不審者が出たときに備え、保育士としての防犯対策についておさえておきましょう。日頃から防犯に対する意識を高めておけば、いざという時に子どもを守ることができるかもしれません。今回は、保育園全体や保育士さん自身ができる防犯対策についてまとめました。あわせて、避難訓練を行なう際のポイントも紹介します。
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保育士として日頃から高めたい防犯意識
多くの人が出入りする保育園では、万一の事態に備えて日頃から防犯対策をしっかり行なうことが大切です。
もしも勤務先の保育園に不審者が突然侵入してきたら…
保育士として、子どもの安全確保のためにどのような行動をとればよいのでしょうか。
被害を未然に防ぐためにいま一度、保育士として防犯意識を高めておきましょう。
保育園でできる不審者に向けた防犯対策
不審者に備えて、あらかじめ防犯対策を行ないましょう。
子どもの防犯意識を高める対策
子どもの防犯意識を高めるために、遊びの一環として次の活動を導入してみましょう。
「いかのおすし」を覚える
「いか」:知らない人についていかない
「の」:知らない人の車に乗らない
「お」:大きな声で叫ぶ
「す」:すぐに逃げる
「し」:周りの人に知らせる
保育園でも子どもに繰り返し伝えることで、自分の身を守る術が身につくでしょう。
防犯に関する絵本に親しむ
防犯に関する絵本や紙芝居を、子どもに読み聞かせる時間を設けましょう。
子どもが自由に手に取れる場所に、絵本を置いておくのも防犯意識を高めるきっかけになるかもしれませんね。
保育士として意識したい防犯対策
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ここでは、保育士さんがすぐに実践できる防犯対策についてまとめました。
送迎時に身元確認をする
保護者の代理の方が子どもの送迎をする際には、必ず事前に知らせてもらいましょう。
そのうえで、対象の方が保育園に来た際には、身元確認をしてから受け入れることを徹底するとよいかもしれません。
合図を共有しておく
不審者が侵入してきたとき、さりげなく職員全体に伝えるための方法を決めておきましょう。
合図として、例えば設定した曲を流したり、不在の保育士さんの名前を呼んだりすると周知しやすいかもしれません。
外出時には携帯電話を活用する
園外保育中に不審者に遭遇する事態に備え、早急に園と連絡を取れるよう携帯電話を持ち歩いておきましょう。
もしも園児が怪我を負ってしまった際には、すぐに救急車や警察に連絡することが大切です。
子どもの名前を表に出さないよう配慮する
園内で名札を使っている場合は、降園時に外す習慣をつけましょう。
また、子どもの持ち物に記名をする際には、防犯のため表から見えない場所にするよう保護者の方へ知らせるとよいかもしれません。
保育園で実践したい防犯対策
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保育園では、次に挙げるような防犯対策を行なうとよいでしょう。
防犯マニュアルを共有する
不審者が侵入してきたときにどのような行動を取るのか、役割分担などを記したマニュアルを保育士さんの目のつく場所に貼りましょう。
防犯対策について保育士さん一人ひとりが確認できれば、いざという時にもスムーズに対応できるかもしれません。
防犯用具を揃える
万一の事態に備えて、次に挙げるような防犯用具を揃えておくと安心できそうです。
- さすまた:護身用として不審者の動きを封じ込める
- 催涙スプレー:不審者にダメージを与える
- カラーボール:車などに投げつけて着色できる
防犯用具それぞれの使い方や用途についてあらかじめ理解したうえで、不審者を刺激しないよう職員同士で協力し合うことが大切です。
これらを保管する場所について、防災訓練を行なう度に確認するとよいかもしれませんね。
防犯カメラを設置する
保育園に防犯カメラを設置することで、園周辺の人の動きを記録できるでしょう。
また、不審者が侵入することを警戒する効果も期待できそうです。
園の出入口を施錠する
保育園の出入り口を施錠しておき、訪れた方の素性を確認してから園内に迎え入れるシステムを徹底するとよいでしょう。
万一の事態に備え、園内の貴重品を保管しているロッカーも施錠しておくとよいかもしれませんね。
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保育園で防犯訓練を行なう際のポイント
不審者が侵入してきたときを想定して、保育園で定期的に防犯訓練を行ないましょう。
以下、防犯訓練を行う際のポイントをまとめました。
- 刃物を持った不審者、お迎え時のなりすましなど、さまざまな役を立てる
- 園内や園外のあらゆる場所から不審者が侵入するケースを用意する
- 保育士さんがさすまたの扱い方を学べる講習会を開く
あらゆる不審者に対応できるよう、シチュエーションを変えながら実施するとよいでしょう。
可能であれば警察の方に協力してもらい、110番通報する練習も行えるとよいかもしれませんね。
なお、実際に近隣で不審者出没などが発生した際は、保護者にメールで伝えるなど情報を共有することも大切です。
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日頃から保育士として防犯意識を高めることが大切
子どもの安全を守るために、いま一度保育園で行っている防犯対策を見直してみましょう。
まだ行っていない施策があれば、この機会に導入するなど最善を尽くして万一の事態に備えてみてはいかがでしょうか。
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