学童保育指導員は、子どもたちの成長を支える重要な役割を担っています。しかし、履歴書の志望動機の書き方に悩む方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、学童保育指導員の志望動機を効果的に書くためのポイントを7つ紹介します。例文も参考にしながら、熱意や経験をアピールできる志望動機を書いてみてくださいね。
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学童保育指導員とは
学童保育指導員とは、保護者の代わりに小学生の放課後の生活をサポートする仕事です。
学童保育施設または放課後児童クラブなどで、平日は放課後から、土曜日や夏休み、冬休みなど小学校が休みの日は朝から子どもを受け入れています。
学童保育指導員になるための特別な資格は必要なく、保育士としてのスキルを活かせる仕事であることから、学童保育指導員になりたいと考えている人もいるでしょう。
なお、学童保育の施設で配置が義務付けられている「放課後児童支援員」の資格は、保育士資格を持っていると一部の科目が免除されて取得しやすいことから、保育士さんの転職先として注目されているようです。
学童保育で働くにあたっては履歴書を準備する必要があるでしょう。
履歴書の志望動機において自分の魅力や働きたいという熱意をきちんとアピールできれば、採用の可能性が広がるかもしれません。
【学童保育指導員の志望動機】7つのポイント
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履歴書の志望動機の欄には、採用する側が何を求めているのかを考慮しながら記すことが大切です。
以下、学童保育指導員の志望動機を伝える際に気をつけたいポイントをまとめたのでおさえておきましょう。
志望理由を明確にする
志望動機は、自分がなぜ学童保育指導員になりたいと考えているのかを書く欄です。
例えば、学童保育指導員を目指した理由として、次に挙げるような思いを抱いたのではないでしょうか。
素直な自分の気持ちをそのまま伝えられれば、採用側に働きたいという熱意をアピールすることにつながるでしょう。
- 子どもが好きだから
- 子どもたちの成長をサポートしたいから
- 学童保育で過ごした経験が楽しかったから
- 社会貢献したいから
- 教育に携わりたいから
上記2つの理由を組み合わせ、「子どもが好きなので子どもの成長をサポートする仕事に就きたいと思いました。」というように記してもよいでしょう。
さらには、学童保育で働く受け皿を必要としている状況などを踏まえ、「社会貢献につながる働きがしたい」といった志も伝えられると、採用側に好印象を与えることができそうです。
なお、「年収が高いから」のように給与面についての希望を述べたり、「以前の職場よりも人間関係が良さそう」というように前職の悪口につながるようなことを挙げたりしないよう、注意しましょう。
経験を関連づける
自分の経験を紐づけて、これまでの経験を活かして働きたいという想いを伝えることができれば、志望動機に信憑性が増して説得力も高まるでしょう。
例えば以下のような経験があると、学童保育指導員の志望動機に関連づけることができそうです。
- 塾講師など子どもと関わる仕事経験
- 保育実習の経験
- 子育て経験
- 甥っ子や姪っ子などの遊び相手をした経験
- 児童施設におけるボランティア活動の経験
- イベントを企画した経験
学童保育指導員は小学生の子どもと関わる仕事なので、保育士や幼稚園などで勤務した経験や甥っ子や姪っ子などと遊んだ経験などを活かし、子どもの気持ちに寄り添うことができるでしょう。
また、イベントを企画した経験があれば、身につけたスキルを学童保育でさまざまな行事が行なわれる際に活かせるかもしれません。
なお、「自分の能力が高いので貢献できる」などと自分のことを過剰に評価することは避け、他人目線に立って感謝された経験などを記すほうが好印象を与えられるでしょう。
施設の特長に触れる
採用側は、履歴書に記される志望動機を通して、どのくらい強く働きたいと思っているのかを感じとるもの。なぜ、他の施設ではなくその施設でなくてはいけないのかを明らかにするためにも、施設の方針などに共感を抱いた内容を記してみましょう。
そもそも、その学童を選んだ理由について記すためには、施設について細かくリサーチする必要があります。その施設のこだわりなど独自の特長に触れることができれば、採用側は施設に興味を抱いてくれていると好印象を持ってくれそうですね。
キャリアビジョンを具体的に書く
志望動機として、キャリアビジョンを具体的に記してみましょう。
採用する側は、できるだけ長く働いてほしいと思っているもの。その施設で長く働くことを計画したうえで応募していることが分かれば、採用について前向きに考えやすいでしょう。
ただし、「小学校低学年の子どもの宿題のサポートがしたいと思っています。」などと細かく伝えてしまうと、それ以外の業務はやりたがらないのではと思われてしまうこともあるので、受け取られ方を意識する必要はあるでしょう。
例えば「これまで子どもに関わってきた経験を活かし、いずれは放課後児童支援員の資格を得て、一人ひとりの成長を見守っていきたいと考えています。」といったように、採用側の求めている人物像からかけ離れないように伝えることが大切です。
どのようにキャリアアップをしていきたいのか、志望している施設に合った内容で述べられるといいですね。
誤字脱字に注意する
履歴書全体に言えることですが、誤った漢字や送り仮名を使っていないか注意しましょう。
