児童発達支援管理責任者(児発管)に興味がある方が増えているようです。保育の現場を経験してきた保育士さんのキャリアアップに最適な児発管ですが、資格取得後の平均年収はどれくらいなのでしょうか。ここでは厚生労働省の資料をもとに、児発管の給与面と働ける施設などの勤務先、働きやすさなどについて探ってみました。
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児童発達支援管理責任者(児発管)の概要
児童発達支援管理責任者(児発管)は、障がいのある子どもの保育や療育を行なう職員を指導し支援計画を立てる管理職で、資格が必要な役職です。
資格を取得したうえで、専門のスキルや技術を活かしながら子ども一人ひとりに合わせた支援計画の作成や保護者対応、職員の管理、助言や指導などを行ないます。
児童発達支援施設においては、1名以上配置することが義務づけられているため、障がい児などの支援施設ではこの資格を所有している保育士さんが求められています。
資格取得の方法
児童発達支援管理責任者(児発管)の資格取得には、保育士などの国家資格を有したうえで、支援施設での実務経験を規定の年数積んでおく必要があります。
このような資格取得の要件は、勤務実績がある施設ごとに細かく設定されています。
要件を満たしたうえで、基礎研修、OJT(現場での2年以上の実務)、実践研修などのプロセスを経て資格取得に至ります。また、取得後も5年ごとに研修を受けて資格を更新する必要があります。
このように、資格取得までの道のりは長いようですが、確実なスキルと知識を身につけたうえで職務にあたることができるのが、児童発達支援管理責任者(児発管)の特徴です。
資格取得後の勤務先
児童発達支援管理責任者(児発管)の資格を持つ保育士さんが求められている職場は、主に障がい児通所支援施設と障がい児入所支援施設でしょう。
「通所支援施設」は児童が通って支援を受ける場所、「入所支援施設」はその施設が児童の生活の場となっているといった違いがあります。
それぞれの施設には、以下のような業態が該当します。
障がい児通所支援施設
- 児童発達支援センター
- 児童発達支援事業類型
- 医療型児童発達支援
- 放課後等デイサービス
- 保育所等訪問支援
障がい児入所支援施設
- 知的障害児施設
- 第一種自閉症児施設
- 第二種自閉症児施設
- 盲児施設
- ろうあ児施設
- 肢体不自由児施設
- 肢体不自由児療護施設
- 重症心身障害児施設
これらの施設では、1名以上の児童発達支援管理責任者の配置が児童福祉法で義務づけられていることから、資格を持っている方は多くの施設で必要とされています。
児童発達支援管理責任者(児発管)の平均年収
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児童発達支援管理責任者(児発管)の平均年収はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省が2023年に公表した資料「障害福祉サービス等経営実態調査結果」を参考に、施設ごとの平均月収と、それをもとに算出したおおよその年収額をまとめました。
上の表は、常勤職員のデータのみを抽出しています。
資料によれば、同年の一般保育士の月収平均は22万6280円となっているため、児童発達支援管理責任者(児発管)は、全体的に一般保育士より給与はやや高い傾向にあると言えます。
施設ごとの傾向で見ると、肢体不自由児を主な支援対象として主に病院などの医療機関に併設されているような医療型児童発達支援施設では、より平均給与が高い傾向にあるようです。
また、類似の職種と比較した場合、同様の資格取得が必要であるサービス管理責任者と比べると、児童発達支援管理責任者(児発管)の方が若干給与が低めという現状もあるようです。
しかし、施設によっては一般保育士やサービス管理責任者を配置していない場合もあるため、すべての施設で同条件の比較ができているわけではありません。
比較に関してはあくまで一例ということも念頭においておきましょう。
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児童発達支援管理責任者(児発管)の働きやすさ
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児童発達支援管理責任者(児発管)は、子どもや保護者と面談を重ねながら児童に合わせた支援計画を作成し、直接支援にあたる職員に適切な指導や助言をするのが主な業務です。
また、計画にもとづき支援を行なっている現場からのフィードバックを受けて、さらに支援のブラッシュアップにつなげていくことも、管理責任者としての重要な視点と言えます。
そのような業務を担う児童発達支援管理責任者(児発管)の、職場環境や働きやすさについて見ていきましょう。
子ども一人ひとりに向き合える
子どもの障がいや発達は千差万別です。
児童や保護者とコミュニケーションをとりながら支援内容を作り上げるため、児童発達支援管理責任者(児発管)は、児童一人ひとりとしっかり向き合うことができる仕事と言えます。
障がいの状況や程度によって生活全般における支援計画が必要になることもあり、責任重大な面があることは否めません。しかしその分、子どもたちと深く関われることは大きな魅力でしょう。
規則的な勤務時間で働ける
支援センターや放課後等デイサービスなどでは、保育園のように早番・遅番などのシフト勤務や、朝早くや夜遅くまでの勤務がない施設も多くあります。
また、通う児童の人数も一般的な保育施設に比べて少ないことや、学校や幼稚園・保育園が終わったあとの午後から夕方にかけての来所が多いことも特徴です。
そのため、午前中は面談やミーティングおよびデスクワーク、午後からは直接支援といったように、メリハリのついた規則的な勤務ができる傾向が強く、残業がほぼない施設もあるようです。
転職先が選びやすい
児童発達支援管理責任者(児発管)は配置義務があるポジションということもあり、どの施設も人手が足りている状況とは言いがたいようです。
そういった理由もあり、資格所有者は非常に重宝されると言ってよいでしょう。
一度、資格を取って経験とスキルを身につけていれば、転職する場合もより待遇のよい勤務先や、より自分の希望にあった職場選びが叶いやすい職業と言えます。
児童発達支援管理責任者(児発管)の配置が義務づけられている施設には、主に児童発達支援施設や放課後等デイサービスなどがあります。
この2つが併設されている施設もありますので、求人を見ながら業務内容や働き方、待遇、給与などをチェックしてみましょう。
出典:令和5年障害福祉サービス等経営実態調査結果/厚生労働省
出典:児童発達支援センターの位置づけについて/厚生労働省/厚生労働省
児童発達支援管理責任者(児発管)の平均年収を知って転職の参考に
児童発達支援管理責任者(児発管)の資格についてと、取得後に各支援施設などで働く際に参考になる最新データでの平均年収を見てきました。勤務先によって収入の向上も見込めることが分かりましたね。
また、給与面だけではなく働きやすさの面でも、非常に魅力的な部分が多い児童発達支援管理責任者(児発管)。 保育士としてさらにキャリアアップをのぞむなら、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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