保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?実務経験や要件など

保育士の実務経験を活用して目指すことができる「児童発達支援管理責任者(児発管)」は、多くの障がい児施設で人材不足の状況が続いています。今回は保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための方法を徹底解説!資格を取得するための実務経験や要件、働きやすさとやりがいについても解説しています。キャリアアップを考え、活躍の幅を広げましょう。


保育士

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児童発達支援管理責任者(児発管)とは

児童発達支援管理責任者(児発管)とは、障がいのある子どもの保育や療育を行なう専門職です。


専門のスキルや技術を活かして、子ども一人ひとりに合わせた支援計画の作成や保護者対応、職員の管理、助言や指導などを行ないます。


児童発達支援施設に1名以上配置することが義務づけられている、療育において欠かせない存在です。


保育士さんの中にはこれから児童発達支援管理責任者(児発管)を目指し、キャリアアップを考える方もいるでしょう。


まずは児童発達支援管理責任者(児発管)になるためにはどのような要件があるのか、詳しく見ていきましょう。

保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるための要件


チェックマーク

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保育士が児童発達支援管理責任者(児発管)になるには、実務経験を満たし、研修を修了する必要があります。



実務経験


必要な実務経験年数は以下の通りです。


  • 相談支援業務、直接支援業務、国家資格等を必要とする業務のいずれかで5年以上の実務経験
  • 障害福祉サービス事業所等において、直接支援・相談支援などで3年以上の実務経験

保育士資格を保有する方は、認可保育園や幼稚園、乳児院や小規模保育事業などで通算3年以上の実務経験があれば必要な要件を満たしているため、研修を受けることで資格を取得できます。



必須研修


実務経験を満たしている場合、研修を受けることで児発管の資格を取得できます。研修の流れは以下の通りです。

(1)基礎研修

まず、児童発達支援管理責任者(児発管)として必要な支援の考え方、個別指導計画の作成の仕方などの基礎知識を学びます。


  • 相談支援従事者初任者研修(講義部分)の一部(11.5時間)
  • 児童発達支援管理責任者基礎研修(講義および演習)(15時間)

資格を保有したうえで保育士としての勤務実績が通算5年以上あれば、相談支援・直接支援業務の経験が2年に満たない段階でも基礎研修の受講が可能です。

(2)OJT

続いて受講が必要なのは、研修の内容を現場で実践する「On the Job Training」(略称OJT)です。実際に個別支援計画の作成や振り返りなどを行ない、経験を積んでいきます。


基本的なOJT期間は2年以上です。

ただ、相談支援業務や直接支援業務に3年~8年従事した経験があり、障害福祉サービスにおいて個別支援計画の作成の一連の業務に従事する場合は、6カ月以上の期間とされています。

(3)実践研修

OJT後は実践研修にうつります。


    サービス管理責任者等実践研修(14.5時間)


講義や演習をふまえて必要なスキルや知識を身につけていきます。実践研修終了後は児童発達支援管理責任者(児発管)として配置、就業が可能となります。

(4)更新研修

児童発達支援管理責任者(児発管)は、5年ごとに更新研修を受ける必要があります。


    サービス管理責任者等更新研修(13時間)


実践研修修了年度の翌年度から5年間に1度、更新研修の修了が義務づけられているため、受講漏れに注意しましょう。

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児童発達支援管理責任者(児発管)が働ける場所

児童発達支援管理責任者(児発管)になると、さまざまな施設で働くことが可能です。

主に「障がい児通所支援」と「障がい児入所支援」を行なう施設 です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。



障がい児通所支援


障がい児通所支援の施設は、障害を持つ子どもが自宅から通い、日常的な動作や機能の練習、集団生活への適応の訓練などを行なっています。具体的には以下の施設が挙げられます。


  • 児童発達支援センター
  • 放課後等デイサービス
  • 保育所訪問施設

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障がい児入所支援


障がい児入所支援の施設では、障がいを持つ子どもが入所して日常生活に必要な動作や機能などを身につけ、自立を目指しています。具体的には以下の施設が挙げられます。


  • 知的障害児施設
  • 第一種・第二種自閉症児施設
  • 盲児施設
  • ろうあ児施設
  • 肢体不自由児施設
  • 肢体不自由児療護施設
  • 重症心身障害児施設