あらかじめ別の紙を用意し、調べながら下書きしておくとよいかもしれません。
読みやすく書く
適当に書き連ねても、言いたいことがうまく伝わらないかもしれません。
たとえば、次のように構成を決めてから志望動機を書いてみるとよいでしょう。
1.働きたいと思う理由
2.学童保育指導員の仕事に活かせる経験
3.施設において魅力を感じる点
4.施設に就職したらやりたいこと
最後に読み返し、言い回しなどに違和感がないか確認してみてくださいね。
第三者にチェックしてもらう
志望動機がかたちになったら、採用側へ提出する前に家族や友人などにチェックしてもらえると尚よいでしょう。
自分では気付けなかった言い回しの違和感に気付くことができたり、よりよい志望動機につながるアドバイスをもらえたりするかもしれません。
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【学童保育指導員の志望動機】例文
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ここでは、学童保育指導員の志望動機の例文を4つ紹介します。
以下のように学童での業務に活かせるようなエピソードに基づいて志望動機を記すことができれば、より熱意が伝わるでしょう。
例文1:学童を利用していた経験がある場合
私自身、小学生の頃に学童保育を利用していました。当時は親と離れてさみしい思いを抱きつつも、指導員の先生が面白い遊びを提供してくれたおかげで毎日楽しく過ごせたことを覚えています。
そのような自身の経験を活かし、学童保育に通うのが少し億劫に感じている子どもが日々笑顔で過ごせるような指導員になりたいと考えるようになりました。
見学させていただいた際に、子どもたちに明るい笑顔で接するスタッフや楽しそうに過ごしている子どもたちの様子をみて、こちらで働きたいと思いました。
私も子どもたちが安心して過ごせるよう、一人ひとりと丁寧に関われる指導員を目指したいです。
例文2:ボランティア経験がある場合
私は学生時代に、学童保育施設でボランティア活動をしていました。保護者と離れてさみしい思いを抱いていた子どももいましたが、指導員の方が親身に関わることで徐々に元気に過ごせるようになっていく様子を見てきました。
このような経験を活かし、子どもたちにさまざまな遊びを提供しながら日々施設に通うのが楽しみになるような指導員になりたいと考えるようになりました。
また、年間を通してさまざまな行事を積極的に行なっている点にも魅力を感じています。私は学童保育でのボランティア活動においてクリスマスのイベント企画に携わり、ゲーム内容を考えて進行する経験をさせて頂きました。慣れない業務に不安もありましたが、当日はイベントボランティアの保護者や職員の方と連携をはかりながらスムーズに進行でき、子どもの楽しそうな笑顔もたくさん見られて達成感を感じることができました。
まだまだ未熟ではありますが、御社で採用いただけた際には、行事に限らず日々の活動においても当時の経験を活かして子どもたちが夢中になるようさまざまな業務に貢献できればと思っています。
例文3:子育て経験がある場合
私は、母親になったことをきっかけに、前職を退職いたしました。子どもが小学生になり手が離れたことを受けて仕事復帰を考えるようになり、学童保育は働く親にとって大変心強い存在であることを痛感しております。
子どもと関わる仕事は未経験ではありますが、自身の育児経験を活かして働きたいと考え、子どもや保護者の気持ちに寄り添えるような指導員になりたいと思うようになりました。
学生時代は陸上部で身体を鍛えていたこともあり、今でも身体を動かすことが好きです。
採用いただけましたら、子どもたちと隣接の公園でたくさん汗を流して遊びながら、子どもたちに身体を動かす楽しさを伝えたいと思っています。
例文4:保育士経験がある場合
夜間も運営している保育園で7年間勤務していました。夜通し親御さんと離れて過ごす子どもと共に過ごすなかで、子ども一人ひとりが安心できるよう丁寧に気持ちに寄り添う姿勢が大切であることを学びました。
共働き世帯が増加した背景から学童保育施設もニーズが高くなっていることを知り、学童に通う子どもたちのさみしい思いに共感しつつも、日々安心して楽しく過ごせるように保育士としての経験を活かしてサポートしたいと考えています。
また、隣接する認定こども園の在園児と積極的に交流を設けているという御社の特徴にも魅力を感じました。指導員として、小学生の子どもたちが幼児と接する機会を通して成長する過程も見守っていきたいと思っています。
学童保育指導員になりたいという強い意志があっても、履歴書の志望動機にうまく反映できなければ採用側に思いが伝わらないでしょう。
どのような指導員像を描いているのか、例文を参考に自身の経験を活かしてアピールしてみてくださいね。
学童保育の仕事を紹介してもらう 学童保育で働く求人の一覧を見る
なお、以下の記事では学童保育の仕事をするにあたって知っておきたい情報をまとめています。学童保育の仕事に興味のある方はご覧ください。
学童保育に採用される志望動機の書き方をおさえよう
学童保育は子どもに関わる職業であることから、保育士としての経験やスキルを活かして働くことができます。
自分を採用するメリットがあると採用側に感じてもらえるように、自身の経験と絡めて熱意が伝わるような志望動機を作成してみてくださいね。
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