シニア世代と呼ばれる60代から保育士を目指す方・転職する方が増えています。今回はシニアからの資格取得について、東京や地方の求人状況とあわせて解説します。シニアならではの経験を活かせること、業界全体における人手不足の救世主となることも期待されているシニア保育士。多様な働き方であなたも目指してみませんか?

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目次
60代から保育士を目指すシニアが増えているって本当?
保育の現場は慢性的に人手不足が叫ばれています。そんな中で注目が集まっているのが、60代以上のシニア世代の活躍です。
厚労省が2020年に発表した「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」では、「保育の現場・職業の魅力向上のための具体的な方策」という項目において「シニア人材の活用等の推進や施策の検討を行う」 として、以下のように明言しています。
(シニア人材の活用の推進)
○保育士試験に合格して、保育士資格を取得する方は増えており、中には、これまでの経験や知識を活かしつつ、男性も含め保育士として活躍しているシニア人材もいる。
保護者とのやり取りも上手にできる人が多く、週3日働けるシニアの保育士を2人確保すれば、一人のフルタイムの保育士より多くの仕事ができる。
○シニア人材の活用について、保育士・保育所支援センターとシルバー人材センターとの連携を含めて、国は支援方策を検討し、保育所はシルバー人材の活用について検討する必要がある。
このように、保育現場におけるシニア世代に大きな期待がかかっていることは間違いないようです。
シニア保育士、どうしたら仕事を見つけられる?

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最近はサイト内で「シニア歓迎」などのタグやキーワードで絞り込んで検索できる求人サイトが増えていますので、活用して効率的に探すことができます。
最近では保育に限らず転職をサポートするミドル・シニア向けエージェントなども人気が高まっています。
特に保育業に限れば、東京を中心とした首都圏や関東近郊はもちろん、地方でもシニア人材を求める声は高まっているようです。
保育士の資格を持っているけど、あまり経験がない、何年もブランクがあるという「潜在保育士」も非常に貴重な人材といわれています。
保育士資格は一度取得すれば更新の必要がない一生もの ですので、有資格の方は、60代以上だからと尻込みせずに、求人を探してみましょう。
また、現在、資格は持っていないが保育の現場に興味があるというシニア世代もいるでしょう。
保育園であれば無資格でも働ける保育補助、また保育園以外の現場でも、地域の子育て支援員や保育サポーターなど、保育に携わることができる場があります。あきらめず、自分に合う求人を見つけましょう。
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子育て支援員・保育サポーターとはなに?
資格がなくても保育の現場で働ける保育業として「子育て支援員」や「保育サポーター」などの言葉を最近よく耳にします。これらは保育士とどう違うのでしょうか。
子育て支援員
厚生労働省が推進している、保育現場でのサポート的役割を担う人材育成です。都道府県の各自治体を中心に毎年度募集がありますので、申し込みをしたうえで研修を終了すると、修了証書が交付されます。受講料は無料です。
研修は「地域保育コース」「地域子育て支援コース」「放課後児童コース」「社会的養護コース」の5つのコースがあります。(令和5年度募集)
保育サポーター
地域での子育て支援を拡大することを目的にしており、主に市区町村や各団体などが地域単位で研修や人材育成を行なっています。
自治体によりますが、仕事内容はファミリーサポートセンターなどを通じたベビーシッターや一時預かり、保育園や幼稚園への送迎などがあげられます。
これらは施設や団体などで雇用されるのではなく、有償ボランティアの場合が多いようです。
また、これらの研修を受けることによって、無資格でもパートなどで保育園で働ける「保育補助」の業務に就く際に、面接などでアピールポイントになることもあるようです。
シニア保育士、今から資格を取るには遅くない?

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一念発起して「今から保育士資格を取得したい!」と考えているシニア世代も多いようです。
保育士資格は年齢制限がないので、60代、70代でも取得することができます。
また、資格取得の際に必ずしも大学や専門機関を卒業する必要がないため、独学や通信教育などで学び、資格を手に入れることも可能です。
保育士資格を取得するためには、以下の2通りの方法があります。
保育士養成施設を卒業する
定められた科目を、大学、短期大学、専門学校などの養成施設で履修し卒業することで、保育士資格取得が可能です。時間や学費もかかりますが、理論から実技、実習までしっかり学ぶことができ、保育士試験を受けずに資格取得できるメリットがあります。
保育士試験に合格する
時間と学費を抑えて資格取得を目指す場合は、養成施設に通わず自学自習で受験することも可能です。通信講座や書店で購入できるテキストもありますので、学ぶ意欲があれば決して無理な選択ではありません。
最近は、高まるニーズに合わせて保育士資格の分野でシニア向けの通信講座も増えています。シニア世代にあわせた学習の進め方などこまやかな配慮があったり、アドバイザーが相談に乗ってくれたりするなど安心のサポート体制が整っている講座もあるようです。
ただ、保育士試験には最終学歴や経験など受験資格が定められているため、まずは資格試験を運営する「全国保育士養成協議会」のサイトで確認する必要があります。
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シニア保育士の強み・弱みとは?
子どもの命と健康をあずかり、乳幼児期の育児に携わる大事な仕事が保育士 です。いくら人手不足といっても、誰でもいいわけではありません。
シニア世代の保育士は、現場でどんな保育サポートを求められているのでしょうか。シニア世代が保育現場で働く際の強みと弱みから見ていきましょう。
強み
- 出産、結婚といったライフステージの変化がなく安定就業が可能
- 豊富な人生経験や子育て経験を活かして働ける
弱み
- 正規の募集と比べると求人数が少ない
- 身体を動かすことが多いので、体力面の維持・強化も必要
それぞれの強みと弱みをしっかり活かしながら柔軟に働くことができるシニア世代が、今後、より求められていくかもしれませんね。
シニア保育士に挑戦して人生のセカンドステージを豊かに!

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豊富な人生経験を活かして活躍できる保育士は、今後もシニア世代の活躍が期待される分野です。 子どもたちの笑顔を多世代で守っていける世の中にしていきたいですね。
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