保育園での夏イベントとして夏祭りとならんで挙げられるのがスイカ割りではないでしょうか。今回は、保育園の乳児から幼児まで楽しめるスイカ割りのやり方、食育としてのねらいやアイデアを紹介します。日本の伝統的な昔あそび体験の中で、見て、触って、食べて楽しみながら、夏の暑さに負けない子どもたちの笑顔を引き出しましょう!
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保育園でスイカ割り、どう遊ぶ?ねらいは?
ビーチなどで遊ぶのが定番イメージのスイカ割りですが、保育園でのイベントとして取り組むことで、楽しいだけではないさまざまな効果も期待できます。
そんなスイカ割りを満喫できるよう、まずは基本をおさらいしてみましょう。
スイカ割りってどんな遊び?
実はスイカ割りには、公式ルールがあることをご存じでしたか?「日本すいか割り推進協会」によれば、以下のような決まりがあるようです。
- すいかと競技者(割る人)の間の距離は、5m以上7m以内とする。
- 棒は、直径5cm以内、長さ1m20cm以内の棒とする。
- すいかは、『日本国産すいか』を用いる。
などなど…。
ほかにも「競技者はすいかを『割る人1名』と『サポーター複数』で1組とし、キャプテンを決める」や「審判員となるには、すいかが大好きであることを条件とする」などのルールも。
とはいえ、「目隠しした状態で、周囲の声かけをたよりにスイカまでたどりつき、棒で叩いて割れたらミッション達成!」という流れが基本のようです。
保育園で取り入れる際は、あくまで子どもたちのためのレクリエーションですので、競技ルールにはこだわらず、アレンジしながら楽しむことが必要かもしれませんね。
食育としてのスイカ割り
保育園でスイカ割りを行うねらいは、楽しむことももちろん大事ですが、ほかのゲームと比べて「食育」としての要素を持っていることがポイントのひとつです。
乳児だけでなく幼児クラスでも、丸のままのスイカをはじめて見る子も多いのでは。まずは、スイカの大きさ、重さ、感触を子どもたちに感じてもらったうえで、スイカ割りをスタートさせましょう。
スイカが割れたあとは、皮と果肉の色や触感の違い、種の発見などを体験しましょう。そして、ひとつのスイカを分けて食べることも、子どもたちの食に対する興味を伸ばす要素になります。
スイカは、離乳食が中期あたりまですすんでいれば、乳児にも安心して与えることができますので、甘く独特な食感をみんなで楽しむことができます。
【年齢別】保育園で工夫して楽しめるスイカ割りのやり方
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それでは、さっそくスイカ割りを取り入れましょう!
乳児クラス、幼児クラスなどの年齢に応じて遊び方やツールを工夫すると、事故やケガを予防しながらスイカ割りを楽しむことができます。
乳児クラス
遊び方
0~2歳の乳児クラスでは、危険がないように使う道具を工夫しましょう。
割る用のスイカは、新聞紙などを丸めて色をぬったものや、スイカ柄のビーチボールなどを使用している園も多いようです。
また、本物のスイカを使用する際でも、子どもたちに持たせる棒は、ラップの芯や筒状にした模造紙や新聞紙など、身体にあたっても問題ない固さのものを用意するのがポイントです。
子どもたちには「割る」より「まずは当ててみる」ことを目指すよう声かけをするのがよいでしょう。乳児クラスは目隠しはせず、歩いてスイカを叩くゲームとして楽しみましょう。
食べ方
乳児クラスでは、あらかじめ種をとった果肉をつぶしながらスプーンで食べるのがよいそうです。その際、つぶす前のカットしたスイカも見せて、皮と果肉の違いや形に触れる機会を作ってあげるのも大切です。
2歳以上の子には、シャリシャリした食感をしっかり味わえるように、小さめの三角カットを作って、そのままかぶりつく体験もできるとよいですね。
注意点
水っぽいスイカは、乳児ではあまり好まない子もいるようです。無理のない範囲で、見るだけも含めてスイカを楽しむという趣旨で取り組みましょう。
また、棒を持たせることで、ケガや転倒に注意して見守ることも大事なポイントです。
幼児クラス
遊び方
3歳以上の幼児クラスでは、できれば本物のスイカを用意するのが理想的です。乳児クラスと同様に、見た目や触感、においなどを感じてもらい、子どもたちの感想を引き出しましょう。
スイカ割りは、目隠しをして周囲の仲間から「もっと右!」や「そこ!」などの声かけをもとにスイカにたどりつくのが醍醐味ですが、子どもの中には、目隠しをこわがってしまう子もいます。
そんな時は、目をつぶる、サングラスを目隠しがわりにするなどの工夫も。
見ている子どもたちにも「みんなで声を出し合って、チームプレーでスイカ割りを成功させよう!」というような声かけをすることで、ゲーム要素が高まります。
食べ方
実際に子どもの力でスイカを割ることは難しいので、最後は保育者が割るか、割れる前に調理室などでカットしたものを、子どもたちに見せながら味わうのがいいでしょう。
最初に丸のスイカを見たときと同様に、子どもたちから食べた感想を引き出すことも忘れずに!
注意点
幼児クラスでは本格的なスイカ割りを楽しむことができる半面、ケガなどに注意しましょう。あくまでも、スイカを割ることよりも、みんなで楽しむチームプレーを演出できるとよいですね。
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保育園のスイカ割りにはこんな効果も
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遊ぶだけではなく、食育としても効果的なスイカ割りですが、保育園で実施することで、ほかにもさまざまな効果が期待できます。
夏祭りのイベントとして保護者参加型に
保護者も参加する夏祭りイベントで、スイカ割りを取り入れてみましょう。
子どもと保護者がチームになって二人三脚でチャレンジしたり、子どもと大人の対抗戦にしたりなど、ゲーム性を高めることで夏祭りがより盛り上がります!
バランス感覚を養う
目隠しをしてまっすぐ歩くのは、大人でも難しいですよね。子どもたちにも目隠しや目をつぶった状態で歩く体験をさせることで、バランス感覚を養うことができるでしょう。
もちろん、保育者や大人がしっかり見守り、フォローしてあげることも大切です。
声かけしあうことで協力を学ぶ
スイカ割りのおもしろさは、まわりの声かけによる誘導が重要な役割を持っているところ。
子どもたちには「みんなで協力してスイカを割ろう!」という意識が生まれ、チームワークの大切さを実感することにつながります。
また4歳以上には、左右、まっすぐ、もう少し、などといった、適切な誘導につながる、伝わる言葉を学ぶきっかけにしてあげるのもよいかもしれませんね。
また、保育園ではスイカ割りなどを楽しむ他、さまざまな食育に関する活動を行なっていることでしょう。
保育園で楽しめる食育の活動アイデアはこちらをご確認ください。
出典:すいか割りルール/日本すいか割り推進協会夏は保育園でスイカ割りを楽しもう!
子どもたちの夏の思い出として、遊びながら季節の味も楽しめるスイカ割り。子どもから大人まで大人数でワイワイと盛り上がれるのも魅力です。
夏祭りや水遊びなどとあわせて、保育園での夏の定番行事として取り入れてみてくださいね。
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