保育士さんは腰に負荷がかかる場面も多く、ぎっくり腰を経験した方もいるかもしれません。突然動けなくなってしまうと「仕事はどうしたらいいの?」と戸惑ってしまいますよね。今回はぎっくり腰の原因や予防法をわかりやすく解説します。症状が出た場合の労災認定についてもまとめたので、参考にしてみてくださいね。
buritora/stock.adobe.com
保育士がぎっくり腰になりやすい原因とは
ぎっくり腰とは、重いものを持った瞬間や立ち上がったりくしゃみをしたりしたときに突然動けなくなってしまうことをいいます。
正式な名称は「急性腰痛」。
保育士さんは子どもの抱っこやおんぶをしたり、テーブルや椅子を動かしたりと重いものを持つ機会も多いことから、ぎっくり腰になりやすいかもしれません。
また、日頃子どもの目線に合わせて保育を行うため、一日のうちに何度も中腰や前かがみになることも。その姿勢が続くこともまた、腰を痛める要因となります。
そもそも保育士さんがぎっくり腰になった場合はどうすればよいのでしょうか。
いきなり動けなくなってしまうと「仕事はどうする?」「労災はおりるの?」などと不安になりますよね。
今回は保育士さんがぎっくり腰になった場合の対処法や予防策を詳しく解説します。
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談受付やサービスガイドなどの資料DLはこちらからどうぞ。
まずはお気軽にお問合せください!
保育士がぎっくり腰になった場合休める?労災認定は
karin/stock.adobe.com
休み
ぎっくり腰になると身体が思うように動かないため、ひとまず仕事は休む必要があるでしょう。
療養期間については医師の診断を受けたうえで判断することが大切ですね。
ただ、ずっと安静にしていても症状がよくならないこともあるようです。痛い気持ちを抱えながらもできるやれることは自分で行い、職場と相談して休む期間や復帰のタイミングを考えていきましょう。
また、無理して現場に復帰するとかえって症状が悪化してしまうこともあるようです。書類や事務作業など自分ができる業務を相談して、徐々に保育活動の時間を増やしてもらう方法もあるでしょう。
労災認定
ぎっくり腰になった場合、労災認定を受けられるかどうかはケースによって違いがあるようです。
厚生労働省の資料によると、「仕事中に急激な力が加わった場合」や「日々の業務によって腰への負荷がかかって発症したケース」は労災認定がおりるといわれています。
医師が「療養が必要である」と判断した際に適用になるため、まずは病院に行くことが重要でしょう。そのうえで職場に認定を受けられるか尋ねてみるとよいですね。
読んでおきたいおすすめ記事
【採用担当者向けコラム】保育士の新卒採用やることリスト。テンプレに使えるチェックシートを紹介
新卒採用は計画的に進めることが重要。保育士を目指す学生の動きは年々早期化しているとも言われるため、事前に「やることリスト」をまとめておくとスムーズです。そのうえで、早め早めに動くことが採用成功の近道で...
【採用担当必見】保育施設のお悩み対策診断。今、あなたの園に必要な対策は?
保育施設の運営にまつわる課題は、採用・定着・園児集客など、園によって本当にさまざまです。一体、自園にとって必要な対策は何なのか?「保育施設のお悩み対策診断」を使って調べてみましょう。 &n...
【採用担当者向けコラム】保育士の意向調査実施マニュアル。来年度に向けた準備のポイント
保育士さんに向けて来年度の就業意思を確認する意向調査では、どんなことに配慮して進めるとよいでしょうか。今後の園の運営や保育士さんの育成に関わることなので、慎重に行なうことが大切です。今回は、意向調査の...
【採用担当者向けコラム】意向調査で「退職希望」を示している保育士の引き止めはできる?
意向調査で退職の希望を示している保育士さんの引き止め方を知りたいと感じる採用担当者の方もいるでしょう。保育士不足が続く中、頼りにしていた保育士さんが抜けてしまうと運営が苦しくなりますよね。今回は、意向...
