児童発達支援施設は障がいのある未就学の子どもの自立支援をサポートしたり、遊びや学びの場を提供したりする施設のことです。この施設には、児童発達支援管理責任者や児童指導員、保育士の配置が義務付けられています。今回は、児童発達支援施設で働く職員たちの給料事情を職種別に詳しく解説します。
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目次
児童発達支援施設で働く職員とは
児童発達支援を行なう施設は、大きく分けると「児童発達支援事業所」と「児童発達支援センター」の2つに分類されます。これらそれぞれの施設で、以下のような資格を持つ職員を配置することが義務付けられています。
児童発達支援事業所 | 児童発達支援センター |
---|---|
管理者 児童発達支援管理責任者 児童指導員または保育士 |
施設長・管理者 児童発達支援管理責任者 児童指導員または保育士 看護師または機能訓練担当職員 (※重症心身障がい児がいる場合) 言語聴覚士 (※難聴児がいる場合) 栄養士 (※利用者の定員が40人以下の場合は配置不要) 調理師 (※外部に調理業務を全て委託する場合は配置不要) |
児童発達支援施設で働く職員たちの平均給与
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前述したとおり、児童発達支援管理責任者や児童指導員、保育士などのさまざまな職種の職員が働いています。
ここでは、厚生労働省が公表した「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」の2022年12月のデータをもとに職種別に児童発達支援施設で働く職員たちの平均給与を確認しておきましょう。
施設長・管理者などの管理職の平均給与
処遇改善加算の届け出を出している児童発達支援施設で働く施設長・管理者などの管理職の平均給与は36万2320円です。
管理職ではない職員の平均給与が27万2740円であることを考えると、管理職かどうかで大幅に給与に差があることがわかります。
なお、施設長・管理者などの管理職は、管理業務に支障がない場合に児童発達支援管理責任者と兼任していることがあるようです。
このようなケースに該当する場合、資格手当がプラスされるため、さらに多くの給料をもらえる可能性があります。
児童発達支援管理責任者の平均給与
施設 | 平均給与 |
---|---|
児童発達支援 | 35万2070円 |
医療型児童発達支援 | 39万380円 |
居宅訪問型児童発達支援 | 41万7790円 |
処遇改善加算の届け出を出している児童発達支援施設で働く児童発達支援管理責任者の平均給与は、勤務先の施設によってかなりの幅があります。
その中でも最も給与が高いのが、重度の障がいがあり、児童発達支援や医療型児童発達支援といったサービスを受けられない子どもを対象にしている居宅訪問型児童発達支援のようです。
【職種別】児童指導員や保育士などの平均給与
ここでは、処遇改善加算の届け出を出している児童発達支援施設で働く児童指導員や保育士、看護職員などの職種別の平均給与を確認しておきましょう。
職種 | 平均給与 |
---|---|
児童指導員 | 30万5130円 |
保育士 | 32万7820円 |
看護職員(保健士、看護師、准看護師) | 41万1670円 |
機能訓練担当職員(言語聴覚士含む) | 36万90円 |
管理栄養士・栄養士 | 35万4920円 |
調理員 | 28万5050円 |
なお、ここで記載した平均給与は障がい福祉サービスを行なっている事業所全体の平均金額となっています。
施設長・管理者や児童発達支援管理責任者のように、児童発達支援施設のみの給与情報ではないので注意してください。
また、実際は勤務先の施設や地域によって支給額が異なるので、あくまで参考程度に留めておくようにしましょう。
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児童発達支援施設で働く職員が給料アップを目指すには
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児童発達支援施設で働く職員たちの一般的な給与を知って、もっと給料を上げたいと考える人もいるかもしれません。ここでは、児童発達支援施設で働く職員が給料を上げる方法をいくつか紹介します。
スキルアップに役立つ資格を取得する
児童発達支援施設の中には、資格手当を支給しているところがあるようです。このような施設で働き、スキルアップに役立つ資格を取得すれば資格手当をもらえることがあります。
たとえば、民間資格でも児童発達支援士や子ども発達障がい支援アドバイザーといった資格が存在します。これらの資格を取得して、給料アップを目指すとよいでしょう。
ひとつの施設に長く勤める
今働いている児童発達支援施設で経験を積み、施設内での評価を上げることを意識しましょう。ここで評価が上がれば、昇給を期待できる可能性があります。
また、施設によっては勤務年数に応じて給料が上がるシステムを取り入れているところがあるので、できるだけ長い期間勤めることが大切です。
給料や待遇など条件のよい施設に転職する
今働いている児童発達支援施設で給料アップが見込めない場合は、思い切って給与や待遇など条件のよい施設への転職を視野に入れてみましょう。
仕事内容や業務量がほぼ同じであったとしても、どのような施設で働くかによって大幅に給料が変わってくるからです。給料が上がらないことに悩んでいるのであれば、早急に転職を検討しましょう。
条件のよい施設を紹介してもらう
児童発達支援施設で働く魅力
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児童発達支援施設では、さまざまな専門分野の職員と連携しながら働きます。自分の専門分野外の職員と一緒に仕事をすることで、障がいに関する専門的な知識を身につけられるでしょう。
一般的な保育施設では得られない貴重な体験をする機会が多いので、将来的にキャリアアップを目指せる可能性もあります。
また、児童発達支援施設の場合、施設を利用する子どもたちそれぞれに最適な個別支援を行なうことが求められるのが特徴です。
子どもが抱える問題に向き合い自立をするサポートを行なう中で、障がいを持つ子どもとより近い距離で深くかかわり合えるため、一人ひとりに寄り添った支援ができるでしょう。
児童発達支援施設を紹介してもらう
出典:令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果/厚生労働省
児童発達支援施設の給料は職種によって異なる!自分に合う方法で給料アップを目指そう
児童発達支援施設の給料は、役職の有無や職種によってそれぞれ支給額が異なります。また、勤務先の施設や地域によっても変わってくることを理解しておくようにしましょう。
スキルアップに役立つ資格を取得したり、ひとつの施設に長く勤めたりすることでも給料を上げられる可能性があります。自分に合う方法で、給料アップを目指しましょう。
保育士バンク!では、児童発達支援施設の求人も取り扱っています。もし児童発達支援施設で働くことに興味を持っている方がいらっしゃいましたら、保育士バンク!にお気軽にお問い合わせください。