神奈川県川崎市の保育士転職事情。給料や求人事情、保育士向けの支援や取り組みをチェック

神奈川県の北東部に位置する川崎市。神奈川県の政令指定都市である川崎市の保育施設に転職しようと考えている保育士さんもいるのではないでしょうか。実際に働くなら、事前にその地域の保育士さんの給料や求人などを知っておきたいですよね。今回は、川崎市を含む神奈川県の給料事情や保育士不足を解消するために市が行なっている取り組みなどを詳しく解説します。

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川崎市の保育施設数や待機児童数

まずは川崎市内の保育施設数や待機児童数のデータを押さえておきましょう。

保育施設数

川崎市内には、2023年11月時点で認可保育施設が449園、2024年5月時点で認可外保育施設は70園、市独自の認定を受けた認定保育施設は73園あります。

待機児童数

2024年4月時点で、川崎市の待機児童は0人でした。3年前の2021年4月時点では12人の待機児童がいたようですが、2022年4月以降から3年連続で待機児童数ゼロを達成しています。

保育の受け入れ枠を確保したり、認可保育所などの整備をしたりするなどの取り組みを行なったことが、待機児童減少の要因となっているようです。

神奈川県の保育士の現状

正社員やパートで保育士として働く際は、職場の年齢層や年収などに注目して求人情報を確認するのではないでしょうか。

ここでは、厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査をもとに、川崎市を含む神奈川県の保育士さんの平均年収や賞与、勤続年数などを全国平均と比較してみました。

神奈川県の保育士の平均年齢

神奈川県の保育士さんの平均年齢は、男性が34歳、女性が37.4歳です。

全国の保育士さんの平均年齢は、男性が35.4歳、女性が38.1歳であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも若手の保育士さんが活躍していることがわかりました。

神奈川県の保育士の平均勤続年数

神奈川県の保育士さんの平均勤続年数は、男性が6.1年、女性が7.1年です。

全国の保育士さんの平均勤続年数は、男性が7.3年、女性が8.6年であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも勤続年数が短い傾向にあることがわかります。

神奈川県の保育士の所定内労働時間（残業時間は除く）

神奈川県の保育士さんの月平均労働時間は、男性が160時間、女性が164時間です。

全国の保育士さんの月平均労働時間は、男性が168時間、女性が167時間であるため、神奈川県では男性が全国平均よりも短く、女性が全国平均より短いことがわかります。

神奈川県の保育士の「決まって支給する現金給与額（給料）」

神奈川県の保育士さんの平均給料は、男性が31万8200円、女性が28万8700円です。

全国の保育士さんの平均給料は、男性が30万6600円、女性が26万8900円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも高い傾向にあることがわかります。

神奈川県の保育士の年間賞与その他特別給与額

神奈川県の保育士さんの年間賞与は、男性が75万6900円、女性が66万4900円です。

全国の保育士さんの年間賞与は、男性が80万6000円、女性が70万5500円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも少ないようです。

神奈川県の保育士の平均年収

平均給料と賞与額をもとに平均年収を算出したところ、神奈川県の保育士さんの平均年収は、男性が457万5300円、女性が412万9300円となりました。

全国の保育士さんの平均年収は、男性が448万5200円、女性が393万2300円であるため、神奈川県では男女ともに全国平均よりも高いようです。

神奈川県の保育士の労働者数

神奈川県の保育士さんの労働者数は、男性が2260人、女性が2万4190人です。

全国の保育士さんの労働者数は、男性が1万8160人、女性が25万5990人なので、神奈川県で働く保育士さんが全国に占める割合は男性が約12.4%、女性が約9.4%であることがわかります。

川崎市が実施する保育士向けの支援や取り組み

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ここでは、川崎市が実施する保育士さん向けの支援をまとめました。どのような事業があるのかを確認しておきましょう。

