保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹介するので、転職検討中の方は参考にしてみてくださいね。仕事にやりがいをもって働ける転職・就職先を見つけていきましょう。
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保育士の退職理由は?
保育士さんの中には、今の職場を退職して新しい職場でスタートをきりたいと考える方もいるでしょう。
そもそも、保育士さんが退職を決意する理由はどのようなものが挙げられるのでしょうか。
2022年の東京都保育士実態調査報告によれば「保育士退職意向の理由」は以下の通りです。
ランキング | 理由 |
---|---|
1位 | 給料が安い(61.6%) |
2位 | 仕事量が多い(54%) |
3位 | 労働時間が長い(35.4%) |
4位 | 職場の人間関係(30.1%) |
5位 | 他業種への興味(28.9%) |
6位 | 職業適性に対する不安(24.3%) |
7位 | 保護者対応の大変さ(22.1%) |
8位 | 健康上の理由(21.8%)※体力含む |
9位 | 子育て・家事(19.8%) |
10位 | 自身の昇格などのキャリアアップが見通せない(16.7%) |
※複数回答可
出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局参考
給与が安いことを理由に退職を考える方が約6割。
上記の結果からわかるように、転職先を選ぶ中で待遇のよさや仕事量が多くないことは大切な要素といえるでしょう。
また近年は、認定こども園の誕生や小規模保育園の増設など、保育士業界が目まぐるしく変化しており、保育士資格や経験、スキルを活かせる職場はたくさんあります!
現在の職場環境に不満がある方は、視野を広げて転職先を見つけることが大切ですね。
ここからは保育施設や業種別におすすめの転職先をランキング形式で紹介します。※2024年2月時点 このランキングの順位は参考としてご覧ください。
保育士に人気!転職先ランキング:保育施設
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1位 運営会社が大手の保育園
2位 病院内保育所
3位 企業主導型保育園
4位 小規模保育園
5位 児童館
6位 児童福祉施設
7位 母子生活支援施設
1位 運営会社が大手の保育園
大企業が運営する会社の保育園は経営が安定しており、好待遇が期待できます。
中には正社員の他、アルバイトやパートなどを積極的に雇用し、過不足なく人員を配置する園もあります。人員の配置数が多いと子どもとじっくり向き合う時間が増えますよね。
また、保育園だけでなく、学童クラブ、児童館など幅広く展開している企業があり、配属先を選択しやすいというメリットがあるかもしれません。
その他にも英語教育に特化したインターナショナルスクールや運動教育を中心に行なう保育園など、独自の保育方針を打ち出し、保護者からの支持を集める園があります。
これから少子化が進む中、経営力のある大手の保育園は転職先として人気が高いでしょう。
2位 病院内保育所
病院内保育所は、院内で働く従業員の子どもを預かる保育所です。
病院が経営していることから、お医者さんや看護師さんなどの給与形態に伴い、保育士さんの給与も高い可能性があります。早朝や夜間勤務をこなせば、手当がつくことも!
病院の経営状況がよい場合には、アルバイトやパートにも賞与が支給されるケースもあるよう。
基本的に従業員の子どもを預かるため、アットホームな環境の中で保育ができることも転職先として人気が高い理由といえそうですね。
3位 企業主導型保育園
企業主導型保育園は、企業内や企業に併設された施設で主に従業員の子どもたちを預かります。
少人数保育を行ない、行事や事務作業が少ないことが特徴です。
企業が多数の園を経営している場合は、さまざまな保育園で勤務しながら経験やスキルを積み重ねる保育士さんもいるでしょう。
中にはエリアマネージャーとして役職に就き、保育士の育成や園の運営に携わることができるケースも。
企業主導型保育園は、企業によって運営形態が異なるため、自身の希望の働き方と照らし合わせて、転職先を決めることが大切になりそうです。
4位 小規模保育園
小規模保育園は、0歳〜2歳児を預かる少人数保育を行ないます。
保育士さんからの人気が高い理由として「乳児中心の保育」「一人ひとりにあわせてゆったりとした保育が可能」という点が挙げられそうです。
大規模な保育園と比べると行事準備や事務作業の仕事量が少なく、働きやすさを感じる方もいるかもしれません。
