戸外遊び(外遊び)とは、保育園の園庭や近所の公園などの屋外で遊ぶことです。そんな戸外遊びを、日々の保育活動に取り入れている保育園は多いでしょう。身体能力を身につけられたり、人格を形成したりする効果が期待できる戸外遊びですが、遊ぶ際には保育者としての配慮が必要な場面が求められます。今回は、戸外遊びをする際に必要となる保育者の配慮について確認しておきましょう。
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目次
戸外遊びをすることで子どもに期待できる効果
保育園の園庭や近所の公園などの屋外で遊ぶことを意味する戸外遊び(外遊び)は、子どもにさまざまな効果を与えることが期待されています。
- 身体能力を身につけられる
- コミュニケーション能力が発達する
- 感覚を養える
- 人格を形成する
- 健やかな心を育む
上記のような効果を期待できることから、日々の保育活動に戸外遊びを多く取り入れている保育園は多いようです。
戸外遊びは保育園の中では味わえない体験ができる
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保育中に行なわれる戸外遊びは、保育園の園庭や近所の公園などで実施することが多いようです。
どちらも思いっきり動き回って遊べる広いスペースを確保されているため、保育園の屋内では味わえない体験ができるでしょう。
身体を動かすことで体力の向上につながるのはもちろん、生き物や植物などの自然環境にも触れ合うことができるため、好奇心も育まれていくでしょう。
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保育園で戸外遊びをする際の保育者に必要となる配慮とは
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さまざまな効果が期待できる戸外遊びですが、ただ屋外で遊ぶだけでいいというわけではありません。保育活動中に実施する上では、保育者としての配慮が必要です。
ここでは、戸外遊びをする際に保育者としてどのような配慮が必要となるのかを確認しておきましょう。
発達状況に合わせて遊び時間を調整する
文部科学省では、保育園に通う6歳までの未就学児の戸外遊びの時間を1日60分以上確保することを推奨しています。
とはいえ、天候状況などにより戸外遊びができないこともあるでしょう。そのような場合は、屋内外問わず身体を動かす時間を確保することが大切です。
なお、乳児の場合はまだ身体の体温調節機能が未熟なため、戸外遊びの時間は幼児よりも短めに設定しましょう。
遊ぶ予定の場所を下見する
保育園の敷地外で戸外遊びをする際は、事前に遊ぶ予定の場所の下見を行なっておきましょう。たとえば、公園やその道中に生えている植物の中には、トゲがあったり、かぶれたりするものがあるので注意が必要です。
また、子どもを確認できない死角があったり、危ない傾斜があったりしないかなど、危険な場所がないかの確認も忘れずに行ないましょう。あらゆる危険を想定して、事前に下見をしておくことが大切です。
当日の天候を確認する
戸外遊びをするときは、当日の天気予報をしっかりと確認することが大切です。たとえば、天気予報で「大気の状態が不安定」などと表現されるときは天気が急に変わることが予想されます。
この場合、急な天気の変化にも対応できるように戸外遊びの場所を公園から園庭にするなどの配慮が必要です。万が一中止になった場合の活動内容も、あらかじめ決めておくとよいでしょう。
遊ぶ前に交通ルールを周知する
戸外遊びで公園に行くときには、車通りの多い道路を渡ることもあるはずです。基本的に歩道や横断歩道を歩いての移動になるため、戸外遊びをする前に交通ルールを子どもたちに周知しておきましょう。
また、移動中に子どもが予期せぬ行動を取る可能性も考慮して、先頭・中央・最後尾などに保育士を配置し、万が一に備えておくことが大切です。
季節に合わせた服装で出かける
戸外遊びをする際は、子どもたちが遊ぶときの服装にも配慮しなければなりません。夏の暑い時期の場合は、日焼けや熱中症などの対策をしっかりと行なう必要があります。
必ず帽子を着用し、日差しが強い場合は日陰で遊ぶようにしましょう。また、熱中症にならないためにも、水分補給も忘れてはいけません。
一方、冬の寒い時期の場合は、気温に合わせて厚着をして外に出るようにしましょう。ただし、子どもは汗をかきやすいので、遊んだあとはタオルで拭いたり着替えをしたりすることも忘れずに行なってください。
安全を確保する
戸外遊びは屋外に出る遊び方のため、室内と違って何が起こるかわかりません。移動時はもちろんのこと、園庭や公園など遊ぶ場所それぞれでの安全の配慮も忘れないようにしましょう。
たとえば、保育園を出て公園などに移動するときは車の通りが激しい道は使わないようにしたり、遊具で遊ぶときには遊具に危ないところはないかなどの確認をしたりすることが大切です。
また、園外の場合は不審者が出る可能性もあるため、いざというときに備えて防犯ベルやスマートフォンを携帯するなどして予想外の危険に対応できる準備をしておきましょう。
子ども一人ひとりの様子を把握する
戸外遊びをする際は、子ども一人ひとりの様子を常に把握できるようにします。とはいえ、大人数の子どもを一人の保育士さんが見るには限界があるでしょう。
そのため、戸外遊びに引率する複数の保育士さん同士で声を掛け合い、子どもたちの状況を連携しながら把握することが大切です。

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保育者としての配慮を忘れずに楽しい戸外遊びを実施しよう
戸外遊びは園内とは違った環境で遊ぶことになるため、保育者としての配慮が必要となる場面がたくさん出てくるでしょう。
事前に準備しておくことも多いですが、園庭や公園で遊び、自然に触れ合うことで好奇心が育まれていく効果も期待できるので、積極的に活動に取り入れてみるとよいかもしれません。
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