【2024最新】保育士不足が続く原因は?解消に向けた国・自治体・園の対策も解説
なぜ保育士不足が続くのでしょうか。子育て支援の重要性が増す中で、資格を持ちながらも保育士として就業する人が少ない状況を受け、国や自治体ではさまざまな対策を行なっています。今回は、深刻な社会問題でありな...
【2024年最新】学童保育の補助金はいくら?開業や運営に関わる助成金について
全国的に共働き家庭が増えたことで、小学生の居場所となる学童保育の拡充が求められています。実際に学童保育の開業や運営を目指す場合、国や自治体からいくらの補助金を受け取れるのでしょうか。今回は、学童保育の...
【採用担当者向けコラム】保育士の人材紹介手数料は高い?相場や会社による違いを解説!
保育士採用でも利用される「人材紹介」。手数料が何十万にも上ったという話を聞き、利用を迷っている採用担当者の方もいるかもしれません。今回は、保育士の人材紹介について、手数料の相場と費用が高いと言われる理...
【採用担当者向けコラム】真面目な人ほど急に辞めるのはなぜ?保育士が突然退職する理由と対策
真面目な人から急に辞めると告げられて、「何がよくなかったのか…」と頭を抱える採用担当者の方もいるのではないでしょうか。おとなしい人や優秀で勤勉な保育士さんほど、職場にストレスを抱えているかもしれません...
【採用担当者向けコラム】人材紹介会社が保育士さんを紹介してくれないのはなぜ?原因と対策
人材紹介会社を利用したにもかかわらず「保育士さんを紹介してくれない」と悩みを抱える方はいませんか?採用活動がスムーズに進まないと人材不足が解消されず、運営に支障をきたすケースも。今回は人材紹介会社から...
転職フェア出展は意味がない?採用できない?保育士を集客するためのポイント
多くの保育士さんと出会い、自園の魅力を直接伝えられる「転職フェア」。人材確保のチャンスになる機会ですが、出展しても意味がないのでは、採用できないのではと不安を抱く方もいるでしょう。今回は、転職フェアで...
放課後等デイサービスの職員採用の方法は?求める人材に出会うコツ
保育・福祉業界では人材不足が深刻化しており、放課後等デイサービスについても採用に苦戦する施設があるでしょう。特に児童発達支援管理責任者(児発管)の不足は、全国的に大きな課題となっています。今回は、放課...
時短勤務とは?保育園が導入するメリット・デメリットや注意点
2009年度の育児・介護休業法によって制度化された「時短勤務」。正式には短時間勤務制度と呼ばれ、3歳に満たない子を療育する労働者を対象に多くの方が利用しています。今回は時短勤務の概要や対象者、導入状況...
学童保育の経営に必要な基礎知識!開業の流れや必要コスト、成功のポイント
学童保育の開業を考えている方は、開業の流れやランニングコストの目安を把握しておくことが大切です。学童保育を経営するうえで必要な基礎知識をチェックしていきましょう。今回は、学童保育の経営に関する内容や成...
【採用担当者向けコラム】保育士採用で合同説明会に出展するメリット。成功の秘訣
保育事業者にとって合同説明会への出展には、どのようなメリットがあるのでしょうか。採用の成功率をアップするために、出展を検討する採用担当者の方もいるかもしれません。今回は保育士さん向けの合同説明会の活用...
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するメリットと注意点。活用するポイント
学童保育の採用に人材紹介サービスを利用するべきかと悩む事業者の方はいませんか。「手数料が高いのでは?」「希望する人材の紹介が受けられるのか」と不安を抱くこともあるでしょう。今回は、学童保育の採用に人材...
【採用担当者向けコラム】退職代行を使われた時はどうする?保育園に連絡が来た時の対処法
職員から退職代行サービスを利用して退職の申し入れがあった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。連絡が来た時点で直接該当の職員とやり取りすることが難しいため、戸惑ってしまいますよね。今回は退職代行...
ジョハリの窓とは?4つの窓の内容や注意点、具体例をわかりやすく解説
「ジョハリの窓」という自己分析ツールはご存じですか。「開放」「秘密」「盲点」「未知」の4つの窓を用いて、自分や他者からの印象を認識していく手法です。今回は、ジョハリの窓の概要や企業内での導入時の注意点...