また、国は子育て支援の充実に向けて、3歳児〜5歳児のみを受け入れる小規模保育園の設立も検討しています。さらにこれから需要が高まることで、給与アップも期待できますね。
5位 児童館
児童館は、0歳〜18歳までと幅広い世代が利用する保育施設です。
全国各地にあることで求人数も多く、今まで培った保育士経験や子育て経験を活かして働くことができるでしょう。
職員は子どもといっしょに遊んだり、子育て相談にのったりと地域の方々と密に交流でき、やりがいを感じられる場面が多いかもしれません。
事務作業が少なく、定時で帰れることが多いことが転職先として選ばれる理由のひとつといえそうですね。
6位 児童福祉施設
児童養護施設は、何らかの事情で家族と暮らすことが難しい子どもたちがいっしょに生活する施設です。ここでは1歳から18歳までの子どもたちが過ごしています。(個人の事情によって20歳まで延長可能)
職員同士がチームとして業務を進めるため、助け合いながら仕事をこなすことができそうです。
24時間体制のシフト制で働くことが多く、多様なシフトの中から自分に合った働き方を選べるかもしれません。
7位 母子生活支援施設
母子生活支援施設は、何らかの理由でサポートが必要な母親とその子どもたちが生活する場所です。ここで保育士が働く場合、2つの働き方があります。
まず1つ目は、母親の生活相談や就労相談を行ない、自立をサポートする母子支援員としての役割です。福祉事務所など外部の機関と連絡を取りながら、母子家庭を支援していきます。
2つ目は、施設内にある保育室や併設の保育園で、子どものお世話を担当する仕事です。母親と共に子どもの成長を見守り、育児に関する相談にも応じるため、保育士としてのスキルを活かせる仕事といえるでしょう。
今までの経験を活かして母子家庭の方々を包括的に支えたいという方には、ぴったりな仕事といえそうですね。
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保育士に人気!転職先ランキング:保育施設以外の職場
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保育士資格を活かせる保育施設以外の転職先をランキング形式で紹介します。
1位 幼児教室
2位 歯医者・美容室などの託児スタッフ
3位 ベビーシッター
4位 保育士養成校の講師
5位 写真館のスタッフ
1位 幼児教室
幼児教室は、英語や音楽、塾などその種類はさまざま。
大手が運営している幼児教室は保護者からの人気が高く、好待遇が期待できそうです。
自身の得意分野を活かして転職する場合もあれば、就職後にスキルを身につけてその分野のスペシャリストを目指す保育士さんも!
保育士資格を活かして保育園とは異なる環境で仕事をしたいという方には、ぴったりな職場かもしれませんね。
2位 歯医者・美容室などの託児スタッフ
歯医者・美容室などに併設された託児ルームで働くスタッフは人気の転職先のひとつ。
比較的、髪型やメイクなどが自由で若年層の保育士さんが働きやすさを感じられるかもしれません。
託児の合間には違う業種の仕事のサポートをする時間があり、新鮮な気持ちで仕事に取り組めそうですね。
また、求人票の中には「〇〇医院受付募集」という欄に注釈で「保育士優遇」と書かれているケースも!受付業務に取り組みながら保育士の資格を活かして働けるため、求人をしっかりチェックしてみるとよいでしょう。
3位 ベビーシッター
ベビーシッターは、利用者の自宅で子どもを預かったり、習い事の送迎を行なったりと各家庭に寄り添って保育を行ないます。
全国各地で募集されており、求人数が多めで転職しやすいのが魅力的ですよね。(ベビーシッターへの登録希望の方はこちらへ)
また、ベビーシッターと家庭をつなぐコーディネーターの仕事があるのはご存じですか?
利用者の方からの要望をヒアリングして、ベビーシッターと家庭のマッチング業務を行ないます。
興味のある方は一度求人をチェックしてみるとよいですね。
4位 保育士養成校の講師
次世代の保育士の育成に携わることができる保育士養成校の講師。
転職先として人気の理由は、若い世代の方々とふれ合いながら自身の保育経験・スキルを活かせることでしょう。
授業の準備をする中で自分の保育経験を振り返ることもできそうです。
生徒から学業や就職に関してさまざまな相談を受けるため、やりがいを感じられる場面も多いようです。
5位 写真館のスタッフ
写真館のスタッフは、子どもの百日祝いや七五三、入学式などの記念に訪れる家族の撮影のサポートを行ないます。
着替えやヘアメイクなどを担当し、子どもたちが楽しく撮影できるような配慮が求められます。
その他にも電話対応や受付といったさまざまな業務を任されることも!
