保育園で行う沐浴は、どのような手順で進めるとよいのでしょうか。あらかじめ正しいやり方をおさえておけば、初めて取り組む保育士さんもスムーズに行なうことができるでしょう。今回は、保育園で沐浴をするねらいや、事前に準備するものなどを紹介します。あわせて、実施する際に注意すべき点もまとめました。
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保育園で沐浴を行うねらいとは?
沐浴とは、生後1か月頃までの子どもに行なう入浴です。
保育園での沐浴には、次のようなねらいが挙げられます。
- 体を清潔にする
- 水に触れて感触を楽しむ
- 水の中で体を動かすことを楽しむ
- 保育士とスキンシップを図る
保育園でも、0歳児クラスの子どもに無理のない範囲で沐浴を行ないましょう。
子どもが下痢などをして体や衣服が汚れた場合などは、子どもの状況をみながら沐浴を行なって体を清潔に保つ必要があります。
水に触れながら、子どもが水の感触や気持ちよさを感じられるとよいですね。
保育園で沐浴を行う方法
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まずは、保育園で沐浴を行なう際にあらかじめ準備するものや、正しいやり方をまとめました。
準備するもの
沐浴を行なう前に、次に挙げるものをまとめておきましょう。
ベビーバス
ベビーバスは、使い勝手がよいかどうかで選ぶとよいでしょう。
毎回使用する前に、置いたとき安定しているか、破損していないかなどを確認することが大切です。
洗面器
体についた石鹸をすすぐときや、上がり湯用に使います。
ベビーソープ(または沐浴剤)
ベビーソープには、固形や液状などさまざまな種類があります。
沐浴は子どもの首を支えながらもう一方の手で体を洗う必要があるため、片手で使える仕様のベビーソープのほうが便利かもしれません。
なお、ベビーバスのなかでお湯に溶かして使える沐浴剤は、洗い流す必要がなくそのままタオルで拭き取ればよいため、時短につながるでしょう。
ただし、ベビーソープより洗浄力は劣るようなので、排泄物や食べ物などの汚れをしっかり落としたい場合はベビーソープを使ったほうがよさそうです。
肌が弱い子どもの場合は、石鹸などを使わず手の平を使ってやさしく洗うようにするなど、子どもの状況に合わせてベビーソープや沐浴剤を使うようにしましょう。
沐浴布・洗い布
沐浴布とは、大きめのガーゼのことです。
石鹸の泡を洗い流したり、頭を洗っているときに子どもの体に沐浴布をかけて冷えを予防したりするときに使います。
保育士さんの手に沐浴布をかけてそのうえに子どもをのせれば、沐浴の際の滑り防止にもなるでしょう。
沐浴布で子どもを包み込めば、子どもに安心感を与えることもできそうですね。
バスタオル
沐浴がひと通り終わったら、バスタオルで子どもの身体を優しく拭います。
バスタオルを近くの安全な場所に敷いておけば、沐浴後すぐバスタオルの上に子どもを寝かせることができますよ。
おくるみのように包み込めば、子どもが安心するかもしれませんね。
ほかにも、へその汚れを取り除くための綿棒や消毒液、乾燥から肌を守る保湿液、両手が使えるようになるベビーバスネット、適温を計れる湯温計などもあれば重宝するかもしれません。
手順
保育園で子どもの沐浴を行う手順は、以下の通りです
1.ベビーバスにお湯を張ります。
2.子どもの衣服を脱がせて、裸の状態にします。
3.子どもに沐浴布をかけてお湯に入れます。
4.頭、顔、体の順番で洗います。
5.子どもをバスタオルで拭いて衣服を着せます。
子どもが寒い思いをしないように暖かい場所にベビーバスを設置し、お湯がたまったら湯温が冷めないうちに子どもの衣服を脱がせます。
子どもが驚かないように、足からそっとお湯のなかに入れるようにしましょう。
利き手ではないほうの手で子どもの頭を支えながら利き手で洗うようにし、頭から足の方向へ順に洗います。
股間や脇、首周りなど、肌と肌が接している部分は念入りに行ないましょう。
沐浴後は、あらかじめ衣服を子どもに着せやすい状態にして置いておくことで、スムーズに着替えができますよ。
オムツもすぐ履かせられるように、開いて準備しておくとよいかもしれませんね。
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保育園で沐浴を行う際の注意点
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ここでは、保育園で沐浴を行なう場合に気を付けることをまとめました。
毎日同じ時間に行う
沐浴は、毎日1回、子どもの状況をみながら実施しましょう。
いつも同じくらいの時間に沐浴を行えば、子どもの生活リズムが整いやすいかもしれません。
夏は汗をかくので2.3回、冬は湯冷めで風邪をひかないように1回など、季節により沐浴の回数を考慮するとよいでしょう。
適温を維持する
感染などのリスクを下げるため、いつも清潔なお湯を準備しましょう。
お湯の温度は季節毎の気温を考慮して、夏は37~39度、冬は38~40度くらいを目安にするとよいかもしれません。
なお、ダラダラと長い時間をかければ湯温が下がってしまうため、10分以内を目安に実施するとよさそうです。
体調に合わせて1人ずつ行う
感染などのリスクを下げるため、沐浴はベビーバスに子ども1人ずつ入れて行うことが鉄則。
なお、子どもが体調不良だったり機嫌が悪かったりする場合は、沐浴を控えましょう。

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