今、重要視される「学び直し」は保育士に必要?園側が取り組む具体例
社会人の学び直しが注目されている昨今、雇用側の環境整備が求められます。今回は、保育士の学び直しが必要なのか、園側の取り組みや具体例についてわかりやすく解説します。保育士がやりがいをもって働ける職場を作...
人的資本経営とは?保育園経営に活用するメリットや保育士育成のポイント
人的資本経営とは、企業の人材を「資本」と捉え、人材の価値を高めることで企業価値の向上を目指す経営手法です。近年注目されている経営手法のひとつで、さまざまな企業で導入されています。今回は、人的資本経営の...
学童保育を開業するために必要な資格・条件・補助金制度について徹底解説!
全国的に学童保育の拡充が求められている今、学童保育施設を開業するためには何が必要なのでしょうか。今回は学童保育の開業に必要な条件や手続き、補助金制度などを紹介します。学童保育の開業は主に自治体から業務...
- 同じカテゴリの記事一覧へ
保育士がぎっくり腰にならないための予防法
保育士さんがぎっくり腰にならないために必要な予防法をまとめました。
仕事中の姿勢に気をつける
まずは、仕事中の姿勢に気をつけることがぎっくり腰を防ぐ大切なポイントになります。
ここからはシーン別の注意点を見ていきましょう。
おむつ替え
おむつ替えをするときは台が低かったり、無理な姿勢で対応したりすると前かがみになり、腰に負担がかかります。
台を使用する際は高めに調整するとよいですね。また、床上でおむつ替えは両膝を開き、腰を伸ばした姿勢を保ちながら作業しましょう。
着替え・食事の援助
着替えや食事の手伝いは立ち膝をして、腰を折り曲げないよう意識するとよいかもしれません。
しゃがむときも肩幅に足を広げて、安定した姿勢で腰をおろすとよさそうです。
散歩・外遊び
散歩や外遊び中は子どもを抱っこしたりおんぶしたりする場面も多いかもしれません。
腕の力だけで子どもを持ち上げると腰に負担がかかるようです。
まずは膝を曲げて子どもと同じ目線まで腰をおろしたうえで膝を抱えて抱き上げると、負荷がかかりにくいようです。
また、子どもをのせた大型ベビーカーを使って散歩するときは、動かしているうちにぎっくり腰になる可能性があります。持ち手の高さを調整して前かがみの姿勢にならないように気をつけましょう。
凹凸のある道があると無理な力が加わり腰の負担になることも。
あらかじめ、ルートを考えて散歩しやすい道を選びましょう。
入浴する
普段から身体を温めると腰痛の軽減につながるといわれています。
帰宅後は自宅でゆっくり入浴して休むことが大切ですね。身体がポカポカする入浴剤なども使用するとよいかもしれません。
また、ぎっくり腰になった後にすぐ入浴してしまうと逆に悪化してしまう可能性もあるようです。入浴のタイミングは医師に相談するとよさそうです。
ストレッチや筋トレを心がける
簡単なストレッチや筋トレをして腰の筋肉をほぐしていきましょう。
太ももやお尻など、下半身全体の柔軟性を高められるとぎっくり腰の予防になるようです。
隙間時間に行い、身体のケアを意識するとよいですね。
保育士の職業病「ぎっくり腰」に気をつけよう
ぎっくり腰を経験すると「またなったらどうしよう」という不安から仕事に集中できないこともあるかもしれません。普段から自分の身体をケアして予防することも大切ですね。
また、ぎっくり腰になった場合は復帰時期を園と相談して、無理せずにできることから始めましょう。
中には業務に支障が出るほどの腰痛を抱える保育士さんもいるかもしれません。
その際はまず、保育士バンク!にご相談ください。
あなたのお悩みを伺ったうえで、希望条件に合った園をいっしょにお探しさせていただきます。
放課後デイサービスや学童保育など小学生のお世話が中心の職場では、腰の負担も軽減できるかもしれません。
さまざまな施設をご提案致しますので、まずはお気軽にご相談くださいね。
お問合せ&資料ダウンロード
採用課題・経営課題に関する個別ご相談、お問合せはこちらからお願い致します。