保育園で縄跳びを使った活動を楽しみましょう。遊び方を工夫すれば、0歳児から縄跳びを取り入れることができますよ。 子どもが縄跳びに興味を持てるよう保育に導入できるとよいですね。今回は、保育園で縄跳びを行なうメリットに合わせて、縄跳び遊びのアイデアを年齢別に紹介します。
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保育園で縄跳びを楽しもう
子どもの人数や成長に合わせて、いろいろな遊びが楽しめる縄跳び。
縄跳びには、長さや素材の異なるさまざまなタイプのものがあります。
子どもの年齢や遊び方に合わせて、適切な縄跳びを選べるとよいですね。
まずは、保育園で使える縄跳びの種類について、それぞれの特長をまとめました。
縄跳びの長さ
保育に取り入れる縄跳びは、長さにより次の2種類を使い分けるとよいでしょう。
短縄
短縄は、一般的に1人または2人で遊ぶときに使う長さの縄跳びです。
前跳びや後ろ跳び、交差跳びといった1人で取り組む技や、2人跳びのように友だちと息を合わせて跳ぶ技などが楽しめます。
短縄は長すぎても短かすぎても扱いにくいため、あらかじめ子どもの身長に合わせて適切な長さに調節しましょう。
身長プラス50㎝くらいが丁度よいとされています。実際に子どもの跳ぶ様子を確認しながら、微調整できる仕様の縄跳びを選ぶとよいかもしれませんね。
大縄
大縄は、4~7m程の長さのロープを使います。
保育士さん2人が大縄の両端を持つなどして、左右に揺らしたり大きく回したりして遊びましょう。
大縄に引っかけないように跳び超える技や、2本の大縄を使って行なうダブルダッチという技などがあり、1人でも大勢でも楽しめます。
縄跳びの素材
縄跳びには、以下に挙げるようにさまざまな素材のものがあります。
素材によって縄の重さなどが異なり、回したときの感覚が違うため、それぞれの特長を活かして使い分けるとよいでしょう。
綿
綿の縄跳びは、ほかのものと比較すると重さがあります。
ゆっくりと縄を回しながら跳ぶ感覚を身につける練習の際に選ぶとよいでしょう。
足に引っかけてしまったときにそれほど痛くない点も、メリットとして挙げられます。
ただし素早く回すことが困難なので、二重跳びなどに挑戦するときはほかの素材の縄跳びに変更するとよいかもしれません。
ナイロン
ナイロン製の縄跳びは、綿のものと比較すると、縄跳びを始めたばかりの子どもが扱いやすい適度な重さであることが特長として挙げられます。
ナイロン製の縄にビーズが施されている縄跳びもあります。カシャカシャと音がするので、ジャンプのタイミングをつかみやすいでしょう。
カラフルな色展開なので、子どもが楽しく縄跳び遊びに親しめるかもしれませんね。
ビニール
ビニール製の縄跳びは素早く回すことができるので、二重跳びに挑戦するときに使うとよさそうです。
100円均一ショップでも販売しているため手に入りやすいですが、細くて軽いので縄跳びに慣れていない子どもにとっては扱いにくいかもしれません。
布
いらなくなったシーツや風呂敷など何枚かの布を重ねて三つ編みの要領で編み込めば、手作りの縄跳びが仕上がります。
いろいろな色の布で作れば、見た目にも楽しく仕上がるでしょう。
子どもといっしょに何本かつなげて大縄跳びを作り、保育に活用してみてはいかがでしょうか。
保育園で縄跳びを導入するメリット
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保育に縄跳びを使った活動を取り入れることで、子どもにとって以下に挙げるようにいくつかのメリットが考えられるでしょう。
- 体力がつく
- バランス感覚が養われる
- リズム感が身につく
- 向上心が高まる
- 忍耐力が強くなる
- 体幹が鍛えられる
- コミュニケーション力が高まる
縄跳びは一定のリズムで跳ぶ必要があるので、 リズム感を養ったり、あきらめずに技に取り組む姿勢から向上心を高めたりすることが期待 できそうです。
また、友だちといっしょに縄跳びで遊ぶことで コミュニケーション力が身につき、社会性が高まることにもつながる かもしれません。
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【年齢別】保育園で使える縄跳びを使ったアイデア
ここでは、縄跳びを使って展開できる遊びのアイデアを、年齢別にまとめました。
0歳児・1歳児
0歳児や1歳児は、縄跳びを1人で扱うのは難しいでしょう。
そのため、縄跳びに触れることで親しみが持てると良いですね。
保育士さんが縄跳びを使って、子どもの興味をひく活動につながるよう工夫してみましょう。
ぬいぐるみキャッチ
<用意するもの>
- 短縄跳び
- ぬいぐるみ
<遊び方>
1.縄跳びの先端にぬいぐるみをくくりつけます。
2.保育士さんは、子どもがぬいぐるみに手が届くように縄跳びを動かします。
