
子どもたちが自主的に参加できるよう配慮しつつ、積極的に地域交流の場を設け、地域全体で子どもたちを温かく見守る空気感が生まれるとよいですね。
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