保育士を目指している方の中には、試験に落ちたことで保育士への道を断念しようか迷っている人もいるかもしれません。そんな保育士志望の方に、資格がなくても保育士として働ける「保育補助」の働き方について紹介します。保育現場で経験を積みながらチャレンジできる再受験制度についても見ていきましょう。
buritora/stock.adobe.com
目次
【保育士試験に落ちた】保育園で働ける保育補助の道
保育士試験の2023年後期の結果が公開されました。合格した方、おめでとうございます!
そして残念ながら落ちてしまった方、保育士を目指すことをあきらめようとしていませんか?
少し思いとどまって考えてみましょう。
保育士試験は、独学や通信講座などでどんなに勉強して試験に臨んでも、合格率約2割という狭き門です。
出題範囲も広く、実技と筆記どちらも60%以上の得点が必要など、難しいことでも知られているこの試験。8割の受験者が不合格なことを考えれば、そう悲観することではありません。
そして、落ちてしまった方に検討してほしいのが「保育補助として保育園などで働きながら保育士試験に再チャレンジする」ことです。
ここからは、保育補助という仕事について、また、保育補助として働きながら保育士試験を再受験するメリットをお伝えします。
なお、保育士バンク!に掲載されている無資格でも働ける施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
無資格でもOKな求人はこちら
【保育士試験に落ちた】保育補助の仕事と役割
maroke/stock.adobe.com
保育園で働くことができる「保育補助」の仕事は、認可・認可外を問わず非常に需要がある、現場から求められている働き方です。
保育士資格を取得した「保育士」との違いは、保育補助には資格や経験が必要ないことです。
0歳児から就学前の園児を対象にした保育現場で、保育士のサポートをすることが主な業務になります。
勤務先によって異なりますが、保育補助に求められる主な仕事には以下のようなものがあります。
- 食事・トイレの補助
- 午睡時の寝かしつけ・見守り
- おもちゃの準備・片付け、消毒
- 園内の清掃・洗濯
- 園児の着替え、おむつ交換など
- 自由遊びの見守り
基本的には、保育士からの指示で保育サポートを行なうポジションです。
保育士は会議や事務仕事、行事の計画や準備、職員のマネジメントなど、保育以外の面でも担う業務が多いため、現場に手が回らない状況も多くあります。
そのため園によっては、園児のお世話といった現場の保育に関しては、保育補助が大きく関わることができる場合が多いようです。
簡単1分登録!転職相談
転職に関するご質問や情報収集だけでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください!
読んでおきたいおすすめ記事
保育士をサポート・支える仕事特集!異業種への転職も含めた多様な選択肢
保育士の経験を経て、これからは保育士のサポート役として働きたいという方はいませんか?責任の重い仕事だからこそ、人の優しさや支えが必要不可欠な仕事かもしれませんね。今回は、保育士さんをサポートする・支え...
保育士資格を活かせる在宅ワークのお仕事特集!保育関係の自宅でできる仕事を徹底解説
保育士資格を活かせる在宅ワークにはどのような仕事があるのでしょうか。保育園の事務職や保育ママ、保育園業務のサポートなど自宅でできる仕事は意外に多いもの。今回は、保育士資格を活かして働ける在宅ワークの仕...
病院内保育とは。役割や仕事内容、病院内保育士として働くメリット
病院内保育とは、病院や医療施設の中、または隣接する場所に設置されている保育園のことです。保育園の形態のひとつであり、省略して院内保育と呼ばれることもあります。転職を考えている保育士さんの中には、病院内...
子ども・赤ちゃんと関わる仕事31選!資格の有無や保育士以外の仕事を関わる子どもの年齢別に紹介
子どもと関わる仕事というと主に保育園や幼稚園を思い浮かべますが、それ以外にも意外とたくさんあります!今回は赤ちゃんや子どもと関わる仕事31選を紹介!無資格で活躍できる職場もまとめました。子どもと携わる...
保育士を辞める!次の仕事は?キャリアを活かせるおすすめ転職先7選!転職事例も紹介
保育士を辞めたあとに次の仕事を探している方に向けて、資格や経験を活かせる仕事を紹介します。ベビーシッターなど子どもと関わる仕事はもちろん、一般企業での事務職や保育園運営会社での本社勤務といった道も選べ...
保育士から転職したい!転職先としておすすめの異業種22選。保育士以外の仕事やメリット・デメリットも
保育士以外から異業種への転職を考えている際、どのような転職先がおすすめなのでしょうか。今回は、次の仕事として保育士から転職しやすいおすすめの異業種22選を紹介します。保育士から異業種に転職するメリット...
保育園運営会社の仕事内容とは?本社勤務でも保育士資格は必要?働くメリットや求人事情まで
保育園運営会社にはどんな仕事があるのでしょうか?保育園運営会社で働くことは「本社勤務」とも呼ばれ、保育園の運営に携わる仕事として、主に一般企業に就職したい保育士さんにとって人気の高い職種のようです。今...
【2024年最新】保育士に人気の転職先ランキング!異業種や選ばれる職場を一挙公開
保育士の資格を活かして働ける人気の転職先をランキング形式で紹介!企業主導型保育園や病院内保育所、ベビーシッターなど保育士経験やスキルを活かせる職場はたくさんあります!今回は保育施設や異業種別に詳しく紹...
【完全版】保育士資格を活かせる仕事・働ける企業25選!
保育園で保育士として働くのが辛いと感じて、転職を考えているという方がいるかもしれません。しかし、せっかく取得した保育士資格を活かして働きたいですよね!保育士として得たスキルや経験は一般企業や福祉施設、...