児童発達支援管理責任者(児発管)は個別に指導計画を立て、子どもたちの個性や可能性を大切にしながら生活や遊びのサポートを行なっていきます。子ども一人ひとりの特性にあわせた支援を実施する必要があるでしょう。

児童発達支援管理責任者(児発管)の給与

給料 nutria3000 / stock.adobe.com

厚生労働省の資料によると、児童発達支援管理責任者(児発管)の月額平均給与は以下のようです。

※2023年1月時点



児童発達管理責任者(児発管)の給与
月収 年収
39万2720円 491万1600円

※サービス管理責任者・サービス提供責任者含む

※平均給与額は基本給+手当+一時金(10~3月支給金額の1/6)



月額約40万円近い収入が見込めることから、給与水準は高めのようです。

児発管は「管理責任者」という立場上責任をともないますが、その分給与にも反映されることが多いようです。


保育士資格を保有する方がキャリアアップを図るうえでも好待遇が期待できそう ですね。

児童発達支援管理責任者(児発管)として働くメリット

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児童発達支援管理責任者(児発管)として働くことで、どのようなメリットがあるでしょうか。働き方やキャリアの面などについて見ていきましょう。



早番・遅番などのシフトがない


施設の形態や運営状況によって異なりますが、保育園と違って開所時間が短い施設が多いため、一般的な保育園での勤務のようにシフト制で働くことは少ないようです。


安定した時間で勤務できるため、予定なども立てやすくなるでしょう。管理者としては、職員のシフト調整などに時間をとられることも少なくなるかもしれません。



行事や書類での残業が少ない


保育園などに比べると、行事・イベントが少ないのが障がい者施設や放課後等デイサービスなどの特色です。また保育計画や指導案などの決まった書類作成なども少ないでしょう。


書類作成での残業といった保育士さんにありがちな状況も、児童発達支援管理責任者(児発管)ではほとんどないと言ってよいかもしれません。



転職で有利になることがある


近年、全国的に障がい児施設で児童発達支援管理責任者(児発管)が全国的に不足しているため、資格を取得することで転職が有利に進められるでしょう。


活躍の幅が広がり、さまざまな障がい児施設で働くことが可能となります。


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児童発達支援管理責任者(児発管)のやりがい

保育士

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児童発達支援管理責任者(児発管)のやりがいについて見ていきましょう。



じっくり子どもと向き合うことができる


児童発達支援管理責任者(児発管)は、子ども一人ひとりの特性を把握したうえで個別計画を立て療育を行なうため、じっくり子どもと向きあえる仕事でしょう。

これまで培った保育士としての子どもへの接し方も活かすことができそうです。


また、定期的に子どもの変化などを評価することから成長を実感する場面も多いよう。


障がいをもつ中でひとつずつできることが増えていく過程を見守ることでやりがいを感じられそうですね。



マネジメント能力が身につく


児童発達支援管理責任者(児発管)は、チームで協力しながら子どもの療育に取り組んでいきます。


人材の育成や管理も任されるため、マネジメント能力を育むことができそうです。

職員から頼られる存在として現場をリードしていく中でさまざまな経験を重ねられるでしょう。

出典:サービス管理責任者等研修制度について/厚生労働省

出典:相談支援専門員及びサービス管理責任者等の研修制度の見直しについて/厚生労働省

出典:障害児入所支援の概要/厚生労働省

出典:令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要/厚生労働省


保育士資格を活用して児童発達支援管理責任者(児発管)を目指そう

保育士資格を取得して長年保育園や放課後デイサービスなどにお勤めの方は、児童発達支援管理責任者(児発管)の実務要件を満たしているケースもあるでしょう。


キャリアアップを見据えて、児童発達支援管理責任者(児発管)として活躍の幅を広げてみるのはいかがでしょうか。


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