保育士一年目で辞めたいと悩みを抱いている方は多く、解決策が見つからないまま不安を感じている場合もあるでしょう。そんな時は一人で悩みを抱えて体調を崩す前に、自分なりの答えを見つけることも大切です。今回は、保育士一年目の方の「仕事が覚えられない」「子どもの対応がわからない」など抱えがちの悩みや9つの対応策を詳しく紹介します。
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保育士一年目に辞めたいと感じる理由と対処法
憧れの保育士という仕事に就いたにも関わらず「働き始めて一年目だけれど辞めたい…」と悩む方はいませんか?
どうしてこんなに仕事が辛いのだろうと不安な毎日を過ごしていると「そもそも私って保育士向いていないのかな」と考え込んでしまうこともありますよね。
実際、保育士一年目の方はどんな悩みを抱えているのか、詳しく紹介します。
覚えることが多くて効率的に動けない
働き始めて一年目はいろいろと教わることも多く、仕事を覚えられずに悩む方もいるでしょう。
具体的にどんなことで辞めたくなってしまうのか、保育士さんの声を紹介します。
保育士さんの悩み
保育士さん
子どものお世話の仕方や指導案の書き方、保護者対応など覚えることがたくさんあります。初めのうちは『なんとかなる!』と気を張って頑張っていましたが、最近は心も身体も疲れてしまって辛いです。
保育士さん
仕事を始めてもう半年経ちました。園のルールや、子どもへの対応など覚えることが多過ぎてしんどいです。先輩に何度も注意されると落ち込んで…自分の対応に自信がもてないので退職を考えています。
真面目に仕事に取り組んでいても、なかなか業務が覚えられないと辛いですよね。
仕事を覚えようと保育中にメモを取ろうとしても、子どもの対応があるため難しいという方もいるでしょう。
【対応策】
保育士さんが仕事をなかなか覚えられない時の解決策を紹介します。
覚えることをリスト化する
まず、自分が覚えなければならないことをリスト化してみましょう。
漠然と「何も覚えられていない…」と不安に思って対応しなければ、自信をもって仕事に取り組むのは難しいでしょう。
例えば、業務中に覚えることや注意が必要な項目を、以下のように箇条書きにしてみるとよさそうです。
<リスト例>
- 子どもと保護者の顔が一致していないため、意識して覚える
- 子ども一人ひとりの興味のある遊びを確認する
- 連絡帳で「子どもに〜させる」などのNGな言葉を使いがちなので、書き終えた後チェックを繰り返す
最初から全て覚えることは難しいので、業務の中で「今日はこれだけは気をつけよう」などと意識してみるとよいですね。
時間配分を考えて行動する
時計を見ながら一つひとつの業務の時間配分を考えて行動してみましょう。
特に保育士さんは書き物が多く、書類作成に時間がかかってなかなか必要なことを覚える時間がない場合もあるかもしれません。
業務時間を決めて1日10分でもどんな風に対応すれば仕事を効率的に進められるのか、考えてみましょう。
保育関連の書籍や漫画を読む
保育関連の書籍を読むと自然と保育用語を覚えたり、子どもへの対応の幅が広がったりすることもあるかもしれません。
特にイラストは記憶に残りやすいと言われているようなので、漫画を手にとってみるとよいかもしれませんね。
保育系の書籍をお探しの方はこちらを、漫画はこちらの記事をご覧くださいね。
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子どもや保護者と上手く関わることができない
経験が浅いことで子どもや保護者対応がわからないと悩む方もいるでしょう。
子どもや保護者との接し方に悩みを抱く保育士さんの声を紹介します。
保育士さんの悩み
保育士さん
子どものケンカの仲裁方法や声かけの仕方などがわからずに、いつも戸惑ってしまいます。先輩に聞いても『自分で考えるのが勉強』と言われてしまい、教えてもらえません。自分が適切な保育ができているのか不安になります。
保育士さん
保護者の方とお話しするときに、緊張してしまって下を向いてしまいます。同期がしっかりしているので頼りない先生だと思われたらどうしようと心配になり、仕事を辞めたくなることが多いです。
