異年齢保育の環境構成について考えるとき、どのような点に気をつければよいのか考える保育士さんもいるでしょう。子どもたちが安全に活動するためにも環境を整備することが重要ですね。今回は異年齢保育の環境構成を整えるポイントについて紹介します。また、指導案作成時の配置図の書き方や配慮するポイントの記入例についてもまとめました。
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異年齢保育の環境構成の重要性
異年齢保育は年齢の異なる子どもたちが同じクラスで過ごす保育形態のことを指します。別名「縦割り保育」「混合保育」とも呼ばれています。
特に企業主導型保育園や院内保育所などでは、企業や病院内の一室を使い、少人数の異年齢保育が行なわれています。
異年齢保育を実施するうえで大切なのは、子どもたちが安心して過ごすために「環境構成を整えること」です。
子ども一人ひとりの発達段階や興味・関心を踏まえて、安全に配慮しながら、居心地がよく主体的に活動できるような空間をつくりあげていきましょう。
異年齢保育の環境構成を整えるポイント
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続いて異年齢保育の環境構成を整えるポイントを紹介します。
交流しやすいスペースを設ける
異年齢の子どもたちが興味のある遊びの中で活発的に交流できるよう、ごっこ遊びや製作、絵本コーナーなどを用意し、遊びごとに敷物を敷いたり、仕切りを作ってみたりするとよいですね。
また、ときには製作した作品や読んでいる絵本を他の遊びに使用することもあるため、コーナーを行き来きしやすいように環境を整えることも大切になりそうです。
主体的に活動できるような仕掛けを工夫する
異年齢保育の環境構成を考えるときは、子ども同士が互いに刺激し合い、主体的に遊びを展開できるような工夫を行ないましょう。
例えば、ボードゲームやカードゲームなどのルールがあるものを配置しておくと、年上の子が年下の子にルールを伝え、いっしょに遊ぶ姿が見られるかもしれません。
また、子どもの発育年齢にあわせて遊具やおもちゃを配置することも重要です。
子どもの目線にあわせて配置し、遊んだ後に片付けがしやすいように棚やカゴを用意するとよいでしょう。
室外遊びでは砂遊びや泥遊びが楽しめるように環境を整えると、川や山、トンネルづくりなどに挑戦し、子ども同士で協力しながらさまざまな遊びに発展しそうですね。
子どもの様子にあわせて環境構成を見直す
子どもの様子にあわせて定期的に環境構成の見直しを行ないましょう。
例えば、以下のような項目をチェックして改善点を見つけるとよさそうです。
- 清潔で安全な環境が整っているか
- 子どもたちが遊びにくそうにしていないか
- 子どもが主体的に遊べるようにスペースが整備されているか
- 保育士が子どもの様子を見守りやすいような環境になっているか
また、保育士同士で意見交換も行ない、子どもにとって最適な環境を整えられるとよいですね。
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異年齢保育における環境構成の書き方
異年齢保育の中では製作や運動遊びなど子どもたちがひとつの活動をともに行なうこともあるでしょう。
その際は、あらかじめ指導案に机や椅子などの配置を記入し、スムーズに活動を進められるように環境構成を確認しておくとよいですね。
製作遊びを例に環境構成の配置図の書き方を紹介します。
配置図を記入する
まずは以下のように部屋の配置図を記入してみましょう。
【配置図の例】
上記のように、子どもたちの目線を考えて保育士が立つ位置も記載しておくとよいですね。
配慮するポイントを書く
配置図を記入後、環境構成を整えるうえで配慮するポイントを書きましょう。
【配慮するポイントの記入例】
- 異年齢のグループごとに座れるように椅子を配置する
- 子ども同士が教えあったりアイデアを出し合ったりできるように、椅子を向かい合わせにする
- スムーズに片づけができるようにはさみの回収箱を置く
指導案に配慮するポイントを記入しておけば、当日その内容を意識して行動することができそうです。
子どもたちが活動する様子をイメージしながら、記入してみましょう。
異年齢保育の環境構成を整えよう
異年齢保育を行なう際は、交流のしやすさを考えたり、子どもたちが主体的に遊べるように遊具やおもちゃの配置を工夫したりしながら、環境構成を整えるとよいでしょう。
また、安全に活動を行なうためにも定期的に見直しを行ない、改善点を見つけることが大切ですね。
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