短時間パートやアルバイトの募集が多く、子育て世代の保育士さんに人気が高い職場といえそうです。
保育士に人気!転職先ランキング:異業種の働き方
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保育士の資格を活かせる異業種の職場をランキング形式で紹介します。
1位 本社勤務
2位 事務
3位 介護職
4位 保育士のキャリアアドバイザー
5位 IT関係
1位 本社勤務
保育園を運営する企業に入社する本社勤務。
人事職や総合職、事務職などさまざまな部署があり、保育士の採用業務や園の運営管理などに携わるケースがあるでしょう。
保育士の経験を経て現場の業務改善の提案などを担うことで、やりがいを感じる場面も多いようです。
比較的求人が少なめなので、求人情報を頻繁にチェックすることが大切ですね。
2位 事務
事務職は、保育士さんに限らず女性の転職先として人気の高い職種でしょう。
主に電話応対や書類整理、データ入力などを行なうため、書類作業が多い保育士のスキルを活かして働くことができそうです。
また、残業がほとんどなく定時で帰れることが多いというのも魅力のひとつですよね。
事務職未経験から挑戦しやすいのは一般事務や営業事務といわれていますが、医療事務や介護事務など福祉系の仕事を選ぶ保育士さんもいるようです。
自身が興味のある分野の事務にチャレンジすると、新しい能力を身につけることができそうです。
また、子どもと関わる仕事に就きたいという方の中には、保育園の事務職を希望することも!
その際は求人状況をチェックしてみるとよいですね。
3位 介護職
少子高齢化の今、保育園から介護施設へと転職を考える保育士さんもいるでしょう。
子どもの食事や排せつなどをサポートして培った能力を活かして、介護現場で活躍しています。
転職先として人気が高い理由に、全国的に求人が多く選択肢の幅が広いことが挙げられるでしょう。
また、大手企業が運営する介護施設は、保育園同様、経営が安定しており好待遇の期待も!
資格や夜勤手当などがつけばさらなる給与アップも実現できそうですね。
4位 保育士のキャリアアドバイザー
保育士経験を経て、保育士専門の人材紹介会社でキャリアアドバイザーとして働く選択肢もあります。
主な仕事内容は保育施設と保育士さんをつなぐマッチング業務を行なうことから、現場経験を活かすことができるでしょう。
求職者の相談にのったり、保育園の人材採用のサポートをしたりと多様な業務をこなす中で、コミュニケーション能力や臨機応変に対応する力が身につきそうです。
5位 IT関係
保育士さんは書類業務が多く、保育日誌や指導案などをパソコンで作ることが考えられます。ドキュメント作成や表計算ツールを取り扱う中で、IT関係の転職先に興味を持つこともあるでしょう。
IT関係といってもWEBデザイナーやシステムエンジニアと職種はさまざま。
在宅ワークを推奨している職場も多いことから「静かな環境の中でじっくり作業に取りかかりたい」という方にはぴったりかもしれません。
自身の興味のある分野を検討したうえでIT関係への転職を検討してみるとよいですね。
保育士が転職するメリット・デメリット
保育士さんの転職先についてランキング形式で紹介しましたが、中には転職すべきかどうか迷っている方もいるでしょう。
そんな時は、保育士から違う仕事に転職したときのメリットやデメリットを考えてみることも大切ですね。
メリット
- 保育士としての悩みが解消される場合がある
- 充実感を抱きながら働ける可能性がある
- 仕事との向き合い方を見つめ直すきっかけになる
- 収入upや好待遇が期待できる
- 新しいスキルや経験が身につき、自信がもてる
保育士の仕事で「疲れがとれない」「ストレスが溜まっている」という方は、転職することでリフレッシュすることができそうですね。
また、体調不良に悩まされている方も新しい環境でスタートをきれば、心身共に安定することが考えられます。
デメリット
- 子どもと関わる仕事に就きたいと後悔することがある
- 新しい環境に慣れるのに時間がかかる場合がある
基本的に保育士の仕事は常に子どもと関わる仕事のため、全く違う職種に就くと寂しさを感じることがありそうです。
無邪気に遊ぶ子どもの姿や笑顔に自然と癒されていた方もいるでしょう。
これからも子どもと接する仕事に就きたいという方は、転職先を選ぶ時に「子どもと関われる」仕事を探すとよいですね。
保育士が転職先を探すときに後悔しない方法
続いて、保育士が転職先を探すときに後悔しない方法を紹介します。
転職理由を整理する
まず、自分の気持ちをきちんと整理することが大切ですね。
一時的な感情で転職を決意してしまうと後で「もっと冷静に考えればよかった」と後悔することもあるでしょう。
