保育士の仕事がサービス業のようだと不満を抱えている方はいないでしょうか。園からサービス業と近い対応を求められたり、保護者の要求に応え続けたりすれば、そう感じてしまうことがあるかもしれません。今回は、保育士業務がサービス業化していると思うのはなぜなのか、理由をまとめました。また、保育士として見直すポイントも解説します。
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保育士はまるでサービス業?
保育士として働いていながら、まるでサービス業のようだと不満を抱えている方もいるかもしれません。
保育士の仕事はサービス業なのでしょうか。
保育士の職種は「保育士」であり、業種は子どもの成長を見守る児童福祉事業や保護者の就労をサポートする社会福祉事業として位置づけられています。
お客様のあらゆる要求に応えるサービス業には分類されていません。
それなのに、なぜ保育士の仕事がサービス業のようだと感じてしまうのか、まずはその理由を見ていきましょう。
出典:日本標準産業分類/総務省
出典:生活保護と福祉一般:社会福祉事業と社会福祉を目的とする事業/厚生労働省
保育士がサービス業のようだと感じる理由
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保育士の仕事がサービス業だと思われがちな理由をまとめました。
営利目的で運営している
近年、社会福祉法人だけでなく株式会社が運営する保育施設も増加傾向にあります。
株式会社による保育施設であれば保育料を資金として運営するため、保育士さんも利用園児数を増やすよう工夫するなど、利益を意識するような業務姿勢を求められることがあるかもしれません。
過剰なサービスを求められる
保護者からトイレトレーニングなど子育て全般を任されるなど、保育園に過剰な要求が多かったりすれば、保護者の希望にどこまで応えるべきなのかと戸惑うのではないでしょうか。
保護者はお客様ではないものの、保育料を支払う保護者と要望に応える保育園というスタンスになっていれば、保育士はサービス業なのかと疑問を感じることがあるかもしれません。
保育園のスタイルが多様化したとしても、保育士の業種は福祉事業であるということを念頭に置きましょう。
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保育士はサービス業ではない!業務を見直すポイント
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ここでは、保育士の仕事をサービス業と区別するために見直すべきポイントをまとめました。
保護者対応
保護者の言いなりにならない
保護者の言いなりにならず、対等な関係で関われるように意識してみましょう。
例えば、「自分の子どもだけ〇〇してほしい。」などと言う保護者がいても鵜呑みにせず、どういった要求をしているのかを落ちついて受け止めましょう。
もしも行き過ぎている内容であると判断した場合には、保護者に対して適切なアドバイスを行うなど、保育園の方針や考えがぶれないようにすることが大切です。
保護者と連携し合う
保護者と保育士さんが、互いに情報交換をするなどして協力し合えるとよいでしょう。
まるでお客様のようにサービスを求めてくるような保護者がいたとしても、子どもの成長をいっしょに見守るというスタンスを守れるとよいですね。
保育業務
保育士として当たり前のことかもしれませんが、子どものために保育を行いましょう。
例えば行事において、保護者がどうしたら喜ぶのかと見映えばかり気にしてはいないでしょうか。
保護者の気を引くのではなく、子どもが自発的に興味を持つことができるように工夫しましょう。
保育士はサービス業ではなく子どもと保護者のための福祉事業
保育士の仕事の業種は、業務形態などから時にサービス業と誤解されがちです。
福祉事業のもとで保育を行っているということを念頭に置き、子どもの成長を見守る立場としてより良いサポートができるとよいですね。
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