児童発達支援施設で働きたいと考えている方もいるでしょう。求人に応募すれば、応募書類や面接の段階で志望動機を聞かれることが一般的ですが、どのような内容を伝えれば採用につながるのかと悩むことがあるかもしれません。今回は児童発達支援施設で働きたいと考えている方に向けて、志望動機を作成するときの児童発達支援施設という施設ならではのポイントと例文を紹介します。
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児童発達支援施設とは
児童発達支援施設とは、障がいのある未就学の子どもの自立支援をサポートしたり、遊びや学びの場を提供したりする施設のことです。児童発達支援を行なう施設は、大きく分けると以下の2つに分類されます。
児童発達支援事業所
児童発達支援事業所は、事業所が所在する地域の発達において、遅れがある未就学の子どもたちを受け入れており、集団生活に適応できるようにサポートを行なっているのが特徴。
子どもの発達支援やカウンセリング、リハビリといったケアをしつつ、その家族にも支援を行ない、負担を軽減することを目的としています。
児童発達支援センター
児童発達支援センターは、児童発達支援事業所と同じサポートをしながら、子どもたちが通う保育施設に助言・援助を行ないます。
さらに、子ども本人とその家族の相談に乗り、専門家によるアドバイスを提供することもあります。
児童発達支援センターには提供するサービスに違いがある2つの施設が存在し、「福祉型」では福祉サービスを、「医療型」では福祉サービスと医療的な治療を提供しているのが特徴です。
児童発達支援施設ならではの志望動機を作成するポイント
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児童発達支援施設への就業を希望する際、応募書類や面接の場で志望動機を聞かれるでしょう。どのように作成すればいいでしょうか。
ここでは、児童発達支援施設で働くことを希望する方に向けた志望動機の作成のポイントを詳しく解説します。
なぜ児童発達支援施設なのか、なぜその施設なのかを明確にする
子どもと関わることのできる仕事は、児童発達支援施設以外にも保育園や幼稚園、小学校などたくさんあります。
選択肢が複数あるにもかかわらず、児童発達支援施設を選んだのには何かしらの理由があるはずです。どうして児童発達支援施設でなければならないのかの理由を明確にしましょう。
また、発達障がいを抱える子どもの増加に伴い、該当する子どもたちの支援を行なう児童発達支援施設も増加傾向にあります。
数ある児童発達支援施設の中で、なぜほかの施設ではなく、その施設でなければならないのかを詳しく述べることが大切です。
具体的なエピソードを盛り込む
履歴書に記載する志望動機は、具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。抽象的な内容で終始していると、他の応募者との差別化が難しいためです。
また、具体的なエピソードがあることで、志望動機が経験に基づいた確固たる内容であることも伝えられるでしょう。志望度の高さを伝えることにつながりそうです。
施設理念への共感を伝える
履歴書の志望動機は、施設理念への共感を伝えることも有効です。施設理念はホームページに掲載されていることが多いので、具体的にどこに共感したのかを詳しく伝えるようにしましょう。
前述した具体的なエピソードを盛り込みつつ、過去の経験で得たものを絡めながら詳細に説明できれば採用担当者によい印象を与えられるかもしれません。
熱意を伝える
同じようなスキルや経験を持った人2名が応募してきた場合、採用の決め手となるのは熱意でしょう。「どうしてもここで働きたい」という強い気持ちを伝えることは重要です。
スキルや経験があったとしても、それをここで発揮したいという強い熱意がなければ宝の持ち腐れ。
採用する側にとっては、どれだけ強い想いを持って応募をしてくれているのかということも十分な判断基準になるのです。
読みやすい文章にする
履歴書に限らずどんな書類でも言えることですが、文章は読みやすく書くことを意識しましょう。
文章は結論を文頭に書くことで読みやすくなります。結論のあとにそのような考えにいたった理由や根拠を具体的に説明するようにしましょう。
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児童発達支援施設の職員を目指す人向け!志望動機の例文
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ここでは、児童発達支援施設の職員を目指す人向けに志望動機の例文を紹介します。
例文1
私は貴施設の「子どもたちの個性を尊重し、寄り添った支援を行なう」という理念に共感し、児童発達支援施設の職員として子どもたちの成長に貢献したいと考え、志望いたしました。
幼い頃から子どもが好きだったので、学生時代に児童養護施設でボランティア活動に参加しました。そこで発達障がいの子どもたちと接し、彼らが持つ個性や可能性に深く感銘を受けました。また、困難を抱えている子どもたちも少なくないことを知り、彼らを支えたいという強い思いを抱きました。
貴施設は子どもたちの発達を支援するとともに、保護者へのサポートにも力を入れていらっしゃいます。私もそのような温かい環境の中で子どもたちの笑顔を引き出し、一人ひとりの成長をサポートできるような職員になりたいと考えております。
例文2
私は、貴施設で子どもたちの可能性を最大限に引き出すお手伝いをしたいと考え、志望いたしました。
大学で発達心理学を専攻しており、子どもたちの成長過程について学びました。その中で、発達障がいのある子どもたちが、適切な支援を受けることで、大きな可能性を開花させることができることを知りました。
貴施設は最新の療育プログラムを取り入れ、専門性の高い職員がチームとなって子どもたちを支援していると伺いました。私もそのような環境の中で自身の知識と経験を活かし、子どもたちの個々に合わせた支援を行なっていきたいです。
例文を参考に自分らしい志望動機のイメージがつかめたら、児童発達支援施設の求人にはどんなものがあるか探してみるとよいかもしれません。
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魅力的な志望動機を作成して児童発達支援施設で働こう
児童発達支援施設の求人に応募する場合、なぜ児童発達支援施設なのか、なぜその施設なのかを明確にすることが大切です。
また、事前に応募先の施設のことをしっかりと調べ、施設理念や業務内容などのどういった部分に魅力を感じたのかを伝えつつ、志望した理由に説得力を持たせることを意識しましょう。
しかし、作成のポイントや例文を参考にして志望動機を考えてみても、いまいち納得のいく文章ができないと感じる方もいるでしょう。
そんなときは転職エージェントを利用することを検討しましょう。転職エージェントでは採用の支援のひとつとして履歴書の添削も行なってくれます。
児童発達支援施設を含めた保育施設への就職・転職をお考えの場合は、保育士バンク!にご相談ください。専門のキャリアアドバイザーが志望動機作成のアドバイスをさせていただきます。