保育園の園庭で思いっきり身体を動かして遊びましょう。室内ではできないようなダイナミックな動きの活動も行なえるので、子どもの運動能力が高まることも期待できるでしょう。今回は、園庭でできる遊びを年齢別にまとめました。道具いらずで楽しめる活動を紹介するので気軽に取り入れてみてくださいね。
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保育園の園庭で外遊びを行なうメリット
保育で外遊びを行なう場所として、園庭を選ぶことがあるかもしれません。
公園などへでかけるお散歩と比較すると、園庭で遊ぶ場合は次のようなメリットが考えられそうです。
- お散歩に行くときの手荷物が不要
- 自由に遊べる時間を長く確保できる
- 緊急時にほかの職員と連携がとりやすい
- 交通事故などのリスクが伴わない
- 子どもが置き去りになるリスクが少ない
園庭で活動をすると、例えばクラスの子どもが怪我をした場合でも、園長などほかの職員とすぐに連携がとりやすいでしょう。
また、子どもが交通事故や置き去りに遭うリスクが少ないことも大きな利点として挙げられます。
園庭であれば、午前中のみならず午後の保育としても外遊びを導入しやすいので、いつでも子どもが思い切り身体を動かして遊べるようにアイデアをストックしておきましょう。
次より、園庭で楽しめる遊びを年齢別に紹介するので、活用してみてくださいね。
園庭で楽しめる遊び【1歳~2歳児】
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まずは、1歳~2歳児が園庭で行なえる遊びをまとめました。
しっぽ取りゲーム
遊び方
1.紐などを動物の尻尾に見立て、ズボンやスカートなどの後ろ側に挟みます。
2.スタートの合図で自由に動きまわり、自分のしっぽを取られないように気を付けながら友だちのしっぽを取ります。
3.自分のしっぽを取られたら、陣地の外に出ます。
4.しっぽをたくさん取った子どもの勝ちです。
ポイント
スタートの合図は、保育士さんが笛を使って伝えるとよいでしょう。
保育士さんが鬼になって子どもの尻尾を取ったり、尻尾を色分けしてチーム戦にしたりと、いろいろなルールで楽しんでみてくださいね。
手押し相撲
遊び方
1.2人1組になり、相手と向かい合って立ちます。
2.手の平だけを使って、相手と押し合います。
3.バランスを崩して足が動いた人の負けです。
ポイント
遊ぶ前に、あらかじめ相手の手の平以外を押したり掴んだりしないというルールを確認しておきましょう。
手を引っ込めてフェイントをかけるなど、勝つためのコツを子どもといっしょに考えながら遊んでみてくださいね。
まるさんかくしかく
遊び方
1.子どもが数人入れる大きさの「まる」「さんかく」「しかく」それぞれの形の陣地を地面に設けます。
2.鬼は「まる」「さんかく」「しかく」から形を1つ選び、みんなに伝えます。
3.子どもは鬼の指定した形の中に逃げます。
4.鬼は逃げ遅れたり違う形に入ったりした子にタッチをします。
5.次のターンではタッチされた子が鬼になります。
6.(2)~(6)を繰り返します。
ポイント
ゲームを通して、「まる」「さんかく」「しかく」それぞれの形の違いが認識できるようになるでしょう。
最初は積み木などを使ってそれぞれの形を示しながら遊ぶとスムーズかもしれません。
鬼を複数人つけて、最後までタッチされなかった子が勝ちというルールにしても盛り上がりそうですね。
じゃんけん列車
遊び方
1.笛の音に合わせて園庭を歩き回り、笛が鳴りやんだら近くの人とじゃんけんをします。
2.負けた人は勝った人の肩をもってつながり、再び笛の音に合わせて園庭を歩き回ります。
3.(1)~(2)を繰り返して徐々に列を伸ばしていきます。
4.最後1本の長い列になったとき、先頭にいる人が勝ちです。
ポイント
列車の運転手になりきって楽しんでみましょう。
最後に先頭にいる運転手さんに車掌さんの帽子を用意したら喜ぶかもしれませんね。
車掌さんの帽子の詳しい作り方はこちらを参考にしてくださいね。
宝さがし
遊び方
1.あらかじめ園庭の砂場に、宝に見立てたスーパーボールなどを埋めておきます。
2.隠されている宝をいくつ見つけられるかを競います。
ポイント
保育士さんが宝を隠し、誰が一番早く探せるか競争してもよいでしょう。
砂場に隠したカプセルケースのなかに次の隠し場所を示した紙を入れておき、次々とポイントを進み最後は保育室でゴール…というルールにしてもおもしろそうですね。
オオカミさん今何時?