保育士宿舎借り上げ支援事業

川崎市は、保育士さんが住む住居を事業所が借り上げた場合、家賃や共益費、管理費などの費用の一部に対する補助を行なっています。

補助金が支給されるのは認可保育所や認定こども園、小規模保育事業などを運営する事業所で、対象となる保育士さんは常勤保育士さんのうち以下の条件を満たす方です。

ただし、施設長の役職がついていたり、すでに勤務先から住宅手当が支給されていたりする場合は補助金の支給対象とならないため注意が必要です。

修学資金貸付

川崎市は、市内の保育施設での勤務を希望している学生さんに対し、修学に必要な資金として月額5万円以内（総額60万円以内）を無利子で貸し付ける事業を実施しています。

対象となるのは、指定保育士養成施設に在学し、卒業後に市内で保育士として働く意思がある方です。

また、養成施設を卒業後、市内の指定の保育施設で5年間継続して保育に従事すれば、貸し付け金の返還が免除されます。

就職準備金貸付

川崎市は、保育士が市内の保育所などに再就職する場合、就職に必要な資金を無利子で貸し付けています。金額の上限は20万円です。

貸し付けの対象となるのは、保育士資格を持っているものの現在保育に従事しておらず、新しく市内の保育所などへの就職が決定した方です。川崎市内の保育所などで2年以上勤務を続けた場合、貸付金の返還が全額免除されます。

保育のお仕事就職相談会

川崎市では、保育士資格をお持ちの方や資格の取得を見込んでいる方を対象に就職相談会を開催しています。

相談は、対面でもWebでもどちらでもOK。対面の場合は予約不要ですが、Webの場合は事前予約必須となります。

川崎市内に保育施設がある事業者から、直接説明を受けられます。情報収集だけ行ないたい場合でも参加可能です。

川崎市が実施する子育て支援の取り組み

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川崎市で実施している子育て支援についてまとめました。お子さんがいらっしゃる保育士さんは、どのような支援が行なわれているのか確認しておきましょう。

ふれあい子育てサポート事業

川崎市では、育児の援助をしたい方と育児の援助を受けたい方をマッチングするファミリーサポート事業に取り組んでいます。

生後4カ月から小学校6年生までのお子さんがいる保護者が「依頼会員」として事業に登録をしておくことで、保育施設への送迎や急病時の保育をサポートしてもらえます。

サポートをしてくれるのは、子育ての援助をしたいと事業に登録している「提供会員」です。保育施設への送迎などの日常的な預かりと、病気など緊急時の預かりに対応してもらえます。

地域子育て支援センター

川崎市では、就学前のお子さんと保護者がいつでも気軽に立ち寄って遊んだり、子育て中のママ・パパ同士でおしゃべりしたりできる場所として、地域子育て支援センターを開設しています。

子育てをサポートしてくれる専任のスタッフが在籍しているので、子育てに関する悩みなどの相談に乗ってもらえます。

充実した支援が魅力の川崎市で保育士として働こう

今回は、神奈川県の保育士さんの平均年収などとともに、川崎市が取り組む保育士さん向けの支援制度などを紹介しました。

川崎市は、保育士さんの人材確保を図るために相談会を開催したり、貸し付け制度を用意していたりと、さまざまな取り組みを実施しているので、気になった保育士さんは転職を検討してみてはいかがでしょうか。

保育士バンク！は、全国の保育士さんの転職のお手伝いをしております。川崎市で働きたいと考える保育士さんの転職も手厚くサポートいたしますので、この機会にぜひご登録ください。

出典：認可保育所一覧/川崎市

出典：認可外保育施設の空き情報/川崎市

出典：令和6年4月 保育所等利用申請・待機状況/川崎市

出典：令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口（e-Stat）

出典：川崎市保育士宿舎借り上げ支援事業/川崎市

出典：保育士修学資金貸付について/川崎市

出典：保育士就職準備金貸付について/川崎市

出典：保育のお仕事就職相談会

出典：ふれあい子育てサポート事業（ファミリー・サポート・センター事業）/川崎市

出典：地域子育て支援センター/川崎市