日常的に子どもや保護者の方への対応に不安を抱いていると、自分の言動や行動に自信がなくなってしまいますよね。
また、同僚の方の要領のよさを目の当たりにすると、自分の不甲斐なさに落ち込むことがありそうです。
【対応策】
保育士さんが子どもや保護者への対応に不安を抱いたときの解決策を紹介します。
子どもの特徴を把握する
子どもの対応に迷ったら、まずは一人ひとりの特徴を把握するために、たくさんコミュニケーションをとるようにしましょう。
「〇〇ちゃんのことを知りたい」という想いをもって接しているうちに、子どもも自然と心を開いてくれるかもしれません。
また、忙しくてなかなか子どもとふれ合う時間がないという方は、「今日は〇〇ちゃんと〇〇くんとたくさん話をしてみよう」と計画を立て、子ども一人ひとりを知る時間を設けるとよさそうです。
先輩保育士さんの対応法を参考にする
保育士一年目は子どもや保護者への対応に迷うことも多いですよね。
そんなときは先輩保育士さんがどんな風に対応しているのか参考にしてみるとよさそうです。
例えば、ケンカの仲裁では「できるだけ子どもが自分で解決できるように任せる」といった対応の方もいれば、「必要に応じて仲裁できるように側で見守る」という保育士さんもいるかもしれません。
さまざまな保育のやり方を学び、自分が納得できる対応法を身につけられるとよいですね。
また、保護者対応についても、先輩保育士さんの送迎や電話応対の際、どんな風に接しているかを観察して、真似てみるのもよいかもしれません。
まずは、保護者の方が子どもを安心して預けられるように、緊張していても笑顔でハキハキと関わることを意識することも大切になりそうです。
自信をもてるように経験を積む
新人時代は思い描いていた保育ができずに、自信がもてない場面もあるでしょう。
ベテランの保育士さんの中にも「一年目は辛かった」「大変だった」と振り返る方が多いようです。
子どもたちといっしょに少しずつ成長して、経験を積んでいくという姿勢を大切に仕事と向き合っていきましょう。
人間関係が辛くて対応方法がわからない
保育士一年目で職場の人間関係に悩む方もいるでしょう。
先輩保育士さんや同僚との関係に不安を抱く保育士さんの声を紹介します。
保育士さんの悩み
保育士さん
指導担当の先生との間で気まずい雰囲気が続き、戸惑っています。行事が忙しそうだったので、子どもの対応のことで質問できずにいると『やる気が感じられない』と注意を受けました。その後、話しかけづらくてどうしたらよいかわかりません。
保育士さん
言い方のきつい同期がいてあまり仲よくできず、仕事に行くのが辛いです。歩み寄りたい気持ちもあるのですが、どう接してよいのかわかりません
職場の方と上手くコミュニケーションがとれないと辛いことも多いですよね。新しい環境に慣れることに精いっぱいの中で、さらに人間関係で悩むと落ち込んでしまいそうです。
【対応策】
保育士さんが人間関係に悩みを抱いた時の解決策を紹介します。
積極的に質問する
保育士一年目はわからないことや対応に困ることがあるのは当たり前。
積極的に指導担当の先生や周りの保育士さんに質問していきましょう。
多忙な時は「質問があるので後でお時間いただけますか?」と話しをして、時間をとってもらいましょう。
また、質問した内容はできるだけメモをとりましょう。
保育中にメモをとれないときは、子どもの午睡中や職員会議などの隙間時間を見つけて対応できるとよいですね。
距離をとることを考える
職員の方の中には冷たい口調で話しかけづらかったり、人によって態度を変えたりとさまざまなタイプの人がいるでしょう。
嫌な態度をとられると「自分が何かしたのかな?」と不安になることもありますよね。
職場に苦手な人がいる場合は距離をとることを考えて、無理に関わらないようにしましょう。
仕事中の報告や連絡は必ず行ない、相談しなければならないことがあれば、他の先輩に立ち会ってもらったり、主任に直接伝えたりして関わりを必要最低限にとどめておくとよさそうです。
身近な人に相談する
職場の方との人間関係の悩みは、友人や家族など身近な人に相談してみるとよいですね。
職員に伝えてしまうと話が漏れてしまうこともあるため、要注意!