<ポイント>
ときどきフェイントをかけて、子どもが簡単にぬいぐるみに触れられないように縄跳びを動かすのもよいでしょう。
また、ハイハイをしている子どもの前に縄跳びをつなげたぬいぐるみを置き、少しずつ縄跳びを引っ張るなどしてぬいぐるみに動きを持たせてみましょう。
子どもはぬいぐるみといっしょに、ハイハイをしながら前進するかもしれませんよ。
お風呂ごっこ
<用意するもの>
短縄跳び
<遊び方>
1.縄跳びで円を作って床に置きます。
2.子どもが(1)の中に入り、お風呂に見立てて遊びます。
<ポイント>
ぬいぐるみも縄跳びの円のなかに入れ、石鹸をつけて身体を洗ったりシャンプーをしたりする仕草を真似してみましょう。
お風呂が苦手な子どもも、お風呂の時間が楽しみになるきっかけにつながるとよいですね。
2歳児・3歳児
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2歳児や3歳児は、縄跳びを使って簡単なルールのゲームを楽しんでみましょう。
大縄跳びを使ってできる簡単なゲームの遊びを保育に取り入れてもよいですね。
ぴょんぴょん
<用意するもの>
大縄跳び
<遊び方>
1.大縄跳びを床に直線状に置きます。
2.ジャンプする生き物として連想できる「ウサギ」「カンガルー」「カエル」「バッタ」などのお面を用意し、子どもがかぶります。
3.保育士さんがリズムに合わせて、「ぴょんぴょん」のあとに「ウサギ」「カンガルー」「カエル」「バッタ」いずれかの生き物の名前を言います。
4.自分のかぶっているお面と同じ生き物の名前のときだけ、大縄跳びを跳び越えます。
<ポイント>
「ウサギ」「カンガルー」「カエル」「バッタ」などのお面は、子どもが自分で塗り絵を楽しんでもよいでしょう。
保育士さんが2人で大縄跳びの両端を持って左右にクネクネ揺らすと、子どもの飛び越える難易度があがりますよ。
ドキドキ縄渡り
<用意するもの>
短縄跳び
<遊び方>
1.床に短縄跳びを置きます。
2.短縄跳びの上をバランスをとりながら落ちないように歩きます。
<ポイント>
子どものバランス感覚を養うことが期待できる遊びです。
複数の短縄跳びを使って、曲がり道や十字路なども表現してみましょう。
大縄跳びを使えば、両端から子どもがスタートして鉢合わせしたところでじゃんけんをする「どんじゃんけん」も楽しむことができますよ。
4歳児・5歳児
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4歳児・5歳児では、友だちと協力し合えるゲームや個人技にもチャレンジしてみましょう。
大波ゆらゆら
<用意するもの>
大縄跳び
<遊び方>
1.保育士さん2人で大縄の両端を持ちます。大縄の中央が床につく高さをキープしながら、一定のリズムで左右に大きく揺らします。
2.子どもは左右に揺れる大縄を踏まないように、1人ずつ反対側へ渡ります。
<ポイント>
4~5人でチームを組み、揺れている大縄に引っ掛からずにいっしょに何回跳び続けられるか、記録に挑戦してもよいですね。
慣れてきたら、子どもが中に入れる高さになるよう大縄を大きく回して難易度を上げてみましょう。
めざせ!縄跳び名人
<用意するもの>
- 短縄跳び
- 縄跳びチャレンジカード
- ご褒美シール
<遊び方>
1.以下に挙げるような、さまざまな個人技に挑戦します。
・走り跳び 走りながら縄を跳ぶ技
・後ろ跳び 縄を後ろに回転させながら跳ぶ技
・片足跳び 片足でけんけんをしながら縄を跳ぶ技
・交差跳び 身体の前で両手を交差したまま縄を跳ぶ技
・あや跳び 前跳びと交差跳びを交互に行ない縄を跳ぶ技
2.1つ1つ技をクリアする度に、縄跳び挑戦カードにご褒美シールを貼ります。
<ポイント>
縄跳び挑戦カードを準備し、子どもに配りましょう。
子どもの能力にあわせて個々の目標回数を設定すると、意欲的に取り組めるかもしれません。
縄跳び大会を開催して、それぞれの技を跳べた回数を競い合っても盛り上がりそうですね。
保育園の活動に縄跳びを積極的に取り入れよう
保育園で縄跳びを使った活動を行なえば、子どもの運動機能の発達はもちろん、リズム感の養成など、さまざまな効果が期待できるでしょう。
短縄跳びや大縄跳びで楽しめる遊びのアイデアをたくさんストックしておけば、急な天候不良などにより室内遊びを行なうことになったタイミングや、保育の隙間時間などにも活用できそうです。
子どもの年齢や成長段階に合わせて、縄跳びを使ったいろいろな遊びを楽しんでみてくださいね。
なお、保育士バンク!は、保育士専門の求人サイトです。日常の保育にまつわる情報だけではなく、保育士さんの転職のサポートも行なっています。
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