異年齢保育を取り入れる際、いくつかのデメリットが生じる可能性があることも念頭に置く必要があるでしょう。異年齢保育は子どもの社会性が育まれるなど期待できることが多いので、最大限メリットを活かせるよう導入できるとよいですね。 今回は、異年齢保育を行なうデメリットとあわせて、プラスに変える対策法についても説明します。
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異年齢保育を導入する保育園は増えている
異年齢保育とは、年齢の異なる成長段階の子ども同士が同じ空間で一緒に過ごす保育形態です。
少子化に伴い、さまざまな年齢の子ども同士で関わる機会が少なくなったことを受け、異年齢保育を積極的に導入する保育園が増えているようです。
異年齢保育を取り入れることで、子どもの社会性や協調性が育まれるなどのメリットが期待できる一方、いくつかのデメリットも考えられます。
異年齢保育のメリットを最大限活かすために、デメリットを踏まえた対策法についてあらかじめ知っておくことが大切でしょう。
異年齢保育のデメリットと対策法
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異年齢保育を導入する際には、デメリットをプラスに変える方法をおさえておきましょう。
ここでは異年齢保育のデメリットを挙げ、それぞれの対策法をまとめました。
全年齢を対象に安全対策をする必要がある
異年齢保育では、年長児が安全に楽しめる内容でも年少児にとっては危険が伴うことがあるかもしれません。
そのため、保育士さんは全ての年齢の子どもに危険が伴わないかを予測しながら、安全対策をする必要があります。
<対策>
年齢別の危険要因を踏まえ、どの年齢の子どもも安心して楽しめるように、使う玩具や遊具を選定したり活動内容を配慮したりするとよいでしょう。
活動の難易度を考慮する必要がある
異年齢保育の場合、子どもに発達の差があるため、年少児には難しすぎる一方で、年長児にとっては簡単すぎて興味を示さないといったことが生じるかもしれません。
<対策>
全員が楽しめるように、臨機応変にルールを変更するなど工夫しながら遊んでみましょう。
なお、「じゃんけん列車」や「ロンドン橋落ちた」「かごめかごめ」など、簡単なルールで勝敗が決まるような遊びは、どの年齢の子どもも夢中になれるかもしれませんね。
子どもとの関わり方に戸惑う場合がある
異年齢保育では、保育士さんが年齢差のある子どもを同時に見守る必要があります。
子どもの成長段階や理解力が大きく異なるため、どのように関わればよいのか悩むことがあるかもしれません。
<対策>
子どもの個々の年齢を考慮し、それぞれの成長に合わせた言葉掛けをすることが大切です。
あらかじめ年齢差を踏まえた指導計画を作成するとよいでしょう。
子どもがストレスを抱えてしまう場合がある
異年齢同士が交流する空間では、年齢による力の差があるために、年下の子どもが年上の子どもに威圧感を感じてしまうこともあるでしょう。
あるいは年上の子どもが年下の子どもの面倒をどのようにみればよいのか戸惑うなど、ストレスを感じる子どもが出てくるかもしれません。
<対策>
子どもが困っているときは保育士さんが助言するなど、状況をみながらフォローしてみましょう。
また、みんなで仲良く過ごすためにはどうすればよいのか、子どもが考えるきっかけになるような言葉掛けをしてみるのもよいかもしれませんね。
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異年齢保育で楽しめる活動例
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異年齢保育のデメリットを踏まえ、年齢差を強みにできるような活動を取り入れてみましょう。
ここでは、異年齢保育だからこそ楽しめるような遊びを紹介します。
おままごと・ごっこ遊び
おままごとやごっこ遊びでは、役割分担がはっきり決まっているので、年齢が違う子ども同士でも自分の居場所を見つけて遊びやすいでしょう。
小道具などを準備すると、子どもが役になりきってより楽しめそうですね。
ふれあい遊び
年齢差のある子ども同士では、遊び方が違うためにコミュニケーションが取りにくいこともあるでしょう。
スキンシップが自然に取れるような遊びを導入すると、年上の子どもが年下の子どもの面倒をみたり協力し合ったりして、仲良く交流できるきっかけにつながるかもしれません。
共同製作
異年齢保育では、みんなでいっしょに同じものを仕上げる共同製作も導入しやすいでしょう。
いろいろな廃材を使ったり模造紙にみんなで好きな絵をかいたりすれば、1人ひとりが自由な発想で取り組みながら年齢を超えた一体感が生まれるかもしれません。
ときには保育士さんが子どもといっしょに活動に参加することで、全体を見守りながらトラブルを防ぐことにもつながるでしょう。
完成した作品を保育室に飾れば、送迎時に保護者の方へ異年齢保育の活動の様子を伝えられそうですね。
異年齢保育のデメリットに向けた対策方法をおさえておこう
異年齢保育を導入すると、発達段階の違う子ども同士が交流することによりコミュニケーション力が育まれるなど、さまざまなメリットが期待できます。
一方で、どの年齢でも楽しめる遊びを準備したり成長の差を考慮して対応したりする必要があるなど、配慮することが多いことから、保育士さんにとっては負担に感じることもありそうです。
事前にデメリットへの対策を講じることで、メリットを最大限に活かした異年齢保育ができるでしょう。
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