親しい人に話をしていくうちに気持ちが楽になることもあるでしょう。
一人で悩みを抱えて体調を崩してしまう前に相談することが大切ですね。
保育士一年目で「本当に辞めたい」「続けられない」と悩んだら
保育士一年目で「 仕事量が多すぎて辛い」「 園の雰囲気が悪くて相談しづらい」などさまざまな悩みを抱く中、この園で経験を積み重ねることは私にとって本当によいことなの?と考える方もいるでしょう。
もし、園の環境が整っていないことが原因で辞めたい場合は、転職を検討してみるとよさそうです。
仕事を始めてすぐに辞めてしまうと転職先が見つかりにくいのでは?と不安に思うこともあるかもしれませんが、実際に転職している保育士さんがいるのも事実。
そのような悩みを抱えた方は保育士バンク!にご相談くださいね。
「今の状況をとにかく変えたい…」といったお悩みもお待ちしています。
あなたが保育士としてしっかりスキルや経験を積める職場をご紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
保育士一年目で辞めるときの注意点
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もし、保育士一年目で辞めるとしたら以下の点に注意しましょう。
退職を伝えるタイミングに気をつける
保育園を退職することを決意したら、辞めることを伝えるタイミングに気をつけましょう。
法律上では退職の2週間前に申し出を行なえばよいとされていますが、園の就業規則によっては「1カ月前」「3週間前」など時期が決められている場合もあります。
園の就業規則をきちんと確認して、伝えるタイミングに気をつけるとよいですね。
退職理由は前向きな言葉で伝える
退職理由を伝える時は「人間関係が辛くて…」などネガティブな気持ちを伝えるのではなく、前向きに話せるとよいですね。
「小規模保育園で一人ひとりとじっくり向き合いながら経験を積んでいきたい」
「インターナショナルスクールで英語教育に挑戦したい」
などポジティブな理由を伝えましょう。
また、体調不良の場合は病状を伝え、早急に辞められるように交渉してみるとよさそうです。
早めに転職活動をする
退職を決めたら早めに転職活動をして、次の職場を見つけるようにしましょう。
ただ、 その時に「今の園以外ならどこでも大丈夫かも…」と焦って転職先を決めてしまうのはNGです。
しっかり園の雰囲気や勤務条件、新人の育成環境などを確認したうえで、長期的に働ける職場を探しましょう。
園のホームページやパンフレットなども確認して園の雰囲気を確かめることも大切ですね。
保育士さんへ
保育施設への転職をお考えの方は、保育士バンク!専門のキャリアアドバイザーにご相談ください。求人情報だけではわからない職場の雰囲気や保育観を詳しくお伝えしたうえで、あなたが働きやすい職場をご提案いたします。
出典:参照条文等/厚生労働省
保育士一年目で辞めたい時は思い詰めないことが大切
保育士一年目は覚えることがたくさんあったり、子どもや保護者の対応に戸惑ったりと不安になる場面も多いですよね。
精神的に思い詰めてしまえば、体調を壊してしまう可能性もあるため、転職も視野に入れてこれからどうしたいのか、考えてみましょう。
また、「職場の悩みを相談できる相手がいない…」という方は保育士バンク!にご相談くださいね。
保育業界に詳しいアドバイザーがあなたの心に寄り添ってお話をうかがいます。
「まずは今の職場を一年頑張ってから転職したい」という方も 次年度募集の求人を紹介しますので、お気軽にご相談ください。