遊び方
1.オオカミを1人決めます。他の人は子ヤギという設定です。
2.子ヤギが一斉に「オオカミさん今何時?」とオオカミに質問します。オオカミはさまざまな時間を子ヤギに伝えます。
3.子ヤギが繰り返しオオカミに時間を聞きます。オオカミが「12時」と答えたら、子ヤギは捕まらないように逃げます。
4.オオカミに捕まった子ヤギが次のターンではオオカミになり、繰り返し遊びます。
ポイント
最初は保育士さんがオオカミになり、わざとじらしたり耳を傾けないと聞こえないような小さな声で答えたりしてみましょう。
時計の玩具を用いて遊べば、時間に興味を示すきっかけにつながるかもしれませんね。
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園庭で楽しめる遊び【3歳~5歳児】
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ここでは、3歳~5歳児向けの園庭遊びを紹介します。
ポコペン
遊び方
1.鬼を1人決めます。鬼は他の子に背中を向けた状態で基点となる木や壁の方を向いて立ちます。
2.他の子は「ポコペンポコペンだーれがつっついた、ポコペン」と歌をうたいながら、順番に指で鬼の背中を軽くつつきます。
3.鬼は、自分の背中を最後につついていた子どもが誰なのかを当て、正解したらその子と鬼を交替します。
4.外れた場合はそのまま鬼を継続し、目をつぶって数を数えます。その間に他の子は逃げて鬼から隠れます。
5.鬼は隠れている子を見つけることができたら、基点にタッチして「〇〇ちゃんポコペン」と言います。言われた子は鬼の横で待機します。
6.鬼がまだ隠れている子を探しに行っている間に、他の子は基点にタッチしに行くことができます。鬼に見つからないように基点にタッチして「ポコペン」と言うことができれば、待機している子は再び開放され、(4)の工程に戻ります。
7.鬼隠れている子を全員探し出すことができたら、最初に見つかった子が次の鬼になります。
ポイント
道具いらずで手軽に楽しむことができる遊びです。
慣れるまでは保育士さんが、子に「順番に鬼をつつくよ」と促したり、鬼に「最後につついたのは誰だと思う?」と問いかけたりしながら進めるとよいでしょう。
地域によって、「ポコペンポコペン、だーれが最初につっついた、ポコペン」で最初につついた人を当てたり、「ポコペンポコペン、だれがつっついた」で1人だけがつついたりと、さまざまなルールがあるようですよ。
だるまさんがころんだ
遊び方
1.鬼を1人決めます。鬼は木や遊具などの拠点に立ち、鬼以外の子どもに背を向けながら目を腕で隠します。
2.鬼以外の子どもはスタートラインに立ち、一斉に「はじめの一歩」と言いながら一歩前へ進みます。
3.鬼が背を向けて「だるまさんがころんだ」と言っている間に、鬼以外の子どもは鬼にできる限り近づくように動きます。
4.鬼は「だるまさんがころんだ」と言い終わったあと鬼以外の子どもの方に振り向きます。鬼以外の子どもは鬼がまた背を向けるまで動きをストップさせその場で固まっていなくてはいけません。
5.鬼は、振り向いた際に動いていた子どもがいたら名前を呼びます。鬼に呼ばれた子どもは全員鬼のもとへ行き、鬼を先頭に手をつないで列を作ります。
6.(3)から(5)を繰り返し、鬼に呼ばれることなく鬼まで近づくことができた子どもは、鬼と手をつないでいる最初の子どもの手を鬼から切り離します。
7.鬼は即座に数字の10まで数えます。その間に鬼に捕まっていた子ども含め、全員鬼から離れるように逃げます。
8.鬼が数え終わって「ストップ」と言ったら、子どもはその場で立ち止まります。
9.鬼は好きな方向に10歩前進し、子ども1人にタッチをします。
10.鬼にタッチされた子どもが次のターンで鬼になり、繰り返し遊びます。
ポイント
初めは保育士さんが鬼を担当し、「鬼が振り向いたらストップだよ。」「数を数えている間に逃げようね。」などと指示を出しながら遊ぶとよいでしょう。
「だるまさんがころんだ」の言葉の代わりに、子どもと相談して決めた文言を使ってもおもしろそうですね。
ドンじゃんけん
遊び方
1.地面にロープなどを這わせて、コースとなる線を作ります。
2.2つのチームに分かれ、ロープの両端に分かれてそれぞれ列を作りスタンバイします。
3.スタートの合図で、両チーム先頭の人がコース中央に向かって線上を移動します。
4.相手チームの人と鉢合わせになった時点で互いに「ドン」と言いながらタッチしたあと、
じゃんけん勝負をします。5.負けた人はコースから降りて味方チームの最後列に並びます。勝った人は敵チームの方向に向かってそのまま前進します。
6.じゃんけんで勝ち進み、敵の陣地にたどり着くことができたチームの勝ちです。
ポイント
チームに分かれて楽しめる陣取りゲームです。
コースをくねくね道にすると、バランス感覚が養われるかもしれませんね。
ケイドロ(ドロケイ)
遊び方
1.地面に牢屋をえがき、泥棒と警察それぞれのチームに分かれます。
2.泥棒チームは警察が10まで数えている間に逃げ、その後警察に捕まった泥棒は次々と牢屋に入ります。
3.警察に捕まっていない泥棒は、牢屋のなかの泥棒にタッチすることで仲間を解放させることができます。
そのため、泥棒が再び逃げないように見張りをする警察も決めておく必要があります。4.泥棒を全員捕まえられたら警察チームの勝ちです。
ポイント
助け鬼系の鬼ごっこです。
なかなか勝負がつかない場合は、警察を増やしたり制限時間を設けて交代制にしたりと工夫してみてくださいね。
園庭で楽しめる遊びのネタをたくさんストックしておこう
今回紹介した園庭で行なえる遊びのなかには、保育士さんが幼少期にしたものもあったのではないでしょうか。
長年親しまれているさまざまな遊びを伝承しながら、子どもといっしょに楽しんでみてくださいね。
なお、保育士バンク!では、専属のアドバイザーがあなたの希望に沿った職場を紹介いたします。
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