保育園で足育に取り組んでみましょう。遊びの要素を加えれば、子どもが楽しく足の裏を鍛えることができますよ。足育を意識すれば、偏平足や外反母趾などになるリスクをおさえることができるかもしれません。今回は、保育園でできる足育を取り入れた遊びをまとめました。あわせて、導入することで期待できるメリットも説明します。
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保育園で行う足育とは?
足育という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
足育とは、足の指や足の裏を鍛える活動を取り入れたり、体が安定する歩き方を伝えたりすることです。
また、靴の正しい履き方を子どもに教えることも、足育の一環として位置づけられています。
全身を支える足の状態は、体全体の健康に影響を及ぼすと言われています。
保育園でも、子どもの足を健やかに育てるために足育につながる活動を行えば、足のトラブルを軽減させたり運動能力が向上したりすることができるかもしれません。
今回は、保育園で子どもが楽しめる足育を取り入れた遊びを紹介します。
まずは、足育を導入することにより子どもにとってどのようなメリットがあるのかをおさえておきましょう。
保育園で行う足育のメリット
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保育園で足育につながる活動を導入すると、次に挙げるようなメリットが期待できるでしょう。
足のトラブルを軽減する
子どもの足は、次に挙げるようなさまざまなトラブルを抱えがちです。
- 偏平足(土踏まずがなく足裏が平らになった状態)
- 浮き指(指が地面に接しない状態)
- 足指の変形
- 外反母趾(足の親指が小指側に曲がって変形している状態)
土踏まずが形成され始める3歳頃から足の機能が備わる6歳頃までに足育を意識することで、子どもが偏平足になるリスクを軽減することができるかもしれません。
また、外反母趾になれば靴を履いて歩いた時に痛みが伴い、転倒しやすくなる恐れも。
保育に足育につながる活動を取り入れることで、子どもが足のトラブルを引き起こすリスクをおさえることが期待できるでしょう。
足の成長を促す
足の構造が作られるまでは、まだ歩く足取りがたどたどしい子どももいるでしょう。
足の指を動かす体操など、保育に足育を意識した活動を導入することで、子どもの足の骨の成長を促すことが期待できそうです。
走るスピードを高める
保育に足育を取り入れれば、子どもの土踏まずが形成されやすくなるでしょう。
蹴り出す力が強くなれば走りやすくなるため、足が速くなることも期待できそうです。
靴を正しく履けるようになる
自分の足に合わない靴を履けば、足に痛みを感じたり足が変形したりするかもしれません。
また、踵を踏んで靴を履いていれば、歩きにくく足に負担がかかることも。
保育園で子どもが正しい靴の履き方を覚えることも、足育のメリットとして挙げられるでしょう。
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保育園で行う足育のアイデア
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保育に足育を取り入れて、子どもの足を健やかに育てましょう。
ここでは、子どもが楽しめるような足育を意識した遊びを紹介します。
足の指でじゃんけんぽん
通常は手で行うじゃんけんですが、足の指を使ってできるか挑戦してみましょう。
- グー 足の指を全部曲げる
- チョキ 足の親指だけ立てる
- パー 足の指を開く
まずは「グーチョキパー」と繰り返し出せるか、足の指をほぐす体操を兼ねて練習してみましょう。
子どもが足の指をスムーズに動かせるようになったら、2人1組になって足を使ったじゃんけんを楽しんでみてくださいね。
いもむし競走
立ったまま両足の指を曲げ伸ばししながら、少しずつ前へ進みます。
上手にできるようになったら、誰が一番早くゴールまでたどりつけるか競争してみましょう。
チームを作ってリレー形式にすれば、より盛り上がるかもしれません。
タオル運び競争
チームに分かれて、それぞれ一列に椅子を並べて座ります。
先頭の子どもから順番に足の指を使ってタオルを握り、次の子どもへ渡しましょう。
最後の子どもまで一番早くタオルが渡ったチームの勝利です。
椅子を使わず床にお尻をつけて行うなど、いろいろ工夫しながら楽しんでみましょう。
足指チャンバラ対決
2人1組になり、足を使ってチャンバラ対決を楽しみましょう。
チラシなどの紙をクルクルと細く巻いて剣に見立て、足の指にはさんで行います。
勝ち抜き戦にしてもおもしろそうですね。
これらの遊び以外にも、例えば日々のお散歩コースに坂道や山道を取り入れることで、子どもの足の裏を鍛えることができるかもしれません。
保育に足の成長を促す足育を取り入れてみよう
保育園で子どもが楽しめる足の体操や遊びを行ったり、正しく靴を履く習慣が身についたりすれば、子どもが抱えがちな足のトラブルを防止することができるかもしれません。
保育士さんが足育を意識することで、子どもの足の健やかな成長につながることでしょう。
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