なぜ、今の職場を退職して転職したいのか、理由を箇条書きにして書き出すとよいでしょう。
そのうえで抱えている悩みを解消できそうな転職先はあるのか、調べてみることが大切です。
保育施設に詳しいキャリアアドバイザーなどに相談するのもひとつの方法。
地域によって求人状況も違うため、一度確認するとよさそうです。
保育士バンク!に転職相談をする保育士資格を活かせる職場を知る
上記のランキングを見てもわかるように、保育士資格を活かせる職場は保育園以外にもたくさんあります。
そのため、転職を検討している方はお住まいの地域にどのような転職先があるのか、確認することが重要です。
例えば「給与が安い」ことが原因で辞めたい場合は大手が運営する園に転職すれば、今よりも高給与が望めるかもしれません。
保育園を運営する企業で運営をサポートしたり、小規模保育園で無理のない範囲で働いたりと、さまざまな選択肢があることを知っておくとよさそうです。
せっかく保育士の資格を取得したのだから、視野を広げるためにも保育士の資格を活かせる職場を探していきましょう。
周辺地域の求人を紹介してもらう保育士の転職対策
保育士が転職する際の必要な対策を「履歴書・職務経歴書編」「面接編」にわけて紹介します。
履歴書・職務経歴書編
履歴書や経歴書では、志望動機や自己PRを記載し、自分自身をアピールしていきましょう。
転職への意思を前向きに伝え、今まで培った経験やスキルをこれからどう活かしていくのか、詳しく記入することが大切です。
履歴書や職務経歴書の作成時の注意点は以下の通りです。
- ネガティブな表現は避ける
- 空欄にならないように半分以上埋める
- 誤字脱字に気をつける
中には履歴書や経歴書を久しぶりに記入する方もいるでしょう。そんなときはこちらを参考にしてみてくださいね。
面接編
面接は誰しも緊張するものですよね。
声がうわずったり、どう答えてよいのか戸惑ったりする場面があるかもしれません。
スマートフォンなどを使って何度か練習の場面を撮影して「目線に問題はないか」「笑顔で話せているのか」などをチェックするとよさそうです。
また、面接官から以前の職場の退職について質問されることも多いでしょう。
以下のようにポジティブに受け答えすると好印象を与えることができそうです。
また、面接で聞かれそうな質問をまとめたこちらの記事を参考に活用くださいね。
面接対策の相談をする保育士が退職するときの注意点
保育士さんが退職するときの注意点を見ていきましょう
保育士さんは来年度の進退の意向調査が行なわれる9月〜10月に退職を申し出ることが多いでしょう。
ただ、年度途中に退職を検討する場合もあるため、気をつけるポイントをおさえておくとよいですね。
- 後任の人選や引き継ぎのことを考えてできるだけ早めに伝える
- 就業規則で退職意向の申請期間を確認する(例:退職の3カ月前に申請するなど)
- まず直属の上司である主任や学年リーダーに相談し、そのあとに園長先生に伝えるなど報告の順番を考える
- 職場で退職関係の話をすると噂で広まる可能性もあるため、注意する
法律上の退職の申請は離職の2週間前ですが、担任を持っていたり、責任のある仕事を任されていたりする場合は早めに意向を伝えることが大切ですね。
退職が決まったら、保育士バンク!の便利な保育士求人から転職先を探してみましょう。業界最多級の保育系求人の中から、保育士資格を活かして働くことができるさまざまな求人情報を探すことができます。
エリアや施設形態・業種ごとの検索はもちろんのこと、「土日休み」「残業少なめ」「ブランクOK」などの条件でも絞り込むことができるので、保育士資格を活かして自分らしく働ける仕事が見つかるかもしれません。
出典:2022年度東京都保育士実態調査結果/東京都福祉保健局
出典:参照条文等/厚生労働省
保育士に人気の転職先ランキングをチェックして一歩踏み出そう
転職は大きな決断ですよね。
だからこそ、保育士さんは自身の働きやすい職場を見つけたうえで、環境を変える必要がありそうです。
保育園から福祉関連の施設や一般企業への転職をする際は「違う仕事をしても働けるかな?」と心配になることもあるでしょう。保育士資格を活かせる仕事はたくさんあるので勇気を出して環境を変えるのも一つの方法です。
今まで培った経験やスキルを活かして新しい職場で気持ちよくスタートをきりましょう。
もし、転職先選びに迷ったら保育士バンク!にご相談ください。
- 自分の仕事のペースを考えながら院内保育所で働きたい
- 次のキャリアを考えて児発管を目指せる仕事に就いてみたい
あなたの活躍できる就職先の幅を広げるためのお手伝いをいたします。悩みを一人で抱え込まず、保育士バンク!にご相談くださいね。