【2024年最新版】幼稚園教諭免許は更新が必要?廃止の手続きや期限、対象者をわかりやすく解説
幼稚園教諭免許は更新が必要なのか、費用や手続き方法などを知りたい方もいるでしょう。今回は、2022年7月1日より廃止された教員免許更新制について詳しく、そしてわかりやすく紹介します。幼稚園教諭免許を更...
保育士は年度途中に退職してもいいの?理由の伝え方や挨拶例、再就職への影響
「年度途中で退職したい...けれど勇気が出ない」と悩む保育士さんはいませんか。クラス担任だったり、人手不足だったりすると、退職していいのか躊躇してしまうこともありますよね。そもそも年度途中で辞めるのは...
幼稚園教諭からの転職先特集!資格を活かせる魅力的な仕事18選
仕事量の多さや継続して働くことへの不安などを抱え、幼稚園教諭としての働き方を見直す方はいませんか。幼稚園教諭の転職を検討中の方に向けて、経験やスキルを活かせる18の職場を紹介します。保育系の仕事から一...
【2024年度】放課後児童支援員の給料はいくら?年代別の年収やこの先給与は上がるのかを解説
放課後児童クラブや児童館などで働く「放課後児童支援員」の平均給料はいくらなのでしょうか。別名「学童支援員」とも呼ばれ、「給与が低い」というイメージがあるようですが、国からの処遇改善制度などにより、これ...
保育士が働ける保育士以外の仕事21選。資格や経験を活かせるおすすめの就職先
保育園以外の職場に転職・就職先を探す保育士さんもいるでしょう。今回は企業内保育所や託児施設、児童福祉施設など、保育士さんが働ける保育園以外の職場を21施設紹介!自身の働き方や保育観を見つめ直し、勤務先...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
【保育士試験に落ちた】保育補助として働くメリット
保育補助として働きながら、保育士試験を再受験するという人も増えています。一見、大変なように思えますが、これには多くのメリットがあるのです。
以下では、そのメリットについて解説します。
保育士のサポートをしながら経験を積める
出題範囲が多岐にわたり、すべてを網羅するのは難しい保育士試験の筆記問題。
もちろん勉強も必要ですが、やはり机に向かって暗記するよりも、有資格者である現役の保育士といっしょに働くことで自然と覚えたり、身についたりすることは多いでしょう。
また、実技ではピアノや歌、描画などが出題されますが、これも独学で学ぶより保育の現場で実際に子どもたちを相手にする経験を積むことが、なによりの練習になります。
資格試験を受ける際に補助がある
保育補助として保育園・認定こども園などに勤務している場合は、国や自治体が実施している「保育士資格の取得支援」を利用できます。
この制度は、保育士資格の取得を促進するために実施されています。
すでに保育園などで勤務している方が、保育士資格試験を受験する際に勉強するための講座の受講料などの一部(1/2程度)が補助されるものです。
また、保育園側にも、園で働いている保育補助さんが受験する際の代替職員を雇うための経費の一部も補助されるので、働きながらでも気兼ねなく受験することができます。
これとは別に、独学ではなく指定保育士養成施設で学んで保育士資格を取得したい方であれば、保育補助として保育園などでの勤務を併用することで、入学準備金・就職準備金・生活費などの一部が貸付される制度が利用できます。
この貸付金は、卒業後に実務に5年間従事することで返還が免除されます。
資格取得すればそのまま就職できる可能性も
保育補助として働きながら資格を取得することで、そのまま勤務園で保育士として働き続けることもできるでしょう。資格取得後に就職活動をする必要がないことも大きなメリットと言えます。
園としても、勤務している保育補助さんが原則として3年間で保育士資格を取得した場合には、国や自治体からの補助支援制度の対象になるため、応援してくれる可能性も高いでしょう。
保育士バンク!に掲載されている無資格でも働ける施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
無資格でもOKな求人はこちら
【保育士試験に落ちた】再受験制度で保育士を目指そう!
保育士試験で合格した筆記科目は、受験後3年以内であれば再受験が免除になります。
そのため、できるだけ間を置かずに再受験する受験者が多いようです。
さらに、一定のあいだ保育園などの対象施設で勤務した場合は、通常では3年間の合格科目の有効期間を最長5年まで延長できる制度もあります。
落ちてしまっても、保育補助として勤務しながら取れなかった科目と実技のみを重点的に学びなおせば、働きながら効率よく試験に臨めるでしょう。
また、保育士資格には年齢制限がないので、たとえブランクがある場合でも、保育補助として現場で学びながらいつでも再チャレンジすることもできます。
保育補助の仕事を紹介してもらう
保育士試験に落ちたとしても保育補助の道がある!
kapinon/stock.adobe.com
保育補助の仕事は、園に通う子どもたちだけでなく現役で働いている保育士さんにとっても心強いサポート要員です。
アルバイトやパート勤務で募集されていることが多いこともあり資格試験勉強との両立にも最適です。現場で働きながら、即戦力になれる保育士さんを目指しましょう。
保育士バンク!は、保育士さんの悩みや希望に寄り添う保育士専門の求人サイトです。
保育士を目指している方、これから目指したい方、保育補助として働きたい方、働き方に迷ったら、どんな小さなことでも保育士バンク!にご相談ください。
不安や疑問だけでなく、希望の条件なども考慮しながら保育士さんの転職をお手伝いします!
相談だけでも大歓迎です♪まずは保育士バンク!にお声がけください。